オフコース『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1974年5月に発表された彼らの2nd.アルバムである。(この当時は「オフ・コース」名義である。)前作のシンプルなアコースティック・アルバムから発展して、セッション・ミュージシャンたちが参加して、デュオからバンドへといったサウンドに変化を見せたアルバムである。(ただ、全曲がそういう訳ではなく、シンプルな楽曲も一部収録されている。)
収録曲は以下の全12曲である。『プロローグ』『すきま風』『はたちの頃』『日曜日のたいくつ』『別れの情景(1)』『別れの情景(2)~もう歌は作れない』『新しい門出』『あの角をまがれば』『若すぎて』『のがすなチャンスを』『首輪のない犬』『わが友よ』。
この中からシングル・カットされたのは『もう歌は作れない』であって、アルバム・リリースよりも一ヶ月早くリリースされているが、特にヒットを記録していない。また、B面曲は『はたちの頃』であった。尚、やはり小田和正がソロになった後でセルフカヴァーをしている曲でもある。
お薦め曲は、シングル曲の『もう歌は作れない』、そして『すきま風』『はたちの頃』『日曜日のたいくつ』『わが友よ』という所をピックアップしておく。
アルバムとしては特にヒットをした訳では無いが、初期のシンプルなサウンドと、ブレイクしてからのサウンドとの両方の彼らを聴くことが出来る内容のアルバムとなっている。(その分、悪く言うと、発展途上の中途半端なアルバムということにもなってしまう。→新しい試みと従来のパターンの両者が折衷しているということから、中途半端さが感じられる、ということである。とは言っても、フォーク全盛期から時代が変わり始めていた時期であり、当時としては新しい試みに取り組んだことは評価されている。)
初期作品の中に埋もれてしまう傾向の強いアルバムであるが、彼らの軌跡を辿っていく場合、サウンドに変化を示したアルバムでもあるだけに、やはり聴いておきたいアルバムであることに変わりない。それにしても、若いですね~(当たり前ですけど...)
この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2(紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/03/24
- メディア: CD
コメント 0