DINAH WASHINGTON『THE BEST OF DINAH WASHINGTON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1993年にリリースされた彼女のベスト盤である。「Queen of the Blues」の異名を持つ彼女であるだけに、1963年に39歳の若さで亡くなった後に、それこそ多数のベスト盤がリリースされている(2012年5月にも、またまた新たなベスト盤がリリースされたばかりです。22曲収録ですね。)のだが、「1枚もの」という手軽さと、収録内容の豊かさ、価格の安さを考えると、本ベスト盤はコストパフォーマンスが良く、お買い得なベスト盤である。(亡くなって50年近くになると、ベスト盤の企画としてもやり尽くしたという感もあるだけに、お買い得というものも色々あるのも事実ですけど...)
収録曲は以下の全23曲である。『You're Nobody 'Til Somebody Loves You』『Take Your Shoes Off Baby』『Call Me Irresponsible』『You've Been A Good Old Wagon』『He's My Guy』『Where Are You』『For All We Know』『Red Sails In The Sunset』『Me And My Gin』『It's A Mean Old Man's World』『Is You Is Or Is You Ain't My Baby』『That Sunday (That Summer)』『Something's Gotta Give』『Let Me Be The First To Know』『You're A Sweetheart』『Fly Me To The Moon』『I'll Close My Eyes』『Why Was I Born?』『Baby Won't You Please Come Home』『Drinking Again』『Romance In The Dark』『Destination Moon』『Nobody Knows The Way I Feel This Morning』。
ベスト盤として、彼女の主だった曲が収録されているのは当たり前で、ソウルフルな彼女のボーカルをたっぷりと堪能できる内容である。また、'93年のリリースで、収録時間が72分弱というのは、1枚もののアルバムとしては当時としては上限にかなり近い時間である(現在では約80分に伸びました。)だけに、特に文句はない。
また、ラストの『Nobody Knows The Way I Feel This Morning』だけが8分半を越える大作となっていて、たっぷりと彼女のボーカルを聴かせていて、それで幕というのも心憎い構成である。
彼女をリスペクトするシンガーは数多く、ジャズ界だけに留まっていないのはご存知の通りであるが、それだけ多くのシンガーに影響を与えている彼女であるだけに、一度は聴いておくべきであり、内容的にも充実していて、お買い得というベスト盤であるので、初心者も本ベスト盤から接してみるのは如何...
↓ちなみに、2012年5月リリースの新ベスト盤はこちらです。
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