青空文庫「宮本武蔵」完結 [本/電子書籍]
本日3/3の「青空文庫」の新着作品が吉川英治の「宮本武蔵 08 円明の巻」だったということで、これで「宮本武蔵」も全て揃いました。(当然、「無料」である。)
青空文庫の「宮本武蔵」は全部で8巻(=8つのファイル)で構成されている。そして、その8つのテキスト・ファイルの合計ファイルサイズは約2.81Mである。(文字数にすると140万字強、400字詰め原稿用紙3500枚強になる。→(注意)「青空文庫」のテキストファイルは、太字、傍点、ルビについてはそれぞれ決まったフォーマットで説明されているため、全ての文字が本文ということにはならない。よって、本文の文字数は多少減ることになる。)一太郎やWORDファイルの2.8Mだと、それほど大きいとは感じないが、テキスト・ファイルの2.8Mは膨大な文字数であるのは言うまでも無いが、それだけの大作ということである。
ちなみに、「宮本武蔵」の紙の本は、文庫本で全8巻となっている。数だけ見ると「同じ」ということになるが、この両者には大きな違いがある。その違いとは「構成」である。
紙の本の場合はページ数の関係もあって、各巻のページ数に極端な差は無いようになっている。そのため、ページ数が異なる一つのエピソードが一巻に収録されているということになっていない。(一巻に複数のエピソードが収録されていたり、一つのエピソードが複数巻に分割されて収録されていることになる。)
一方、青空文庫では一巻(=各ファイル)が一つのエピソード(=「○○の巻」)となっているため、ファイルサイズに大きな差があるものの、綺麗に整理されていると言える。但し、このため、1巻に相当する「01」が「序、はしがき」となっていて、このファイルは約7.5Kのテキスト・ファイル(=文字数が約3800、400字詰め原稿用紙10枚)となっている。(ゆっくり読んでも10分以内、まあ5分もあれば読破できる。)→結局「一長一短」ということになる。
また、このテキストファイルを使って、多少の手(太字、傍点、字下げ、外字、図の処理を行い、ルビについては全ては対応しない。)を加えてEPUB変換すれば、電子書籍リーダー(筆者はSONY のReaderを使用。→タブレットでも読めるが、電池の持続時間が全然違うこと、及び本を読むのなら白黒の電子ペーパーで十分。)で読みやすい自炊した電子書籍が完成する。(図が無ければ、完成したEPUB夫愛瑠は元のテキストファイルよりもサイズが小さくなる。)
尚、「宮本武蔵」はReader Store、Kindle本、koboなどでも電子書籍として販売されているが、現時点では「青空文庫」のものから変換した無料本は出ていない。(「青空文庫」に追加されたばかりなので、当然でしょう。)それらの3つの電子書籍は、横並びで各巻630円となっているため、全部揃えると5040円になるが、筆者の方法では「青空文庫」は無料なので0円で「宮本武蔵」が揃ったということになる。(ちなみに、紙の本(新刊)で全部揃えると6000円ぐらいになる。)
1月には同じ吉川英治の「私本太平記」が「青空文庫」に登場したことで、やはり「宮本武蔵」と同額の金銭的メリットが出ている。(この2作だけで1万円超が浮くことになる。更に、柳田國男、室生犀星たち(=吉川英治と同様に今年からパブリックドメインになった作家である。)の作品も同じ方法で入手したので、より多額が浮いたことになる。で、このお金で電子書籍端末を買っても、元は取れている。)
また、紙の本だと、読みたい本が溜まるということは物理的に(本が)増えていくのだが、電子書籍だと、メモリカードやHDDに電子データとしての蓄積量は増えていくが、(目に見える)物理的には増えない。そのため、全くかさばらないというのも大きなメリットである。
尚、元旦の「青空文庫」の情報によると、この後の吉川英治作品は「鳴門秘帖」が追加されるようだが、この作品も同じように入手すると、約2000円の金銭的なメリットが生じます。
今年になって、パブリックドメインになるのを待っていた(=「青空文庫」に追加されるのを待っていた)読みたい作家の作品が無料で一気に増加(テキストファイルで20M以上も増えている。)して喜んでいるのだが、1日の読書時間を2倍、3倍にするということも出来ない(3、4割は増えているのは事実ですが...)ので、現在では読みたい書籍(ファイル)が一気に増えていて…
電子書籍リーダーやタブレットを利用して、パブリックドメインになった作品を読書しまくる、というのは如何?
↓次はこの作品
↓いくつか
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