SSブログ

「ENEMY MINE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のアメリカ映画「第5惑星」である。日本での劇場公開は1986年5月であった。21世紀末、宇宙に進出した地球人の物語である。とゎ作品でありながら、人間ドラマと言った趣の強い作品である。

作品データを記しておくと、時間は109分、原作はバリー・ロングイヤー、監督はウォルフガング・ペーターゼン、脚本はエドワード・クマーラ、撮影はトニー・イミ、特撮はILM、音楽はモーリス・ジャールである。そして出演は、デニス・クエイド、ルイス・ゴセット・Jr.、リチャード・マーカス、ブライオン・ジェームズ、バンパー・ロビンソン、キャロリン・マコーミック、たちである。

時は21世紀末、地球人は宇宙へ進出していたが、現在はドラコ星人との間で壮烈な戦争状態に突入していた。そんな中、ドラコ星人の戦闘機が宇宙ステーションを襲撃してきた。ダヴィッジはそれを迎撃し、敵機の撃墜させたが、彼の機も損傷を受けてしまい、不毛の惑星フィラインIVに不時着した。が、奇しくも彼が撃墜させた敵機も同じ星に不時着していた。それを発見したダヴィッジは、戦死した戦友の仇を討つために敵に接近し、襲撃したものの、失敗して捕らえられてしまう。そのドラコ星人はジェリヴァ・シーガンと名乗ったが、生き抜くには協力せざるを得なかった。そこから2人は交流していき、互の言葉を学び、一緒に暮らすようになった。しかし、まもなくダヴィッジはこの生活に嫌気が指して、助けを求めに出て行ってしまう。そして採掘場でドラコ星人の骸骨を発見し、地球人がドラコ星人を奴隷にして採掘させていたことが分かる。で、ダヴィッジは戻って来た。しかしシーガンの様子がおかしかった。というのは、ドラコ星人は雌雄同体でセックスなしに子供を産む種族であって、シーガンは妊娠していたのだった。ダヴィッジはその赤ん坊をとりあげた。シーガンはその子をザミスと名付け、ダヴィッジに、ザミスは名門の出てあること、ドラコの長老の前につれて行ってほしいと頼むと息絶えた。数年後、ダヴィッジはザミスを育てていた。ある祖、地球の宇宙船が飛来した。それは採鉱者の宇宙船であって、ドラコ星人を奴隷として労働させていた。そしてザミスが囚われてしまい、ダヴィッジが救出に向かった。しかし宇宙軍に発見され、ダヴィッジは死体として宇宙葬にされる処置が決まる。難とか脱出したダヴィッジは、戦闘機を奪い、ザミスを救出し、ドラコ星人を解放した。そして、これがきっかけで地球人とドラコ星人との間の戦争は終結した。ダヴィッジはシーガンとの約束を果たすため、ザミスをドラコ星人の長老の前につれて行った。

宇宙を舞台にしたSF作品であって、星間戦争が行われているというように、SF作品の定番の形の物語が進んで行くと思ったら、突然、人間ドラマとなる意外な展開が何とも言えないところである。更に、それは人種間での対立、奴隷問題などを訴えていて、社会派ドラマの要素も含むことになる。このため、SF大作と言うことを期待すると裏切られた様に感じられるが、SFを使って訴えた所が上手いところである。

異色のSF作品であるが、本作を通して伝えているメッセージを汲み取ることの出来る人間ドラマとして、じっくりと考えるべき所のある作品として捉え、しっかりと見ておくべきである。(娯楽指向の方はお帰り願った方が...)

 

第5惑星 [DVD]

第5惑星 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。