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「THE EMERALD FOREST」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のアメリカ映画「エメラルド・フォレスト」である。日本での劇場公開は1985年9月であった。南米・アマゾンのジャングルで、一人息子をインディオに拐われ、それ以来10年間捜し続ける父。そんな父の前に、インディオの戦士として成長した息子が現れた。そんな父と息子の冒険アドベンチャー作品であり、同時に文明批判と環境問題を取り込んでいる作品である。

作品データを記しておくと、時間は114分、監督はジョン・ブアマン、脚本はロスポ・パレンバーグ、撮影はフィリップ・ルースロ、美術はマーコス・フラクスマンとテリー・ピッチャードの2人、音楽はジュニア・オムリッチとブライアン・ガスコーンの2人である。そして出演は、パワーズ・ブース、チャーリー・ブアマン、メグ・フォスター、ジラ・パエス、エスティ・チャンドラー、ピーター・マリンカー、エドゥアルド・コンデ、アリエル・コエロ、ティッチー・アグバヤーニ、ディエラ・パエス、ルイ・ポロナ、クラウディオ・モレノ、たちである。

アマゾンでダム建設に従事しているアメリカ人技師のビル・マーカムは、妻のジーン、7歳の息子・トミー、幼い娘・ヘザーと共に現地で過ごしていたが、ある日、一人息子のトミーが何者かによって掠われてしまう。以来、彼は息子の行方を追い続けた。それから10年が流れた1983年、ビルはジャーナリストを併って、トミーの探索行に出ていた。これまでの調査で、幻の種族と呼ばれるインディオがトミーの失踪に関わっていることは確かということで、希望を持っていた。が、その一行が大滝の前でインディオに襲われて、ジャーナリストは殺された。が、ビルは若いインディオに救われたが、その若きインディオの少年戦士はトミーだった。トミーは負傷した父をインディオの村に連れて行った。村ではトミーは、酋長の息子・トメーとして育てられていた。「一緒に帰ろう」という父に、「ボクの家はここだ」と言う息子。そしてトメーはカチリという娘と結婚の儀を行い、トメーとワナディは、ビルを建設現場まで送って別れた。トメーとワナディが村に戻ると、凶悪な戦闘族に襲撃されていて、売春宿に売るために若い娘を除いて全員が殺され、娘たちは戦闘族が武器を得る金になって売られていた。トメーたちは夜の闇に紛れて襲撃したが、機関銃で逆襲されて、ワナディは射殺されてしまった。で、トメーは町へ行き、ビルに全てを話した。ビルから武器を調達したトメーは、売春宿に行き、娘たちを取り戻し、続いて、インディオたちの生活を破壊してしまう建設中のダム建設現場に行き、団を崩壊させたのだった。

前半は冒険もの、中盤からはアクションを含んだ復讐劇という形になって、「アドベンチャーもの」らしい要素がたっぷりと出てきて盛り上がるが、終盤に鳴門一点して環境問題を前面に押し出したものに豹変してしまう。しかも、文明社会を批判するアンチテーゼになっていて、完全に作風が変わっている。こういう所はJ・ブアマン監督らしいと言ってしまえばそれまでであるが、底が本作のポイントである。

尚、本作の物語は完全なフィクションではなく、実際に発生した類似事件を元にして構築されているものである。(脚色されている部分も当然ありますが...)

 

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