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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その280) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「プールでの出来事」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・9話」、「007」からは「死ぬのは奴らだ」です。

ケータイ刑事」:「・9話」。「恋愛泥棒マリン再び現る! ~謎の怪盗予告事件」という物語。「」の時に、「」「」にも登場した怪人十面相が逮捕されたが、それに続いて「」の時に登場した怪盗マリンが再登場となった物語である。尚、この物語では逮捕を逃れて逃亡しているが、「」には登場しなかった。

ちゃんにハートマークの付いた封筒が届き、「生まれて初めてラブレター貰っちゃいました」と言って笑顔を見せていたちゃんだったが、が、松山さんは「脅迫状の間違いじゃないのか」と言っていた。が、開封してみると、それは恋愛泥棒マリンの犯行予告状であって、「ミスター・ラーが所蔵する秘宝・龍の卵を頂く」と記されていた。で、ちゃんと松山さんはミスター・ラーの(豪華)マンションに向かった。

ラー家は資産家で有名であり、彼は卓球用品を作っている会社を経営していた。で、周囲をキョロキョロしながら進んで行く2人だった。マンションには、既に柴田さんがいて、ゼッケンを付けて卓球のラケットを手にしていた。そんな所に、短パン姿のミスター・ラーと、彼の婚約者のミス・リーが卓球のラケットを手に、階段から下りてきて、「始めましょう」と口にした。しかし、ちゃんと松山さんは何のことか分からなかった。が、これはミスター・ラーが、「警視庁卓球部より銭形、松山、柴田が参ります。どうかお相手を」と記された手紙が届いていたためだった。(これも恋愛泥棒マリンが出したものと明珍は判断した。)

ちゃんは「龍の卵」に付いて尋ね、実物を目にする。(が、どう見てもただの卓球の球にしか見えない。)ちゃんも「どこから見ても卓球の球?」と漏らしていたが、「ただの卓球の球はセルロイドで出来ているんですが、これは象牙で出来ています。重いのに軽く見える。それこそが芸術。これこそが秘宝」とミス・リーは語った。更に、龍の卵はカリオストロ伯爵夫人が所持していたものということを説明した。松山さんが値段を尋ねると、「値段を付けるとしたら「たった5億」」とミスター・ラーは答えた。

そうしていると、マリンの指定した時刻になろうという所で、柴田さんがカウントダウンをする。「3、2、1、0」ということで予告時間の3時になると、階段の上から大量のピンポン球が転がってきて、天井からも大量に降ってきた。そして部屋の灯が消えてしまった。ちゃんたちはピンポン球をよけることに気を取られ、再び電気が点いた時には、龍の卵は無くなり、床には大量のピンポン球が転がっていた。

松山さんは散乱したピンポン球を見て「これじゃあ本物がどれだか分からないじゃないか」と漏らしたが、冷静なちゃんは「水に浮かせれば良いんじゃないでしょうか。本物だったら沈むはずです」と言った。これに「頭いいなぁ」と言う松山さんだったが、「小学生でも分かります」と返したちゃんだった。

ということで、床に転がっている全てのピンポン球を拾い集めると、ケースに入れて柴田さんが運び、一同は室内プールの部屋にやってきた。(「プールがあるの?」と驚いていた松山さんは「泳ぎたてぇ~」、柴田さんは「金持のやることは違いますね」と反応していた。)

ちゃんは「早速入れてみましょう」と指示を出すと、柴田さんはピンポン球を全てプールに投げ入れた。続いてちゃんは「松山さん。沈んでいる球はないか、中に入って確認して下さい」と指示を出した。松山さんは「柴田じゃないの?」と不服だったが、「お願いします」とちゃんに言われると、「分かったよ」と言って服を脱ぎ始めた。(途中で「うわっ、黒い」と言うミス・リーの反応に「日焼けサロンのVIPですから」と言っていた松山さんということで、ネタもしっかりと入っていました。)

で、松山さんはプールに入った。ちゃんは「セルロイドだったら浮く、象牙なら沈むはずです。ちゃんと潜って確認して下さいね」と、改めて指示を出したので、松山さんは息を吸ってプールに潜った。暫くすると水面から顔を出した松山さん。が、「無い」と言った。すると、「そんな訳ないじゃないですか。もう一回、確認して下さい」とちゃんは再び命令した。これに柴田さんもここぞとばかりに「目を開けて潜って下さいよ」と言って松山さんをいびっていたが、松山さんは「柴田、後で覚えとけよ」と返してから、改めて息を吸って潜った。暫くして水面から顔を出した松山さんは、またも「無い!」と叫んだのだった。

ということで、龍の卵は盗まれてしまったと判断したちゃんだったが、怪盗マリンは姿を現していなかったことから、ミスター・ラーか、ミス・リーのどちらかが怪盗マリンではないかと判断し、龍の卵を隠し持っているのでは、ということから身体検査を行うが、出てこなかった。

最終的に、怪盗マリンはミス・リーであって、電気が消えた時に龍の卵を盗み、それを柴田さんのゼッケンの背中側に隠しポケットがあって、そこに隠していたのだった。ミスター・ラーはマリンに龍の卵を与えてしまい、怪盗マリンは逃亡してしまい、逮捕することが出来なかった。それからまもなく、怪盗マリンが、恵まれない子供たちに5億円寄付したという報せを受け取ったちゃんは、「マリンの目的は何なんでしょうね???」と、いつもとは違って心の中は荒れていた。

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作であり、かつ、3代目ボンドの第1作である。前作でスペクターとの間で決着したこともあって、敵は毎回変わるようになる。とはいっても、時代の流れ、先見性のある設定の敵が登場するようになって、シリーズに変化が現れることになった作品でもある。

麻薬シンジケートを調査していたイギリス3人の情報部員が次々と変死したことから、ベンドがその調査に投入され、アメリカに渡った。そして、事件の背後に、サン・モニークという小国のカナンガ首相の恐るべき計画があることを突き止めた。カナンガは麻薬を栽培し、それをアメリカに流して麻薬漬けにしようとしていた。しかも、アメリカでは「ミスター・ビッグ」の名前を使っていて、麻薬の帝王というのも実はカナンガだった。

苦難を乗り越えて、ボンドはサン・モニークにあるカナンガの麻薬農園を焼き、ブードゥの魔術の儀式が行われているところに乱入し、捕らわれているソリテール(=ボンドガール)を救出すると、儀式を大混乱させ、ソリテールと共にアジトに突入した。アジトはブードゥの司祭が魔術の儀式を行う墓地の地下から洞窟を通じた地下にあった。

アジトにはカナンガががボンドとソリテールを待っていた。で、ボンドとソリテールは2人を弄ぶように連行していき、自分の力を誇示してから2人を処刑しようとして、鮫のいるプールに落として始末するつもりだった。で、リフトに縛られて、ボンドの腕にちょっとした傷を付けて血を滴らせて、プールの上に運んだ。ボンドの腕からは血がプールに垂れ、その匂いを嗅いだ鮫が迫ってくる。

しかし、ボンドは秘密兵器の腕時計(オメガ)を活用して、回転鋸機能を使ってロープを切り、反撃を開始した。まずは近くにいたカナンガの手下のウィスパーを、ヘロイン輸送用のコンテナの中に突き飛ばして閉じ込めた。すると、カナンガがナイフを持ってボンドに襲ってきた。そして争っている内に2人はもつれ合ってサメのいるプールに落ちる。

プールの中で死闘が繰り広げられるが、鮫も迫ってくる。水中でのボンドはカナンガの背後に回り込み、羽交い締めにしていたぶる。そして秘密兵器の圧縮ガス弾を手にすると、それをカナンガの口の中に押し込め、口を閉じさせた。すると、圧縮ガス弾のピンが外れ、カナンガはゴム風船のように膨らみ、吹っ飛んだのだった。そして鮫から逃れるようにプールから出たボンドはソリテールを改めて助けた。

こうしてボンドは任務を遂行してカナンガの野望を打ち破ったのだった。

共通点は、屋外にあるプールではなくて、とんでもないプールであるということ(「ケータイ刑事」では豪華マンションの一室としてのプールであり、「007」では鮫を飼育しているという地下のプールであり、元々は水泳用のものではない。)、そして、そこで主人公(銭形/ボンド)に弄ばれるようになっている(「ケータイ刑事」では業務命令を受け、柴田さんにからかわれている。「007」ではボンドに始末されている。)ということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では死人が出ていないが、「007」ではカナンガが吹っ飛ばされているので死人が出ているということ、また、この物語での主人公は、「ケータイ刑事」では犯人の逃亡を許してしまったことで任務を無事に遂行できなかったが、「007」では黒幕を倒してその野望を潰し、任務を無事に遂行したということである。(ちなみに、「ケータイ刑事」では僅かであるがこの物語のように犯人逃げられてしまって逮捕できなかったという物語がいくつかあるが、「007」では全ての物語で任務を無事に遂行していて、失敗したものはない。(途中までは失敗といえる場合はありましたが...))

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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