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「DEADLY PURSUIT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画「影なき男」である。日本での劇場公開は1988年6月であった。尚、「影なき男」という邦題としては、1934年のアメリカ映画(W・S・ヴァン・ダイク監督、W・パウエル主演)があるが、そちらの原題は「THE THIN MAN」であって、本作とは全く関係ない作品である。(D・ハメット原作の推理ドラマ・シリーズの第1作でもあって、余りにも有名ですが...)尚、名作と同じ邦題というのはあんまりと言うこともあってか、後にビデオ化された時には「SHOOT TO KILL 影なき男」という邦題に変更されている。

S・ポワチエが10年ぶりに映画出演を果たして復帰した作品であって、FBI捜査官と登山ガイドが組んで凶悪犯を追跡するサスペンス作品である。

作品データを記しておくと、時間は110分、原案はハーブ・ジンメル、監督はロジャー・スポティスウッド、脚本はハーブ・ジンメル、マイケル・バートン、ダニエル・ペトリ・Jr.の3人、撮影はマイケル・チャップマン、音楽はジョン・スコットである。そして出演は、シドニー・ポワチエ、トム・ベレンジャー、カースティ・アレイ、クランシー・ブラウン、リチャード・メイサー、アンドリュー・ロビンソン、ジャネット・ロトブラット、たちである。

サンフランシスコで宝石強盗事件が発生した。FBIのベテラン捜査官・スタンティンが現場に駆けつけ、犯人を捕らえると、それは店の主人だった。で、問い詰めると、店主の自宅にある男が侵入して妻を拉致した。で、妻の命と引き換えに宝石を要求してきたということだった。で、FBIは店主の自宅を包囲して犯人を捕らえようとする。が、人質のことを考えると行動が出来ず、取引の宝石を奪われた上、人質は殺され、犯人は逃走してしまった。スタンティンは責任を感じ、逃走した犯人を捕まえるのに執念を燃やす。犯人はカナダ国境に近いロッキー山脈に、釣り客を装って逃げ込み、釣り客やそのガイドを人質にした。スタンティンは犯人を追うため、山に詳しいガイドのジョナサン・ノックスに案内を頼んだが、彼はそれを断った。しかし、彼の恋人りサラがガイドとして犯人に捕らわれていることを知ると、山に入った。犯人は釣り客4人を次々と岩壁から突き落とし、ガイドのサラを脅してカナダ国境を越えようとする。一方、スタンティンとジョナサンは山に不慣れなスタンティンが足を引っ張りながらも犯人を追いかけていった。が、すんでのところで取り逃がしてしまい、犯人はサラを連れて国境を越えた。しかしスタンティンは、犯人が取引を使用としていた宝石ブローカーを突き止め、問い詰めて、連絡場所を聞き出し、先回りした。サラを人質にしてやってきた犯人はフェリーに逃げ込んだが、スタンティンは追いかけ、銃撃戦で負傷したものの、犯人を海中で撃ち殺し、サラも無事に救出されたのだった。

刑事ドラマということでは少し異色の作品であるが、国境を越えて逃走しようとする犯人を追いかけて、という展開の物語は西部劇などでは定番のパターンでもあるだけに、現代劇の刑事ものとしてまとめたのは悪くない。が、演出の点では「?」と思う所がありすぎて、B級作品の範疇としか言いようが無い。R・スポティスウッドの監督としてのキャリアはまだ浅いこともあって、色々と甘い所があって、それが本作をB級作品にしている。本作は40歳になって間もない時期の作品であったが、彼もまだ若かったということで...

 

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