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「若さま侍捕物帖」(その6) [映画(邦画)]

今回は、全部で3作製作された1957年の作品の中から、1957年3月劇場公開となったシリーズ第4作と、同年4月に劇場公開されたシリーズ第5作についてです。(尚、第6作からはカラー化されるため、白黒作品としては最後ということになる。)いずれもが1時間程度の中編という作品にまとめられている。

東映・大川橋蔵主演シリーズ第4作若さま侍捕物手帖 鮮血の晴着
作品データを記しておくと、1957年の東映京都の作品であって、時間は60分、白黒作品である。原作は城昌幸、監督は小沢茂弘、脚本は松本憲昌、撮影は藤井春美、美術は川村鬼世志、音楽は小沢秀夫である。そして出演は、大川橋蔵、星美智子、星十郎、岸田一夫、国一太郎、伊東亮英、阿部九州男、徳大寺伸、富田仲次郎、水野浩、立花伸介、浦里はるみ、富久井一朗、金剛麗子、加藤嘉、薄田研二、三笠博子、有馬宏治、藤木錦之助、山口勇、津村礼司、浅野光男、加藤浩、遠山恭二、片岡栄二郎、宮島智恵子、山田光子、石丸勝也、矢奈木邦二郎、東日出雄、中野久男、島田秀雄、佐々木松之丞、美鈴れい子、たちである。

夜ごとに暴力強盗がはびこり、与力・佐々島らの探索も空しく、札差の越後屋主人夫婦が殺されて、大金と共に下手人は消えた。佐々島は若さまに相談し、若さまは捜査に乗り出した。そして、越後屋が殺された夜、浅草の質商阿波屋の六左衛門が鮮血に染った花嫁衣裳を手にして、古寺の境内で殺されていたことが分かり、若さまは阿波屋を調べた。そして、その背後に、旗本・白坂の次男・源二郎、御家人・愛甲新七がいることを知る。更に調べていくと、無役の旗本・八代将監に繋がり、将監が糸を引いていたことが分かる。事件の全貌を掴んだ若さまは八代将監の屋敷に乗り込み、将監を取押えた。将監は悪事が明るみになったことで、切腹するしかなく、事件は解決した。

時間的な制約が前作までと比べて大きくなったこともあって、テンポ良く物語が進んで行くのだか、1時間枠のTVドラマを見ているような感じがする。が、主役の若さまの活躍する見せ場などはしっかりと用意されているので、娯楽作品と言うことでは十分な水準に達している作品である。

東映・大川橋蔵主演シリーズ第5作若さま侍捕物帖 深夜の死美人
作品データを記しておくと、1957年の東映京都の作品であって、時間は58分、白黒作品である。原作は城昌幸、監督は深田金之助、脚本は村松道平、撮影は藤井春美、美術は川村鬼世志、音楽は小沢秀夫である。そして出演は、大川橋蔵、星美智子、浦里はるみ、三笠博子、片岡栄二郎、徳大寺伸、阿部九州男、薄田研二、星十郎、岸田一夫、国一太郎、伊東亮英、加藤嘉、若水美子、常盤光世、山口勇、立花伸介、徳大寺伸、美鈴れい子、富田仲次郎、中野文男、加藤浩、津村礼司、有馬宏治、水野浩、浅野光男、山田光子、金剛麗子、東日出雄、石丸勝也、藤木錦之助、富久井一朗、たちである。

春の江戸。大工の棟梁の政五郎が何者かに殺され、続いて政五郎の娘・おあいが殺された。小吉はおあいと恋中の旗本の息子・真之助が犯人と睨んだが、それは全く的外れだった。で、小吉は若さまに相談し、若さまが捜査に乗り出した。が、第三の被害者として骨董屋・金政重右衛門の娘・おさとが殺された。捜査を続ける若さまは、やがて政五郎の祖先が、かつて東照宮の御宝蔵を造っていたということを知る。そして、御宝蔵に隠された宝物の在処を記した地図が金政重右衛門の所にあった古い衝立であることを知る。事件は御宝蔵の隠された宝物を狙っていた森田兄弟と金政親子によるものだった。若さまは御宝蔵に向かい、そこで一味を斬り捨てて事件を解決したのだった。

物語がテンポ良く進むということもあって、娯楽作品として十分楽しめる。ただ、時間的に短いこともあって、TVドラマのように波乱がなくうまく話が進んでいくようにも感じられる所もありますが...

今回の2本は、時間的にも約1時間ということで、中編に分類されることになる。それぞれの作品のスケールはダウンしているが、主役の活躍する見せ場はしっかりと用意されているので、ある意味ではとても見やすい作品と言うことが出来る。現在では1時間枠のTVドラマを見るような感覚といったらよく、それなりに楽しめる作品であるので、ちょっとした時に見るのも宜しいかと...

 

↓ビデオです。 

若さま侍捕物帖「鮮血の晴着」 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

若さま侍捕物帖「深夜の死美人」 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

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