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「DANCE WITH A STRANGER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のイギリス映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」である。日本での劇場公開は1985年12月であった。イギリスで最後の絞首刑を受けた女性・ルース・エリスの実話の映画化作品である。(イギリスでは1965年に死刑が廃止になっている。)尚、本作は、カンヌ映画祭でヤング映画賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はマイク・ニューウェル、脚本はシェラ・デラニー、撮影はピーター・ハナン、音楽はリチャード・ネヴィル・ハートレーである。そして出演は、ミランダ・リチャードソン、ルパート・エヴェレット、イアン・ホルム、ジョアンヌ・ウォーリー、マシュー・キャロル、たちである。

1954年春、ロンドン。ハイド・パークにある「リトル・クラブ」のマネージャーであるルース・エリスは、17歳で出産、離婚経験のある女性で、現在はデズモンドという恋人がいる。そんな彼女は、いつものように酒に酔い、ダンスを踊っていた。そんな彼女にシャンペンを贈るのは、ハンサムなレーサーのデイヴィッドで、彼はルースの家を訪れて、ベッドを一緒にした。数日後、ルースは彼にレース場に誘われたが、その場で婚約者という女性を紹介されて唖然となった。心の整理をしてデイヴィッドを祝おうとしたルースだったが、デイヴィッドは彼女の元にやって来て、泥沼の関係し続いていき、デズモンドもそれを黙認していた。デズモンドは、ルースの一人息子のアンディを良い環境で過ごせるように使用として寄宿舎学校の費用も全額用意した。それに感謝するルースだったが、彼女の心はデズモンドではなまデイヴィッドに向いていた。ある日、ホテルのパーティに出たルースは、そこで婚約者と一緒にいるデイヴィッドを見かけ、ショックを受ける。一方、デイヴィッドは、婚約を破棄してルースと結婚することを仄めかす。そしてルースを家に連れて行くが、余りの邸宅だったことからルースは身分違いと思って身を引くことにした。やがて、デイヴィッドは、車のエンジニアの知人夫妻の家に世話になることになり、ルースは遂にデイヴィッドを諦め、デズモンドと暮らし始める。が、ルースはデイヴィッドとの逢い引き続けていた。そんなルースはまもなく妊娠した。が、それを知ったデイヴィッドの態度は一変しし、ルースを避けるようになる。話をしようとしても、ルースは詰られるだけで、鎮静剤に浸るようになってしまう。そしてルースはデイヴィッドに復讐しようとして彼の家を見張るようになった。そして、1955年のイースターの夜、デイヴィッドを待ち伏せしていたルース氏、彼に向けて銃を撃ったのだった...

本作は、事件について描いたものであって、事件後の裁判などの部分は描かれていない。(史実では、裁判では計画的殺人か衝動的殺人かが争われたが、ルース本人が簡単に殺意を求めたことから計画的殺人とされ、死刑判決が出て、事件から3ヶ月後に執行された。)それだけに、事件の背後にあるものを読み取るということを学ぶのにもってこいの一本である。(裁判員として呼び出された場合に備えて、本作から事件のポイントを掴み出すという練習をするのも良いんじゃないですか...)裁判を扱った作品は多いが、こういう作品もまた味があるところである。

 

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