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「EMBRYO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のアメリカ映画「エンブリヨ」である。日本での劇場公開は1977年10月であった。ジャック・W・トーマス原作小説の映画化作品で、科学実験によって怪物化していく女の悲哀を描いたホラー作品である。

作品データを記しておくと、時間は104分、原作はジャック・W・トーマス、監督はラルフ・ネルソン、脚本はジャック・W・トーマスとアニタ・ドゥーハンの2人、撮影はフレッド・J・コーネカンプ、音楽はギル・メレである。そして出演は、ロック・ハドソン、ダイアン・ラッド、バーバラ・カレラ、アンヌ・シェディーン、ロディ・マクドウォール、ジョン・エレリック、ジャック・コーヴィン、ヴィンセント・バジェッタ、たちである。

胎児の成長促進の研究をしているポールは、ある雨の深夜の帰宅中に犬をはね、その犬を自宅に連れて帰り、自宅の実験室で治療をる。しかし、犬は死亡、腹の中にいた3匹の胎児を人工子宮の容器の中に入れる。しかし、その3匹も1匹だけが生命をとりとめただけだった。ポールは生き残った1匹に研究中の成長ホルモンを与えた。すると、胎児は2日と15時間で大きく成長したことで、研究に自信を持つことになった。で、ポールは人体実験に取りかかることにした。そして、友人・ジムが院長ほ務める病院から、自殺未遂の女性の胎児があると連絡を受け、その胎児を貰ってきて、実験を開始した。まもなく人工子宮から産声を上げた胎児は、成長ホルモンの投与を止めても急速に成長し、1日で1年分もの成長を遂げた。それから4週間、すっかり成人になった胎児の成長は止まり、美しい女性になっていた。ポールは彼女にビクトリアという名前を与えたが、ビクトリアは姿は大人であっても知能は赤ん坊だった。しかしビクトリアは、ポールが想像した以上だった。ビクトリアに色々と教えるポールだったが、ビクトリアは男を求める行動を始めた。が、そんなビクトリアに原因不明の腹痛が襲う。それは細胞が老化しているためだと分かると、色々と調べ始め、それを防ぐには未出産胎児から抽出される脳下垂体液が必要と言うことが分かる。こうしてビクトリアは胎児を求めて妊婦を襲っていく。失敗を重ね、ビクトリアの老いも激しくなっていく。遂にポールは、ビクトリアを殺す決心をして、ビクトリアを追う。もはや老女になっていたビクトリアを追いつめて殺そうとしたポールだったが、警官たちにそれを止められる。が、ビクトリアは化け物のようになっていて、1人の赤ん坊を残して死んでいった...

アイデアは面白いが、ストーリー展開としては今一つの所がある。しかし、B・カレラの変貌ぶりが見所であって、それを魅せるだけの作品になっている。(こういう作品では、魅せる役者がいることが重要であるが、彼女であれば十分である。)ただ、大作志向の方にはどうかと感じられる所もあるため、「超一級のB級作品」と言った方が良いかも...

 

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