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大橋純子『ペイパー・ムーン』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1976年5月に発表された彼女の2枚目のアルバムである。前作から約2年ぶり(1年11ヶ月ぶり)となった本作は、前作がカヴァー曲が多かったのだが、全曲オリジナル曲となったこと、及び、'70's後半から'80'sの日本の音楽シーンをリードしていくことになる複数のミュージシャンたちが集っているということで、今になってみると、こんなことがよくもまあ実現できたものだ、と思う様な豪華な内容となっている。(当時は、まだ「将来性豊かな若手」でしかなかった。)

収録曲は、オリジナル盤では全12曲であったが、2009年(=彼女のデビュー35周年となった年である。)にリマスターされて再発された時に3曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『愛の祈り(STILL A BOY)』『ひとり』『キャシーの噂』『白い午後』『心に住めない女』『やさしい人』『ペイパー・ムーン』『砂時計』『別れのワイン』『午後3時の祈り』『ジョーク』『ひきしお』。(以下、ボーナス・トラック)『坂の上の家』『夜汽車よ夜汽車』『私今日はとてもがんこです』。

この中からシングル・カットされたのは、アルバム・リリースと同時リリースとなった『ペイパー・ムーン』(B面曲は『やさしい人』)、その3ヶ月後に2nd.シングルとしてリリースされた『キャシーの噂』(B面曲は『砂時計』)の2曲である。尚、ボーナス・トラックの『坂の上の家』は、2nd.シングルから更に3ヶ月後にリリースされた彼女の通算4枚目のシングル曲(B面曲は『夜汽車よ夜汽車』)である。

お薦め曲は、シングル曲でありアルバム・タイトル・ナンバーでもある『ペイパー・ムーン』、シングル曲の『キャシーの噂』、寺尾聡作詞、ミッキー吉野の作曲/編曲という『ひとり』、英語で歌っている『愛の祈り(STILL A BOY)』をピックアップしておく。

派手な楽曲は無いのだが、捨て曲無しでいずれもが宝石のように確かな光を放っている秀曲揃いである。そして彼女の高い表現力、歌唱力が絶妙のテイストとなって輝いている。兎に角、大人のためのボーカル・アルバムとして完成度も高く、じっくりと彼女の歌声を堪能することの出来るアルバムである。

ということで、大人の為の大人の鑑賞を味わうことの出来るアルバムである。じっくりと聴き込みましょう!

※1973年のアメリカ映画「PAPER MOON」(ピーター・ボグダノヴィッチ監督、ライアン・オニール、テイタム・オニールの親子共演で、T・オニールが当時、史上最年少で赤で己へ助演女優賞を受賞した、あの有名な作品である。)の邦題は「ペーパー・ムーン」であるが、本アルバム・タイトルは英語では「PAPER MOON」であって、その映画の原題と同じであるが、カタカナ表記をすると「ペイパー・ムーン」が正式である。(映画「ペイパー・ムーン」は存在せず、あくまでも「ペーパー・ムーン」であるが、大橋純子のアルバムとしては「ペイパー・ムーン」はあるが「ペーパー・ムーン」いうものは存在しない。)

PAPER MOON

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/06/10
  • メディア: CD



ペイパー・ムーン~大橋純子II

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1994/11/26
  • メディア: CD

↓一応、映画のこれも拾っておきます。(本アルバムとは全く関係ないですが...)

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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