GARY WRIGHT『THE DREAM WEAVER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼のソロ・アルバムであり、かつ、彼の発表したアルバムとしては(現時点で)最大のヒットとなったアルバムである。邦題は「夢織り人」と付けられている。キャリアは既に45年を越えているが、ヒットには恵まれていない所があるものの、実力派のミュージシャンの一人として知られていて、BEATLESのジョージとは繋がりが深く、近年ではリンゴのバンド・ツアー・メンバーとして参加していることでも知られている。本アルバムは、SPOOKY TOOTH解散後に発表したソロ・アルバムであって、Billboardでも最高位7位を記録するヒットとなり、1976年のBillboard年間アルバム・チャートでは6位にランクインしている。また、本アルバムから2曲の全米2位を記録する大ヒット曲も生まれている。
収録曲は以下の全9曲である。『Love Is Alive』『Let It Out』『Can't Find The Judge』『Made To Love You』『Power Of Love』『Dream Weaver』『Blind Feeling』『Much Higher』『Feel For Me』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Dream Weaver』が1st.シングルとしてリリースされると、Billboardのチャートを上昇していって、3週連続2位(1位は獲得できなかった。)を記録する大ヒットになり、1976年のBillboard年間シングル・チャートでは37位にランクインしている。続いて『Love Is Alive』が、やはり最高位2位を記録し、1976年のBillboard年間シングル・チャートでは9位にランクインしている。そして3rd.シングルの『Made To Love You』は同チャートで最高位79位を記録するヒットになった。
お薦め曲は、彼の代表曲になっている大ヒット曲の『Dream Weaver』と『Love Is Alive』、更にシングル曲の『Made To Love You』、それ以外からは『Let It Out』と『Feel For Me』をピックアップしておく。
アルバム・ジャケットのほうは如何にも'70'sらしい所が出ているが、サウンドの方は幻想的な所があり、それでいて繊細さと力強さのあるキーボード・ミュージックである。また、「プログレ」の要素にも満ちていたり、'80'sに花開くことになるエレクトリック・ミュージックを先取りしている所もある、というように、'70's中期の作品であるが、'70's前半の要素や'80'sの要素に繋がる所もある。
ということで、プログレがお好きな方、'80'sのエレクトリック・サウンドがお好きな方にも十分楽しむことの出来る内容のアルバムであり、ロック以外のジャンルがお好きな方にも好まれる内容である。'70'sサウンド、'80'sサウンドがお好きな方は、チェックしておいて損の無いアルバムである。じっくりと聴いておきましょう!
↓GILD CDもリリースされています。
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