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「DEAL OF THE CENTURY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のアメリカ映画「世紀の取り引き」である。日本では劇場未公開であったが、「エイリアン」で人気を得たS・ウィーヴァーガ出演しているということもあって、隠れた人気のあるコメディ作品である。また、一応はブラック度の高いコメディでもある。

作品データを記しておくと、時間は100分、監督はウィリアム・フリードキン、脚本はポール・ブリックマン、撮影はリチャード・クライン、音楽はアーサー・B・ルビンスタインである。そして出演は、チェヴィー・チェイス、シガーニー・ウィーヴァー、グレゴリー・ハインズ、ヴィンセント・エドワーズ、リチャード・リバティーニ、ウィリアム・マークェス、エドュアルド・リカルド、ウォーレス・ショーン、ランディ・ブルックス、たちである。

南米の国・サン・ミゲルは紛争が続いている不安定な国であった。フリーの武器商人であるマンツは、自殺したラックアップ産業のデボトの取引を横取りして、無人戦闘機・ピースメーカーの契約をサン・ミゲルノコルドサ将軍と結んだ。しかし、本国でピースメーカーのデモンストレーション飛行が行われるが、そこで事故を起こして大失敗と成ったことから、契約はキャンセルされてしまう。失意の中帰国したマンツだったが、ラックアップ社の重役と、デボトの未亡人・キャサリンから、契約のやり直しを依頼された。で、元パイロットのレイとキャサリン未亡人を連れて、マンツは再びサン・ミゲルに向かった。再契約のために、色々とデモンストレーションをして、必死に売り込もうとするマンツ。が、レイがキリスト教に目覚め、急に平和のためにと言いだし、戦闘機を奪って兵器ショーを爆撃しようとする。これをデモンストレーションとして利用することを考えたラックアップ社は、そこに無人機を差し向けたが...

扱っているテーマは、良く取り上げられるものの一つであるが、こういうテーマは製作時期を考えると、単なるドタバタ・コメディとなるか、ブラック度の高いシニカルなコメディになるのか、道が別れるのだが、本作はレーガン大統領が「強いアメリカ」を掲げ、更に軍事的に力を大きくしていた時期であるだけに、ブラック度の利いた作品を狙ったが、今一つパンチ力に欠けてしまうということになってしまったのが残念なところである。もう少し、徹底してブラック度を高めていて、クライマックスも違った道があったと思われるだけに、時節柄ということが影響しているのではという気がするだけに、誠に残念である。

ただ、ブラック・コメディとしては今一つであるが、空中戦のシーンだけは、なかなか迫力があって、しっかりと見せてくれる。(こっちの方で力を入れていたら、また違った作品になっていたことでしょうね...)

とは言っても、'80's前半の次期とは社会情勢が大きく変わった現在であれば、評価も変わるのがブラック・コメディであるだけに、再評価されても良いんじゃないかという気のする作品である。

 

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