DELEGATION『EAU DE VIE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼らの2nd.アルバムである。'80'sになると、UKソウルも浸透していたが、彼らはそのUKソウルの先駆者的な存在となるグループとして、ゃやわゃと後半に結成されて、世界的なディスコ・ブームの時にそれなりのヒット曲を放って知られるようになったグループである。(ただ、'70'sはソウルと言うよりもディスコと言った方が良いかも...)そんな彼らがディスコ系サウンドからソウルの方に傾くようになったアルバムである。(それでも、ディスコ色が強いですが...)まあ、'70'sの末期に、'70'sディスコ・サウンドの幕引きと新たな方向性を示したアルバムと言っても良いですが... 尚、チャート成績の方は、チャートインしていないので記録が無い。
収録曲は以下の9曲である。『Heartache No.9』『Sho's 'Nuffsold On You』『One More Step To Take』『Blue Girl』『Darlin' (I Think About You)』『You And I』『Stand Up』『Welcome To My World』『Put A Little Love On Me』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。リリース順に『Put A Little Love On Me』『You And I』『Welcome To My World』であるが、この中では『Welcome To My World』がアメリカで、R&Bチャートで50位を記録しただけで、後はチャートインしていない。尚、『Put A Little Love On Me』と『You And I』の間に、アルバム未収録となる『Someone Oughta Write A Song (About You Baby)』がシングルとしてリリースされていて、それが1979年にアメリカでR&Bチャートで45位を記録し、1980年には再度チャートインしていて、R&Bチャートで66位、ダンス・チャートで57位を記録している。(シングルについては、ちょっとチグハグなことになっちゃいました...)
お薦め曲は、シングル曲の『Put A Little Love On Me』『You And I』『Welcome To My World』と、『Heartache No.9』『Blue Girl』をピックアップしておく。
ホーンセクションを取り入れていて、'70'sらしいノリの良いサウンドを中心にしているが、何処かにEW&Fを小さくまとめてしまった様な印象を受けるところがある。(EW&Fと比べると、やはり人数が少ないということになってしまいますし...)ダンサブルで、当時のディスコ・サウンドのブームに乗っかっているということでは、'70'sらしいディスコ・サウンドであるが、その中でソウルフルなコーラス・ワークは聴き所になっていて、単なるダンス系サウンドでは無い所がポイントとなっていて、聴き所でもある。
'80'sになってソウル・ミュージックでも一つの大きなものとして成立するUKソウルを楽しむという方であれば、一応聴いておくべきアルバムである。また、'70'sディスコ系サウンドがお好きな方も要チェックである。
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