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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その269) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「過去の経歴」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.4話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.4話」。「おっちょこちょいなミステイク ~放送事故殺人事件」と言う物語。この物語は、本放送はBS-i(現在はBS-TBS)であるが、地上波(TBS)での放送の時に起こった「放送事故」(「銭形泪」の1st.4話を放送する予定だったところが、「銭形泪」の2nd.4話を放送してしまったというもの。)をネタにして生まれた物語であって、正に「放送事故」という起こってしまったことをアイデアにした物語である。こういう事を行ってしまうのも「ケー刑事」らしいところである。ただ、現在は法律改正によって、殺人事件の時効が無くなったため、この事件のポイントである「時効直前」という所は、現実にはあり得ないことになってしまいました。

ちゃんのお気に入りのドラマ「理想の刑事(デカ)」で放送事故が起こった。第4話が放送されるはずだったのに、第10話が放送されたのだった。ちゃんは「レレレ」と言っていたが、五代さんは「急遽変更になったんですよ」と言っていた。そんな所に、「理想の刑事」の脚本家・早志摩子の変死体が発見されたと言うことで、現場(BS-i)に向かったちゃんたち。

BS-iでは、放送事故によるクレームの電話が鳴り止まない状況で、スタッフは事件に構っていられない有様だった。そんな所に「理想の刑事」の編成担当・寅口辰之助が寝坊して、ジャージ姿、左右の靴が違うものを履いてようやく出社してきた。で、プロデューサの安藤竜から雷を落とされていた。

寅口はおっちょこちょいな男であって、そのことを自覚していた。で、責任を取ると行って側にあったソースを一気飲みして自殺する、と言うが、ちゃんに「一気飲みして死ぬのはソースではなく醤油ですよ」と言われていた。

ちゃんは、志摩子が残した遺書(放送事故に対して「自分は死をもって抗議する!」と記していた。)がおかしいことに気づいていて、これは殺人事件だと見抜いていた。更に、捜査を進めていくと、志摩子には鉛筆を噛む癖があることが分かり、ちゃんは鉛筆に毒を仕込んで殺したと見当を付けた。

更に、志摩子の腕時計(文字盤の文字は「子丑寅…」という昔の日本の時刻を現す十二支であった。)が遅れていることと針の角度がダイイング・メッセージになっていることに気づき、証拠も出てきたことで真犯人を見抜いた。

真犯人は寅口辰之助であった。彼は16年前に殺人事件を起こしていて、その事件の有様を、脚本のネタに苦労していた志摩子に話してしまい、志摩子はそれを脚本に書き、それが「理想の刑事」の第4話として放送されるところだった。が、昨日、その16年前の殺人事件の死体が白骨化した状態でマンションの基礎部分から昨日発見された。寅口は、第4話が放送されると、警察に感づかれるのではないかと不安になった。で、わざと放送事故を起こして事件が露見することを防ごうとした。が、第10話が放送されたことと新聞記事で死体発見を知り、寅口が16年前の事件の犯人だと気づいた。で、寅口はこのまま志摩子を生かしておく訳にはいかないと思い、殺したのだった。また、この背景には、殺人事件の時効は(この物語当時では)15年であって、海外旅行の期間は時効にカウントしないことも寅口は知っていた。で、放送日の3日前に時効が成立すると計算したことで安心していた。が、社員が韓国旅行に行ったという話を耳にして、韓国に行っていたことを思い出した。で、改めて時効になるまでの日数を数えてみると、あと3ヶ月もあったと分かったのだった。これを「うっかりしてました...」と言った寅口だったが、「うっかりじゃ済まないんだよ」と五代さんは窘めて逮捕したのだった。

おっちょこちょいな男が、自分の過去の経歴(犯罪歴)を、旅行歴の一つを忘れていたことから、16年前の事件の犯人として、更にそれを隠そうとして新たに冒した殺人事件の2つの犯人として逮捕されることになった事件でした。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために、命じられている任務を放棄して行動するという物語であって、ボンドの人間らしい一面を色濃く描いたシリーズの異色作である。劇中でボンドがMに対して辞職を口にして、殺しのライセンス取り消しというところまである文字通りのシリーズの中の異色作である。

親友・フィリックスの復讐のため、サンチェスを追ったボンドは、サンチェスの本拠であるイスマス・シティに入ると、サンチェスに接触し、自らサンチェスの元で働かせて欲しいと持ちかけた。元イギリス情報部員であること、今は首になったことを語って売り込んだ。ボンドはそれまでに、サンチェスの部下のクレストがサンチェスの金に手を付けた様に見せる細工をして、サンチェスの部下に対する裏切りを演出したり、不信のタネになることを仕込んでいた。他の部下は、イギリス情報部員だったボンドは危険だとするが、ボンドがクレストのことを持ち出して、手を付けた金でサンチェスを殺すための殺し屋を雇うと語り、サンチェスはその言葉を信じた。

実際、クレストの船から隠した金が出てきたため(実は、ボンドが仕込んだ)、サンチェスはボンドの説明を信じて、クレストを裏切り者として処刑し、ボンドを信頼した。

こうしてボンドは、元イギリス情報部員で、凄腕という用心棒として、サンチェスの部下になった。(当然、これはフィリックスの復讐を果たすための計画である。)

その後、サンチェスの信頼を得たボンドは、サンチェスがアジアの組織と麻薬の取引を行う場に同行することになった。麻薬工場では、麻薬をガソリンに溶かし、ガソリンの取引という形で行うための工場だった。ボンドはそこで騒ぎを起こして、工場の壊滅を考えるが、サンチェスが雇っている殺し屋・ダリオに正体を見破られてしまう。が、ダリオを倒し、火を放つ。大量のガソリンがあることから、工場は爆発を起こし、脱出するサンチェスを追ったボンドは、タンクローリー・チェイスを経てサンチェスとの一騎打ちの末、ガソリンを全身に浴びたサンチェスにフィリックスから貰ったライターで火を付けて、復讐を果たしたのだった。

ボンドが、親友の復讐のために、相手に寝返ったように見せかけるために、これまでの経歴を売りにして潜り込むことに成功したが、サンチェスはボンドを信用しすぎたことが敗因でもありました。

共通点は、「ケータイ刑事」では隠したい経歴を利用してネタという形で提供して利用し、「007」では自分を売り込むために利用したというように、経歴を利用しているところ、そしてそれがばれてしまいそれを見抜いた人物(「ケータイ刑事」では早志摩子、「007」ではダリオ)を殺しているというところである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では殺人犯という経歴を隠すために人を殺しており、最初の目標も結果的に失敗しているが、「007」では復讐のために経歴を隠さずに振り込む武器にしたということと、最初の目的(復讐)も達したということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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