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GENESIS『ABACAB』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムである。本アルバムからGENESISのサウンドが大きく変わり、P.コリンズを中心としたポップなサウンドへと変身を遂げることになった。(が、それと同時にセールスの面では大成功を収めることになる。)よって、本アルバム以降は名前こそGENESISであるが、全く別のバンドという認識をしている方もいるぐらいである。(P.コリンズが完全に中心になったと言うことで、音楽的な変化はあって当然だと筆者は考えていて、本アルバム以降のサウンドの変化も一応容認している。→何だかんだと言ったところで、やはり「音を楽しむ」のが「音楽」ですから...)また、本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは12位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録するヒットを収めていて、ここから彼らの、(P.コリンズの)快進撃がスタートすることになる。

収録されている曲は以下の全9曲である。『Abacab』『No Reply At All』『Me And Sarah Jane』『Keep It Dark』『Dodo/Lurker』『Who Dunnit?』『Man On The Corner』『Like It Or Not』『Another Record』。

いずれの曲もが、かつてのGENESISのサウンドとは違っていてポップなものになっているということで、これまでのファンとすれば失望するということを招いたが、ポップなサウンドで新たな魅力を魅せたことによって新しいファンが付いたこともまた事実である。中にはかつてのサウンドを彷彿させるものもあるが、「プログレ」とはとても言うことは出来ないのがちょっぴり残念なところである。が、全体を通してとても聴きやすくなっていて、'80'sという新しい時代に突入したということも感じさせてくれる。何しろ、「プログレ」というジャンルはごく一部のグループを残して'70'sの終幕と共にほぼ絶滅してしまったのですから... GENESISにしても、新しい'80'sという時代に生き残るための変身は仕方のないところなんですね...

ということで、'80'sサウンドということで捕らえたら、聴きやすいアルバムであって、お薦めである。(何せ、P.コリンズを中心としたGENESISのスタートとなるアルバムでありますから。かつてのGENESISサウンドがお好きな方は聴き流すのが無難なところでしょうが、そういう方はとっくに相手にしていないか...)

 

Abacab

Abacab

  • アーティスト: Genesis
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1994/11/29
  • メディア: CD


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FLASH GORDON(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1980年の映画「フラッシュ・ゴードン」のサントラ盤であり、音楽を担当したのはQUEENである。が、名義はQUEENの名前が使われており、QUEENのアルバムということも出来るものである。この作品は元々はアメコミのSFマンガであり、1930年代から1940年代に掛けて4本の映画が製作されているが、改めて製作された。このシリーズが「スター・ウォーズ」シリーズの原型になったという話はあまりにも有名である。また、1987年に、ティモシー・ダルトンが「007/リビング・デイライツ」で4代目ボンドを襲名した時、「一体誰?」という声に対して必ず本作の名前が挙げられていたというエピソードもある。

映画の方は、マイク・ホッジス監督、サム・ジョーンズの主演で、メロディ・アンダーソン、オルネラ・ムーティ、マックス・フォン・シドー、ハイアム・トポル、ティモシー・ダルトン、マリアンジェラ・メラート、ピーター・ウィンガード、ブライアン・ブレッスド、スーザン・ダニエル、マリアンジェラ・メラート、ロビー・コルトレーンといった顔ぶれが出演している。特に衣装が絢爛豪華であり、カラフルな色遣いと相まって華やかさを与えてくれている。物語は、地球を襲う怪現象の原因が惑星モンゴから発せられる放射能であると突きとめた科学者は、フットボール選手のフラッシュを送り、悪の帝王・ミンと対決させるという宇宙を舞台にしたSFアドベンチャーというものである。

収録されているのは以下の全19曲である。(19曲目はボーナス・トラックとして、後に追加されたものである。)『Flash's Theme』『In The Space Capsule (The Love Theme)』『Ming's Theme (In Court Of Ming The Merciless)』『Ring (Hypnotic Seduction Of Dale)』『Football Fight』『In The Death Cell (Love Theme Reprise)』『Execution Of Flash』『Kiss (Aura Resurrects Flash)』『Arboria (Planet Of The Tree Men)』『Escape From The Swamp』『Flash To The Rescue』『Vultan's Theme (Attack Of The Hawk Men)』『Battle Theme』『Wedding March』『Marriage Of Dale And Ming (And Flash Approaching)』『Crash Dive On Mingo City』『Flash's Theme Reprise (Victory Celebrations)』『Hero』『Flash's Theme [1991 Remix By Mista Lawnge]』。

当時のQUEENは、アルバム「THE GAME」を発表した後であり、そのサウンドがエレクトリック・ロックになった所であったが、本サントラ盤では、その路線のものと、全く違った映画のスコアらしくオーケストラティックなサウンドを聴かせてくれていて、QUEENのオリジナル・アルバムからもちょっと違うものとして仕上がっている。(この後、更に彼らは映画「メトロポリス」の方にも参加するということで、映画づいていました。)

出だしが印象的な『Flash's Theme』は映画の劇中の台詞も入っていて、これがまたカッコイイ一曲である。そして『Hero』もこういう物語に使われる曲らしい一曲であり、FREDDIEのボーカルをたっぷりと堪能できる。(FREDDIEのボーカル曲はこの2曲である。(ボーナス・トラックは別扱いとする。))それ以外ではFREDDIEよりもBRIANの方が目立っていて、彼のギター・テクニックが冴え渡っている。ということで、QUEENとしての存在感がたっぷりのアルバム(サントラ盤)である。

アクション映画ということでは今ひとつと感じるのだが、'80'sになってからの作品であるが'70'sテイストを感じる映画である。SF、冒険といったジャンルがお好きな方はじっくりと映画の方を含めてご覧戴くとして、QUEENのアルバムとしても、またはサントラ・アルバムとしても楽しめるだけに、こちらもじっくりと味わってもらいたい一枚である。

 

Flash Gordon (Soundtrack)

Flash Gordon (Soundtrack)

  • アーティスト: Queen
  • 出版社/メーカー: Hollywood
  • 発売日: 1991/09/03
  • メディア: CD
フラッシュ・ゴードン

フラッシュ・ゴードン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2000/12/21
  • メディア: DVD


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ケータイ刑事銭形舞11話[改訂版] [ケータイ刑事]

タイトルに「[改訂版]」とあるのは、この物語については過去に一度書いているためである。最近の「ケータイ刑事」の記事と比べると、それは内容が浅いということで、以前に書いたものをベースにして、時事ネタに関する部分は修正し、物語については加筆を行ったため「[改訂版]」としたものである。(「舞」は最終回までこういう形で行きます。)尚、今回の物語について、過去に記したものをご覧になるのであればここをクリックして下さい

今回の物語は、第11話「コンビ解消の危機! ~小学生検事誘拐事件」であり、「・16話」に登場した、法務大臣を祖父に持つ、あの生意気な多摩川ドイル検事正の再登場である。(が、今回のドイルは舞ちゃんに挑むという形ではありません。)このドイルくん、この後もちゃんとちゃんにも勝負を挑んでいますが、結果は●●。(泪ちゃんに対しては逃げたのか、勝負を挑んでいない。)今回の舞ちゃんには勝負を挑んだという形ではないですが、前作「銭形愛」に登場したキャラが再登場というのは嬉しいところである。(それにしても、小学生で検事正というのもまた凄い設定です。)また、今回の物語は「・18話」を見ていれば更に楽しめる物語でもある。尚、「・18話」では愛ちゃんが誘拐され、五代&柴田コンビがそれを頓珍漢な推理で追うという物語でしたが、今回は五代さんが誘拐され、舞&柴田コンビが頓珍漢な推理で追う形になっているものの、展開は同じである。(誘拐ということでは「・2nd.16話」もこれと同じパターンの物語ですね。)ということで、この物語は「シリーズ作品」ならではの面白さを堪能できる物語である。ということで、(MBSの再放送に合わせた)[改訂版]ということで、本編に関しては、以前記したものをベースにして大幅加筆を行い、いつものように「長文」&(今更ながらの)「ネタバレ」ありとして、そちらに突入します。

ある殺人事件の犯人を追いつめた舞ちゃんと五代さん。容疑者の男は車の運転席にいたが、いつのまにか警官が囲み、舞ちゃんが助手席に乗り込むと「あなたが犯人ですね、恩田さん」で、トリックを語り始める。車のエアコンを使って車内をキンキンに冷やして死亡推定時刻を誤魔化した。「証拠は?」と尋ねる恩田に「あいつはとても良い奴だった」と言っていた、と舞ちゃん。犯行時刻に「だった」と言うこと(被害者が殺されているのを知っていた)で犯人って、言葉遊びですが、これが「ケー刑事・ワールド」です。で、観念した恩田を逮捕した五代さんは、警官に連行させる。すると舞ちゃんは「お疲れ様でした」が、舞ちゃんの背後から拍手が聞こえた。で、舞ちゃんが振り向くと小学生が立っていた。「流石だね、銭形警視。噂通りの鋭い推理力だ」と言う。この生意気な口の利き方は、そうです、あの子供です。法務大臣を祖父に持つ多摩川ドイルです。が、舞ちゃんは知らないので「あなたは?」と尋ねる。が、五代さんがドイルを指さし「出たな、小僧!」って、まるでオバケみたいな言い方ですね。で、五代さんが名前を言おうとしたら、それを振り払って身分証を出し「僕の名前は多摩川ドイル」と自己紹介。で、舞ちゃんも検事正・多摩川ドイルと知る。ドイルはこの事件の担当になったということで、舞ちゃんに「よろしく」と挨拶。で、右手を伸ばすと、舞ちゃんがそこに手を重ねて「よろしく」と返す。(こういう所は優しい舞ちゃんです。)するとドイルは左手も添えてしっかりと舞ちゃんの手を握る。それを見た五代さんは「こいつ、銭形にホの字だな」が、ドイルは「恋愛なんて非合理的なこと、僕にはもう何の興味もないね」ということで、舞ちゃんも呆れ顔で「なんか、可愛くないですね」五代さんは「ますます生意気さに磨きがかかったんじゃないの?」しかしドイルはこけに「五代刑事、あなたこそ、ますます無能さに磨きをかけたんじゃない」ということから、「この事件では全く役に立っていなかった。むしろ邪魔になっていた」と言うと、舞ちゃんにはもっと優秀なパートナーを付けるべきと言って、舞&五代コンビの解散をおじいさまから警視庁に通達してもらうから、と言い捨てる。これに「上等じゃないか」と五代さんはキレ、「あばよ」と言って何処かに行ってしまう。が、舞ちゃんは「コンビ解散なんて、絶対に嫌です」と言うと「五代さんだって役に立つ時があるんですよ」と口を尖らせて言う。(「役に立つ時がある」ということは「役に立たない時」もあると言うことになりますね...)が「役に立つって、具体的には?」とドイル。が「それは...」と言葉に詰まってしまう舞ちゃん。で、「我々のような選ばれた優秀な人間は優秀な人間にのみ関わっていれば良いんだ」とドイルは言うと立ち去っていく。(それを睨んで見送る舞ちゃん、ムッときています。)→「・16話」の時から一段と生意気になったドイルくんですね。(で、ここから先は「・18話」がベースになります。)

ドイルは一人で歩いていた。すると男が現れて「お兄さんと遊ぼうか」と声を掛ける。「放して」と逃げるドイルだったが、反対側からもう一人男が現れると「おじさんと遊ぼうか」と声を掛ける。その隙に最初の男がドイルを背後から抱え上げて走り去っていきました。(やはり子供、体の大きさが違います。「降ろせ」と言っても連れ去られてしまいました。)

恩田の車の側にいる舞ちゃんに柴田さんが語りかける。「新しいパートナーには僕なんかどうかな...」と声を掛けるが、舞ちゃんは乗ってこない。そうしていると「警視庁から入電中」と舞ちゃんの携帯に事件を知らせるメールが届く。誘拐事件発生、被害者は検事正・多摩川ドイル(平成4年9月3日生まれということですから、この物語が放送された時点(2003/12/14)では11歳ということになります。)犯人グループのマフィア・ドラゴン・シッポから午後3字までに拘留中のメンバーを解放せよという要求があった。で、舞ちゃんは「うずく、悪の予感

その頃五代さんはと言うと、昼寝から目覚めたところで、マジック・ショーの大道具を積んだトラックの中にいた。で「動き出しちゃっているよ、まいったね」とお気楽モードでいる。で、箱から出てきた五代さんは「何やってんだ、こんなところで、クソガキ」ということで、ドイルとご対面。「あなたこそ、どうしてこんな所に?」と尋ねるドイルに「ちょっと疲れちゃって、トラックがあったから休もうと思った」って、これは「不法侵入罪」で逮捕されますよ。で、「あなたなんかと一緒に誘拐されるなんて...」とぼやくドイルに「何をゆうかい、えっ?誘拐」とちゃんとオヤジギャグも忘れない五代さん。が、ドイルに「洞察力ゼロ、刑事としたら致命的だね」と好き放題に言われる五代さん。「そんな生意気なこと言ってると、助けてやんないぞ」と五代さんは言うも「結構だよ」とドイル。更にはこのまま誘拐されていればドラゴン・シッポの秘密のアジトにたどり着くことが出来、組織を一網打尽にするチャンスだ、と考えることだけは正義感に燃えています。(体力のことが計算に入っていないドイルくんです。)で、最先端科学技術を導入した超高性能小型発信器を持っていて、これによってドイルの所在場所はおじいさま(法務大臣)がいつも把握しているとちょっと自慢している。(映画「007」にもこういう発信器が何度か登場しましたが、凄いものを持っていますね。)で、五代さんに「あなたは邪魔だから、今すぐトラックから降りてくれない」と、五代さんを邪魔者扱いする。(例え「無能」と言っている五代さんでも利用しようという考えはドイルくんには無いようです。)が、その時トラックが急停車して、五代さんは発信器を落としてしまい、マイクロチップが飛び出して壊れてしまう。(「最先端」というにしてはこんなに簡単に壊れるなんて、役に立たない秘密兵器です。)

トラックが止まったのは、犯人の一人、弟分が車酔いをしたためだった。(これも「ケー刑事」テイストです。)「遠足に来た小学生か」と兄貴分が言うところが何とも言えない面白いところです。一方、ドイルくんと五代さんのやりとりは続いていて「巡査に降格」とドイル。で「ちょっと待って、それはないでしょう、ドイルちゃん」と言う五代さんがまた面白い。(これは「大人」(下っ端)と「子供」(上司)のバディものである「ケータイ刑事」ならではのことですね。)が、この声が犯人に聞こえてしまい、二人は荷台を確認しに来る。それを察知したドイルは「隠れて、早く」と指示を出すが、やっぱり五代さん、ここでも下っ端になっています。で、箱の中に隠れる五代さん。

犯人が荷台の中を見る。「さっき、オヤジがいただろう」という弟分に首を横に振るドイル。すると「頭を使え」と兄貴分。「こいつ、今車の中で声変わりを迎えた」と片付けました。「おめでとう、これで君も大人の男だね」とドイルの頭をなで回しながら弟分は言うと、運転席に戻っていきました。で、顔を出す五代さん。そこに、五代さんの携帯に着信があった。出てみると、それは舞ちゃんからだった。「大変です。多摩川検事正が誘拐されました」と伝える舞ちゃんだったが「知ってるよ。クソガキなら、今俺と一緒だよ」と伝える。(が、FOMAのテレビ電話ということで、ドイルの映像を送る五代さん。→実に便利なツールですね、携帯電話って。)で「あっ、本当だ」と舞ちゃんは「今、何処ですか?」と尋ねるが、五代さんは場所が分からない。しかしドイルが「小金井二丁目河川敷」と告げる。で、舞ちゃんは「分かりました。直ぐに急行します」と言って電話を切る。で、「流石五代さん」と感心している。そして「きっと多摩川検事正が誘拐されるのを動物的な勘で察知して、影ながら護衛していたんですよ」と柴田さんに話す舞ちゃん。が「そうかなぁ?」と柴田さんは「多分もっとくだらない理由があったりして...」と言うが、こっちの方が説明なしに説得力があるように思います。舞ちゃんは「これで多摩川検事正は安全ですね」とすっかり信じている。でもこういう舞ちゃんの純真無垢で疑わない所、好きです。(が、お姉ちゃまの誘拐事件(「・18話」)については知らないようですね。→愛ちゃんの性格を考えたら、妹には話さないか...)

五代さんは箱から出てきてドイルに「何で表も見ないで居場所が分かった?」と尋ねるが、「車のスピードとカーブの角度を計算すれば、自ずと移動した距離と方向は特定できるからね」と、凄い能力を披露する。更に五代さんの携帯があれば発信器が無くてもおじいさまに連絡は出来る、と余裕が出てきた。が、五代さんは「これ、誰の携帯?」ということで「巡査に降格なしだよね」と、ここは打算を含んだ大人の姿が丸出しです。これに「触るなよ!」と叫ぶドイル。が、この声がトラックの助手席に呪うとしていた弟分の耳に届き、「今、子供の声がしましたよ」ということで、再び荷台のチェックにくる。五代さんは再び箱の中に隠れる。犯人二人が荷台を見るが、異常はなかった。と思っていたら、五代さんの携帯に着信があり、その音が犯人に聞こえる。で、箱の中に隠れていた五代さんは見つかってしまう。が、一応電話に出る五代さん。それはアニータからの電話だった。で、携帯を取られてしまう五代さんも縛られてしまう。するとドイルくんも「せっかくの携帯電話が...これでもう連絡手段はなくなった」と、すっかり諦めムード。が五代さんは「あいつらの仲間が釈放されない限り、俺たちも助からないということか」から「二度ともうアニータに会えない」と嘆く五代さん。それを見て「公務よりも私情を優先させる。刑事としたら本当に失格だね」と、生意気なところは変わらない。

犯人は五代さんが刑事だと言うことを知った。が「人質は多い方がいい、マヌケ面だから」ということで、五代さんも人質として連れて行かれることになる。兄貴分は五代さんの警察手帳をその場に捨てると、弟分に「板橋に行って資金調達するぞ」と行き先を指示する。で、トラックに乗り込む二人。

荷台では、それを耳にしてドイルが手を打つ。大きな声で「つまんない、つまんない。ドライブはもう飽きた。お外で遊びたいよ」と叫ぶ。が、五代さんは「子供だなあ」で、小咄を一つ。(ハワイの人は虫歯がない。歯は良い)が、ドイルは更に叫ぶ。すると犯人がやってきて、「5分だけ」ということで外に出ることが許されたドイル。外に出たドイルは側に落ちていた板を使ってあるものを作り始める。一方、五代さんは「自分も生理現象が」と言って兄貴分に頼んでいる。ドイルが「板で出来た橋、板橋」ということで、板を積み重ねて橋を完成させた。「銭形警視ならきっと分かってくれるはず」と、舞ちゃんのことは信じているドイルくんは蝶ネクタイを外してそれを橋の上に置いて。メッセージは万全。が、荷台から降ろされた五代さんがそれを見ると「これはまた、良くできているね。板で作った橋、これが本当の板橋」と口走ってしまい、兄貴分が気づき、ドイルが作った橋をけっ飛ばして壊すと「油断ならないガキだ」(この時のドイルくんの「バカ」と言う表情がいい!)で、二人とも直ぐにトラックの荷台に逆戻り。

「やっぱり降格」とドイルくんは怒っていた。が、五代さんは「こういうものがあるんだよ」と言ってポケットからマジックを取り出した。しかも紙も持っていて、それを取り出すと、「板橋だったな」と言って「」と書く。それを見たドイルは「平仮名?」が、五代さんは「銭形の奴が漢字読めないと困るでしょう」と言う。(IQ180の舞ちゃんが読めないなんてことはないと思いますよ。)が、兄貴分が「今度は何やっている?」と、見つかってしまい、紙を持って行かれてしまう。で、「い」と書かれた紙はその場に捨てられ、トラックは発車した。(兄貴分、色々と気づくのは良いですが、捨てるのならば破ってバラバラにしないと...)

舞ちゃんが五代さんの警察手帳を発見する。ということで「やっぱりここにいたんだ」と舞ちゃん。すると柴田さんが声を掛けると、「い」と書かれた紙を発見する。汚い筆跡から五代さんのものに間違いないと判断するが、一文字だけの意味が分からない。が、舞ちゃんはこれを見て直ぐに犯人たちの軌跡を示すもので、暗号だと気づく。で、意味を考えようとして、とりあえずひっくり返すと、それは柴田さんの写真だった。「何で五代さんが柴田さんの写真を持ってるの?」と疑問を口にする舞ちゃんだったが「僕だって持ってるよ」と柴田さんは五代さんの写真を持っていた。(怪しい怪しい二人の関係ですね。)で、舞ちゃんは「えっ?」という顔をするも「謎は解けたよ、ワトソンくん」で、「い」+「柴田の反対」=「い・たばし」→「板橋」と推理し、「流石五代さん、完璧なメッセージですよ。」と感心する舞ちゃん。しかし柴田さんは「そうかなぁ?」が「板橋に急行します」と舞ちゃんは柴田さんを引っ張っていきました。(やはり舞ちゃんが上司ですからね。)尚、「しばた」をひっくり返した「たばし」、これは「銭形雷」に登場する「柴田束志」の名前を思い浮かべますが、こんな所に既に使っていたネタでもありました。

板橋、犯人たちはお墓に来ていて、兄貴分が取引をしてお金を受け取っていた。五代さんとドイルくんは弟分に見張られている。で、取引終了して兄貴分が戻ってくると「次はアジトに行くぞ」が、弟分は「アジト、何処でしたっけ?」と、「・18話」の弟分と同様に間が抜けている。(やっぱり同じように展開されるというのは面白いですね。)で「お茶の水だよ」と兄貴分。が、ここでまたドイルくんが手を打って「喉が渇いた、お茶が飲みたい」と言い出す。すると弟分はポケットにあった水のペットボトルをドイルのポケットに入れ「はい、どうぞ」。しかし「嫌だ嫌だ、お茶がいいの」とドイル。すると兄貴分は「買ってきてやれ」と弟分に指示するが、五代さんが待ったを掛ける「お茶は刺激物で子供には毒。ジュースにしてもらいなさい」と言うがドイルくんは「五月蠅い」とばっさりと切り捨てると「嫌だ嫌だ、お茶がいいの」と繰り返す。五代さんは「わがままだな」と呆れているが相手にしてもらえない。弟分は「分かった、お茶だね」と言って買いに走る。

弟分がお茶を買いに行っている間、用を足している五代さん。そこに弟分が「お待たせ」とお茶を買って戻ってきた。で、ドイルに手渡す。「わ~い、ありがとう」と言ってお茶に口を付けるドイルくん。が、一口飲むとその場にしゃがみ込むドイルは、缶のお茶の中身を捨てると、ペットボトルの水を詰めている。「お茶の缶の中に水、お茶の水、奴らのアジトだ」とドイルくん。そして、蝶ネクタイを外してメッセージとしようとするが、そこに「あー、すっきりしました」と五代さんが戻ってくると、そのお茶の缶に手を伸ばして中身を口にする。で「これ、お茶なのに水が入っているじゃない、これが本当のお茶の水」と口にするものだから、兄貴分に気づかれてしまい「全くお前は油断も隙もないガキだなぁ」で、二人は再びトラックに押し込まれてしまう。(当然、お茶の缶は兄貴分が持って行った。)尚、この時、五代さんの右足のスニーカーが脱げてしまい、片方だけがその場に残されてしまう。

犯人たちが立ち去った後、その場に到着した舞ちゃんは直ぐにスニーカーを発見し、柴田さんを呼ぶ。サイズも合っている、かかとの減り具合から五代さんのものと判断する柴田さん。舞ちゃんは「やっぱり五代さんのヒントは正しかったんですよ」と言い、スニーカーは次の行き先を示すヒントだとして考える舞ちゃん。が、柴田さんは「単に脱げちゃっただけじゃないかな?」と舞&柴田の凸凹コンビぶりがいいですね。舞ちゃんは「お墓の裏側のスニーカー」と口にするも、意味が分からなかった。

お茶の水のアジト。兄貴分が電話を切ると「交渉は不成立だ」ということで、五代さんとドイルくんに「消えてもらう」と言い、銃を弟分に渡して「やれ」と指示する。「まずはガキから」と兄貴分。「ごめんね、俺、こんなことしたくないけど、悪人だから...」と言うと、銃を構える。が、ここで五代さんが「待て」と言い、「やるんだったら俺一人で十分だろう。こいつはまだ子供だ。助けてやってくれ」とドイルを助けるように頼む。「ダメだ」と弟分が言うも「良いだろう」と兄貴分。(友情ものには弱いということでした。)で「オヤジは殺せ、ガキは解放しろ」と指示を出す。で、弟分は銃を五代さんに向ける。

五代さんは落ち着いていて、ドイルに一言。「最後に、銭形に良いパートナー、見つけてやってくれ」ドイルは「でも...」五代さんは再び「頼む」と言うとドイルも頷き「うん」。で、五代さんは弟分に向かって「さあ、やれよ」と覚悟は出来ていた。

その時、突然光が当たり舞ちゃん参上。銭形ストラップが飛び、赤いリボンが飛んでくると、犯人の二人を縛り上げる。(舞ちゃんが一度に二人を捕らえたのはこの回が初めてであり、唯一です。(劇場版のラストの三姉妹一緒に6人というのは別とする。)→複数を一度と言えば、やっぱり網を使うちゃんでしょうね。)「この世にはびこる悪の舞。…」舞ちゃんの口上が始まり「正義の舞様ステップ、受けてみな!」で二人一緒の大回転で、その場に倒れ込む二人。舞ちゃんは「警察が取り囲んでいます。一網打尽よ、観念しなさい!」(とてもカッコイイ舞ちゃんです。)で、警官たちが二人を捕らえる。五代さんは逮捕される犯人を見て笑っているが、ドイルくんはちょっと複雑な表情をしている。で、駆け寄った舞ちゃんに「どうしてここが分かったんだ?」と尋ねるが、舞ちゃんは「だって、五代さんが残してくれたメッセージ、的確なんだもん」。しかし五代さんは「メッセージ?」という顔をしている。で、舞ちゃんが「お墓の裏側に残されたスニーカー」の説明をしてくれる。「お墓の裏側」→「おはかのせなか」→「はかのせ」→「はかせ」→「地名で博士はお茶の水だけ」(By 鉄腕アトム)。→でも、一般社会ならば他にも地名の博士はいくらでも考えられると思いますが...

五代さんは「何だか分からないけど、助かったな」とドイルに話しかけるが、舞ちゃんはメッセージを解いたという自信に溢れた笑顔をしている。で、五代さんとハイタッチをする舞ちゃん。で、五代さんはドイルくんに「俺のおかげだぞ」と口走るが、ここは大人のドイルくん、「まあね」と軽く受け流しました。が、柴田さんが「全て偶然の一致、運を味方に付けるとは恐るべき二人だね」と言っているのには迷わず納得です。(「・18話」もこういうパターンでしたが、五代さんは銭形家とは不思議な運がありますね。)

事件解決と言うことで、「あとはよろしくお願いします、多摩川検事正」と舞ちゃんはドイルくんに託す。「まかせとけって」と答えるドイルくんは去っていこうとするが、「お前、情にほだされて不起訴になんかにするなよ」と五代さん。が「分かっているよ」とドイルくん。が、ここでドイルくんが「五代刑事の件だけど...」と振り向いて言う。「今日、一緒にいて確信が持てたよ。あなたは僕の想像をはるかに超えて無能な人間だということがね。そして、この上なく勇敢な人間だと言うこともね」と、五代さんのことが分かったドイルくんでした。そして「半永久的に銭形警視のパートナーでいてもらうから、そのつもりで」と言うと「じゃあな、」と言うと去っていきました。呼び捨てにされたことを怒る五代さんだったが、ドイルくんが呼び捨てにするということは、その人のことを気に入ったということです。で、舞ちゃんは「よかったじゃないですか。これでまた一緒に働けますね」と嬉しそう。が「半永久的」ということはずっと使われるということであり、「悪夢としか言いようがない」と言う五代さん。(でも、舞ちゃんとずっとコンビを組めるということは、出世しなくても定年まで失業しないということだと思いますけどね...)舞ちゃんは「私たち、コンビと認められたんですよ」と受け取った。で「これからもよろしくお願いします、五代巡査部長」と言って敬礼する舞ちゃん。で、五代さんは照れながら、「まあ、よろしくね」。しかし「名コンビ」ではなく「コンビ」として認められたと思うのですが...でも、舞ちゃんのボケ、真面目な顔をして謎を解こうとする姿勢、言葉の裏を考えないで素直に受け取るところなど、好感が持てる舞ちゃんでもあります。

ということで、「・18話」の愛/五代の立場を入れ替えた物語ですが、そこにドイルくんが上手いこと絡み合った物語でした。(それにしても、再度「・16/18話」まで見ていたら、結構時間がかかってしまいました。)また、舞ちゃんですが、8話に続いてまたも間一髪で助けるなんて、これはこれで凄いことですね。

鑑識メモ。「打倒五代」と書かれたハチマキをした柴田さんがドリルを解いている。ということで「柴田ドリル太郎です」と挨拶をする。で、ドリルと言えば小学生検事・多摩川ドイル、ドイルと言えばコナン・ドイル、コナン・ドイルと言えばホームズの生みの親、ホームズと言えば助手のワトソン、ワトソンと言えば舞ちゃんが口にする謎の人物。一体どんな関係があるのか?で「匂う」と言うと自分の服の臭いを嗅ぐが「これとは違うな」と言うと再びドリルの問題を始めました。

 

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

↓今回は16/18話を見ておけば28倍楽しめます。

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

↓泪ちゃんの誘拐事件はこちらに収録されています。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

↓ドイルくんはこちらにも再登場します。

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD


↓いよいよ発売です。買わないと逮捕されます。

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
 
↓「板橋」/「お茶の水」に関して
江戸四宿を歩く―品川宿・千住宿・板橋宿・内藤新宿

江戸四宿を歩く―品川宿・千住宿・板橋宿・内藤新宿

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 街と暮らし社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本
太田記念美術館・北斎館・板橋区立美術館

太田記念美術館・北斎館・板橋区立美術館

  • 作者: 小林 忠
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/04
  • メディア: 大型本

板橋区史跡散歩

  • 作者: 馬場 憲一
  • 出版社/メーカー: 學生社
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 単行本

 

お茶の水・神田神保町

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エフジー武蔵
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本

出版千凡録―本郷とお茶の水から見たあれこれ

  • 作者: 中平 千三郎
  • 出版社/メーカー: 展転社
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 単行本

東京ウォーキング〈3〉千代田区 お茶の水・神田明神コース―文学と歴史を巡る10000歩

  • 作者: 篭谷 典子
  • 出版社/メーカー: 牧野出版
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本
お茶の水博士の発明人生―地球を救う究極の科学を目指して

お茶の水博士の発明人生―地球を救う究極の科学を目指して

  • 作者: 藤増 次郎
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 作者: 瀬戸 龍哉, 山本 敦司
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

↓こういうのが気になります。

指揮官と参謀―コンビの研究

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 文庫
↓こう言うのもあります。

渡る世間は「間違い」だらけ―信じちゃいけない通説のウソ “声変わりするのは男だけ”は大間違い!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 文庫

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