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DEBBY BOONE『THE BEST OF DEBBY BOONE』 [音楽(洋楽)]

表題のベスト盤は1986年にリリースされたものであり、彼女の一連のヒット曲を気軽に堪能できる一枚である。彼女と言えば、やはり『You Light Up My Life』(邦題:恋するデビー)である。この曲は、現在では更に記録を破られているが、1977年10月にBillboardシングル・チャートで1位を獲得すると、12月に10週連続No.1となり、これまでのBillboardシングル・チャートの長期No.1の新記録を樹立したのである。(シングルでは初めて10週連続1位となった。)で、1981年暮れから1982年の頭にかけてのOLIVIA NEWTON-JOHNの『Phisical』には並ばれたものの、1992年秋のBOYZ II MENの『End Of The Road』に記録を更新されるまで、約15年間に渡る不滅の記録であった。が、不思議なことに、これだけ長期にわたって全米No.1の座を獲得したにもかかわらず、この曲は1978年のBillboard年間シングル・チャートでは1位ではなく3位なのである。(1位はANDY GIBBの『Shadow Dancing』、2位はBEE GEESの『Night Fever』である。)こういう所は彼女のNo.1は年間チャートの集計が変わる時期に重なったということもあるためであるが、チャートの面白いところでもある。(が、ヒット・チャートで上位に顔を出したから良い曲とは限らないし、チャートに顔を出さない名曲は山のようにある。チャートはあくまでも人気投票の一面である。)

収録されているのは以下の全10曲である。『You Light Up My Life』『Everybody's Somebody's Fool』『Baby I'm Yours』『God Knows』『When You're Loved』『Are You On The Road To Lovin' Me Again』『My Heart Has A Mind Of Its Own』『Free To Be Lonely Again』『Perfect Fool』『Promise (I'll Never Say Goodbye)』。

歴史に残る大ヒットを記録した『You Light Up My Life』がトップを飾るというのは、彼女のベスト盤とすれば当たり前の選曲であり、当然この曲が目的、という方が多いということは容易に想像出来るが、この曲以外にも素晴らしい曲は収録されている。(オリジナル・アルバムだと、特定の曲に力が入りすぎて、それ以外は「捨て曲」というようなアルバムは多数存在するが、ベスト盤となると、流石に「捨て曲」は収録されていません。)筆者のお薦め曲としては、『You Light Up My Life』は当たり前なので外すことにして、『Baby I'm Yours』『When You're Loved』『My Heart Has A Mind Of Its Own』という所をピックアップしておくが、正直言うと全曲がお薦め曲でもある。

本ベスト盤は、楽しい'70'sポップスが詰め込まれているということで、じっくりと腰を落ち着けて聴くことが出来るものであり、彼女の代表曲である『You Light Up My Life』を楽しむのと同時に、本ベスト盤で彼女に接すると言うところから入り、続いてはオリジナル・アルバムの方に足を踏み入れていってもらいたい所である。(という入門者にはピッタリのベスト盤である。)

 

The Best of Debby Boone

The Best of Debby Boone

  • アーティスト: Debby Boone
  • 出版社/メーカー: Curb
  • 発売日: 1990/02/28
  • メディア: CD


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「007/DR.NO」 [映画(洋画)]

007シリーズの21作目「CASINO ROYALE」が12/1に公開となるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作を7月からDVDで改めて見始めている(シリーズ40周年記念のDVD-BOX+「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も改めて見ているので、1本を見るのに3時間半から4時間近くかかる。)のだが、このペースだったら、番外編の「カジノ・ロワイヤル」と「ネバーセイ・ネバーアゲイン」まで含めてギリギリである。で、せっかく見ているのだから、Blogの方にも簡単に記すことにした。(一応、11月中に番外編の2作はともかく、シリーズ20作は書いてしまう予定でいます。→見る方は週に1本ペースで何とかなりますが、Blogの方は5日に1本のペースでないと...)
尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っている所がありますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記しています。(前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画館で映画を600本以上見る(TV放送分までを加えると1000本近い数になる)という友人のG氏が書いたものです。)

DR. NO」これは1962年に制作、公開された007の劇場版シリーズの記念すべき第1作である。原作小説は6本目に書かれたものであり、1958年に出版されている。監督はテレンス・ヤング、脚本をリチャード・メイバウム、バークリー・メイザー、ジョアンナ・ハーウッドの3人が書き、ボンド・ガール(最近はボンド・レディとも言います)にアーシュラ・アンドレス、敵・ドクター・ノオにはジョセフ・ワイズマンという顔ぶれで、ボンドを演じているのはショーン・コネリー。(初代ボンドですね。)

44年前の作品ということで、登場する車や飛行機、その他のメカ(ドラゴンも含む)などは流石に時代を感じてしまう古ぼけた印象を受けてしまうのだが、これはこれで仕方のないところである。考えてみれば、原作小説が書かれた時代、及び映画化された時代は、米ソ対立で冷戦状態が続いている時代であり、当時はその一方の雄であるソ連が崩壊してしまうなんて誰も考えていなかったことでもある。が、世界の情勢が変わった現在だからこそ、ボンドのようなヒーローの活躍する物語というのはフィクションとして大いに楽しむことも出来る。で、フィクションということを考えたら、当時のメカなどは陳腐だからこそ愛嬌があるように感じることが出来、これはこれで楽しくなってくるのである。

物語の方は、フロリダから打ち上げられたロケットが何者かの妨害電波によって軌道を外れ、更にはイギリス情報部のジャマイカ支局からの通信が途絶える。で、ボンドがジャマイカに飛ぶ。で、ドクター・ノオが所有するクラブ・キイという島が怪しいと睨むボンド。が、その島にはドラゴンが住むとして、地元の漁師たちも側に近づかないという島だった。島に潜入したボンドだったが...

本作では、シリーズでお馴染みのQはデズモンド・リューウェリンではなくピーター・バートンが演じているが、彼がQを演じたのは本作だけである。が、本作では単なる情報部の一員という役回りでしかない。(デズモンド・リューウェリンは次の「ロシアより愛をこめて」からの登場である。)また、初代のMはバーナード・リー(彼は「ムーンレイカー」までMを演じ続ける)、初代マネーペニーはロイス・マックスウェル(彼女は「美しき獲物たち」まで演じ続ける)というシリーズではお馴染みの顔ぶれもちゃんと揃っている。

本作は、映画化からも44年、原作小説の発表からは48年という時間が流れているため、現在の技術水準で考えたら、何と幼稚なことをやっているのかと感じてしまう所が多々あるが、これはご愛敬である。007シリーズを語る上では、やはり映画化第1作である本作は見ておきましょう。特に、今度の「カジノ・ロワイヤル」は6代目ボンドとしてダニエル・クレイグが登場ということで、初代から5代目までの初登場作品だけでも、改めてチェックしておかれるのがよろしいかと... (→JAMES BONDも6代目ということになりますが、この時期、「ケータイ刑事」の方も同じく「6代目は?」ということで「6代目」が現在のキーワードなんでしょうか?(「水戸黄門」は5代目で再開されましたけど...))

 

007/ドクター・ノオ 特別編

007/ドクター・ノオ 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: DVD

007/ドクター・ノオ

007/ドクター・ノオ

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1996/01/17
  • メディア: CD

↓当然のことながら、筆者はこれを所有しています。

007 製作40周年記念限定BOX

007 製作40周年記念限定BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/20
  • メディア: DVD


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DEBBIE GIBSON『ELECTRIC YOUTH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼女の2nd.アルバムである。彼女は1st.アルバムから曲作り、プロデュースを自らの手で行っていて、2nd.アルバムでもその体勢は続いている。当時、TIFFANYもそうであったが、ティーンのアーティストが彗星の如く現れて大ヒットを記録することになるが、彼女はその代表格であった。ということもあって、本アルバムは5週間にわたって全米No.1の座を獲得し、1989年のBillboard年間アルバム・チャートでも16位にランクインするヒットを記録している。サウンドの方は、やはり'80'sという雰囲気に満ちた楽しいポップスを中心としたものであり、ダンサブルな曲と聴かせてくれる曲もあり、このあたりはいかにもヒットしそうというものであるが、爽やかな彼女の雰囲気が商業的なことを忘れさせてくれて、「音を楽しむのが音楽」ということを教えてくれて、聴いていても楽しくなってくるものである。

収録されている曲は以下の全11曲である。『Who Loves Ya Baby?』『Lost In Your Eyes』『Love In Disguise』『Helplessly In Love』『Silence Speaks (A Thousand Words)』『Should've Been The One』『Electric Youth』『No More Rhyme』『Over The Wall』『We Could Be Together』『Shades Of The Past』。この中からは『Lost in Your Eyes』が全米No.1に輝く大ヒットを記録している。(1989年のBillboard年間シングル・チャートでも13位にランクイン、また、全米1位は3週連続で獲得している。)

彼女は「アイドル」という括りに捉えられているが、ティーンでルックスもいいとなればアイドルとして捉えられてしまうというのは仕方のないところなのかも知れない。(「アイドル」を否定するものではない。)が、彼女の力量は「アイドル」と言われる範疇をはるかに超えるものを持っていて、1st.アルバムの時に、若いながらもアーティストとしての才能を垣間見せていたが、本作ではそれに一段と磨きがかかり、ある程度のキャリアがあるような貫禄すらある。当時はティーンのアーティストが次々と飛び出してくるという時代でもあったが、そんな中でも彼女は他のアーティストとは違うものがあり、輝いていた。だからこその全米No.1ヒットであるということも言える。これもまた'80'sということで、色々なことがあった'80'sの終盤では忘れることの出来ない一人であり、'80's終盤を語る上では欠かすことの出来ないアーティストである。

 

Electric Youth

Electric Youth

  • アーティスト: Debbie Gibson
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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DAN FORGELBERG『THE VERY BEST OF DAN FORGELBERG』 [音楽(洋楽)]

表題のベスト盤は2001年にリリースされたものである。'70'sから活動をしている彼は、フォーク系のシンガーソングライターであり、素朴なサウンドを奏でてきたアーティストである。長いキャリアを持つアーティストのベスト盤となると、どうしても特定のアルバムに絞るとか、特定のジャンルのサウンドに偏るということが多いのだが、本ベスト盤は彼の放った代表的な曲を網羅しているということで、嬉しいベスト盤である。(全てを網羅というのなら、発表された全アルバムを聴いた方がいいですが...)日本では今ひとつ知名度が低いが、アメリカでの知名度は高く、アコースティック・ギターを中心とした優しいフォーク・サウンドはアメリカでは数多くヒットを記録している。

収録されているのは以下の全17曲である。『Nether Lands』『Part Of The Plan』『Heart Hotels』『Longer』『Hard To Say』『Leader Of The Band』『Same Old Lang Syne』『Run For The Roses』『Make Love Stay』『Missing You』『Language Of Love』『Believe In Me』『Lonely In Love』『She Don't Look Back』『Rhythm Of The Rain』『Magic Every Moment』『A Love Like This』。この中には何曲かのビッグ・ヒットが含まれているが、やはり秀逸なのは『Longer』であろう。(全米2位まで上昇したヒット曲であり、アコースティック・ギターに乗せて優しく語るように聴かせてくれている。)その他、彼のキャリアの上でも大きなヒット曲である『Hard To Say』『Leader Of The Band』『Same Old Lang Syne』の3曲もシングル・チャートで全米TOP 10入りをしたヒット曲である。(日本では『Longer』ぐらいしか知られていませんが...)

全体的には、フォーク・シンガーということを意識したギターを中心とした優しいメロディの曲が集まっているが、彼はEAGLESのツアーに加わったこともあり、フォークに収まっている器ではない。が、『Longer』のヒットがあまりにも大きいということで、フォークという印象があるのだが、この辺りは本ベスト盤を足がかりに、彼のオリジナル・アルバムの方に進んでいってもらいたいところである。シンプルで素朴さを感じる優しいメロディ・ラインに乗せて、じっくりと彼のボーカルを堪能することが出来ます。

尚、本ベスト盤のジャケット写真の彼であるが、髭がなく、なかなかのマスクを見せているが、このジャケットは音楽的なイメージでは良いのかも知れないが、やはり髭面の彼が本当の姿だと思って下さい。(フォーク系のシンガーは、やはり髭にテンガロン・ハットというのが似合います。)→『Longer』をはじめとする名曲の前ではルックスなんて関係ありませんが...

 

The Very Best of Dan Fogelberg

The Very Best of Dan Fogelberg

  • アーティスト: Dan Fogelberg
  • 出版社/メーカー: Epic/Legacy
  • 発売日: 2001/07/03
  • メディア: CD


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