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GLADYS KNIGHT & THE PIPS『THE BEST OF GLADYS KNIGHT & THE PIPS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2001年にリリースされた彼らのベスト盤である。彼らは長いキャリアを持っているが、ソウルの世界では味のあるハーモニーを聴かせてくれており、またセンスの良さを常に与えてくれるグループである。そんな彼らはモータウンからレコード会社を移籍してコロンビアに移ったのが1980年であり、本ベスト盤はそのコロンビアに移籍してからのヒット曲を集めたものである。ここにあるのは、'80'sサウンドの洗礼を受けたソウル・ミュージックであり、'80'sという時代の新しいソウル・ミュージックを堪能できる構成となっている。また、最後の3曲はライブ収録されたものであり、こういうものが収録されているというのもちょっと嬉しいものである。豊かな声量のGLADYSのボーカルは定評のあるところであるが、そんなボーカルがたっぷり聴けるということもあって、ボーカル・アルバムとしても堪能できるアルバムである。(この場合は、ソウル・テイストの、ということになる。)とにかく、ソウルの世界に接するにはいいベスト盤である。

収録されているのは以下の全15曲である。『Landlord』『Taste Of Bitter Love』『Still Such A Thing』『Bourgi- Bourgi-』『I Will Fight』『Friend Of Mine』『Save The Overtime (For Me)』『You're Number One (In My Book)』『Hero (A Wind Beneath My Wings)』『When You're Far Away』『My Time』『Keep Givin' Me Love』『Medley [Live At The Roxy]: Every Beat Of My Heart/Friendship Train/If I』『Midnight Train To Georgia [Live At The Roxy]』『I Heard It Through The Grapevine [Live At The Roxy]』。

筆者が好きなのは『Still Such A Thing』であり、GLADYSのボーカルがたまらない。これまでにも素晴らしいボーカルを聴かせてくれていたが、'80'sという時代によって洗練された味があるこの曲は、時代が変わっても彼女たちのサウンドはソウルフルで他に代われるようなアーティストがいないこと、また彼女たちにも一段と磨きがかかったことを感じさせてくれる。その他にも『Hero (A Wind Beneath My Wings)』や『My Time』『Keep Givin' Me Love』もお薦め曲としてピックアップしておく。(完全に筆者の好みの世界ですが...)また、3曲のライブ収録の曲もやはり見逃すことは出来ないものであり、ファンとしたら嬉しいところでもある。

GLADYS KNIGHTは1989年の映画「007/LICENCE TO KILL」(邦題:消されたライセンス)の主題歌を歌うことでその名を知っているという方もおられるであろうが、ミディアム・テンポのボーカル・ナンバーでは実にソウルフルに歌い、たっぷりと聴かせてくれる実力派のシンガーである。そんな彼女が長年一緒に活動してきたPIPSとのサウンドはまさに芸術品である。本ベスト盤には、それだけ質の高い楽曲が確かに詰まっている。ソウル・ミュージックの醍醐味を心おきなく味わいましょう。

 

The Best of Gladys Knight & the Pips

The Best of Gladys Knight & the Pips

  • アーティスト: Gladys Knight & the Pips
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2001/08/21
  • メディア: CD


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Black Jack21 ~#16:破滅への挑戦 [アニメ]

隔週放送になっている「BJ21」だが、次回は遂に最終回。一応9月まで放送したという形にはなるが、これだったら8月中に十分終わることも出来たではないか。(という不満は置いておくことにします。)もはや、原作など関係なくオリジナルのストーリーとして展開されているが、一応今回の原作は「きたるべきチャンス」と「腫瘍狩り」である。(でも、やはり名前だけですからね...)BGMは、残りが2回ということなので、サントラ盤「SOUND KARTE SPECIAL」と主題歌を集めた「BLACK JACK BEST ALBUM」としたかったが、これらはいずれもが8/30発売と言うことで、発売直前とはいうものの入手できないので、「SOUND KARTE 01/02」の2枚とすることにしました。

いよいよクライマックスへ向けてBJがフェニックス病に対して挑むという物語へ。

BJとピノコは日本に帰れるということで飛行機への搭乗を待っていたが、声を掛けられて行った先にはスカイホスピタルがあり、白拍子と西川がいた。(ピノコは西川の顔を見ると直ぐに反応して「あんたみたいな綺麗な人、ちぇんちぇいいに近づいちゃダメ」と、焼き餅の方もパワーアップしていますね。)また、フェニックス病の患者がいて、家族の希望でBJが呼ばれたのだった。しかも、スカイホスピタルは警備体制の甘さを大幅に改良し、自己防衛システムを持ち、まさにそれは空飛ぶ要塞のようになっていた。(こういう先端技術を使ったら、それが暴走して一大事になる、というのはいくつも映画がありましたが...)で、現在、スカイホスピタル内で唯一の患者を見たBJは、それが全満徳と知ると「何故だ?」が、そこに蓮花が現れる。彼女は影三、紅蜥蜴を失ったことからある野望に燃えていた。(ということで、蓮花がラスボスですか。)蓮花がBJの依頼人で、治療費は幾らでも出すと言うが、BJは拒否する。BJはフェニックス病は全満徳の研究が原因だとして断固拒否のBJ。しかし、蓮花の巧みな言葉「家族」という言葉から「助けてください、黒男さん」という言葉を受けて、報酬100億で引き受けることにする。蓮花は組織の玄武を監視役として残したが、玄武は蓮花に対して不満を持っていた。

スカイホスピタルのシステム、更には全満徳の病状を白拍子から説明されるBJとピノコ。そんな中全満徳が眠っているカプセルを見て「カプセルホテル」とは、上手いこと言うピノコです。全満徳は重度の胃ガンであり、通常では考えられないスピードで進行していた。(これはフェニックス病の症状であった。)白拍子は自動的にガンを見つけ、放射線で治療するキャンサーハンターという装置を使い、同時にフェニックス病の解明も進めているとして、最先端の装置に万全の信頼を寄せていた。が、「変わってないな、いまだに機械任せか」とBJ。→そうなんですよね。最先端システムが暴走するという映画は多数あります。まさに、BJと白拍子の関係はここでも最先端システムに対する警鐘者と信仰者の関係になっていますね。

蓮花が話してくれる。フェニックス病の発症者たちは、かつてドクター・ジョルジュがBOPウイルスには老化防止作用があることが分かり、それを投与した者たちで、全満徳も投与した一人だった。が、その後、フェニックス病のウイルスに冒されていったのだった。また、同時に蓮花はBJに治療を依頼した理由を明かし、血清を作らせた後にフェニックス病を蔓延させ、莫大な利益を得ることを託宣でいることを口にする。(これは細菌兵器を使ったテロと言うことも出来ます。「女王陛下の007」が細菌兵器を使った物語ですが、それに通じます。)

玄武がスカイホスピタルに侵入した。が、防衛システムが反応し、緊急ロックが作動した。防衛システムは玄武に攻撃をしてスカイホスピタルから排除すると共に、緊急発進をして基地のある東京に向かって飛び立った。

離陸後、ピノコと西川は廊下に倒れている全満徳を発見する。(ピノコの「カプセルホテルのおじさん」というのが緊張感が走る菜か、唯一の安らぎを与えてくれる。)駆け寄るピノコと西川だったが、意地洋画発生したためにそのエリアは緊急閉鎖されて二人は閉じこめられてしまった。また、BJは全満徳の胸に浮かんだ痣から、フェニックス病が進化していることを確認する。助けに走ったBJと白拍子だったが、この二人もトラブル拡大の可能性があるとして、閉じこめられてしまった。(→ほらほら、最先端システムの暴走ですよ。)

何をしても扉は開かない。ピノコはドアを激しく叩いて、「カプセルおじさんが危ない」と叫んでいるが、防衛システムがそんなピノコを危険者と判断して攻撃する。間一髪で西川が助けたものの、もはやどうしようもない。また、BJもドアを開けようとするが、やはり攻撃を受ける。で、ウイルスデータを調べてみると機内にフェニックス病のウイルスが爆発的に増殖していた。しかもウイルスは進化しており、感染力、殺傷力、耐久力、全てが強くなっていた。

そんな中、ピノコが凄い発熱で倒れ、西川も倒れた。BJは放射線治療の副作用と考え、全満徳の痣はウイルスが進化した証と判断する。そんな中、白拍子がドアが開く可能性を思い出す。駒は自ら薬を注射して心拍数を上げて昏睡状態の患者になってドアを開けさせようとする。が、白拍子がそれを奪い、後のことをBJに託して注射を打つ。で、倒れる白拍子。しかしそれを発病者と認識した防衛システムはドアを開けた。BJは直ぐに駆け込むが、ピノコと西川にもフェニックス病の痣が浮かんでいて、このままでは全員が助からないと悟った。

が、スカイホスピタルは自動操縦で東京に向かっている。こうなるとスカイホスピタルってフェニックス病のウイルスを運んでくる危ないものでしかない。ということで、次回はいよいよ最終回です。

 

ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 01

ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 01

  • アーティスト: 松本晃彦, TVサントラ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD

ブラック・ジャックオリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 02

ブラック・ジャックオリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 02

  • アーティスト: 松本晃彦, TVサントラ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

↓8/30発売です

ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE SPECIAL

ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE SPECIAL

  • アーティスト: TVサントラ, 松本晃彦
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: CD

BLACK JACK BEST ALBUM(初回限定盤)(DVD付)

BLACK JACK BEST ALBUM(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: アニメ主題歌, ジャンヌダルク, yasu, 大塚愛, 愛, Ikoman, globe, 小室哲哉, MARC, hiro, Emi Nishida
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: CD
BLACK JACK BEST ALBUM

BLACK JACK BEST ALBUM

  • アーティスト: アニメ主題歌, ジャンヌダルク, yasu, 大塚愛, 愛, Ikoman, globe, 小室哲哉, MARC, hiro, Emi Nishida
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: CD

 

007/女王陛下の007 特別編

007/女王陛下の007 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: DVD


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GROVER WASHINGTON JR.『FEELS SO GOOD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表されたアルバムであり、ジャジーなテイストを持ったフュージョン・アルバムであり、彼の名前を大きく知らしめることになったアルバムである。また、本アルバムは、1976年のBillboard年間アルバム・チャートでは59位にランクインしており、レギュラー・チャートでは最高位10位を獲得するヒットを記録している。彼のキャリアを語る上では忘れることの出来ない一枚である。

収録されているのは以下の全5曲である。『Sea Lion』『Moonstreams』『Knucklehead』『It Feels So Good』『Hydra』。曲数は少ないが、いずれもがたっぷりと聴き応えのあるものであって、まさにパイオニアとしての新たな境地を切り開いているサウンドを堪能できる。

'70'sという時代は、前半から新しいサウンドが生まれ、色々な新しいジャンルのサウンドが確立してきたが、その中の特徴は「融合」である。(ロックとクラシックを融合させたプログレはその代表例である。)が、その波がジャズにも及び、後半に差し掛かると「フュージョン」と言われる分野が確立したが、本アルバムはその「フュージョン」というジャンルの確率に大きな足跡を残すことになったアルバムである。これまではちょっと垣根が高いかな、と思われたジャジーなサウンドが身近に、しかも聴きやすいものになったということは音楽の幅が広がることとなり、更にはダンサブルな音楽と合体することで、この後のディスコ・ブームにも繋がり、'80'sに入ってからのワールド・ミュージックの台頭にも影響を与えることになる。音楽史を語る上でも忘れてはならないアルバムである。また、聴きやすいアルバムであるが、それでも垣根を感じる方は、このジャンルのサウンドは何かをするときのBGMとして聴いてみるのもよろしいかと...(ジャケットの方はちょっと厳つい感じがしますが、サウンドはそんなことはありません。)

 

Feels So Good

Feels So Good

  • アーティスト: Jr. Grover Washington
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1992/02/10
  • メディア: CD


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GEORGE MICHAEL『FAITH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムであり、いきなり超大ヒットを記録したアルバムである。WHAM!を解散してソロに転向した彼であるが、その才能をいきなり開花させる大ヒット・アルバムとなり、1988年のBillboard年間チャートのシングルとアルバムの両方の年間1位を獲得したのを始め、4曲の全米No.1ソングを生み出し、合計6曲ものTOP5入りをするヒット曲を放った。(尚、Billboardでは4曲の全米No.1であるが、他誌では5曲がNo.1に輝いている。)ということで、大ヒットを記録したアルバムであり、歴史に残る一枚である。(本アルバムは、1週1位の後、返り咲いて5週、更に2度目の返り咲きでは6週連続1位となり、合計12週1位に輝いている。)また、これだけヒットしたということで、翌1989年の年間アルバム・チャートでも43位にランクインしている。(これは当然です。)とにかく記録ずくめのアルバムである。が、内容の方もその記録に負けないだけの高いレベルのものであり、まさに'80'sを代表する名盤の一枚である。

収録されているのは以下の全10曲である。『Faith』『Father Figure』『I Want Your Sex (Parts 1 & 2)』『One More Try』『Hard Day』『Hand To Mouth』『Look At Your Hands』『Monkey』『Kissing A Fool』『Hard Day (Shep Pettibone Remix)』『A Last Request (I Want Your Sex) (Part 3)』。

この中から全米No.1に輝いたのは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Faith』(1988年Billboard年間シングル・チャートでは1位、また、1位は4週)、『Father Figure』(1988年Billboard年間シングル・チャートでは27位、また、1位は2週)、『One More Try』(1988年Billboard年間シングル・チャートでは11位、また、1位は3週)、『Monkey』(1988年Billboard年間シングル・チャートでは45位、また、1位は2週)である。また、映画「ビバリーヒルズ・コップ2」に使われた『I Want Your Sex (Parts 1 & 2)』が1987年Billboard年間シングル・チャートでは24位、レギュラー・チャートでは最高位2位、『Kissing A Fool』が1988年Billboard年間シングル・チャートでは91位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。ということで、1988年のチャートはまさにシングル/アルバムの両部門とも1位を獲得している。(これは、M. JACKSONの「THRILLER」が1983、1984年と2年続けて年間アルバム・チャートで1位を獲得したが、このモンスター・アルバムですら達成していない快挙であり、1970年のSIMON & GARFUNKEL以来のことである。)

これだけのヒットが出たアルバムとなると、本アルバムはベスト盤の一つと言っても全く差し障りがないことになる。洋楽がお好きな方であれば、いずれかの曲は必ず何処かで耳にされているであろう。(ということで、本アルバムからはお薦め曲をピックアップすることは行わない。)WHAM!として、アイドルと見られていた彼であるが、その才能は過小評価されていた。しかし、本アルバムではまさに実力のあるアーティストとして、歌唱力のあるところをしっかりと見せつけてくれている。しかもこれは、アップテンポなポップス調の曲でも、スローなバラードでも同じである。'80'sサウンドを語るのであれば、本アルバムは聴いていなければならないアルバムであり、聴いていないのであれば'80'sサウンド('80's終盤)を語る資格はありません。じっくりと聴き込みましょう!

 

Faith

Faith

  • アーティスト: George Michael
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2004/11/08
  • メディア: CD

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FAITH

FAITH

  • アーティスト: ジョージ・マイケル
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/04/07
  • メディア: CD


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