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「EMIL UND DIE DETEKTIVE」(2001) [映画(洋画)]

表題の作品は2001年のドイツ映画「エーミールと探偵たち」である。(本Blogで取り上げるには、新しすぎますが...)英語タイトルは「EMIL AND THE DETECTIVES」、日本での劇場公開は2003年4月であった。何度も映画化されている人気小説の映画化作品であるが、原作者のE・ケストナーの母国での再映画化作品である。(ドイツ語で同名タイトルの作品があるため、それを区別するために製作年まで記しています。)物語としては原作に沿っているが、21世紀という新時代に合わせて現代風にアレンジしていることで、小説版とはまた違った世界を描いている作品となった。

作品データを記しておくと、時間は90分、原作はエーリッヒ・ケストナー、監督はフランツィスカ・ブッフ、脚本はフランツィスカ・ブッフ、撮影はハネス・フーバッハ、美術はアルブレヒト・コンラート、音楽はビーバー・ギュラッツ、エッケス・マルツの2人である。そして出演は、トビアス・レツラフ、アンニャ・ゾマヴィラ、ユルゲン・フォーゲル、マリア・シュラーダー、カイ・ヴィージンガー、ルドルフ・コヴァルスキー、タンド・ヴァルバウム、フロリアン・ルーカス、たちである。

父と2人暮しをしている12歳のエーミールは、父の入院している間だけ、ベルリンの牧師さんの家に居候することになって、ベルリンに向かった。が、列車で移動中、エーミールは隣に座った吸血鬼のような男・グルントアイスによって全財産を盗まれてしまった。ベルリンに到着したものの、エーミールは途方に暮れてしまう。そんな中、彼はポニーという元気いっぱいの少女と出会う。そしてポニーが率いるキッズ探偵たちの力を借りて、大人の手を借りずに、知恵と勇気、携帯とパソコンというツールを駆使して、グルントアイスを追い掛けていったが...

物語は原作に結構忠実であるが、時代を現代に置き換えているため、原作小説とは随分と違った雰囲気がある。これはこれで、一つの試みとしては面白いのだが、違和感がありすぎる。この点が評価の分かれるところでもあるのだが、時代に沿って、子供たちも原作小説でのやりとりとは進化するというのも十分理解できるだけに、これはこれで「現代らしい」ということで、悪くはないかと...ただ、原作小説のイメージを大事にしたいと言う気持ちがあれば、パスした方がいいですけど...

 

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