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「ECHOES OF A SUMMER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のアメリカ映画「別れのこだま」である。日本での劇場公開は1976年11月であった。'80's終盤にハリウッドを代表する'90's以降は監督業にも進出しているJ・フォスターである、彼女の出世作「タクシードライバー」に続いて出演した子役時代の作品である。(「タクシードライバー」では13歳の娼婦を演じたが、本作では難病に冒された薄幸の少女という全く異なるキャラを演じている。)他にも子役時代でも高く評価される作品がある彼女であるが、本作も子役時代の彼女の中でも高く評価されている作品であって、人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は99分、監督はドン・テイラー、脚本はロバート・L・ジョセフ、撮影はジョン・コキロン、音楽はテリー・ジェームズである。そして出演は、リチャード・ハリス、ロイス・ネトルトン、ジョディ・フォスター、ウィリアム・ウィンダム、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ブラッド・サヴェージ、たちである。

作家のユージン・ストライデンの娘・ディアドルは9歳の時に発病し、それ以来3年にわたって世界中の名医、大病院を訪ね歩いたが、その全てに見放された不治の病(心臓病)にかかった少女だった。現在は父と共に、アメリカ東海岸の別荘で過ごしていた。そんな彼女は自分の運命を、更には自分のことで両親が精神的亀裂を生じていることも知っていた。そんなある日、ディアドルの前に、近くに住む9歳の少年・フィリップが現れる。最初は自分の殻に閉じこもっていたが、次第に彼と打ち解けていくことになる。そんな中、主治医のハムレット医師は、出来るだけディアドルの思い通りに振るまわせるように両親にアドバイスしていた。それからまもなく、ディアドルは、「パパと別れるのは嫌!」と泣き叫んだ。父は残された日々を彼女のためにできる限りのことを使用と決めた。ディアドルは、1日だけ25歳になって、大人の恋をしてみたいと思っていた。しかし、既に彼女は運動をしようにも支障が出るまで病気が進行していた。そんな中、ディアドルは12歳の誕生日を迎えた。おそらくこれが最後の誕生日になると思った両親は、娘のために2人の間のわだかまりを捨てて、最後の思いで作りを行う。町の子供たちまで集め、ディアドルのために様々なことをする両親。それを見てディアドルも、自分のために色々としてくれる両親に安らぎを取り戻していた...

やはり、「天才子役」と呼ばれるだけの存在感がJ・フォスターにある。こういう物語では、演技力が求められ、その出来によって作品がどちらに転ぶか分からないことになるが、本作はJ・フォスターによって感動の物語になっている。また、父を演じるR・ハリスも持ち味を発揮していて、その相乗効果が出ている。

現在ではソフトの点で恵まれていないが、名作であり、J・フォスターの子役時代の作品の中でも一二を争う傑作である。是非とも見ておきたいドラマである。

 

↓ソフトがありません...

J・フォスターの子役時代の作品をいくつか....

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