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HIPSWAY『SCRATCH THE SURFACE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、かつ、ラスト・アルバムである。(彼らは本アルバムを発表した1989年に解散している。)スコットランド出身のバンドで、'84年の結成(デビュー・アルバムは1986年に発表している。)からオシャレな所を持った新しい方向性のロックを探っていたが、結局はそれが花開くことは無かったのは残念なところである。しかし、英国では'60'sの時代から常に新しい試みが行われていて、それが世界的に大ブレイクすることもあっただけに、こういう試みは面白い所でもある。特に彼らは、'80'sのブリティッシュ・サウンドの大きな波には乗れ名かったものの、なかなか面白い試みを行っているだけに、こういうユニークなサウンドを堪能するのも面白い所である。

収録曲は以下の全11曲である。『Show Me』『Keepin' It Together』『Your Love』『Emerald』『I'm Not Perfect』『Handfuls Of Dust』『Something Special』『Wrong About That』『What Makes A Man Love A Woman So Bad?』『Scratch The Surface』『Solid Gone』。

この中からシングル・カットされたのは『Your Love』である。大きなヒットにはならなかったものの、本国イギリスでは最高位66位を記録している。(アメリカでは全く鳴かず飛ばずであった。)

お薦め曲は、シングル曲でもある『Your Love』、意欲作ということのできる『Show Me』と『Wrong About That』、そして約7分半という大作の『Scratch The Surface』をピックアップしておく。

サウンドはポップであって聴きやすいのだが、曲にこれという華となる様な派手なところ(=盛り上がるサビの部分と言ったら良いでしょうか...)が無く、アルバム全体が小さく纏まりすぎているのが残念である。(どこか一ヶ所で良いのだが、派手な所があれば、インパクトも出来ることに成、アルバムにアクセントも付いて良くなったでしょうに...)

とは言っても、着想点などは面白く、'80'sらしい試みと言うことは出来る。(全てが成功して大ヒットする訳ではないということでもある。)ただ、'80'sの試みとしては、少し遅すぎたということですかね... まあ、こういうブリティッシュ・サウンドもあるよ、ということで宜しいかと...(本アルバムは、ちょっと入手しにくい(一応、1997年にCD化されたが、以後再発されない状態が現在まで続いている。→特にヒットすることも無く、現在まで再評価されることもないだけに、こうなるのは当然と言えば当然ですが...)ということもあるだけに、ちょっと変わったものという視点で捉えても良いかというアルバムの一つでもある。)

 

 

Scratch the surface

Scratch the surface

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD




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