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「DEATH WARMED UP」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のニュージーランド映画の「マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか」である。日本での劇場公開は1986年2月であった。原題は短いのに、邦題が異常に長いことで知られているニュージーランドのスプラッター・ホラー映画である。長い邦題の作品ということでは、1964年の英米合作の「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(原題は「DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB」)が知られている。これは長い原題までも訳しているので、まだ理解できるところであるが、本作は原題はそこまで語っていないので、実に無駄な邦題であって、ナンセンスということになる。(邦題の文字数が越えているので、話題作りということでは達成されているが、こんなに長い邦題は誰も口にしません。「マイドク」で十分である。)

作品データを記しておくと、時間は82分、監督はデヴィッド・ブライス、脚本はマイケル・ハースとデヴィッド・ブライスの2人、撮影はジェームズ・バートル、音楽はマーク・ニコラスである。そして出演は、マイケル・ハースト、マーガレット・アンバース、ゲイリー・デイ、デヴィッド・レッチ、ウィリアム・アップジョン、ノレル・スコット、ティナ・グレンヴィル、ジョフ・スネル、たちである。

レイモンド・タッカー教授の息子・マイケルが病院に駆けつけると、父とアーチャー・ハウエルが喧嘩をしていた。教授はハウエルの研究を行きすぎだと批難し、ハウエルは邪魔をさせないと言って、喧嘩になったのだった。マイケルがシャワーを浴びていると、ハウエルに突然注射をされて、捕らえられてしまう。そしてハウエルはある実験を行った。その後、解放されて自宅に戻ったマイケルは、突如、両親を散弾銃で射殺してしまい、精神病院に監禁されることになった。それから7年が経過した。ハウエルはある島に大きな病院を作り、そこで生体実験を続けていた。ようやく退院したマイケルは友達のサンディ、ルーカス、ジニーと共にフェリーで島に向かった。フェリーでは奇妙な姿の男が突如、頭をおさえて口から泡を出すということが起こり、病院の車に乗っていたスパイダーとジャニングスとマイケルたちは喧嘩になるということがあった。島に到着すると、マイケルたちとスパイダーたちがカー・チェイスで追いかけられ、やがてマイケルはハウエルの姿を目にした。そして立入を禁止された洞窟に入る。が、スパイダーたちに追いかけられてジニーが傷つき、怒ったルーカスがジャニングスを殺してしまった。スパイダーはジャニングスの死体を病院へ運ぶが、ハウエルはスパイダーを閉じ込めてしまう。これにスパイダーは逆襲して、ハウエルによって作られた改造人間たちが解放される。そして、改造人間たちはスパイダーの指示で暴れ出す。ジニーとルーカスは殺され、更に病院の看護婦たちも殺される。そんな中、マイケルは両親の仇のハウエルを倒すが、待ち構えていたスパイダーと対決するが、電柱が倒れて感電死してしまい...

途中まではそれなりのストーリーがあって、それなりの見せ場があるが、クライマックスで主人公があっけなく死んでしまうなど、普通の間隔ではない展開が面白い作品と言える作品である。(この展開が良いというのではなく、意表を突く展開が良いということである。)

全体的にはB級作品に毛が生えたようなものであるが、アイデアは面白く、一様、本作がパリ・ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しているように、それなりの凄さはある。(ただ、あまり名前を聴かない賞なので、ということもありますが...)

普通ではない作品と言うことでは面白いと言うことになるが、普通に見ると異端過ぎるホラー映画と言うことになる。コアなホラー映画ファンにはお薦めするが、普通の方は避けた方が良いですね。(単に、邦題が長すぎるという変な映画という認識で十分...)

 

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