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「DRACULA, PRINCE OF DARKNESS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1965年のイギリス映画「凶人ドラキュラ」である。日本での劇場公開は1966年6月であった。イギリス・ハマープロと言えばラー映画で有名であり、そのハマープロの代表的なシリーズが「吸血鬼ドラキュラ」であるのはご存知の通りであるが、本作はその「吸血鬼ドラキュラ」シリーズ(第9作まで製作された。)の第3作であり、第1作「吸血鬼ドラキュラ」の続編である。(シリーズ第2作の「吸血鬼ドラキュラの花嫁」にはドラキュラ伯爵は登場していないため、C・リー主演のシリーズでは第2作となる。)

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はテレンス・フィッシャー、脚本はジョン・サンソン、撮影はマイケル・リード、音楽はジェームズ・バーナードである。そして出演は、クリストファー・リー、バーバラ・シェリー、アンドリュー・キーア、フランシス・マシューズ、スーザン・ファーマー、チャールズ・ティングウェル、ソリー・ウォルターズ、たちである。

ドラキュラの死から10年が流れていた。東ヨーロッパに旅行にやってきたチャールズ・ダイアナ夫妻と、アラン・ヘレン夫妻の2組の夫婦は、旅の途中で偶然出会ったシャンドア神父から「カールスバッドはドラキュラの領地だから行かないほうがいい」と忠告された。そんな4人の前に、御者のいない馬車が現れた。好奇心からその馬車に乗ると、馬車は豪華なある屋敷に連れて行かれた。その屋敷はドラキュラの遺灰が眠る古城だった。そんなことを知らずに、そこに泊まることになり、夜、物音に目を覚ましたアランは地下室に降りていった。すると、召使のクローブが現われて、彼を刺殺した。すると、その生血の洗礼によって、ドラキュラが甦った。復活したドラキュラはヘレンを襲い、噛みつくと、ヘレンは吸血鬼へと化した。チャールズとダイアナはシャンドア神父の僧院へ逃げ、神父は2人と共に屋敷に戻ってくる。神父は、ヘレンの心臓に杭を打ちこみ、倒したが、ドラキュラはあくまでダイアナを狙い、捕らえた。チャールズと神父はダイアナを救出し、チャールズがドラキュラと死闘を開始した。そんな中、神父は「吸血鬼は十字架と、太陽と流水に弱い」ということを思い出した。そして厚い氷が張っている濠の上を逃げていくドラキュラに、神父は銃を撃ったが、弾はそれて氷に命中した。で、氷が割れてドラキュラは水中に沈んでいった。

ドラキュラがモンスターのように無言であることが恐怖感を高めているところは良いのだが、これぞドラキュラ映画だ、という様な見所のない作品でしかない。一応、C・リーのドラキュラははまり役であるということ以外は、シリーズものは(質が)落ちていくということを具現化している作品ということですね。

結局は、ドラキュラという強烈な個性的なキャラクターだけではダメということで、ドラキュラ退治をする方のキャラに魅力が無いのは...ということです。が、C・リーのドラキュラを見るのならば、目を通しておくべき1本ではありますけど...

 

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