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ELVIS PRESLEY『LOVING YOU』(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1957年のアメリカ映画「さまよう青春」である。(E・プレスリー主演作ということから「エルビス・プレスリーのラヴィング・ユー」という邦題もある。)日本での劇場公開は1958年4月であった。プレスリーの主演第2作であり、同時に彼の3枚目のアルバムとして本作のサウンドトラックがリリースされて、映画/サントラ盤のいずれもが大ヒットを記録することになった青春音楽作品である。

作品データを記しておくと、時間は99分、監督はハル・カンター、脚本はハーバート・ベイカーとハル・カンターの2人、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はウォルター・シャーフである。そして出演は、エルヴィス・プレスリー、リザベス・スコット、ウェンデル・コーリイ、ドロレス・ハート、ジェームズ・グリーソン、ポール・スミス、ケン・ベン・ベッカー、たちである。

バンドリーダーをしているテックスとグレンダは、ビール配達をしている青年・ディークが、ギターを弾きながら歌っていると女性たちに受けているのに目を付けて、ディークをツアーに同行させた。更に、スーザンという歌手もメンバーに加わる。ツアーの先々でディークは人気を集める。そしてグレンダは彼のマネージャーになり、あの手この手で売り出していく。しかし、次第にそのやり方に嫌気が指してくるディークは姿を隠してしまう。が、全てはディークを大スターに育てるための計画だったことを知り、全国放送のテレビ出演に、ぎりぎりに戻ってきて、人気を勝ち取った。

物語の方は、あって無いようなものであり、主人公が栄えるためのご都合主義もあるのだが、主人公に目をやれば、彼のための作品ということになる。

そして、本作ではやはり「音楽が素晴らしい」に尽きることになる。(プレスリーが人気を集めるのも当然ということが良く分かる。)ということで、本作はサントラ盤とセットにして楽しむべき作品ということになる。

そのサントラ盤の方は、プレスリーの3枚目のアルバムという位置づけであり、同時に本作のサントラ盤ということになっている。(発表されたのは1957年7月である。)売り出し中の若手であり、飛ぶ鳥をも落とす勢いのあったプレスリーでけあって、Billboardで10週連続1位を獲得する大ヒットになった。また、1957年のBillboard年間アルバム・チャートでは11位にランクインしている。(10週連続1位でも、年間11位であるが、それだけ他にヒットしたアルバムが多かったということでもある。)

収録曲は、オリジナル盤では全12曲(LPではA面に7曲、B面に5曲が収録されていた。)であったが、1997年に再発された時に8曲のボーナス・トラックが追加されて全20曲となった。収録曲は以下の通りである。『Mean Woman Blues』『(Let Me Be Your) Teddy Bear』『Loving You』『Got A Lot O' Livin' To Do!』『Lonesome Cowboy』『Hot Dog』『Party』『Blueberry Hill』『True Love』『Don't Leave Me Now』『Have I Told You Lately That I Love You』『I Need You So』。(以下、ボーナス・トラック)『Tell Me Why』『Is It So Strange』『One Night Of Sin』『When It Rains, It Really Pours』『I Beg Of You (Alternate Version)』『Party (Alternate Version)』『Loving You (Uptempo Version)』『Got A Lot O' Livin' To Do! (Finale)』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『(Let Me Be Your) Teddy Bear』はBillboardで7週連続1位を獲得して1957年のBillboard年間シングル・チャートで14位にランクインしている。2nd.シングルの『Mean Woman Blues』はHOT 100にはランクインしなかったが、R&Bチャートとカントリー・チャートで11位を記録している。3rd.シングルの『Loving You』は、元々は『(Let Me Be Your) Teddy Bear』のB面曲であったが、A面曲となったものであり、HOT 100で28位、カントリー・チャートで15位を記録している。

オリジナルの全12曲はいずれもがお薦め曲である。しかも、プレスリーのお馴染みの曲も色々とあるだけに、じっくりと、そして楽しんで聴いておきたいところである。

サントラ盤でもありながらプレスリーのアルバムということで、本作によってデビュー・アルバムから3作続けて全米No.1アルバムとなったことで、紛れもなくプレスリーは新たなスターとなったが、そういうことでも、映画とサントラ盤の両方をセットで楽しみましょう!

 

Loving You

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