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「若さま侍捕物帖」(その7) [映画(邦画)]

今回は、東映の大川橋蔵主演シリーズで、ここからカラー作品となった1957年9月に劇場公開されたシリーズ第6作についてです。尚、この作品はシリーズ中の中でも傑作として知られている作品でもある。

東映・大川橋蔵主演シリーズ第6作若さま侍捕物帖 鮮血の人魚
作品データを記しておくと、1957年の東映京都の作品であって、時間は83分、原作は城昌幸、監督は深田金之助、脚本し村松道平、撮影は三木滋人、美術は鈴木孝俊、音楽は小沢秀夫である。そして出演は、大川橋蔵、千原しのぶ、大川恵子、星美智子、伏見扇太郎、坂東簑助、進藤英太郎、岡譲司、岸井明、渡辺篤、星十郎、東龍子、上代悠司、月形哲之介、立松晃、高堂国典、山手弘、松本克平、仁礼功太郎、木南兵介、吉川太三、大文字秀介、中野雅晴、中村時之介、若井緑郎、宮嶋智恵子、品治京子、北村曙美、藤木錦之助、霧島八千代、若水美子、東日出雄、五条恵子、近江雄二郎、富久井一朗、間辰太郎、佐々木松之丞、島田秀雄、熊谷武、美山れい子、竹原秀子、たちである。

両国の川開きの夜、花火師の六兵衛が殺害されるという事件が起こる。その死骸のまわりでは無気味な人魚が踊っていたという。若さまが捜査に乗り出し、廻船問屋の利倉屋が、六兵衛の使う強力な新火薬に目をつけたことからこの事件が起こっていたことが分かり、寄宿人・舞岳庵は蘭学者の了巴がその火薬の発明者だと察知して調べることにした。が、若さまには女スリ・おさいが利倉屋の命令でつきまとうようになる。そんな中、尾張屋敷から重臣の青山玄蕃、了巴、うつぼ姫の一行が旅姿で現れ、若さまたちはそれの後をつける。これにおさいが追い、利倉屋一味も追った。一行は、謎の人魚島へ行き、そこには秘密の火薬庫があった。途中で船は沈められ、流れ付いた先でそれを発見し、若さまは尾張家興亡の大事件ということに気がついた。うつぼ姫は大名になりたくないと言って去ったが、玄蕃、了巴や九鬼家の遺臣たちは、新しい火薬を使って名古屋城を攻撃することを決断した。そして、尾張に向かって出発しようとした所に若さまが飛び込んできた。火縄銃に取り囲まれる若さまだったが、若さまの仲間の小吉たちが火薬庫に火を付け、大爆音と共に吹っ飛んだ瞬間、若さまは敵に隙が出来たその時、玄蕃を斬り、うつぼ姫を庇った。更におさいが、若さまの盾となって了巴に撃たれた。若さまは了巴を倒し、一味の陰謀は防がれたのだった。

前作までの白黒でも、娯楽作品としては一定の水準をクリアしているため、十分楽しめる作品であったが、カラーになった本作は意気込みが違っているのが良く分かる作品で、娯楽作品としてたっぷりと楽しめる作品に仕上がっている。こういう場合、力が入りすぎてから廻りすることもあるのだが、本作ではそういうことは無い。

ということで、本シリーズ全ては見ていられないという方は、とりあえず本作だけでも見ることにしましょう!(が、シリーズで一番の本作を最初に見たら、残りの作品がつまらなく感じてしまうこともありそう...)

 

↓ビデオです。

若さま侍捕物帖~鮮血の人魚~ [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

 

↓配信もあります。


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