五輪真弓『少女』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1972年10月に発表された彼女のアルバムである。(日本では初となる、デビュー・シングルとデビュー・アルバムの同時リリースということも話題になった。)日本の女性シンガーソングライターの草分的な存在である彼女の記念すべき1st.アルバムである。(今年は満40年ということになりますね。)
収録曲は以下の全10曲である。『なわとび』『朝もやの公園で』『少女』『雨』『汚れ糸』『あなたを追いかけて(Part1)』『枯葉が舞う時』『はと』『空を見上げる夜は』『あなたを追いかけて(Part2)』。
この中からシングル・カットされたのは、本アルバムと同時リリースとなったデビュー・シングルの『少女』と、それから5ヶ月後にリリースされた『雨』である。
お薦め曲は『少女』と『雨』という定番曲と、『なわとび』『朝もやの公園で』『汚れ糸』『はと』、そして『あなたを追いかけて』をピックアップしておく。
本アルバムはアメリカで録音されたが、新人のデビュー・アルバムが海外収録というのも凄いが、本アルバムはそれだけではなく、当時、歴史的名盤「TAPESTRY」の大ヒットと、それに続くアルバム「MUSIC」で絶頂期にいたCAROLE KINGがサポートしていて、ピアノで参加しているというところである。(また、チャールズ・ラーキーデヴィッド、キャンベルも参加している。)これは、デモテープを聴いたC. KINGたちが感銘を受けたということで、それだけの才能が出ているということに他ならない。そして、それが世界のトップ・ミュージシャンの助力でよりいっそう光り輝くことになった。→この点だけでも十分聴く価値のあるアルバムと言うことである。
現在では、1980年の『恋人よ』が余りにも大きなヒットになったことで、'70'sの楽曲は有名所を除いて耳に出来る機会が減っていて残念なところである。が、本アルバムは、「和製キャロル・キング」と呼ばれて颯爽とデビューしただけでなく、内容の方も世界水準で充実しており、捨て曲も無く、一つの完成した楽章として構築されているものであるだけに、エバーグリーン・ミュージックとして、シングル曲だけで無くアルバム全体で通して聴いておきたい所である。
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