FRANK ZAPPA『APOSTROPHE(')』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1974年3月に発表された彼の18枚目のアルバムである。非常に多作であることで知られる彼は、年に2~3枚のペースでアルバムを発表している彼は、生涯で60枚異常のスタジオ・アルバムを発表しているが、その数多いアルバムの中で、チャート成績が最も良かったのが本アルバムである。そのため、彼の代表作の一つと言うことになっているアルバムでもある。チャート成績はアメリカで最高位10位を記録し、1974年のBillboard年間アルバム・チャートでは60位にランクインしている。また、ノルウェーで6位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『Don't Eat The Yellow Snow』『Nanook Rubs It』『St. Alfonzo's Pancake Breakfast』『Father O'Blivion』『Cosmik Debris』『Excentrifugal Forz』『Apostrophe'』『Uncle Remus』『Stink-Foot』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Cosmik Debris』はチャートインを記録していないが、2nd.シングルの『Don't Eat The Yellow Snow』は、彼のシングル曲として初めてチャートインを果たした曲になり、Billboardで最高位86位を記録している。(彼の場合は、元々シングル志向ではないので、シングル・ヒット云々ということは同でも良いところがあるのですが...)
お薦め曲は、ヒットを記録している『Don't Eat The Yellow Snow』、それ以外からは『Nanook Rubs It』『St. Alfonzo's Pancake Breakfast』『Excentrifugal Forz』『Apostrophe'』をピックアップしておく。
彼のアルバムの中では、比較的聴きやすく、親しみやすいアルバムである。全体的に、取っつきにくいところがある彼であるが、本作は内容的に色々と行っていて、サウンドのジャンル的にも幅広く、バラエティに富んだ内容のロック・アルバムとなっている。
彼の作品を楽しむ場合は絶対に外せないアルバムであるだけに、多作でどこから聴いたら良いの?というような初心者の方は、(ベスト盤からではなく)まずは本アルバムを聴いてみるのが宜しいかと...
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