「青空文庫」への新年の期待 [本/電子書籍]
今年も本日を含めてあと11日。まもなく2014年を迎えることになる。2014年になると、1963年の間(1962/1/1~1962/12/31)に亡くなった作家の小説などの著作物がパブリックドメインとなって著作権が消滅する。(著作権は2013/12/31までとなる。)そうなると、それに該当する作家の作品が「青空文庫」に随時、新に追加されていくことになると思われる。(毎年のことである。)ということで、期待が膨らむところである。
目玉となる作家としたら、「銭形平次捕物控」の野村胡堂、「沓掛時次郎」の長谷川伸という時代小説の大物あたりということになるであろうし、児童文学で知られる岡本良雄というところも筆者としては注目したい一人である。
そんな中、今年(2013/1/1)にパブリックドメインになった民俗学者の柳田国男に続いて、国文学者の佐佐木信綱、インド哲学や仏教についての研究者の宇井伯寿、東洋史の研究学者の和田清といった人たちも1963年に亡くなっているので、パブリックドメインとなる。これらの人たちは小説とは違った著作があるだけに、日本についてや東洋について学ぶことにも繋がる。ということで、読んでみたい作家であって、楽しみである。
ただ、「青空文庫」で『作業中の作家』として一覧が掲載されているのだが、その「作家別」を見てみると、2014年1月1日にパブリックドメインになる作家の内、野村胡堂、久保田万太郎、橋本多佳子、長谷川伸、山之口貘、十返肇、佐佐木信綱、大田洋子、という人たちの名前はあったので、1/1にとりあえず1作ずつが追加され、以後は順次追加されていくことになると思われる。(特に野村胡堂の「銭形平次捕物控」は数が多いので、ある程度集中してということになるのかもしれませんね???)
しかし、岡本良雄、中村地平、尾山篤二郎、三枝博音、宇井伯寿、鈴木虎雄、和田清、という2014年1月1日にパブリックドメインになる作家の名前は無かった。(無かったからと言っても全く期待できない訳ではなく、追加の準備が行われているが、名前が抜けているだけということもあり得る。)
この時期、年明けからパブリックドメインになる作家(基本的に、没後満50年を過ぎて51回目の正月となる作家)の作品は、年明けまで待って、「青空文庫」で入手すれば無料で手に入れられることになる。(紙の本ということにはなりませんが...)特に電子書籍で手に入れるのであれば、「青空文庫」で手に入れれば、無料のテキスト・ファイルでの入手となるが、自分でEPUB化やPDF化すればいいので、利用するに限りますね。
そういえば、2013/1/1にパブリックドメインになった作家の一人である吉川英治の作品の「新・平家物語」や「新書太閤記」「親鸞記」はまだ追加されていないが、早く追加して貰いたい作品でもある。(とは言っても、追加された「三国志」は、知りしてEPUB化したものの、まだ読み始めていないのですけど…)また、それ以外の作家でも、「作業中」の所に読みたいと思う作品タイトルがあるという例がけっこうあります。
それにしても、著作権が消滅するような半世紀以上も前に発表された作品の中に、あまりにも読みたいと思う作品があるため、最近発表された作品を読むということが全く出来ない状態であるのはいっこうに変わらない。いや、益々読む時間が取れないということになっていく。一日が30時間ぐらいほしいものですね…
↓2014/1/1にパブリックドメインになる作家の作品をいくつか
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