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「DEUS E O DIABO NA TERRA DE SOL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1964年のブラジル映画「黒い神と白い悪魔」である。英語タイトルは「BLACK GOD, WHITE DEVIL」、日本での劇場公開は1985年11月であった。ブラジルのシネマヌーヴォ「シネマ・ノーボ」の旗手とされているG・ローシャ監督の代表作の一つで、長編としては第2作ということになる。また本作は、受賞こそならなかったが、カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされた作品の一つであった。また、サンフランシスコ映画祭では大賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は110分、白黒作品である。監督と脚本はグラウベル・ローシャ、撮影はヴァルデマール・リマ、美術はパウロ・ジル・ソアレス、音楽はビーヤー・ロウヴォウスとJ・S・バッハである。そして出演は、ジェラルド・デル・ヘイ、オートン・バストス、イオナ・マガリャンエス、アントウニオウ・ピントウ、リーディオウ・シルヴァ、マウリシオ・ド・バーレ、たちである。

大地主制度によって、民衆が虐げられている時代のブラジル。ブラジル東北部で牛飼をしているマヌエロは、貧しいながらも妻・ローサーと老母の3人で細々と暮らしていた。ある日、彼が地主のムーライス大佐の所に行き、牛運びの金を受け取ろうとしたが、その時に酷い仕打ちを受け、それに反発して大佐を殺してしまった。追っ手は彼の老母を殺し、マヌエロはローサーと共に山へ逃れていく。そして山中で、大勢の信者たちと暮らしている狂信的な黒人神父・シバスティアンの仲間に入った。神父の元には次々と人が集まってきて、やがて神父は、信者を率いて地主や政府軍に立ち向かっていく。地主たちは、神父の一団を倒すために殺し屋の死に神・アントニオを雇い、神父を殺しに向かわせた。しかし、アントニオがそれを果前のある日、大事な赤ちゃんを信仰の犠牲にされたことから、ローサが神父を刺し殺した。そんな所に現れたアントニオは信者たちを皆殺しにした。辛うじて生き残ったマヌエロとローサーは、コリスコウ大尉が率いる義賊集団に出会って、その一団に入り、アントニオと政府に復讐しようとする。が、アントニオが追ってきた。大尉はアントニオと対決しようとするが、マヌエロとローサは逃げる方が良いとして、アントニオと大尉の対決の合間に逃げて行く。そして、大尉の一団はアントニオによって全滅したのだった...

白黒画面ということを利用しての描写が印象的であるのと、エネルギーに満ちていることがビシビシと伝わってくる。ただ、内容としては、当時のブラジルは軍政時代であったが、かなり政治的に強烈なメッセージを込めているため、半歩退いてしまう所があるのも事実ですが...

 

↓ビデオですが...

黒い神と白い悪魔 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

 


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