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HANOI ROCKS『BANGKOK SHOCKS, SAIGON SHAKES, HANOI ROCKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らの1st.アルバムである。尚、邦題は『白夜のバイオレンス』と付けられていた。'80's後半に「北欧メタル」として北欧諸国出身のハードロック・バンドがちょっとしたブームとなったが、彼らはその「北欧メタル」が注目される以前に結成して活動したフィンランド出身のバンドであることはご存知の通りである。メンバーの良ズルの交通事故死によってバンドが崩壊してしまったことから、「北欧メタル」がブームとなった時期には既に解散していたが、「北欧メタル」のバンドやアメリカのメタル・バンドに多大な影響を与えたことで知られているバンドでもある。(2001年に再結成されたが、2008年に再び解散している。)本アルバムは、そんな彼らの記念すべき第一作となったアルバムである。

収録曲は以下の全10曲である。『Tragedy』『Village Girl』『Stop Cryin』『Dont Never Leave Me』『Lost In The City』『First Timer』『Cheyenne』『11th Street Kidzz』『Walking With My Angel』『Pretender』。

この中からシングル・カットされたのは『Tragedy』である。尚、本国ではB面曲はアルバム未収録の『Café Avenue』であったが、日本ではアルバム収録曲である『Dont Never Leave Me』がB面曲であった。(尚、『Café Avenue』は、2013年8月にリリースされた日本盤の紙ジャケ・限定版(SHM-CD仕様)ではボーナス・トラックとして収録されている。)

お薦め曲は、シングル曲の『Tragedy』、そして『Village Girl』『Dont Never Leave Me』『Walking With My Angel』というところと、本アルバムの中では異色のGERRY GOFFINとCAROLE KINGの共作の『Cheyenne』をピックアップしておく。

彼らは'80's中盤のLAメタル、'80's後半の北欧メタルでブレイクしたバンドに影響を与えたとはいうものの、本アルバムのサウンドはHR/HMよりもパンク色の強いものであり、かつ、それまでに馴染みのあったUKや(西)ドイツのHRとも違うチープさ、また荒削りながらも哀愁感漂うところなど、洗練されていない所に満ちていて、なかなか面白いものとなっている。

確かに、アルバムとしてのクオリティとしては決して高いものではないが、荒削りな所とエネルギッシュな所が、そういうことを吹き飛ばしている。ある意味では、早く登場しすぎたバンドとして語られているが、正にそういう雰囲気も感じられる所である。

ということで、'80'sでは重要となるLAメタルや北欧メタルは彼ら無くしてそこまで大きくなったか?というだけの衝撃を与えている彼らであるだけに、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つということになる。しっかりと聴いておきましょう!

Bangkok Shocks Saigon Shakes

Bangkok Shocks Saigon Shakes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: CD



Bangkok Shocks Saigon Shakes Hanoi Rocks

Bangkok Shocks Saigon Shakes Hanoi Rocks

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.
  • 発売日: 1996/03/19
  • メディア: CD



↓2013/8リリースの日本盤(ボーナス・トラック3曲あり)はこちら

白夜のバイオレンス(紙ジャケット&SHM-CD仕様)

白夜のバイオレンス(紙ジャケット&SHM-CD仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: CD



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