「若さま侍捕物帖」(その8) [映画(邦画)]
今回は、1958年12月に公開されたシリーズ第7作(カラー化されてからは第2作)についてです。尚、カラー化されてからは製作ペースが鈍くなり、前作から15ヶ月ぶりの新作となった作品である。
東映・大川橋蔵主演シリーズ第7作「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」
作品データを記しておくと、1957年の東映京都の作品であって、時間は82分、原作は城昌幸、監督は沢島忠、脚本は比佐芳武と鷹沢和善の2人、撮影は山岸長樹、美術は川島泰三、音楽は鈴木静一である。そして出演は、大川橋蔵、沢村宗之助、桜町弘子、花園ひろみ、東龍子、金剛麗子、尾上鯉之助、堺駿二、杉狂児、片岡栄二郎、原健策、進藤英太郎、月形龍之介、河野秋武、水野浩、東日出雄、富田仲次郎、中野文男、たちである。
若さまが居候している舟宿・喜仙の近くの紅鶴屋敷に、夜な夜な無気味に廊下をきしらせては消える人影がある、という噂が立った。紅鶴屋敷は、その昔、美しい姫が三国一の婿を得たいと祈りをこめて折った鶴が千羽になったとき、帆に紅鶴を染め抜いた舟で立派な若殿が現れたという伝説があり、現在では舟祭りが行われるようになっていた。今年もその舟祭りが近づいてきた。そして、その紅鶴屋敷は最近、江戸の豪商・越後屋の勘当息子・清吉が買い取り、その仲間のヤクザ者の勘八、猪之助、梅吉と共に移り住んでいた。が、まもなく、清吉の伯父・越後屋清左衛門と、清吉の仲間3人とが町外れで死体となって発見された。で、若さまがその事件に乗り出した。そして、紅鶴屋敷の秘密に迫っていくと、悪徳商人が抜け荷を行っていることを突き止めることになる。事件は、抜け荷に関わっていた連中が仲間割れして、口封じと身の安全のために消したということだった。若さまはその一味を始末して、紅鶴屋敷をめぐる因縁も解消したのだった。
物語としては悪くないのだが、今一つテンポが良くないところがあって、今一つに感じられてしまう。設定が上手く活かせていないところが残念であるが、娯楽作品と言うことを考えたら、これはこれでと言ったところですね。そういう1本でした。
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