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CENTRAL LINE『THE COLLECTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤であり、'70's終盤の世界的ディスコ・サウンドのブームの時、ノリの良い元気な彼らのサウンドも勢いに乗ってヒットをしていた。本アルバムはベスト盤ということで、彼らの代表的な曲を収録しているが、『Walking Into Sunshine』だけはアレンジが異なるバージョンまで収録されているが、もう少し考えてもらいたい所でもある。(リミックス・バージョンを収録するのなら、他の曲もあるでしょうが...→2枚組として、1枚は通常のベスト盤、もう1枚をリミックス・バージョンばかりというMCAがこれまでの名盤を「DELuve edition」としてリリースしているが、そういう風にしてもらいたかった所である。)が、ディスコのビートに乗ったダンサブルなナンバーをたっぷりと堪能できるという点では貴重なベスト盤である。

収録されているのは以下の全16曲である。『Walking Into Sunshine』『I Need Your Love』『Don't Tell Me(You Know)』『Breaking Point』『(You Know)You Can Do It』『Shake It Up』『That's No Way To Treat My Love』『You've Said Enough』『Nature Boy』『Surprise Surprise』『Goodbye』『Bad Floyd』『Time For Some Fun』『Lost In Love』『Man At The Top』『Walking Into Sunshine[Larry Levan Mix]』。

やはり彼らと言えば『Walking Into Sunshine』ということになるが、それ以外の曲もダンサブルで楽しいものばかりである。ビートに関してはちょっと古めいた感じもしないでもないのだが、そこは'70'sのディスコ・ビートということで、ご愛敬ということで、それなりに楽しむことが出来るものである。彼らのサウンドは'90'sになってからのダンス系を代表するユーロビートに繋がる所を感じる。しかし時代背景も異なり、別物である。が、そういうユーロビートがお好きな方であれば、ちょっと古めいた感じが逆に新鮮に感じられるのではないだろうか。'70'sのディスコ・ブームを直接体験された方にはあの若かりし日々よもう一度、ということで懐かしんでもらうということで、'90'sのダンス・ミュージックがお好きな方には「温故知新」ということで聴いてもらいたい所である。

 

The Collection

The Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spectrum
  • 発売日: 2003/06/02
  • メディア: CD


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CHEAP TRICK『DREAM POLICE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものである。が、本アルバムは、その前年に発表された来日公演のライブ盤である「CHEAP TRICK AT BUDOKAN」のセールスが好調であったため、発売が延期されたというアルバムである。(現在だったら、逆に、これでもかとばかりに発売に踏み切り、「ブーム」にして一気に売りまくろうとすると思われる。ちなみに、このライブ盤は1979年のBillboard年間アルバム・チャートで14位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。)で、その勢いもあって、本アルバムは大ヒットとなり、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは66位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録した。(この結果からも、如何に前作のライブ盤がヒットしたかお分かり頂けるであろう。)本アルバムは'70'sの彼らのアルバムの中では内容もあり充実したサウンドを聴かせてくれるが、この後からは低迷期に突入することになる(奇しくもそれが'80'sという新しいディケイドの訪れと共にやってくることになる)ということで、これまでの彼らの集大成といった面持ちもあるアルバムである。(本アルバムを彼らの最高傑作と評価する声も多々あります。)

収録されているのは全9曲であり、以下の通りである。『Dream Police』『Way Of The World』『House Is Rockin' (With Domestic Problems)』『Gonna Raise Hell』『I'll Be With You Tonight』『Voices』『Writing On The Wall』『I Know What I Want』『Need Your Love』。

そう言えば、アルバム・タイトル・ナンバーである『Dream Police』がシングル・ヒットしていた頃の話であるのだが、思い出したことを一つ。当時はディスコ・サウンドのブームの真っ直中ということで、色んな所でディスコ・サウンドのON AIRがされていたが、なんと、この『Dream Police』までもがディスコ・ナンバーとして取り上げられていたことがあった。(某民間FM局の某番組(当時は民放FMは4局しかありませんでした。))何でもかんでも「ディスコ」という括りにしてしまえば簡単だが、どうしてこの曲が「ディスコ」なのか、いまだに理解できないでいるが、その某番組の方はいつの間にか消えてしまっていた。(やっぱり、色々と批判を受けたのでしょうね...が、そういういい加減な番組は、早かれ遅かれ淘汰されるのは当然でしょうが...)

本アルバムのサウンドは前作と同じ路線であるが、ストリングスを取り入れて、それがより重要な役割を担っているということが特徴である。考えてみれば、この時期と言えば、ロックにストリングスやサックスを取り入れたものが増えてきていたが、そういう所は時代をリードしていたということも出来る。(こういう部分があるから、彼らは「ディスコ・ブーム」に乗って「ディスコ・サウンド」を奏でたということは言えず、『Dream Police』が「ディスコ・サウンド」というのは明らかに誤っている。)また、パワフルでスケールの大きい所は前作同様であり、一段と磨きがかかり、成熟したロック・サウンドを聴かせてくれる。この後の彼らは低迷期を経て'80's後半になって復活するが、彼らを語る上で本アルバムは絶対に避けて通れないアルバムであり、名盤である。じっくりと聴きましょう!

 

Dream Police

Dream Police

  • アーティスト: Cheap Trick
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓現在は4曲のボーナス・トラックが追加されたものがリリースされています。

Dream Police

Dream Police

  • アーティスト: Cheap Trick
  • 出版社/メーカー: Epic/Legacy
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD


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CINDERELLA『NIGHT SONGS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表されたものであり、彼らの1st.アルバムである。当時のHR・ヘビメタ・ブームに乗って飛び出した活きの良さで大ヒットを記録したアルバムであり、彼らの代表作である。が、サウンドはどちらかというとブルース系に寄ったものであり、キャッチーで聴きやすいものとは少し違っていて、ブルースがスパイスとして利いていて独特のサウンドを展開している。また、当時の彼らは「BON JOVIの弟分」ということで登場したこともあり、ジョン・ボン・ジョヴィが参加している曲もある。で、本アルバムは1987年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の8位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録している。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Night Songs』『Shake Me』『Nobody's Fool』『Nothin' For Nothin'』『Once Around The Ride』『Hell On Wheels』『Somebody Save Me』『In From The Outside』『Push, Push』『Back Home Again』。この中からは『Shake Me』『Nobody's Fool』『Somebody Save Me』がシングル・カットされてヒットを記録している。(が、すがれもBillboard年間シングルTOP 100にはランクインしていない。)

また、ジョンが参加している曲は『Nothin' For Nothin'』『In From The Outside』であり、バックコーラスとして参加している。(やっぱり、この辺りは「弟分」ということですね。→「○○の弟分/妹分」と言われるアーティストってたくさんいるが、兄貴/姉貴が何らかの形で加わっていなければ、やはりハッタリということになってしまいますから...)

'80'sも中盤を過ぎた頃には、ちょっとしたムーブメントがあるとみんなが右に倣えとばかりに追従するという傾向が強くなり、HR/ヘビメタのジャンルでも次々と新しいバンドが登場し、一見、いや一聴したところは百花繚乱とも取れるが、やはりそれなりの個性がないと生き残れないのだが、彼らは他とは違う「ブルース」ということで独特の個性を持っていた。彼らはこの後はより「ブルース」色を強くしていくことになるが、そんな彼らのアルバムの中でHRということは本アルバムが一番であるが、後のアルバムは更にその「ブルース」色がより強く出ることになっていい味が出ている。(が、ロック・エナジーはパワーダウンしていて、セールスも下降線を辿ってしまう。)彼らのサウンドを耳にしたら気分を変えて「ブルース」の方に足を踏み入れてみるのもまた一興かと...(全くジャンルは異なってしまいますし、感じるもの、訴えるものも全く違いますが...)

 

Night Songs

Night Songs

  • アーティスト: Cinderella
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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CULTURE CLUB『KISSING TO BE CLEVER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの1st.アルバムである。当時、イギリスの新しいサウンドが世界中を制覇するという状況(所謂「第二次ブリティッシュ・インベージョン」)となり、その中心的なグループとして彼らもあっという間にアメリカを制覇することになった。DURAN DURANと共に、まさに時代の中心に君臨したグループである。本アルバムは、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の9位にランクインしているが、驚くのはレギュラー・チャートでの最高位は14位ということである。レギュラー・チャートでの最高位の方が年間順位よりも下であるというのは時々あるとはいうものの、実に珍しいことである。(それだけロングセラーになったということでもある。)

収録されている曲は、リリース当時のLPでは全10曲であったが、現在リリースされているCDでは3曲のボーナス・トラックが加わった全13曲となっている。収録されている曲は以下の通りである。『White Boy(Dance Mix)』『You Know I'm Not Crazy』『I'll Tumble 4 Ya』『Take Control』『Love Twist(Featuring Captain Crucial)』『Boy Boy(I'm The Boy)』『I'm Afraid Of Me(Remix)』『White Boys Can't Control It』『Do You Really Want To Hurt Me』『Love Is Cold』。以下はボーナス・トラックとなり、『Murder Rap Trap(Featuring Captain Crucial)』『Time(Clock Of The Heart)』『Romance Beyond The Alphabet』。

この中では、『Do You Really Want To Hurt Me』がBillboardのシングル・チャートを駆け上がり、最高位2位を獲得すると共に、1983年のBillboard年間シングル・チャートでは11位を獲得し、ヒットの規模ではDURAN DURANを抑えていた。更には『I'll Tumble 4 Ya』は最高位9位、1983年の年間シングル・チャートでは77位にランクインしている。また、『Time (Clock Of The Heart)』はオリジナル・アルバム(LP)には収録されておらず、12"シングルとしてリリースされ、これがレギュラー・チャートでは最高位2位まで上昇し、1983年の年間シングル・チャートでは24位にランクインしている。ということで、ビッグ・ヒットを記録した曲がボーナス・トラックとして収録されているのは嬉しい所でもある。

本アルバムのサウンドは、ベースとなっているのはレゲエなどの当時ロンドンで流行っていたものであり、ポップ色よりもソウル色が濃く出ているものである。が、肩肘を張らずに聴くことのできる親しみやすいものである。が、ソウル・ミュージックかと言うと壮とは言い切れず、ファンキーなサウンドやポップなサウンドを奏でていて、中にはダンサブルなものまであり、'80'sという新しい時代を象徴するものである。(とにかく'80's前半のサウンドは実に多彩であって楽しいものである。)

現在ではベスト盤によって彼らのサウンドを広く堪能することが出来るが、'80's初頭の「第二次ブリティッシュ・インベージョン」の時代のサウンドを楽しむのであれば、やはりそれぞれのオリジナル・アルバムの方がより深く当時のサウンドに浸ることが出来る。本アルバムは「第二次ブリティッシュ・インベージョン」を騙る上では欠かすことの出来ない一枚であり、本アルバムを聴いていなければ「第二次ブリティッシュ・インベージョン」を語る資格はありませんぞ。

 

Kissing to Be Clever

Kissing to Be Clever

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2003/10/07
  • メディア: CD


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