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「ELECTRA GLIDE IN BLUE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年のアメリカ映画「グライド・イン・ブルー」である。日本での劇場公開は1974年1月であった。アメリカン・ニューシネマの傑作の1本として知られている青春映画である。また、J・W・ガルシオ監督の監督第1作でもある。

作品データを記しておくと、時間は113分、原作はルパート・ヒッツィグとロバート・ボリスの2人、製作、監督、音楽はジェームズ・ウィリアム・ガルシオ、脚本はロバート・ボリス、撮影はコンラッド・L・ホールである。そして出演は、ロバート・ブレイク、ビリー・グリーン・ブッシュ、ロイヤル・ダーノ、ミッチェル・ライアン、ジャニーン・ライリー、エライシャ・クック、たちである。

アリゾナのサバ口井多を管轄する警察で白バイ警官として働いているジョン・ウィンターグリーン。彼殺人課の刑事として活躍したいと常々思っていて、いつもウエスタン・スーツを着込んでいる男である。一方、ジョンの同僚のデイビスは、最高級のオートバイであるエレクトラ・グライド・スペシャルを手に入れたいと願っている警官だった。ある日、道路脇の草むらから老人が逃げ出してきた。老人を捕まえてみると、ウイリーと名乗り、友人が小屋で自殺していると証言した。で、翌日、現場検証を行った。ジョンは他殺だと主張したが、平凡な自殺事件として処理されてしまう。これに不満を持ったジョンは、死体の解剖を主張する。その声に腕利きの初老のハーブ刑事が聞き入れ、再調査をすると、「他殺」と判断された。で、ハーブはジョンを補佐としてコンビを組み、事件に当たることになる。夢に半歩近づいたことでジョンは興奮することになった。しかし、捜査を進めていくにつれて、ハーブが不能者であることをジョンは知り、ハーブは自分の弱みが握られたことに対して病的な苛立ちを見せて、ジョンを元の白バイ警官の職務に戻してしまう。そしてこれはジョンに取っても人間としてのハーブの魅力を失ってしまったためでもあって、ジョンもそれら同意した。そんなジョンは、ロックコンサートの警備をしていると、事件の真相を掴んだような気がしてウイリーの元を訪ねると、ウイリーは事件について告白した。翌日、既に退職したデイビスの元を訪れたジョンは、エレクトラ・グライド・スペシャルを見せられた。が、デイビスがこれを帰るとは思えず、忠告を与えた。しかしデイビスは聞き入れずに銃を向けた。その瞬間、ジョンは思わず銃を抜いて撃ち、デイビスを殺してしまった。こうして友だちを失って孤独となったジョン。数日後、怪しげな車が通過したため、追跡し、車を止めさせた。しかし、見逃して行かせる。しかし、男が免許証を忘れたため、後を追った。すると、車から銃弾が飛んできて、ジョンは崩れ落ちてしまった...

アメリカン・ニューシネマの中では後期の作品であるが、栄光、挫折、幻滅、苦悩という若さからくるほろ苦さを上手く描いていて、ある意味ではアメリカン・ニューシネマを代表する作品の「イージー・ライダー」の対極に位置する作品と言うことが出来る。それ故、じっくりと見ておきたい作品である。

 

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