ケータイ刑事銭形愛21話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の21話「ベルリンの壁殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の3回目となる今回は、この事件はここで起こったことから「楽屋」について、そこはこれになっていたこから「密室」について、パフィンクの2人の楽屋の間にこれがあったことから「カーテン」について、ナツミはマキがこうだったと言ったことから「邪魔」について、そして自分たちの人気がこうと言っていたことから「中途半端」について記します。尚、「楽屋」は「雷・20話[裏ネタ編]PART 4」で、「密室」は「海・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 6」で、「カーテン」は「海・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 6」で、「邪魔」は「海・28話(3rd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/6/7、8、10、11、13付です。
「楽屋」:現在では3つの意味があるが、元々の意味は、「雅楽で、楽人(=演奏する人)が演奏する場所」という意味である。(要するに雅楽を演奏する「舞台」ということになる。)古語として古くから使われていたものであって、神聖な場所である。そしてこれが語源となって、第二の意味を持つようになる。
第二の意味は、「劇場やテレビ局などに備えられた出演者の為の控え室」のことであり、現在では「楽屋」と言うと一般的にはこれを指している。(元々は舞台の後ろに設けられた部屋であり、役者が出演の準備を行ったり、休憩のために使用する場所であった。→現在の「控え室」という意味とほぼ同じである。)
第三の意味は、比喩的表現で使われるものであり、「物事の内幕、内情」という意味である。「ケータイ刑事」の市販DVDソフトでは特典映像が収録されているが、そこには「楽屋落ち」のネタがたくさん出てくるが、その場合はこの意味である。
(一般にいう)楽屋は、出演者の控え室であると同時に、出演者はそこで衣装に着替えたり、化粧をして出番を待つことになる。そのため、楽屋には鏡という物が重要なものとなる。(役者は基本的に自分でメイクをするのだが、鏡はメイクをするのには絶対に必要となる。)よって、楽屋にはいくつもの鏡があり、美容室や理髪店の様に鏡が壁を占領することになる。が、美容室や理髪店と異なるのは、照明によってどう見えるのかということも考える必要があるため、鏡の周囲には数多くの照明器具(電球など)が設置されているところである。
テレビ局では、各出演者に「楽屋」として個室が用意されることが殆どである。(複数人のグループの場合は1グループで1室というのが一般的であるが、大物になるとグループのメンバー各個人単位で個室が用意される。)が、これは、テレビ局では同時に異なる複数の番組製作が進められていることが多く、混乱しないようにという目的もある。一方、演劇場などの劇場の楽屋だと、座長や主演者などの一部には個室が用意されることがあっても、その他の出演者の楽屋は「大部屋」と呼ばれる共通の楽屋となる。(或いは、数人程度のグループに分けて、中規模の楽屋を複数人で使用することもある。)また、小さい劇場であれば、個室の楽屋が無いというのも珍しいことではない。が、大部屋の方が、メイキングなどの特典映像を撮影するには、色々とネタとなることが転がっている場合が多いのが普通である。
尚、控え室という意味の「楽屋」のことを英語では「Dressing Room」、ドイツ語では「Ankleidekabine」、フランス語では「Salon d'essayage」、イタリア語では「Stanza di Abbigliamento」、スペイン語では「Camarino」、ポルトガル語では「Vestiário」、中国語では「後台」という。
「密室」:密閉された部屋のことであって、外界から完全に切り離された状態になっている部屋のことを言う。そのため、密室の中には、人が外部から侵入できない状態になっている。(その部屋にある窓やドアなどは、密室の内部から鍵が掛けられていて、外からはそれを開けることが出来ない状態になっているため、外から入ることが出来ない状態にある。また、ガラス窓やドアは破壊していればそこが通路になるため、密室となっている場合は、それらは破壊されていないことが前提条件となる。)
尚、密室は、外界から切り離されている状態てあるが、空気を遮断しているものではない。(あくまでも人の出入りが不可能なように、外部から遮断されている部屋のことである。(空気と水は隙間から入って行くことは可能である。また、小動物が内部に侵入することが可能であっても、人間が出入りすることが不可能であれば、それは「密室」と呼ばれる。)
推理小説の世界では、密室で事件が起こり、そこで死体が発見される、というのは定番のジャンルの一つとして確立している。この場合は、どうやって犯行が行われたのか、どうやって密室が作られたのか、という謎を解いていく所がポイントとなる。「ケータイ刑事」シリーズでも「密室」で事件が起こったというのはお馴染みのものであり、密室の謎解きが展開される物語が結構ある。
また、「密室」にはもう一つの意味がある。それは「秘密にして、他人に知らせない部屋」という意味である。こちらの意味としての使用はあまり使われなくなっているのが現状であるが、「密室政治」「密室会議」というように、他人の介入を許さずに独裁的な手法で進められることについて、悪い印象を持った言葉として使われることがある。
英語では「Locked Room」と言うが、第二の意味としては「Closed Door」と言う。(英語では使い分けられている。)また、「Secret Room」という言い方もある。ドイツ語では「Geheimes Zimmer」、フランス語では「Pièce Secrète」、イタリア語では「Stanza Segreta」、スペイン語では「Cuarto Confidencial」、ポルトガル語では「Quarto Secreto」、中国語では「密室」という。
「カーテン」:窓の内側に掛けることで、外光の室内への入射光量を軽減したり遮断したりするのに、若しくは部屋の間仕切りのため、或いは装飾のために使用される布のことである。尚、日本の飲食店などでお馴染みの「暖簾」や、劇場(舞台)にある幕もカーテンの仲間である。
使用する際は、窓の内側上部に設けられた「カーテンレール」と呼ばれる溝のある棒を利用して、吊り下げる。カーテンレール内には、移動可能なカーテンを吊すフックが用意されていて、そのフックにカーテンを吊り下げるため、カーテンは移動可能となる。よって、窓の全てで外光を遮断したり、一部分だけ遮光するということ(=入射光量を調整すること)が可能になる。
また、カーテンに使用する布には、外光を通さないような厚手の生地を使ったものと、半透明で透けているレースカーテンとがある。(完全に外光を遮光することが出来る「暗幕」は前者に入るが、部屋を暗室にまですることが出来るカーテンは特に「暗幕」と呼ばれて「カーテン」とは別物とすることもある。)
また、カーテンは遮光以外の機能として、吸音効果、断熱効果がある。(その効果の能力は布地によって異なる。)また、布地に防火性能があれば、防炎カーテンとして万一の火災の際に、被害を小さくすることが期待出来るため、近年では難燃性素材を使ったカーテンが普及するようになっている。→たかがカーテン、というようなレベルではないのですね。断熱性能が高いと、冷房/暖房の効率も良くなりますし...
遮光ということでは、カーテン以外にもブラインドやロールスクリーンなどもあり、「遮光」という性能に関してはそれほど差がある訳でもないため、デザインや他の特性を考慮して、カーテンとブラインドなどを用途に応じて使い分ければいいですね。
また、「暖簾」には「遮光」という性能は望めない(窓(ドアも含まれる。)の全てを遮るというものではないため。)が、間仕切りという役割と、装飾という役割があるため、この点で「カーテン」の仲間ということになる。ただ、一般的には「カーテン」と「暖簾」とは別物として認識されていますが...
英語では「Curtain」、ドイツ語では「Vorhang」、フランス語では「Rideau」、イタリア語では「Tenda」、スペイン語では「Cortina」、ポルトガル語では「Cortina」、中国語では「窗簾」と言う。
「邪魔」:さまたげとなるもののこと、支障となるもののこと、または障害のこと、妨げることを言う。また、仏教用語では、仏道修行を妨げるよこしまな悪魔のことを指す。(古語では、こちらの意味が第一意である。)
それ以外では、頭に「お」を付けて「他人の家を訪問すること」を言う。(「お」を付けない場合もあるが、一般的には「お」を付けて使うのが一般的である。)
尚、障害になる物のことは「邪魔物」と言い、障害になるのが人の場合は「邪魔者」と言うように「もの」の所は対象になるものに応じて使い分けることになる。→表意文字である漢字という特徴が出ている所である。
英語、フランス語では「Obstacle」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Hindernis」、イタリア語では「Ostacolo」、スペイン語では「Obstáculo」、ポルトガル語では「Obstáculo」、中国語では「障礙」と言う。
「中途半端」:物事が完成して折らず、その途中の状態であること、またはどっちつかずで徹底しないこと、不十分な状況にあること、不完全なことを言う。
そういえば、漫才コンビの「ちゃらんぽらん」が、「ちゅ~と半端やなぁ~」というギャグを使っていましたね。(現在は解散してしまった。)
英語では「Incompleteness」、ドイツ語では「Unvollständigkeit」、フランス語では「Inachèvement」、イタリア語では「Incompletezza」、スペイン語、ポルトガル語では「Estado incompleto」、中国語では「不完整」と言う。
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