SSブログ

「DEATH RACE 2000」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のアメリカ映画「デス・レース2000年」である。日本での劇場公開は1977年6月であった。2008年に「DEATH RACE」(邦題は「デス・レース」)のタイトルでリメイクされたことで知られるR・コーエンによるカルト的人気のある近未来を舞台にしたアクション作品である。(ただ、製作当時は「近未来」であった西暦2000年は、現在では過去になってしまいましたが...)また、当時は無名だったS・スタローンが出演していることも、現在では有名な話になっている。

作品データを記しておくと、時間は80分、原案はイブ・メルキオー、製作はロジャー・コーマン、監督はポール・バーテル、脚本はロバート・ソムとチャールズ・B・グリフィス、撮影はタク・フジモト、音楽はポール・チハラである。そして出演は、デヴィッド・キャラダイン、シモーヌ・グリフェス、ロバータ・コリンズ、シルヴェスター・スタローン、ルイザ・モリッツ、メアリー・ウォロノフ、ドン・スティール、ジョイス・ジェームソン、フレッド・グランディ、マーティン・コーヴ、ハリエット・メディン、ビル・モーレイ、レスリー・マクレイ、ジョン・ランディス、たちである。

西暦2000年、戦争と恐慌によってアメリカ合衆国はユナイテッド・プロビンセズ・オヴ・アメリカに生まれ変わっていた。そして国民は恐怖に怯えながら暮らしていた。そんな国民の唯一の娯楽は、無謀な大陸横断のデス・レースだった。これは、猛スピードで走るカーレースであり、如何に多くの人間を殺して早くゴールインするのかが争われるいうものだった。で、今年もいつものように全国ネットでテレビ放送される。出場者は、国民的ヒーローとなっているフランケンシュタインをはじめ、ジェーン、マチルダ、ネロ、ジョーという、一癖も二癖もある猛者ばかりである。そしてそれぞれは異性の助手を持ち、レースはスタートした。いきなり通行人をふっ飛ばしてレースは展開され、それに国民は熱狂する。が、フランケンシュタインはある考えを持っていた。また、彼の助手のアニーは、実は革命軍のスパイであって、革命軍は現政権を倒して新しい社会を築こうと考えていて、それにデス・レースを利用することを考えていたのだった。レースは進んでいき、革命軍の工作によて、出場者たちはその破壊工作の餌食となって、一台、また一台と爆破されてリタイヤしていく。そして、最後まで残り、乾燥したのはフランケンシュタインだった。そしてゴールに大統領が現れた。アニーは大統領を暗殺しようとしたが、失敗してしまう。が、フランケンシュタインが車を走らせて大統領を轢き殺したのだった。そしてフランケンシュタインは新大統領となり、アニーと結婚してデス・レースは廃止され、新しい社会体制となったのだった。
アイデアはとんでもないもののように思えるが、実は社会を皮肉った設定をしていたり、シニカルに描いているなど、まともでは無い時代設定でブラック度もそれなりにある作品である。カーアクションということでは平均的な水準に達しているので、まずまずといった所である。

尚、本作出演時はまだ無名であったスタローンは、「ロッキー」のヒットで一躍アメリカン・ドリームを掴み、スターになったということで、そのスタローンが出演している作品が当時、いくつか日本公開されることになったが、本作もそういう作品の1つである。

真面目に本作を捕らえると、今一つに感じてしまうであろうが、ブラック度のある作品と考えれば、色々と楽しめる作品である。ブラック度を以て見ることにしましょう!

 

デス・レース2000 [DVD]

デス・レース2000 [DVD]

  • 出版社/メーカー: クリエイティブアクザ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。