岩崎良美『「岩崎良美」SINGLESコンプリート』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2007年8月にリリースされたベスト盤である。タイトルの通り、彼女が発表してきたシングル曲を集めたものである。但し、「コンプリート」とあるものの、1998年以降にインディーズ・レーベルから発表したシングル曲2曲は収録されていない。(メジャー・レーベルからのシングルは、両A面となった曲を含めて、A面の曲は全て網羅されている。尚、本アルバムの後にリリースされたシングル曲が収録されていないのは当然のことである。)
収録曲は16曲を収録したDISC 1と、11曲と4曲ボーナス・トラック扱いの合計15曲を収録したDISC 2の2枚組となっていて、全31曲が収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『赤と黒』『涼風』『あなた色のマノン』『I THINK SO』『四季』『LA WOMAN』『ごめんねDarling』『愛してモナムール』『どきどき旅行』『マルガリータ ガール』『Vacance』『化粧なんて似合わない』『恋ほど素敵なショーはない』『ラストダンスには早過ぎる』『月の浜辺』『オシャレにKiss me』。
続いて、DISC 2の収録曲は以下の通りである。『プリテンダー』『愛はどこに行ったの Please Answer The Phone』『くちびるからサスペンス』『ヨコハマHeadlight』『タッチ』『愛がひとりぼっち』『チェッ!チェッ!チェッ!』『情熱物語』『ONLY HE』『オ・ニ・ヴァ ON Y VAS』『硝子のカーニバル』。(以下、ボーナス・トラック扱い)『言い訳-A GOOD EXCUSE』『君がいなければ』『青春』『涼風(ぼくらのベストVersion)』。
デビュー曲の『赤と黒』から年代順に収録されているので、資料性ということでも価値のあるものとなっている。彼女の最大のヒット曲は『タッチ』であることもあって、特にDISC 1に収録されているデビュー時からのシングル曲の方が意外と忘れられているが、こちらの方にこそ、隠れた名曲がゴロゴロしている。姉・岩崎宏美に負けない歌唱力があることから、彼女の歌は安心して聴いていられるが、デビュー時から表現力の方も豊であるだけに、じっくりと聴いてみるのも宜しいかと...
尚、彼女は、シングル曲以外のアルバム収録曲の中にもこれぞという隠れた名曲があるのだが、シングルの全曲というのは入門者にとっては有り難いところであるだけに、彼女を知るには最も手軽であり、かつ、分かりやすいベスト盤である。
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