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「THE DEADLY COMPANIONS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1961年のアメリカ映画「荒野のガンマン」である。日本での劇場公開は1962年5月であった。邦題は、マカロニ・ウエスタンというか、B級西部劇というようなイメージを与えるベタ過ぎるものであるが、ビデオ化されたときに「ワイルド・リベンジ 荒野の復讐」という邦題に変更されている。(いずれにしても、原題を無視して勝手に付けたという印象がある...)が、邦題だけからはB級西部劇という印象があるが、本作は、後にバイオレンス描写で独特の描き方を導入してバイオレンス映画にこの人有りと言われるようになったS・ペキンパー監督の初の劇場作品である。また、A・S・フライシュマンが自身の小説を自ら脚色した作品である。

作品データを記しておくと、時間は93分、原作と脚本はA・S・フライシュマン、監督はサム・ペキンパー、撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽はピーター・ツィンナーとマーリン・スカイルズの2人である。そして出演は、モーリン・オハラ、ブライアン・キース、スティーヴ・コクラン、チル・ウィルス、ストローザー・マーティン、ウィル・ライト、ジム・オハラ、たちである。

イエローレッグは、北軍の兵士として参加した南北戦争で負傷して捕虜になった時、南軍の兵士に、酔った勢いで頭の皮を剥がされそうになった経験があって、南北戦争が集結して数年経った現在も、復讐のためにその兵士を探していた。そんなある日、彼は、ある酒場でリンチを受けていた男・タークを助けたが、そのタークの手首には、彼が付けた歯形がしっかりと残っていた。で、遂に復讐の相手を発見したと言うことで、タークを助け、その後で自分の手で殺そうと考え、タークを助けた。が、直ぐに復讐を果たすのではなく、じっくりと計画を考えていたて、タークの相棒の早射ちガンマンのビリーを含めて3人でチームを組むことにした。その3人は、手始めとして、ヒーラーという町にある銀行を襲うことにした。町に入った3人は、ダンスホールで働くキットと知り合いになり、キットの息子・ミードとも親しくなる。その夜、彼らが襲うことを計画していた銀行が別の強盗団に襲われた。3人は先を越されたことに怒り、保安官に味方として付き、強盗団と撃ち合い撃退したが、イエローレッグの撃った弾が、不幸にもミードに当たり、ミードを殺してしまった。キットは息子を、夫の眠るシリンゴの町に埋めると主張したが、シリンゴは廃墟と化していて、アパッチ族が支配している土地を通らなければ行けない場所でもあった。イエローレッグは償いとして護衛を申し出るが、キットはそれを許さず、1人で向かった。イエローレッグはビリーとタークを連れて後を追う。追いついたものの、ビリーがキットを襲ったことから、イエローレッグはビリーを追放し、タークもビリーの後を追って去ってしまった。更に、アパッチに馬を持ち去られてしまい、2人は徒歩でシリンゴに向かった。何とか辿り着いたが、ヒーラーに戻って銀行を襲ったビリーとタークがやってきた。そしてビリーは、イエローレッグに銃を渡し、もはや無用となったタークを殺すよう命じた。キットはそれを止めようとして愛を打ち明けるが、イエローレッグはタークから受けた頭の傷を見せ、憎悪を込めてタークを撃った。が、弾は外れた。ビリーは見かねてタークを撃ち、更にイエローレッグも狙った。タークは残る力でビリーを撃ち、逃げて行こうとした。そんなタークをイエローレッグは追いかけ、南北戦争で受けたフラ身を晴らそうとする。が、キットが必死でそれを止めた。で、キットとイエローレッグは沈んでいく太陽に向かって、馬に乗って旅立っていった。

西部劇としてはありがちなストーリーであって、特にこれという見所が無い平凡な作品である。ペキンパー作品ということでバイオレンス・シーンを期待すると、肩すかしを食らってしまうことになる。が、TVムービーでの演出経験はあったが、劇場作品としては初めてということもあって、ペキンパーもまだスタイルが確立していなかったということですね。

西部劇としては平凡な作品と言うことで、コアな西部劇ファンで無ければスルーでも良いでしょうが、ペキンパーの初期作品ということで、チェックだけはしておいてもいいんじゃないかと、試聴には消極的な立場で宜しいかと...

 

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