ケータイ刑事銭形愛12話[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の12話「サンタが街にやってきた ~クリスマス誘拐事件」の「裏ネタ編」の増補の4回目となる今回は、身代金の取引分から、場所を指定したメッセージはこれで届いたことから「宅配便」について、「クリスマスケーキ」について、指定場所だったことから「歩道橋」について記します。尚、「宅配便」は「零・5話[裏ネタ編]PART 6」で、「歩道橋」は「愛・1話[裏ネタ編]PART 6」で「横断歩道橋」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/3/26、28、29、31、4/2付です。
「宅配便」:各戸へ荷物を配達する輸送業者のことである。(ちなみに「宅配」とは「自宅配達」の省略した言い方である。とは言っても、現在では「宅配」という言葉が殆ど普通名詞化しています。→「電卓」「ウォークマン」などは完全に普通名詞化した言葉であるが、「宅配」もいずれは普通名詞になるでしょうね。)尚、「宅急便」は(業界トップの)ヤマト運輸の登録商標であって、一般的な名称としては「宅配便」と呼ばれている。また、役所では「宅配便貨物」と定義されている。
また、「宅配便」と言うと、小包を配達するというイメージが強い(最近ではメール便も増えていますが...)が、ピザや寿司の出前サービス(「デリバリー・サービス」と呼ばれているもの)も、概念から言うと「宅配便」の仲間ということになる。(郵便配達、牛乳や新聞の配達も、概念で言えば同じである。)
現在では、年間に30億個という数が取り扱われるような大きな業界になっているが、歴史は比較的浅く、最初は1974年に三八五貨物自動車運送(みやご・かもつじどうしゃ・うんそう)が開始し、1976年にヤマト運輸が参入して本格化した。また、郵便局が取り扱っていた小包がこれに潜行していたものであったが、それを取り込んで大きく成長した。(まだ、40年弱ということです。)
現在では、サービス範囲も広がり、冷蔵品や冷凍品などの取り扱いや、代金引換での料金支払い、クレジットカードの使用なども行っている。
英語では「Home Delivery」、ドイツ語では「Kehre Lieferung Zurück」、フランス語では「Livraison de Maison」、イタリア語では「Consegna di Casa」、スペイン語では「Entrega de la Casa」、ポルトガル語では「Entrega de Casa」、中国語では「宅配便」と言う。
「クリスマスケーキ」:「クリスマス」は、イエス・キリストの降誕祭であって、キリストの生誕を祝うキリスト教の記念日である。(キリスト教では祭日とされている。)12/25がその日であるが、ユダヤ教では日没を日にちの区切りとしているため、12/24の夕方(日没後)からを「クリスマス・イヴ」として祝っている。(本来の「クリスマス・イヴ」は24日の日没から25日の00:00までである。→これがいつしか12/24の全体を「クリスマス・イヴ」として祝うようになった。)尚、ユダヤ教での正しい「クリスマス」は25日の日没までである。
一方、「ケーキ」とは、洋菓子の代表的なものであって、お菓子の王様とされているものである。小麦粉を原料として、卵、バター、砂糖を混ぜて作った生地を基本として作られる菓子の総称である。(総称であるため、様々な種類のものがあるのはいうまでもない。)ちょっとした(祝の)席になるとケーキは必ずと言っていいほど出される定番の菓子になっている。
で、「クリスマスケーキ」は、クリスマスを祝うということで、クリスマスの日に用意されるケーキである。尚、ケーキの業界では、稼ぎ時ということになる。(誕生日や結婚披露宴は、基本的に1年に分散しているが、1年で特定の日ということでは「クリスマス」の日はケーキにとってはかき入れ時である。)
現在では、日本でも一般的に定着しているが、日本では1910年の不二家の創業が起源とされている。(100年を過ぎたところである。)但し、スタートした当時は現在のようなデコレーションされた物ではなかった。(デコレーション(スポンジケーキをベースにして、クリームを塗り、砂糖細工などの飾りを用いる。)されたケーキは、1922年になって不二家が採用したものが起源となる。)
また、ケーキの方もバリュエーションが広がって、アイスクリームを一部、または大々的に盛ったもの、フルーツをトッピングしたものなど、様々なタイプのケーキがある。また、テレビの人気キャラクターを使ったものもある。(これは、それだけ「クリスマスケーキ」が商売としても重要な位置づけになっているということでもある。)
尚、日本では「ケーキ」と言うと、スポンジケーキにクリームを塗って、デコレーションしたもののことを指すのが一般的であるが、クリームを使っていないパイのようなものやパンのようなものも欧州では定着しているが、「クリスマスケーキ」にもそういう「ケーキ」があるのは言うまでも無い。
英語では「Christmas Cake」、ドイツ語では「Weihnachtskuchen」、フランス語では「Noël Gâteau」、イタリア語では「Torta di Natale」、スペイン語では「Pastel de Navidad」、ポルトガル語では「Bolo de Natal」、中国語では「聖誕蛋糕」と言う。
「歩道橋」:正式名称は「横断歩道橋」であって、それを省略した言い方である。(通常は「歩道橋」という言い方が定着している。)歩行者が道路を横断する目的で設置された陸橋のことである。「横断歩道」のように道路にそのスペースが設けられるのではなく、立体的に道路を跨ぐ形で設置されるものである。
基本は車の通る道路を歩行者が横断するために、車道を跨ぐ様に設置されているものである。しかし、場所によっては車道の地下をトンネルとしてくぐる「横断地下道」というものもある。(目的は同じである。)これは「橋」ではないが、「歩道橋」のバリュエーションの一つとされていて、「横断歩道橋」に含められる。また、車道ではなくて鉄道の線路を横断する目的で設置された歩道橋もある。(但し、鉄道の線路を跨ぐ物は「跨線人道橋」と呼ぶこともある。)
これは、車道を横断する手段としては、道路上に直接設けた「横断歩道」では、交通量の多い車道では色々と危険があるということで、車の通り道と完全に分離するために設置されたものである。この場合は「交通弱者の安全確保のため」という大義名分が成り立つ。尚、その場合、横断歩道を設置して信号機を設置すれば、一応は横断歩道としての役割は十分であるが、交通量の多い車道では、信号機の設置が渋滞がより激しくするという車側に立った理由もあって、「横断歩道橋」が設置されることもある。→これって、車社会らしい所であって、歩行者よりも車を優先しているということになり、解釈の仕方では弱者斬り捨ての人間本意を無視した勝手な理屈ということにもなる。
近年でこそ、スロープが設けられた歩道橋やエレベーターが設置されている横断歩道橋も一部には見られるが、昔の歩道橋というのは階段であって、車椅子利用者をはじめ、交通弱者には利用しにくい代物であった。で、「交通弱者救済」という大義名分で改良されるようになっているが、「交通弱者」を最優先にしてのものであれば、車道の方を移動させるべきであって、言葉上では矛盾している典型的な例である。(但し、車道を改造すると、地下道や車道の陸橋など、建設に費用と時間がかかることになり、結局は予算の都合ということで、そちらの方は採用されないのが多いようですが...)
ちなみに、日本で一番最初に設置された歩道橋は、愛知県清須市西枇杷島町に設置された「西枇杷島町横断歩道橋」であって、1959年のことであった。(これは学童専用陸橋であった。)以後モータリゼーションの進展で、車の通行量が全国的に増えたことで、歩行者の安全を確保する目的で、各地に設置されるようになっていった。
尚、「歩道橋の日」という記念日が制定されているが、それは清須市の西枇杷島町横断歩道橋が設置された日ではなく、1963年に大阪市の大阪駅前の歩道橋が完成した日(1963/4/25)に因んで、4/25が「歩道橋の日」となっている。
現在では、「歩道橋」のバリエーションの一つとして「ペデストリアンデッキ」と呼ばれるものがある。(1973年に千葉県柏市の柏駅東口に設置されたのが日本で最初である。)これは高架橋によって車道から立体的に分離された歩行者専用の通路のことである。(「歩行者回廊」「公共歩廊」とも言う。)特に大きな駅前では、駅ビルとその近くに整備された他の商業施設のビル、バス乗り場などとの間をつないでいる。これも役割としては「横断歩道橋」と同じであることから、「横断歩道橋」の一つと見なすことがある。(その一方で、車道を横断する目的では無い、ということから「横断歩道橋」とは区別して「ペデストリアンデッキ」と呼ぶこともある。)
英語ではいくつかの言い方があって「Pedestrain Bridge」「Overpass」「Overbridge」「Footbridge」などの言い方がある。また、ドイツ語では「Prosaische Brücke」、フランス語では「Pont Pédestre」、イタリア語では「Ponte di Pedone」、スペイン語では「Puente Pedestre」、ポルトガル語では「Ponte Pedestre」、中国語では「人行過街天橋」と言う。
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