GILBERT O'SULLIVAN『BACK TO FRONT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1972年に発表された彼の2nd.アルバムであり、大ヒット・シングルを生んだアルバムである。尚、当時の日本盤では一部の曲の差し替えが行われていたことでも知られているアルバムである。尚、チャート成績は、本国イギリスでは1位を獲得して前作以上のヒットになったが、オランダでは最高位6位、アメリカでは最高位48位を記録しているものの、前作よりもチャート成績の方は下であった。(前作の最高位は、蘭は2位、米は9位だった。)
収録曲は、オリジナル盤では全14曲であったが、2012年にリマスターされたものでは3曲のボーナス・トラックが追加収録されて、全17曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Intro』『I Hope Youll Stay』『In My Hole』『Clair』『Thats Love』『Can I Go With You』『But Im Not』『I'm In Love With You』『Who Was It?』『What Could Be Nicer』『Out Of The Question』『The Golden Rule』『I'm Leaving』『Outro』。(以下、ボーナス・トラック。)『Alone Again (Naturally)』『Save It』『Ooh Wakka Do Wakka Day』。
また、当時の日本盤では『Clair』に代わって『Alone Again (Naturally)』が収録されていた。(後に『Clair』もシングル・カットされて大ヒットしたことを考えると、何という大胆な曲の差し替えだったかということになりますね。)
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルは『Clair』(B面曲は『What Could Be Nicer』)であって、イギリス、アイルランドで1位、アメリカではBillboardで2位(1973年の年間シングル・チャートでは72位)、オランダで3位を記録する大ヒットになった。続いて、『Out Of The Question』がアメリカでシングル・カットされ(B面曲はアルバム未収録曲であった。)、Billboardで最高位17位を記録している。
お薦め曲は、大ヒット・トングルの『Clair』、そのB面曲でもあった『What Could Be Nicer』、シングル曲の『Out Of The Question』、更に『Thats Love』『What Could Be Nicer』『I'm Leaving』という所をピックアップしておく。
尚、彼の代表的な大ヒット曲であって、ボーナス・トラックとして収録されている『Alone Again (Naturally)』(『Save It』がB面曲であった。)、そして『Ooh Wakka Do Wakka Day』は、前作アルバムの後、本アルバムの発表前にリリースされたシングル・オンリーの曲である。(まあ、説明する必要は無いでしょうが...)
彼の楽曲は素朴さに満ちていて、派手な所はあまり無いが、親しみやすく馴染みやすいメロディで、上手くまとめられている。そういった「これぞ」G・オサリヴァン」という確立したスタイルの楽曲をたっぷりと堪能できるだけに、じっくりと聴きたいところである。
また、現在では、大ヒットした2曲(言うまでも無く『Alone Again (Naturally)』と『Clair』である。)の両方とも聴くことが出来るだけに、オリジナル・アルバム(彼の2nd.アルバム)としての価値も高まっている。ということなので、是非ともお手元に置いておきましょう!
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