「DRACULA HAS RISEN FROM THE GRAVE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1968年のイギリス映画「帰って来たドラキュラ」である。日本での劇場公開は1969年3月であった。ハマープロのドラキュラ・シリーズの第4作(C・リー主演の第3作)である。前作で、前作で滅んだドラキュラがまたも復活ての物語である。但し、宿敵ヘルシング教授は登場せずに、恋人を奪われた青年がバンパイア・ハンターとして活躍する物語である。
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はフレディ・フランシス、脚本はジョン・エルダー、撮影はアーサー・グラント、音楽はジェームズ・バーナードである。そして出演は、クリストファー・リー、ヴェロニカ・カールソン、ルパート・デイヴィス、バーバラ・ユーイング、バリー・アンドリュース、マリオン・マシー、イアン・フーパー、たちである。
ある村に高僧が立ち寄る。その村人たちは誰もが教会を避けていたことを知り、司祭を呼んで悪魔払いを行うことにした。しかし、司祭は逃げ出し、更に足を滑らせて急流に落ちてしまう。そして、傷口から血が流れる。そしてそこは、あのドラキュラが氷漬けにされていた場所であり、流れてきた血を吸ったドラキュラは甦った。そして村の女たちを餌食にしていく。高僧の姪・マリアもドラキュラに狙われたが、鮎憂いところを恋人のポールに助けられた。一方、司祭はドラキュラが甦ったことに悩み、ポールに一部始終を話した。で、ドラキュラ退治のために立ち上がった。ドラキュラの城に乗り込み、対決し、激闘の末にドラキュラを断崖から突き落すことに成功した。そして高僧から貰った十字架でドラキュラを刺し貫いた。こうしてドラキュラは倒され、深い霧の中へ姿を消していった。
C・リーのドラキュラは存在感があるが、それだけという作品である。また、展開もちょっと都合が良すぎるように感じられる。ということで、物語の方は堂でも良いような所があるが、ドラキュラの胸に杭を打ち込んでトドメを刺すという、ある意味では当たり前と認識されていることが初めて映像になったと言うところがあるのが、本作のポイントであり、救いである。(これだけで存在価値がある作品である。)
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