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「EL PATRULLERO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年のアメリカ、日本、メキシコの合作映画「PNDCエル・パトレイロ」である。日本での劇場公開は1993年7月であった。後にビデオ化された時に「サウス・ボーダー/ハイウェイパトロール」と改題されている。理想に燃える若きハイウェイ・パトロールマンが、不正の側に足を踏み入れてしまっていく姿を描いていく人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はアレックス・コックス、製作と脚本はロレンツォ・オブライエン、撮影はミゲル・ガルソン、音楽はマーク・アイシャムである。そして出演は、ロベルト・ソサ、ブルーノ・ビシール、ザイーデ・シルヴィア・グティエレス、ヴァネッサ・バウチェ、ペドロ・アルメンダリス・Jr.、マレーナ・ドリア、トゥイ・イズラス、エルネスト・ゴメス・クルズ、マイク・モロフ、クラウディア・ベッカー、たちである。

理想主義者であるメキシコ人青年・ペドロ・ロハスとアニバル・グエレロはナショナル・ハイウェイ・パトロール・アカデミーを卒業後、ハイウェイ・パトロールに入隊し、2人は厳しい砂漠の勤務となる。ある日、ペドロはパトロールで、グリセルダの運転する不法労働者を乗せたトラックを止めたことから、彼は変わっていく。グリセルダの誘惑に負けたペドロは彼女と結婚したが、正義感の強いペドロはハイウェイで賄賂を受け取ることを拒み続けていて、収入が少ないことを妻から不平として言われるようになる。また、仕事の方も養豚トラックで混雑する街道に左遷されてしまう。で、ペドロは、無許可のトラックを止めたものの、その運転手から賄賂を受け取ってしまい、彼の倫理感は変わってしまった。こうして、賄賂を受け取るようになったペドロは、アニバルや同僚たちと一緒に売春宿に出かけた時にマリベルと出会って、彼女に魅せられてしまう。更に、交通違反者に銃撃されて負傷し、その療養中には父を亡くした。そんな中、麻薬密輸者を追跡していたアニバルからSOSが入り、駆けつけたものの、アニバルは息絶えてしまう。アニバルの為にもということで、麻薬の売人を追ったペドロは売人の名前と車のナンバーをつきとめ、密売人を追いつめ、説得しようとしたが、銃撃戦の中、撃ち殺してしまった。遂に退職したペドロは、グリセルダの牧場を任される。ある日、麻薬中毒患者となったマリベルを訪ねたら、一緒に住んでくれるよう頼まれ、マリベルを養うことにしたのだった...

理想と現実のギャップに悩み、落ちていくという姿を描いているが、なかなか上手く描かれた作品である。また、メキシコ流の視点と、結構ブラック度の高い風刺を用いているなど、見所も多い作品であり、見ておきたい作品の一つである。

 

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