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BARBRA STREISAND『THE BROADWAY ALBUM』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表されたアルバムである。タイトルが示すように、本アルバムはブロードウェー・ミュージカルの代表的な曲を集めたものであり、カヴァー・アルバムということになる。また、半数の6曲がライブ収録(トラック1,2,4,5,7,10)であり、こういう所はミュージカルの世界の出身である彼女らしいところでもある。また、'80'sに入り、シンガーとして素晴らしいアルバムを発表し続けていた彼女だけに、本アルバムのようなものが発表されるというのは、嬉しい所もあったが、ちょっと複雑なところでもあった。が、やはりミュージカル・スターであった彼女のことをファンは覚えていて、本アルバムは大ヒットを記録し、全米No.1の座も獲得することになった。で、1986年のBillboard年間アルバム・チャートでは12位にランクインしている。(レギュラー・チャートでの最高位は1位であり、3週連続1位となった。)

収録されている曲は以下の全12曲である。『Putting It Together』『If I Loved You』『Something's Coming』『Not While I'm Around』『Being Alive』『I Have Dreamed/We Kiss In A Shadow/Something Wonderful』『Adelaide's Lament』『Send In The Clowns』『Pretty Women/The Ladies Who Lunch』『Can't Help Lovin' That Man』『I Loves You Porgy/Porgy, I's Your Woman Now』『Somewhere』。

ミュージカルに関してちょっと疎い方でも、名前ぐらいは耳にしたことがあるであろう有名な曲があるということで、ミュージカルに興味を持ったという初心者でも入っていける構成となっていて、これはちょっとしたオムニバス盤(またはベスト盤)と言っても差し障りはない。オーケストラをバックに、彼女の歌唱力が冴え渡っていて、本アルバムを聴いてから、それぞれのミュージカル作品のアルバムを聴くのも良し、または映画化された作品を見るのも良しということで、ミュージカルの世界へ誘ってくれるアルバムである。また、ミュージカルに詳しい方だと、オリジナルの方を引っ張り出して聴き比べをするという楽しみもあるでしょうが、筆者はBARBRAをシンガーとして捉えることにしていて、ミュージカルの世界のスタンダード・ナンバーを紹介してくれたと言うように考えていて、あえてオリジナルと聴き比べることは行わない。オリジナルはオリジナルとして楽しむべきものであり、本アルバムはそれらと比較するためのものではないためであるが、色々な楽しみ方が出来るアルバムであるので、じっくりと腰を落ち着けて聴いてもらいたいアルバムである。

 

The Broadway Album

The Broadway Album

  • アーティスト: Barbra Streisand
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2002/01/29
  • メディア: CD


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BLUES BROTHERS『BRIEFCASE FULL OF BLUES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムである。このアルバムはBillboard誌において全米No.1にも輝いたアルバムであり、お馴染みの楽曲が集まっているということで、そのビッグ・ヒットとなった。で、1979年の年間アルバム・チャートでは43位にランクインしている。尚、全米1位を獲得したアルバムであるが、年間チャートの順位が意外と低いのは、1位の座は1週間だけだったためである。が、だから都言って本アルバムの内容がこれによって低くなると言うことは無い。以下に記す収録曲を見ていただいたら分かるが、1曲目からラストまで、本当にお馴染みのナンバーであり、本アルバムではライブ収録されているということで、スタジオ収録のものともまた違った楽しさまで伝わってくる。

収録されているのは以下の全12曲である。『Opening: I Can't Turn You Loose』『Hey Bartender』『Messin' With The Kid』『(I Got Everything I Need) Almost』『Rubber Biscuit』『Shot Gun Blues』『Groove Me』『I Don't Know』『Soul Man』『"B" Movie Box Car Blues』『Flip, Flop & Fly』『Closing: I Can't Turn You Loose』。

本アルバムを耳にすれば、つい映画の方も気になる所であるが、やはり映画とは別物である。(そもそも彼らは、「サタデー・ナイト・ライブ」というバラエティ番組の一コーナーとして出演し、人気が出たものであり、豪華な顔ぶれが集められて映画が生まれた。が、映画に登場するR & B(サウンド)の方は本物である。)当時はディスコ・サウンドが世界的ブームとなっていたが、何処か懐かしさを感じるR & Bというものは、当時はとても新鮮であったが、本物の魂があったからこそのヒットでもある。やはり、魂のこもったサウンドというのは良いものである。じっくりと聴きたいアルバムである。

 

Briefcase Full of Blues

Briefcase Full of Blues

  • アーティスト: The Blues Brothers
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1995/08/29
  • メディア: CD


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BRYAN ADAMS『CUTS LIKE A KNIFE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼の3rd.アルバムである。本作が彼にとって初の全米TOP 10に入る大ヒットを記録して、カナダ出身の彼が大きくブレークすることに繋がったアルバムである。(で、次のアルバムでトップ・スターの地位を不動のものにすることになる。)本アルバムはストレートな彼の思いを正面からぶつけた力作であり、ロック・アルバムであるが、ハートのこもったバラードの方に力が入り、名曲を生み出すことになった。ということもあり、アルバムの方も好調なセールスとなり、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは15位、レギュラー・チャートでは最高位8位を記録している。(これが「黄金の一年」と言われる1983年であるから、例年以上に高く評価することが出来る。)当時は、第二次ブリティッシュ・インベージョンによるイギリス勢の大攻勢やダウンアンダー勢力の活躍に対してアメリカ勢が巻き返しを始めていたが、そのアメリカの北にあるカナダからの援軍という形になり、アメリカ(ここでは北米のことを言っている)のサウンドが復権していくことになっていくというで、名器良く、力作が続出した時期であるが、そういう時期に発表されたということで、やはりクオリティは高いものとなっている。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Only One』『Take Me Back』『This Time』『Straight From The Heart』『Cuts Like A Knife』『I'm Ready』『What's It Gonna Be』『Don't Leave Me Lonely』『Let Him Know』『Best Was Yet To Come』。この中からは、バラード・ナンバーである『Straight From The Heart』がシングル・ヒットを記録していて、1983年のBillboard年間シングル・チャートでは71位、レギュラー・チャートでは最高位10位を記録している。(『This Time』もシングル・カットされてヒットしているが、こちらは年間シングルTOP 100には入っていない。)また、この曲と『Take Me Back』はBONNIE TYLERがカヴァーしており、ハスキー・ボイスであるBRYANと、これもまたハスキー・ボイスのBONNIEのナンバーを聴き比べるというのもまた楽しいところとなる。

シングル・ヒットした曲もいいが、筆者のお薦め曲はアルバム・タイトル・ナンバーである『Cuts Like A Knife』と『Take Me Back』『Let Him Know』『Best Was Yet To Come』といった所である。特に『Best Was Yet To Come』はアルバムの最後をじっくりと聴かせてくれるバラードで締めてくれていて、余韻を残して幕を閉じてくれるエンディングは秀逸である。

本アルバムは、まさに彼がブレークするきっかけになったアルバムであるが、じっくりと聴き込めば、彼がブレークするのも理解できるような内容の高いアルバムであることが分かる。とにかく、若い彼がその重いを真正面からぶつけたストレートな感情が込められていて、それがストレートに伝わってくる。後の活躍を考えたら、本アルバムは彼の代表作とは言い難いが、本アルバムがあるからこそ、後の彼の活躍があると言うことも出来る。最初にはとは言わないが、BRYANを聴くならば本アルバムを外すことはできないのは言うまでもないことであり、じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムである。(また、『Straight From The Heart』はBONNY TYLERの方も是非聴いてもらいたい所である。)

 

Cuts Like a Knife

Cuts Like a Knife

  • アーティスト: Bryan Adams
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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