「EL NIDO」 [映画(洋画)]
表題の作品は1980年のスペイン映画「エル・ニド」である。日本での劇場公開は1987年3月であった。妻に先立たれた初老の男と、13歳の少女との交流・無償の愛を描いたドラマである。
作品データを記しておくと、時間は110分、監督と脚本はハイメ・デ・アルミニャン、撮影はテオ・エスカミーリャ、音楽はフランツ・ヨセフ・ハイドンである。そして出演は、アナ・トレント、エクトル・アルテリオ、ルイス・ポリティ、アグスティン・ゴンザレス、パトリシア・アドリアー二、ルイザ・ポンテ、たちである。尚、本作でA・トレントはモントリオール映画祭で主演女優賞を獲得している。
スペイン中部ある小さな田舎町。妻に先立たれた初老の男・アレハンドロは、日々の暮らしでオペラとチェスに明け暮れる孤独な生活をしていた。ある日、彼は森の中で謎の署名の付いた紙片を見つけ、その署名の主を探すために村の教会にやってきた。そして、そのは小鳥をこよなく愛する13歳の少女・ゴジータだと言うことが分かる。祖父と孫という様な年の差があるにも関わらず、アレハンドロは、大人びた表情の彼女を愛するようになり、二人は互いに愛を誓い合った。しかし、2人の噂が村中に広がり、ゴジータは遠くの親戚の家に預けられることになり、アレハンドロから引き離されることになる。アレハンドロは彼女に、愛の証として「認識票」を渡されるが、それを父の上司である警察署長に取り上げられてしまう。別離の日、ゴジータは、アレハンドロの胸で泣きながら「あいつを殺して」と訴えるが人は殺せない、と言うアレハンドロ。そして彼は永遠の別れへと導いていった...
スペインの田舎の美しい風景を堪能できるということでも、十分価値のある作品である。ただ、主人公の初老の男と13歳の少女では、恋愛者としてはどう考えても、という考えが頭にあるため、物語としてはこんなものか、と思えてしまうのは仕方が無いのかも...
↓LDです。(ビデオもDVDもありません...)
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