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NYLONS『THE BEST OF THE NYLONS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1993年にリリースされたベスト盤である。彼らは綺麗なコーラスを聴かせてくれるグループである。'80'sの後半になると、アカペラによるコーラスが脚光を浴び、'90'sに入るとそういうグループがヒットを放つことになるが、彼らはそういうグループでは先輩格になる。(が、彼らは完全なアカペラを奏でている訳ではないですが...)が、声を中心にしたサウンドの良さを感じさせてくれるグループの一つである。選曲のほうも、ベスト盤に呼ぶにふさわしい曲が集められていてGOOD!こういうアルバムは、ふとした時に聴きたくなるものであり、手元に置いておきたくなるものである。

収録されているのは以下の全16曲である。『That Kind Of Man』『Kiss Him Goodbye』『Lion Sleeps Tonight』『Up The Ladder To The Roof』『Please』『Happy Together』『Drift Away』『Stepping Stone』『Bop Till You Drop』『Chain Gang』『Up On The Roof』『Prince Of Darkness』『Poison Ivy』『Combat Zone』『Wildfire』『Stars Are Ours』。

この種のサウンドでは、完全なスタンダード・ナンバーである『Lion Sleeps Tonight』は、この種のサウンドを奏でるグループとしたら当たり前であるが、曲自体が良いこともあって、やっぱりこの曲には聴き惚れてしまう。その他の曲では、『That Kind Of Man』『Up On The Roof』『Stars Are Ours』といった所をお薦め曲としてピックアップしておく。

「人の声は楽器である」と言うことを言われる方がいるが、こういうサウンドを耳にすれば、確かにその通りだということを感じることが出来る。また、それでいて「音を楽しむ」という音楽の原点であるということも感じることが出来る。彼らの奏でるハーモニーは、派手さはないものの、堅実な所があり、それでいて肩肘を張らずに接することが出来るのものである。コーラスがお好きな方にとってはアカペラは聴くジャンルの一つになっているであろうが、そういう方をはじめ、コーラス・サウンドがお好きな方、アカペラに興味がある方は、しっかりと押さえておいてもらいたいのがNYLONSであり、彼らのサウンドに接するには、あまりにも美味しいベスト盤である。

 

The Best of the Nylons

The Best of the Nylons

  • アーティスト: The Nylons
  • 出版社/メーカー: Windham Hill
  • 発売日: 1993/01/12
  • メディア: CD


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NEIL DIAMOND『THE JAZZ SINGER』(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1980年に発表されたものであり、同年に製作された映画「ジャズ・シンガー」のサントラ盤を兼ねている。最近はこういう形のサントラ盤は殆ど無くなったが、特定アーティストのオリジナル・アルバムがサントラ盤となっているというのは、本アルバムが発表された当時までは良くあったことである。('80'sになって、豪華アーティストたちが集結するオムニバス盤といった形のサントラ盤が出てくると、それが大ヒットして一気に主流になり、逆転することになりました。)で、当時としては良くあったサントラ盤でもある本アルバム(サントラ盤)は大ヒットを記録して、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは14位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録している。また、この中から全米TOP 10入りをするヒット曲が3曲生まれている。(『America』『Love on the Rocks』『Hello Again』)尚、映画、アルバムに「JAZZ」と入っているから、本アルバムのサウンドは一般的なJAZZをイメージされるかも知れないが、収録されているサウンドはそうではなく、伝統的な音楽に対して、それに反する音楽の総称で「JAZZ」という単語が用いられている。

尚、映画「ジャズ・シンガー」は1980年の作品で、監督はリチャード・フライシャー、主演はニール・ダイアモンドで、共演者はローレンス・オリヴィエ、ルーシー・アーナズ、カトリン・アダムス、フランクリン・アジェイといった名前が挙げられる。物語は、厳格なユダヤ教の父の反対を押し切って歌手になった青年が、歌手として成功するまでの物語であり、1927年に、トーキー映画として最初に製作された同名映画のリメイクである。(1927年版は、アラン・クロスランド監督で、主演はアル・ジョンソン。「お楽しみはこれからだ!」という映画史上初の台詞はあまりにも有名である。)

収録されているのは以下の全14曲である。『America』『Adon Olom』『You Baby』『Love On The Rocks』『Amazed And Confused』『On The Robert E. Lee』『Summerlove』『Hello Again』『Acapulco』『Hey Louise』『Songs Of Life』『Jerusalem』『Kol Nidre/My Name Is Yussel』『America (Reprise)』。

この中からシングル・ヒットを記録した3曲は『America』(1981年のBillboard年間シングル・チャート62位、レギュラー・チャートの最高位8位)、『Love on the Rocks』(1981年のBillboard年間シングル・チャート26位、レギュラー・チャートの最高位2位)、『Hello Again』(1981年のBillboard年間シングル・チャート70位、レギュラー・チャートの最高位6位)であり、いずれもが全米TOP 10内にランクインするヒットとなっている。

筆者のお薦め曲は、『Love on the Rocks』『On The Robert E. Lee』『Summerlove』という所をピックアップしておく。彼独特の落ち着いた大人のボーカルを堪能できる曲である。また、映画の主題歌である『America』とアルバムのラストを飾る『America (Reprise)』は余韻を残す形になり、アルバムを通して聴くと、とてもいい雰囲気を味わうことが出来る。

本アルバムは映画のサントラ盤でもあるので、本アルバムに耳を傾けたら、映画の方も鑑賞していただきたい所である。(1927年の映画のオリジナルの方は、映画ファンであれば、最初のトーキー作品ということでもあるので、こちらも会わせてチェックされるといいでしょうね。)

 

The Jazz Singer

The Jazz Singer

  • アーティスト: Neil Diamond
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1996/02/20
  • メディア: CD

↓映画のDVDです。

ジャズ・シンガー

ジャズ・シンガー

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: DVD

↓1927年の映画はこちら

ジャズ・シンガー【字幕版】(淀川長治 名作映画ベスト&ベスト)

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: ビデオ

ジャズ・シンガー【字幕版】

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 1998/04/24
  • メディア: ビデオ



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NEIL YOUNG『RUST NEVER SLEEPS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたライブ・アルバムである。本アルバムは、彼がリリースしたライブ盤の中でも特段に評価が高いものであり、彼の真骨頂を発揮したものである。ということで、本ライブ盤はヒットを記録して、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは78位、レギュラー・チャートでは最高位8位を記録している。当時は、パンク・ロックが新しいロックとして台頭してきた時期であり、それに対する理解を示しながらも、彼がこれまで培ってきたロック・サウンド、アコースティックな雰囲気を残しつつもエレクトリック・ロックの一面もしっかりと聴かせてくれている。

収録されているのは、以下の全9曲である。『My My, Hey Hey (Out of the Blue)』『Thrasher』『Ride My Llama』『Pocahontas』『Sail Away』『Powderfinger』『Welfare Mothers』『Sedan Delivery』『Hey Hey, My My (Into the Black)』。

この中では、何と言ってもオープニングとラストを飾る『My My, Hey Hey (Out of the Blue)』と『Hey Hey, My My (Into the Black)』が秀逸である。アコースティックな冒頭と、そのエレクトリック版というラストは彼の代表作としてあまりにも有名なパフォーマンスを聴かせてくれる。(これを聴かずして彼を語ることは出来ない大傑作である。)また、お薦めなのは『Welfare Mothers』から『Sedan Delivery』を経てラストの『Hey Hey, My My (Into the Black)』に繋がる所の盛り上がりである。とにかく、エネルギッシュに彼の魂が届いてくる名演奏である。

本アルバムは、5曲目の『Sail Away』までが、所謂アコースティック・サイドであり、後ろの4曲がエレクトリック・サイドである。(LPでは、それらがA/B面に振り分けられていて、それぞれをたっぷりと堪能できる構成であった。CD化されたことによって、それらが連続したものとして再生できることになったが、この辺りはCDによる雰囲気を壊す一因となっている。→が、アルバム全部を連続して鑑賞することが出来るようになったというメリットもあり、「弊害」とは言い切れない所でもある。)芯の通った本物のロック・サウンドを堪能できるということで、じっくりと聴き込みたいライブ盤である。

 

Rust Never Sleeps

Rust Never Sleeps

  • アーティスト: Neil Young & Crazy Horse
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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NEWTON FAMILY『MARATHON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1980年に発表された彼らの4th.アルバムである。(日本では2枚目のアルバムとなるが、日本での1st.アルバムは、母国・ハンガリーにおけるアルバムとは収録曲が一部で異なっているので、本アルバムが日本でリリースされた最初の彼らのオリジナル・アルバムということに出来る。)'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドの大ブームの中、ハンガリーから登場したのが彼らである。(日本ではヒットを記録しているが、米英ではそんなに売れたわけではない。)明るく楽しいメロディをディスコ調のサウンドに乗せて、心地よく聴かせてくれたのが彼らである。で、シングル「サンタマリア」がヒットを記録し、それに続くアルバムが本アルバムである。彼らはハンガリー出身のグループであり、日本でヒットを記録したのと、本国での人気を除けば、世界的に大きくブレークした訳ではない。よって、現在では彼らのオリジナル・アルバムは殆どCD化されていないため、彼らのアルバムを入手しようと思ったら、中古のLP市場に頼らざるを得ない。(代表的なシングル曲は、オムニバス盤に収録されてはいます。)で、本アルバムについては、筆者のLPライブラリーから引っ張り出している。

収録されているのは以下の全10曲である。『Don Quijote』『Listen To Me』『Marathon』『Bars And Chains』『New Love』『Family Superman』『He's Gone』『It's All Over』『Come On Child』『Te Quiero』。この中から(日本で)ヒットしたのが『Don Quijote』と『Marathon』である。

彼らのサウンドは、世界的なディスコ・サウンドの大ブームの時期に(日本で)脚光を浴びたこともあって「ディスコ」というジャンルに分類されることが多いが、「ディスコ」というよりは「ファミリー・ポップス」といった感じであり、とても親しみやすいものである。(当時、彼らと同じような立場にいたDOOLEYやARABESQUEなども、「ディスコ」に分類されているが、やはり「ファミリー・ポップス」と言った方が良いであろう。)いずれの曲も、明るく楽しいものである。(「キャンディ・ポップス」と言ってもいいかもしれないが、そのターゲット層よりも広い年代をターゲットにしようとしたサウンドであり、「キャンディ・ポップス」と言うのはちょっとと、筆者は思う。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Don Quijote』『Listen To Me』『Marathon』『It's All Over』という所をピックアップしておくが、これが'80'sポップスに繋がっていく、とても気持ちの良いサウンドである。また、本アルバムでは、当時の流行りであるシンセサイザーの導入を大胆に行っていて、後の「エレ・ポップ」の基礎になっているようなサウンドでもある。('80's後半の「エレ・ポップ」の隆盛を知っていると、陳腐な感じがしないでもないが、当時の技術を考えると、結構頑張っている。)

ということで、'70's終盤のディスコ・ブームから派生したキャンディ・ポップスがお好きな方や、'80's中盤以降、隆盛を極めることになるエレ・ポップがお好きな方には、特に抵抗感もなく受け入れられるものであろう。'80'sポップスがお好きな方を含めて、改めて聴いてもらいたいグループなんですが...(改めてCD化を考えてくれないでしょうか?)

 

表題のアルバムが見当たりません。彼らのヒット曲「ドン・キホーテ」「サンタマリア」が収録されているオムニバス盤です。 ↓

キャンディ・ポップス

キャンディ・ポップス

  • アーティスト: オムニバス, ノーランズ, アラベスク, ザ・ドゥーリーズ, ニュートン・ファミリー, エミリー・スター・エクスプロージョン, トリックス
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/06/01
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー)[改訂版] [ケータイ刑事]

BS-iでの再放送も次回が最終回ということになる「銭形泪」。(10/8からのこの枠は、予想通り「銭形零」となります。→「[改訂版]」という形で、やはり記していく予定です。が、これまで「週3銭形」だったのが「週2銭形」となるのだから、少しは楽になります。(また、「ケータイ刑事」では残っているあの作品もいずれは記す予定でいますが...))今回の物語は「アナザーストーリー シベリア超特急刑事」の第3話となる「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」ということで、これもまたちょっと奇想天外な物語である。特に今回は、実にマニアックなネタが満載ということもあって、そっちの世界の知識が広くなればなるほど、より楽しむことが出来る作品である。(「シベ超刑事」になってからは、マニア度がより高まりました...)

尚、この記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、この物語に関しては過去に一度記しているためである。(前回のものは、「銭形泪」としたら短いものの、それなりに記しているが、今回も加筆をたっぷりと行います。)尚、その以前に記した記事をご覧戴くのであれば、ここをクリックして下さい。で、今回のBS-iの再放送に合わせて、加筆&修正を行ったため、「[改訂版]」ということにしました。では、いつものようにいつもの如く、長文&(今更の)ネタバレありで、本編に行きます。

警視庁の地下にあるチケット売り場。一応「警視庁チケット課」となっている。(そんな所にそんな組織があっていいのか、警視庁!それにしても、銭形警視総監も色々と考えるものである。)泪ちゃんがその窓口で購入したのは多聞バンドのライブチケットで、受け取ると嬉しそうな表情をしている。そこに柴田さんがやってはて「泪ちゃん」と声を掛ける。すると泪ちゃんは「見て下さいよ、多聞バンドのライブチケット、ゲットですよ」とちょっぴり自慢する。(ということは、入手が難しいチケットなんでしょうか。→それにしても「多聞バンド」だなんて、やっぱり「ケー刑事」です。)そして「柴田さんは?」と尋ねる。すると「僕も、格闘技のチケット、買いに来たんだ」と言うと、窓口に「ハブVSマングースのチケット、まだあります?」と尋ねる。(そんな試合のチケットを購入しようだなんて、マニア過ぎるぞ、柴田さん!が、それが格闘技なの?いや、動物ではなく、「ハブ」「マングース」というリングネームの選手の試合と解釈するのも良いかと...)で、そわそわして待っている柴田さんに出されたチケットだが、窓口の人の袖が軍服である。(ということは...)で、受け取ったチケットを確認する柴田さんは「おや?」で、泪ちゃんが「どうしたんですか?」と尋ねる。すると柴田さんはチケットをそのまま泪ちゃんに渡す。それを見た泪ちゃんは「えっ?東京、シベリア?」そのチケットは東京発シベリア行きの片道切符(2枚)であった。(さては、柴田さんはシベリアへ左遷されるのか?が、2枚というのは?(片道×2=往復?))

そうしたら、あの汽笛が鳴り響く。某公園。若いOLが空を指さして「あっ?あれは何?鳥かしら、飛行機かしら?」(今回は、ここまでを一人が言う。)すぐさま、サングラスをおでこに乗せた青年が「いや、あれは裕次郎だぜ」と、石原裕次郎ばりのポーズをして口にする。が、「いや違う、あれはシベリア超特急だ」と、今回のジローさんは「謎の主婦」ということになっていて、またも女装しているジローさん。(面白すぎる...)が、直ぐにツッコミを始めるジローさんは「って、裕次郎ってなんだよ、俺より面白いことを言うんじゃないよ」と返す。また、OLはジローさんの頭越しに空を指さし、それに対しても「何指しているんだ」とOLの腕を掴んで降ろしてしまう。更に「変な芝居しやがって、君ら、何処のエキストラ会社だ?いいぞ、すごく」と相変わらずのノリでした。で、空に現れた銀河鉄道999、もとい、シベリア超特急が地上に降りてくる。で、泪ちゃんと柴田さんは(いつの間にか)駅のホームにいて、シベリア超特急が到着するのを迎えている。到着したシベリア超特急のドアが開くと、赤絨毯が惹かれて閣下が降りてきて、用意された椅子に座る。そして「ご苦労」と閣下。これに泪ちゃんと柴田さんは敬礼をする。

「それでは本日の作戰計画を渡す」ということで、閣下は佐伯大尉に作戰命令書を手渡す。受け取った佐伯大尉は泪ちゃんと柴田さんの方にやってきて、それを見せると、泪ちゃんに手渡す。で、泪ちゃんと柴田さんは敬礼、佐伯大尉も敬礼を返すと元の位置に戻っていく。で「戦争は絶対に避けなければならん。平和への道は一日にして成らずだ。いっそう、訓令努力せよ」と、いつもの閣下の言葉から、中野少尉の進軍ラッパで、敬礼する閣下でサブタイトルが出る。

今回の作戦命令は「マルコポーロを迎撃せよ!」ということで、街中を歩いている泪ちゃんと柴田さんだが、泪ちゃんが「マルコポーロって、たしかベネチアの探検家でしたよね。「東方見聞録」で日本のことを「黄金の国・ジパング」って書いた人」と説明してくれる。

確かに泪ちゃんの説明の通りであって、マルコ・ポーロは1254~1324年に生きた人物で、イタリア・ベネチアの出身の旅行家です。1271年に中央アジアの元(チンギス・ハンで有名なあの元で、今のモンゴルの地にあったかつての一大帝国です。)のフビライに謁した。そして17年間仕え、中国などアジア諸国を旅し、見聞録を「東方見聞録」としてまとめ、その中に日本のことが「ジパング」として登場する。→詳しくは、色々と調べて下さい。(それにしても、本当に勉強になる「ケー刑事」です。))尚、『ジパング』といえば、最近ではモーニングに連載された漫画がアニメ化されて放送されたのが記憶に新しく、これは海上自衛隊所属の最新鋭護衛艦「みらい」が原因不明の暴風雨に遭遇し、タイムスリップをして太平洋戦争中の時代に現れるという物語です。また、1990年には映画「ZIPANG ジパング」(林海象監督、高嶋政宏、安田成美主演)という作品が製作されている。この物語は、伝説の黄金の国「ZIPANG」の扉を開ける鍵をめぐり、忍者団や古代人、おたずね者の大盗賊、賞金稼ぎらが入り乱れての争奪戦をくり広げていく冒険時代活劇である。(内容的には後半の物語が難という評価が下されている。)今では、この作品は性格俳優・成田三樹夫氏の遺作ということで知られている作品でもある。その他、ZIPANGというバンドも存在していて、何枚かのアルバムを発表している。

が、柴田さんの説明は全く違うものであった。「探検家マルコ・ポール。テレビの「行け行けポール探検隊」シリーズの隊長。ロシア人に変装して北方領土に潜入したり、またある時は北極の謎の島に上陸してバナナで釘を打ったり...」と説明する。(泪ちゃんは頭をかいて不思議そうな顔をしています。)→これはかつてのテレビの「川口浩探検隊」、最近では「藤岡弘、探検隊」のノリである。(また、「銭形雷・1st.15話」がスカイフィッシュのネタを使って、川口浩/藤岡弘、探検隊のパロディをやっていました。)

柴田さんの説明は続き「そんな彼が次のターゲットに定めたのは、ここ、白米公園(はくまいこうえん)」と言って、二人がやってきたのは白米公園の正面だった。(「東京都港区赤坂 白米公園」という銘板が掲げられている。また、開園時間は「午前8:30~午後17:00」(「午前8:30」という表記は間違っていませんが、「午後17:00」という表記は間違いです。「午後」を付けるのであれば「午後5:00」、付けないのであれば「17:00」というのが正しい表記です。今の時代であれば「8:30~17:00」という表記で十分だと思いますが...)という札が出ていて、現在は閉まっていた。)が、泪ちゃんは「マルコポーロって、昔の人じゃないんですか?」と尋ねるものの、柴田さんはマニアという本性を丸出しにして説明を続ける。(本当に警視庁の人間なのか、疑いたくなってきます。)「ここ、白米公園の釜飯池(かまめいしけ)には、謎の未確認生物・メッシーが棲むという噂があるんです」で、こういう世界になるとマニアの柴田さんらしく、実に嬉しそうな表情になり、話は止まらなくなり、「メッシー、…」と語り出す。が、泪ちゃんは泪ちゃんで「うぇ~ん、柴田さんがアタシの話、聴いてくれない~、嫌いなんだ~、うぇ~ん」と得意の戦術に出る。が、今回の柴田さんは今までとは違ってメッシーの話をして、「丸子ポールさん、本当にここにいるんだ」と泪ちゃんの前に屈しないでいる。が、泣き止んだ泪ちゃんは「えっ?」から「マルコポーロが、こんな朝っぱらから、まだ開園前なのに...」と軽蔑したような口調で一気に口にする。そうしていると、公園内から一人の女性が走ってきて、息を切らせながら門越しに「主人が、主人が死んでいるんです」と言う。で、驚いて顔を見合わせる泪ちゃんと柴田さん。

釜飯池に移動した泪ちゃんたち。事件を知らせたのは丸子ポールの妻の房江(ふさえ)であり、探検家・丸子ポール(まるこ・ぽーる)が池の畔で死んでいた。で、夫を抱いて泣き崩れる房江。それを見た泪ちゃんは「マルコポーロを迎撃せよ!って、迎撃する前に死んじゃったじゃないですか」と柴田さんに話す。(早朝ということで、テンションも低い泪ちゃんですが、実に冷静すぎる、いや、まともと言えばまともである。)柴田さんは「直接の死因は溺死、だがその前に、後頭部を鈍器で殴られたような痕がある。」と鑑識結果を泪ちゃんに話す。そして「池の中に顔を押しつけられて死に至ったのだろうね」という推理を口にして「死亡推定時刻は午前8時」と告げる。(一応、自分の仕事はそれなりに行った柴田さんです。)これを聴いた泪ちゃんは、早速事件について考え始めていて、「ここって、有料制の公園ですよね。だから、開園前には一般の人は入れなかった。園内にいたのは二人だけ。ポールさんの妻・丸子房江と、公園の管理人・竹林広(たけばやし・ひろし)」と、実に冷静です。が、これに柴田さんが「それともう一名、いや、もとい、もう一匹」と言って、池の畔に残されていた凹み(ネバネバした不気味な液体がその中に残されていた)に歩み寄って行った。泪ちゃんも一緒に来ていて、その凹みを見て「何、これ?」と泪ちゃんが言うのを受けて「足跡に見えるよね」と柴田さん。「でも、随分大きいですよね。指だって2本しかないし...」と泪ちゃんが言うと「どう見ても人間のものとは思えない...」ということで、それとなく例のものを匂わせる。その時、竹林が「メッシーだ!」と声を上げる。そして「古文書に記された通り、やっぱり釜飯池にはメッシーがいるんだ」と続ける。が、房江が直ぐに「そんなはず無いわ。メッシーなんてばかげた動物、この世に存在するわけないでしょう」とメッシーを否定する。が、竹林は「いえ、いますよ。目撃記録だっていっぱい残っているんです。例えば寛永2年、つまり1625年の古文書に…」と口にして、メッシーの存在を肯定する発言を始める。しかし房江は房江で、こちらはメッシーを否定する発言を始め、二人はこのことで真っ向から対立することになる。泪ちゃんもちょっとお手上げという感じになってしまいました。

警視庁に場所を移して、二人に話を聞く泪ちゃん。まずは房江に事情聴取。房江は偽者やインチキは大嫌いと言う。というのは、中学で社会科の教師をしているために、嘘を子供たちに教えたくなくという気持ちを持っていた。よって、メッシーは明らかに胡散臭いものを信じる人に対しては虫ずが走る、と言い、夫には人生の無駄遣いだからと言って反対し続けていたが、丸子はそんなことは全然気にしていなかったと言う。今朝、学校に行く前に公園に出て行った丸子に弁当を届けに来たら、死体を発見したのだった。

一方、竹林の事情聴取。彼はメッシーの肯定派で、机の上には数多くの巻物を広げ、全部メッシーに関する資料だと言い、公園の管理人になってからメッシーに興味を持ち、色々と調べていたのだった。で、メッシーの話になると止まらず、奈良時代の風土記にメッシーの記述があって、ということから語り出す始末。更にはメッシーは長い尻尾を持っているということまで口にする。が、流石の泪ちゃんも、机を叩くと「メッシーの話はもういいです。」と呆れ顔になってしまう。

そうしていると、何故か泪ちゃんと竹林が向かい合っている机の下に「暗室」と書かれた札があって、暗幕によって机の下が暗室になっている。で、その中から柴田さんがはって出てくる。(なんでそんなところに暗室があるのでしょうかねぇ?)これに驚く竹林だったが、泪ちゃんは暗室があることを知っていて落ち着いている。で「どうしたんですか、柴田さん?」と尋ねる。すると「ちょっといいかな」と柴田さんは泪ちゃんを呼んで、部屋の橋に移動すると話し始める。被害者のカメラに残っていたフィルムを現像した柴田さんは、それを泪ちゃんに見せる。「何か写っているんですか?」と尋ねる泪ちゃんに柴田さんは一枚の写真を手渡す。その写真は釜飯池の湖面から黒いものが顔を出している写真であり、それを見た泪ちゃんは「カエルの亡霊みたい」と口にする。すると、その声に竹林が反応して「カエル?これ見て下さい」と言って、机の上の資料の中から一冊の本を手にすると「天明7年、つまり1786年の古文書に描かれていたメッシーの絵です」と言って一枚の絵を示す。(その古文書には「釜飯池之蛙男之圖」とあって、カエルの化け物の絵が描かれてあった。)でも、泪ちゃんは落ち着いていて、携帯を取りだして、現場で撮影した足跡の写真を開き、蛙男の足と比べてみる。で、ちょっと考えが浮かんだようで「ねっ、柴田さんが鑑識で使っていたカメラ、ちょっと貸してもらえます?」と言いだす。これに頷く柴田さん。で、泪ちゃんはカメラ(Canonのフィルム・カメラです。)を手にすると、そのカメラをちょっといじると、机の上に置いてあった古文書の「釜飯池之蛙男之圖」を撮影する。そして「柴田さん、これ、現像お願いします」と言って、今撮影した写真の現像を柴田さんに依頼した。

事件現場となった釜飯池の湖畔にいる房江。気が抜けたように、小石を一つ池の中に投げ入れる。で、波紋が広がっていく。そんな房江の背後から、一枚の写真を持った手が伸びる。で、その写真に目を移す房江。そして後ろを振り返る。すると泪ちゃんだった。そして「これ、私が撮った写真です」と言う。その写真は、釜飯池の風景写真に蛙男が写っていた。で、「二重露光です。撮ったネガの上にもう一回撮し込むこと。実はこれ、柴田さんが鑑識で撮った釜飯池の写真に、古文書のメッシーの絵を重ね取りしただけなんです」と説明する泪ちゃん。(そうです、先ほど泪ちゃんが撮影した写真でした。)→この泪ちゃんが撮影した写真はトリックの謎を解くための伏線になると考えるのは当然のことであるが、実はそれだけではない。(が、どれだけの人がこれを分かることやら...)というのは、泪を演じている黒川芽以さんは、カメラが趣味(子役からやってきている黒川さん、カメラでは撮られる方だったが、自分でもということで興味を持ち、始めたということです。)の一つということもあって、結構いろんな写真を撮影している。(カメラを構えた姿はなかなかのものである。)彼女だったら、ちょっとした(トリック)写真であれば簡単に撮影することが出来そうであり、物語にそれが活かされているのである。(やっぱり、奥が深い「ケー刑事」です。)で、泪ちゃんの説明した方法を応用すれば、誰でもトリック写真は簡単に撮影することが出来る。

尚、二重露光による撮影を応用させたものとして、暗室フラッシュがあれば似たようなことが誰でも可能である。(「暗室」と記したが、何も立派な暗室で無くても、雨戸を閉めたら真っ暗になる普通の部屋でも問題ありません。)部屋の中にカメラを三脚で固定しておき、シャッターは開放にしておく。被写体を動かし、その度にフラッシュを光らせれば、一つの被写体が複数写っている写真が完成するのである。(一度試されたら面白いでしょう。)→題名は「分身の術」ということにでもすればいいでしょうね。但し、あまりにもフラッシュの回数を多くやりすぎると、明るくなっちゃうのでダメですよ。(こういう芸当って、フィルムカメラならば簡単に出来るのだが、デジカメでは同じことが出来るのだろうか?でも、デジカメならば、後から画像ファイルを加工するという方法によって「分身の術」を行うことができます。)が、フィルム・カメラの方は年々売り上げが落ちていって、フィルムメーカーの方も大手が撤退するなど、市場は縮小している。100%消えて無くなることはないだろうが、LPレコードがCDに取って代わったようになり、フィルム写真はマニアの間の趣味と言うことになるのでしょうね...(色々なテクニックで面白い写真を撮影、加工できるのですが...)

これに房江は「あなた、何が言いたいの?主人がインチキ写真撮ったっていうこと?」と、泪ちゃんの真意が分からずに尋ねる。これに泪ちゃんは「いえ、ポールさんを殺した犯人の仕業です」と言って、説明を始める。「まず、ポールのカメラをこっそりと借りて、事前に用意していたメッシーの絵をピンぼけで撮影。その後フィルムを巻き戻し、自分の指紋を拭き取ってカメラをポールさんに戻す。あとはポールさんが池に向かってシャッターを押しさえすれば...」ということで、ポールのカメラにあった泪ちゃんが「カエルの亡霊みたい」と言った写真の撮影方法を説明してくれました。それで泪ちゃんは「ねっ、簡単ですよね」と言うが、房江は「だから何だって言うのよ?私、もう行くわ。これから中二の地理の授業が入っているから」と言って立ち去ろうとする。で、泪ちゃんは「ちょっと待ってください」と声を掛けるが、「静かにしろ!」と男の声がした。その男は白髪交じりの老人で、立ち入り禁止の外側に立っていた。

竹林はその老人を見ると「あちゃあ...、よりにもよってこんな時に...」と頭を抱える。で、柴田さんが「どちら様で?」と尋ねる。すると、頭を上げて竹林は「公園に住みついているじいさんです」と説明してくれる。すると泪ちゃんが「えっ?住みついているってことは、じゃあ犯行時刻もここにいたってこと?」と口にする。これに大きく何度も頷く竹林。一方、老人はゆっくりと立ち入り禁止のテープの方に近づいてくる。泪ちゃんたちは少しずつ後ずさりをしている。で、老人は立ち入り禁止の黄色いテープの下をくぐると、急に早く走り出し、手に持っていた杖を振り上げてみんなを追い払おうとする。で、「朝からワーワー、メッシーが住んどる所で人殺しがどうのこうの、大騒ぎしおってからに...」と言うと、杖を振り回すと、泪ちゃんと柴田さんを追いかけ始める。これに泪ちゃんと柴田さんは逃げ回ることになる。また、房江はそれを見て「何とかしなさい、あなたたち、警察でしょう」と、自分が追われないとなったらこの有様です。で、走って逃げる泪ちゃん、遅れて泪ちゃんの後を走る柴田さん、杖を振り上げて追う老人。ということで、これは吉本新喜劇で寛平じいさんが杖を振り回して側にいるみんなを追いかけ回すギャグを取り入れている。(但し、それを止めようとする人間がここにはいませんが...)

かなり逃げた泪ちゃんと柴田さんは、立ち止まると膝に手をついて息を整えている。が、老人が追いかけてきて、後ろを振り返る。で、柴田さんは老人が自分に向かって走ってくるのを見ると、両手を前に伸ばして「落ち着きなさい、話せば分かる」と言うも、老人が杖を刀のように扱って柴田さんの横を走ってすれ違う時に、ズバッと柴田さんを斬る。で、倒れる柴田さん。それを見た泪ちゃんは「柴田さん!」と叫ぶと、泣き声になって駆け寄り「柴田さん、お願い目を覚まして...」(この時、BGMにはピアノによる「泪」(サントラ盤のトラック29)で、悲劇ということを盛り上げてくれます。→杖で腹に一発入れられただけですが...)柴田さんは脇腹を押さえながらゆっくりと泪ちゃんの方を向いて起きあがろうとして「大丈夫だ」と力んで言うも、泪ちゃんは笑顔を浮かべて「だって、当たり前じゃないですか、ほら。だって杖ですよ、切れる訳ない...」と、老人の方を指さして言う。で「あっ、そうか」と柴田さん。→泪ちゃん、何だかんだで楽しんでいますが、本当にこんなにも弾けるようになりました。が、老人は杖を刀のように扱い、刀を鞘に収めるかのようなポーズをして、杖を腰の腹巻きの元に刀を下げるように入れると「お前ら、メッシーに祟り殺されたいのか」と泪ちゃんたちに向かって言う。これに「えっ?」と言葉を返す泪ちゃんだったが、老人は泪ちゃんたちに背を向けると「あと一人、必ず死ぬ」と言い残すと、その姿が消えた。で、「あれっ?」と柴田さんは声を上げ、泪ちゃんも驚いた顔つきになり、直ぐに辺りを探し始める。が、老人の姿は何処にもなく、「どこ行っちゃったんだろう...」と泪ちゃんは言葉を漏らす。

そうしていると「刑事さん!」という竹林の声がした。泪ちゃんは直ぐに声のした方を振り向く。竹林は「大丈夫ですか?」と問うが、泪ちゃんはこれに頷くと「竹林さん、あのおじいちゃんの名前、分かりませんか?ご家族のこととか?」と直ぐに尋ねる。しかし竹林は「さあ?謎なんだよね。昔からここにいるということしか分からないんだよね...」と、詳しくは知らない様子であった。で、いつしか泪ちゃんの側に戻っている柴田さんが「何者なんだろう?」と口にするが、泪ちゃんも「さあ?」と言うように首を横に振るだけだった。

そうしていると、突然「きゃあーー!」という房江の悲鳴が轟いた。で、竹林が「悲鳴、釜飯池の方です」と言って指を指す。で、柴田さんが険しい顔つきになって「行こう」と言い、泪ちゃんは柴田さんの顔を見て頷くと、走って釜飯池の方に向かった。

釜飯池の湖畔、黄色い立ち入り禁止のテープが張られた中に房江が倒れていた。で、泪ちゃんは「柴田さん、房江さんです」と、それが房江であることを口にすると、テープを括って房江の側にやってきた。で、ようやく「警視庁から入電中」と、事件を知らせるメールが届く。「港区赤坂の白米公園内釜飯池で殺人事件発生。被害者は私立中学勤務・丸子房江。夫の丸子ポールに続く連続殺人事件と見られる。」ということで「直ちに捜査を開始せよ」(今回の事件メールの映像は、泪ちゃんと柴田さんが房江の側で捜査を開始している映像でした。→カメラは何処にあるの?なんてことは言わないことにしておきます...)

捜査を開始した泪ちゃんは、房江の死体の蕎麦にまたも足跡を発見した。で「また、足跡。一体誰が...?」と柴田さんを見る。すると柴田さんは「房江さんの悲鳴が聞こえた時、竹林さんは我々と一緒にいた。だから犯行は不可能。じいさんは池とは反対の方向に逃げたはず。とすると、犯人は... やっぱりメッシー...」と、やっぱりそっちの方向に持って行きました。泪ちゃんは「そんなまさか...」と、メッシーが犯人とは考えていない。そんな中、柴田さんが「なんだこれは」と房江の右手の側に小さな足跡のようなものを発見する。で「メッシーの赤ちゃん」と口にする。が、泪ちゃんは「えっ?」と返すと、目を閉じて考え始め、「潤む、悪の雫」(ここでアイキャッチが入り、Aパート終了る経過時間は約15分半。つまり、Bパートは約10分ということになる。この時点でこの量なので、今回はA/Bパートで分割せずに1つにしますが、やはりいつもより多くなりそう...)

公園内の別の場所に移動した泪ちゃんと柴田さん。泪ちゃんは携帯で撮影した写真を見ながら事件のことを考えている。その隣で柴田さんはそわそわしていて、とにかく自分の考えを泪ちゃんに話したそうにしている。で、咳払い一つで泪ちゃんの気を引くと「今回の事件は...」と自分の考えを話し出す。(五代さんや高村さんと同様に、頓珍漢な推理です。)「出産直前のメッシーによる犯行だと思うんだ」で、真剣に柴田さんの話を聞こうとしていた泪ちゃんも「はぁ?」と言うと、柴田さんから目をそらして再び携帯の方に一旦目を移すと、見ていた写真を切って携帯を閉じてしまって呆れていました。が、柴田さんは話を続ける。「多くの動物の雌は、妊娠中は気性が荒くなり獰猛になると言う。メッシーとてそれは同じ。だから自分の縄張り・釜飯池に近づいてきた丸子ポールさん、そして房江さんに次々と襲いかかった」この間、泪ちゃんは適当に頷いたりして柴田さんに合わせているが、これは気配りですね。で、柴田さんが言い終わると直ぐに「で、房江さんを殺した直後にその場で赤ちゃんを産んだ?」と言い、柴田さんを見る。柴田さんはそれに頷くだけで、泪ちゃんは更に続けて「だから赤ちゃんの足跡が残っていたって訳?」と言う。柴田さんは「うん、うん」とこれも頷くだけ。しかし泪ちゃんは「ありえませんよ」と柴田さんの考えを全て見抜いていた上に、取り上げようとしませんでした。(が、泪ちゃんは普通の考えであり、まともです。→五代さんと高村さんでこう言うのは慣れているでしょうが、大きな子供のお相手、ご苦労様です。)が、柴田さんはそれでも「科学や常識の範疇ではあり得ないこと。それを人は超常現象と呼ぶ」と立ち上がってマニアということで「超常現象」をアピールしようとする。が、泪ちゃんは「超常現象で片付けないでください」としっかりと窘めてくれました。(そもそも、「超常現象」というのであれば、警察はいりません。特に鑑識なんて不要になりますね。)

と、そこに「大本営発表!」という着ボイスで泪ちゃんの携帯に着信があった。泪ちゃんは「あっ、閣下からだ」と言って直ぐに携帯を開いてテレビ電話を受ける。「壁にぶつかっているようだね、銭形くん」と閣下。すると今回の泪ちゃんは前回と違って素直に「はい」と受けると「犯人がメッシーだなんて、どうしても思えません。なにか重要なことを見落としている気がするんですけど...」と泪ちゃんはまともで冷静です。これに「う~ん、ヒトラーとスターリンは信用できん」といつもの言葉を口にして、これに続いて「作戦変更」が、柴田さんは「作戦?何の作戦?」と、過去に2回経験しているのに、柴田さんはまだ順応出来ていません。閣下は「カエルぴょこぴょこ、3ぴょこぴょこ」とヒントを語る。「えっ?」と泪ちゃんは口にするも、閣下は「以上、訳説不当、努めて止まず」で敬礼をする。ということなので泪ちゃんと柴田さんも敬礼を返し、泪ちゃんが「食べられません、勝つまでは」で通話は終了。

柴田さんが「どういう意味だろう、カエルぴょこぴょこぴょこ…」と、ヒントの早口言葉の部分は正しく言うことが出来ない。で、(特に早口でという訳ではないが)泪ちゃんが「カエルぴょこぴょこ、3ぴょこぴょこ」と正しく口にしてくれます。で、柴田さんは「カエルはやっぱりメッシーを指すと思う。ということは、犯人はメッシー」と言って、どうしても犯人をメッシーにしたい様子でいるのは変わらない。泪ちゃんは「ん~ん。カエルぴょこぴょこ、3ぴょこぴょこ。カエルぴょこぴょこ」と口にしながら、頭の中はフル回転。「3つのぴょこぴょこと言うことは...」から、何かに気づいたようで、携帯を取りだして事件現場に残されていた房江の手の側にあった足跡の写真を再び見る。で「ひょっとして…」と気づくと柴田さんの方を見て「柴田さん、犯人はメッシーではありません」と言う。すると柴田さんは「じゃあ、じいさんか?」と尋ねる。泪ちゃんはゆっくりと柴田さんの前を通り過ぎて上機嫌の笑顔を見せると、「謎は解けたよ、ワトソンくん

が、ここで柴田さんが、自分の携帯を手にしてここで「鑑識メモ」(「アナザーストーリー」になってからは接収されちゃっただけに、ここぞとばかりなんでしょうね。)風に豆知識を。「ちなみに、電話機を発明したグラハム・ベルの助手の名前もワトソンであったことを皆さんご存知だったでしょうか」と言うが、カメラは柴田さんから逃げるように左へ左へと逃げていく。で、柴田さんは画面に入ろうとして追うが、画面からは消えてしまいました。それでも、豆知識を続ける柴田さん。「「ワトソンくん、ちょっと来てくれたまえ」これが人類が初めて電話でしゃべった記念すべき最初の言葉だったのです」で、言い終わった時には走っていた柴田さんは、辛うじて画面内に戻ることが出来ました。

公園の管理事務所。竹林が書類を片手に電話をしている。で、電話を終えて受話器を置いた竹林。商談が上手くいったようで、ホッとしている。が、そこに泪の雫が落ちてきて、竹林の左手の甲を濡らす。で、驚く竹林に向かって銭形ストラップが飛んでくる。直ぐに赤い網に変わり、竹林を捉える。「メッシーが出た!メッシーが出た!」と網の中で叫ぶ竹林は「♪メッシーは沼が好き、大好き、沼がメッシーは…」と自作自演の歌を口ずさんでいる。(テロップで「メッシーは沼が好き」作詞・作曲 竹林 広 と出る所は「ケー刑事」です。)が、泪ちゃんが睨みつけていつもの口上を始める。「泪の裏には悪の影。まんまと泣かせたつもりでも、最後はあんたが泣く番よ」と、いつもながらの迫力のある口上です。で「私の泪で溺れなさい!」で網を引くと、書類が宙に舞い、竹林はデスクの上に倒れ込む。で、宙に舞った書類が竹林の周囲に降ってくる。

メッシー人形メッシーストラップメッシーまんじゅうメッシーふりかけ、それにメッシーソーセージ」と泪ちゃんは散らばった書類を拾い集めながら、それに書かれたメッシー関連グッズを口にする泪ちゃんは、書類を束ねるとそれを竹林に見せて「これ、全て商品化して売り出すつもりだったんですね」と言う。→現在は、ちょっと話題になったものは直ぐに商品化される時代となっていますが、「人形」「ストラップ」「まんじゅう」「ふりかけ」「ソーセージ」という竹林が考えていた商品だが、ちょっと考えてみました。「人形」と「まんじゅう」は観光地ではおみやげとしたら定番中の定番であるので異論はないだろう。また、携帯電話が普及した現在であれば「ストラップ」も身近なものである。で「ふりかけ」と「ソーセージ」についてだが、これらは東映の戦隊シリーズを思い出させてくれる。(○○ふりかけ、○○ソーセージは、毎年その戦隊の名前になって発売されている。)が、泪を演じているのが黒川芽以さんということから、「戦隊」ではなく「メタルシリーズ」ということにすると、「ロボタックふりかけ」と「ロボタックソーセージ」ということに繋がる。(黒川さんは「テツワン探偵ロボタック」のヒロイン・橘ミサキちゃんを演じていました。)ということで、竹林が考えていた商品も、「ケー刑事」らしく纏まってくれるのです。(「ケータイ刑事」ということでは、DVDの特典としては存在するが、特にこれというグッズは発売されていないが、「人形」ということでは、雷ちゃんまで5人の銭形の中で泪ちゃんだけがフィギュア化されています。(冬服/夏服がある。→「初回限定生産」(DVD)ということで、現在は中古でないと手に入りません。))

竹林は「だったら何だって言うんですか。別に良いじゃないですか」と開き直る。泪ちゃんは「あなたは、ここ、白米公園釜飯池を一大観光スポットにしたかった。でもそのためには、メッシーの存在を大々的に宣伝する必要がある。だからあなたは、丸子ポールさんを殺したんです」といきなりズバッときました。が、竹林は何も言わない。泪ちゃんは続ける。「殺されたポールさんのカメラから、メッシーが写った写真が発見されたとなれば、間違いなく話題にもなりますよね。ところが、予想に反して写真がニセモノだと言うことがあっさり見破られてしまった。そこでどうしてもメッシーを犯人とさせたいあなたは、房江さんも殺したんです」と、事件の全てを一気に語る。が「私が房江さん殺しの犯人な訳ないじゃないですか。悲鳴が聞こえた時、刑事さん、私と一緒にいたでしょう」と犯行を否定する。が、泪ちゃんは「あの悲鳴は録音してあったんじゃないですか」とトリックであったことを見抜いていた。泪ちゃんの説明によると、竹林はメッシーの足跡を残すための作り物の足で房江を殴って殺したときにテープレコーダー(最近は、テープレコーダーというものもICレコーダーに取って代わられるようになりましたが、竹林が手にしているのはマイクロカセットレコーダーです。一時期マイクロカセットレコーダーは小型と言うことで、広く使われるようになりましたが、最近では見かけることも少なくなってきました。)を手にしていて、房江の悲鳴を録音し、何事もなかったかのように泪ちゃんたちの前に現れ、ズボンの後ろポケットに入れたマイクロカセットレコーダーのスイッチを入れて悲鳴を聞かせ、背後から房江の悲鳴が聞こえたかのように見せたのでした。で、その説明を終えた泪ちゃんは竹林の方に向かって歩を進める。

竹林は後ずさりをして泪ちゃんから逃げ、突然走り出して、事務所から出て行こうとする。が、柴田さんがそれを抑える。で、竹林の腕を掴み、後ろ手にして抑え、ズボンの後ろポケットに入っていたマイクロカセットレコーダーを回収すると、それを泪ちゃんに見せて「これだね、泪ちゃん」と言う。それに泪ちゃんは「ええ」と頷くと「そこに入っている悲鳴の声紋を確認すれば、被害者のだっていう動かぬ証拠になります」と証拠を押さえた。が、竹林は柴田さんに対して「返せ!人のものを勝手に... 泥棒!」と抵抗しようとする。が、泪ちゃんは気にしないで続けて語る。「あなたは一つミスをしていました」と、泪ちゃんが謎を解いた鍵を語り始める。「この赤ちゃんメッシーの足跡を残したのは、あなたじゃありませんね」と言うと、携帯にその写真を表示させて、それを竹林に見せる。で、それをじっくりと見る竹林。「実はこれ、房江さんのダイイングメッセージだったんです」と泪ちゃんは言い、「この足の形は3つまとめてで初めて意味があるんです」と言う。すると柴田さんが「標準高等社会科地図」を手にして「これ」と示し、開いて「地図記号で竹林(ちくりん)、つまり竹林(たけばやし)を指すんです」と説明する。で、竹林はそうか、とばかりに大きく頷く。泪ちゃんの説明は更に続き「地理教師の房江さんが残したダイイングメッセージとしたら、全然不自然ではありませんよね」と、理に適った説明をしてくれました。が、竹林は「違う、違う」と言いながら首を横に振りながら「メッシーはいるんだよ」から「メッシーがみんなを殺したんだよ」と、あくまでもメッシーが犯人だと主張する。そして「♪メッシーは自然が大好き…」(ここでもテロップで「メッシーは自然が大好き」作詞・作曲 竹林広 と出る。)と自作自演の曲を歌い出す。が、途中で観念したのか、「メッシーのバカ!」と叫び、泣き崩れてしまった。泪ちゃんはそんな竹林をじっと見ていました。

事件を解決し、シベリア超特急が停車している駅にやってきた泪ちゃんと柴田さん。閣下が「任務、ご苦労」と労いの言葉を掛けて敬礼すると、泪ちゃんと柴田さんも「はっ」と言って敬礼を返す。(すっかりその気になっている泪ちゃんです。)で、笑顔になった泪ちゃんは「カエルぴょこぴょこ、3ぴょこぴょこ」と口にする。(本当に楽しんでいる泪ちゃんです。)が、佐伯大尉は「閣下と言い給え」泪ちゃんは笑顔を見せながら「閣下のおかげで、今回も無事犯人を捕まえることが出来ました」と言う。で「それではまた会おう、サイチェン」で、閣下のシベリア超特急は出発していきました。

再び釜飯池にやってきた泪ちゃんと柴田さん。二人は釣り竿を手にして釣りをしている。で、泪ちゃんが口を開く。「事件は解決したけど、結局メッシーがいるのか、分からずじまいでしたね」で、「何者なんだろう、メッシーって...」と考える泪ちゃん。(科学的には存在を否定しても、こういうことを考えると実に楽しくなってきます。)が、ここからは柴田さんがマニアという所を存分に発揮してくれることになる。「一節によると、ミステリー・アニマルの正体の多くは、地球外生物、すなわちエイリアン・アニマルという話を耳にしたことがある。」ということで、柴田さんらしい考えです。これに「エイリアン?」と泪ちゃん。これに小さく頷きながら「ひょっとしたらメッシーも…」と柴田さん。で、泪ちゃんが「隕石と一緒に、どっか遠くの星からこの池にやってきたんですか?」と柴田さんに言うが、直ぐに手を振りながら「ないない」。(それにしても、UFOに乗ってと言わずに「隕石」と口にする泪ちゃん。この方が、生命体(植物や細菌、ウイルスを含む)が他の星からやってきたということに関しては、より現実的な考えです。)

そうしていると、泪ちゃんと柴田さんの背後に「へっへへへ…」と笑うあのじいちゃんの姿が現れる。で、声に反応した泪ちゃんと柴田さんは立ち上がって振り返り、じいちゃんの姿を目にする。で「何処に隠れていたんですか?捜したんですよ」と泪ちゃん。これらじいちゃんは「ようやく騒ぎは収まったようじゃな」と、傍観者のような口ぶりで言う。これに「はぁ?」と泪ちゃん。「メッシーはな、そーっと静かに暮らしたいんや。そやから、もう二度と怒らしたらあかんで、ええなぁ」と凄味を持って言う。で、泪ちゃんと柴田さんはお互いの顔を見合って「ん?」で再びじいちゃんの方を見るが、「えっ?」と泪ちゃん。じいちゃんの姿はまたも忽然と消えたのでした。直ぐに「あれっ?またいつの間に?何処に行っちゃったんだろう?」と泪ちゃんは口にして、辺りをキョロキョロと見回してじいちゃんを捜すが、何処にもいない。そうすると、じいちゃんが立っていた場所を見た柴田さんが「あれっ?」と言って、ネバネバとした液体がそこにあったのに気づく。で、それを手にする柴田さん(それが何か分からないものに直接手で触れるというのは危険です。最低でも手袋をはめてから触るべきですよ。)は「これって?」と、メッシーのことが頭をよぎる。そうすると、池の方から、ブクブクという泡の音が届いてくる。で、泪ちゃんと柴田さんは池の方を見る。すると、池の中に何かが沈んでいく。「ひょっとして...」と泪ちゃん、「あのじいさんがメッ、メッ、メッ...」どもってしまってたゃんと言うことが出来ない柴田さん。で「そ、そんなことある訳ないじゃないですか」と言う泪ちゃんですが、じいちゃんの正体は???(ここで閣下の顔が出てきて、「いや~あ、ケータイ刑事って、本当にいいものですね」)

今回の物語は、物語としたらドタバタ喜劇の要素まであって、「何でもあり」という所を一段と推し進めることになった物語でした。また、このような楽しい物語ということで、筆者の妄想も広がっていくことになった物語でもある。そして次回は最終回「水野晴郎を迎撃せよ」となり、記事で書いている筆者の妄想は更にピークを迎えることになる。(まあ「それだけ物語を楽しみましょう」ということである。何せ、シリーズの中でも、「銭形愛」と「銭形泪」は主演の二人の演技力が素晴らしいだけに、物語に深く入り込んで妄想が広がります。)物語は楽屋落ちというネタであるが、「何でもあり」という形になった「銭形泪」であるから、そういう物語も悪くはない。とにかく、物語を大いに楽しみましょう。

尚、ここで「竹林」の地図記号を示しておく。

 がそうである。(3つあって地図記号となります。)確かにメッシーの足跡に似ていると言うことも出来ますが...

閣下のお言葉。佐伯大尉が携帯電話を開いて閣下の顔の前に出す。中野少尉も手に携帯電話を持っている。で、佐伯大尉が「閣下、携帯電話は便利ですよね」と言う。これを受けて閣下は「話すだけではないぞ。買い物にも使えるし、家の鍵にもなる優れものじゃ。飛行機の搭乗手続きにも使える」と、DoCoMoの宣伝員になっている閣下。(これが初めてBS-iで放送された2004年9月と言えば、「お財布ケータイ」も既に登場していましたし、色々と用途が広がっていましたね。)で、閣下は「ワシは飛行機に乗る時、必ずこの携帯電話を使っているのじゃ」と、自分がユーザーであることを口にする。これに柴田さんが「いや、閣下も飛行機に乗られるんですか?空飛ぶシベリア超特急があるのに?」とツッコミを入れる。が、佐伯大尉が「柴田くん、歯を食いしばれ!」と一蹴してしまう。が、「どうしてシベリア超特急が空飛べるんですか?」と、何かをい言う柴田さんでした。

 

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

泪の海

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  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, ASSASSIN, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD

ケータイ刑事銭形泪・黒川芽以style (夏服タイプ)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: トライディア
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ケータイ刑事銭形泪・黒川芽以style (冬服タイプ)

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↓「雷・1st.15話」はこちらに収録されることになります。

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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↓マルコ・ポーロ
再見マルコ・ポーロ「東方見聞録」―シルクロードを行く

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  • 作者: マイケル ヤマシタ, ジアンニ グアダルーピ
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  • 発売日: 2002/12
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マルコ=ポーロ―シルク=ロードの冒険

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  • 作者: 保永 貞夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1982/01
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マルコ・ポーロ東方見聞録―全訳

  • 作者: 青木 一夫, マルコ・ポーロ
  • 出版社/メーカー: 校倉書房
  • 発売日: 1960/11
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東方見聞録

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  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫
黄金伝説・ジパングの謎―マルコ・ポーロが伝えた島は日本ではない!?

黄金伝説・ジパングの謎―マルコ・ポーロが伝えた島は日本ではない!?

  • 作者: 多賀 一史
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
↓「ジパング」関係
ZIPANG

ZIPANG

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2001/03/25
  • メディア: DVD
ジパング DVD-BOX

ジパング DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/04/05
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ジパング 25 (25)

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  • 作者: かわぐち かいじ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: コミック
ジパング みらい MODEL SHIP

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  • 作者: かわぐち かいじ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: コミック

ジパングパーフェクトBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本
TV Animation ジパング original Soundtrack

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  • アーティスト: TVサントラ, 佐藤俊彦
  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメント
  • 発売日: 2005/03/25
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太政奉還

  • アーティスト: Zipang
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2000/11/01
  • メディア: CD
↓探検隊
水曜スペシャル 川口浩 探検シリーズ ~未確認生物編~ DVD-BOX (通常版)

水曜スペシャル 川口浩 探検シリーズ ~未確認生物編~ DVD-BOX (通常版)

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD


↓シベリア鉄道/超特急 関係
ロシアの鉄道

ロシアの鉄道

  • 作者: 秋山 芳弘
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本
地球の歩き方 (A32) シベリア&シベリア鉄道とサハリン

地球の歩き方 (A32) シベリア&シベリア鉄道とサハリン

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンドビッグ社
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本

シベリア鉄道9400キロ

  • 作者: 宮脇 俊三
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1985/10
  • メディア: 文庫

シベリア横断鉄道―赤い流星「ロシア号」の旅

  • 作者: NHK取材班
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本

ロシア横断シベリア鉄道10000km[ビデオ]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ビコム
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本

シベリア超特急 特別プロファイリングBook

  • 作者: 水野 晴郎, 平田 耕二
  • 出版社/メーカー: アートブック本の森
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本
シベリア超特急ファンブック

シベリア超特急ファンブック

  • 作者: 水野 晴郎
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本

↓石原裕次郎

石原裕次郎―日活映画秘蔵写真館

石原裕次郎―日活映画秘蔵写真館

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 大型本

石原裕次郎名曲全集

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 楽譜

裕次郎・黄金伝説DVD-BOX(1)

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2006/07/17
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石原裕次郎デビュー50周年記念DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: 日活
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嵐を呼ぶ男

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2002/09/27
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太陽の季節

太陽の季節

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大全集

大全集

  • アーティスト: 石原裕次郎
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1999/11/21
  • メディア: CD

ベストヒット20

ベストヒット20

  • アーティスト: 石原裕次郎
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1998/02/21
  • メディア: CD

 ↓カメラ関係

モノクロ入門―白黒フィルムの撮影と暗室ワーク39の技法

  • 作者: 増田 賢一, 村林 孝夫
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本

使い切りカメラでまるごと楽しむ―レンズつきフィルム

使い切りカメラでまるごと楽しむ―レンズつきフィルム

  • 作者: 楠山 忠之
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
実例写真のつくり方―フィルムの選択から露出の決定まで

実例写真のつくり方―フィルムの選択から露出の決定まで

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓「ロボタック」関係

テツワン探偵ロボタック 1 (1)

テツワン探偵ロボタック 1 (1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本

テツワン探偵ロボタック(1)~ばっちしVシリーズ

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 1998/05/25
  • メディア: ビデオ
「テツワン探偵ロボタック」ソングコレクション

「テツワン探偵ロボタック」ソングコレクション

  • アーティスト: TVサントラ, 影山ヒロノブ, 鋼鉄兄弟, YURIA, 石原慎一, 佐々木望, LAMUSE
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/06/20
  • メディア: CD

テツワン探偵ロボタックひみつ大図鑑

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: ムック
スーパーヒロイン図鑑4

橘ミサキちゃんは、これでも見ることが出来ます。

スーパーヒロイン図鑑4

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/04/21
  • メディア: DVD

↓色々と

「強さ」の秘密がズバリ!わかる本―なぜ、マングースはハブに勝てるのか?

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 文庫

世界の謎雑学事典―UFOからネッシーまで不思議がいっぱいミステリー・ワールド!

  • 作者: 藤島 啓章
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 1992/02
  • メディア: 単行本

孤独の克服―グラハム・ベルの生涯

  • 作者: ロバート・V. ブルース
  • 出版社/メーカー: NTT出版
  • 発売日: 1991/05
  • メディア: 単行本

吉本新喜劇 ギャグ100連発【保存版】

  • 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
  • 発売日: 2003/03/29
  • メディア: DVD
吉本新喜劇 ギャグ100連発 2(野望編)-スペシャル版-

吉本新喜劇 ギャグ100連発 2(野望編)-スペシャル版-

  • 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: DVD
吉本新喜劇 ギャグ100連発 3

吉本新喜劇 ギャグ100連発 3

  • 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: DVD
SONY M-850 マイクロカセットコーダー

SONY M-850 マイクロカセットコーダー

  • 出版社/メーカー: ソニー
  • メディア: エレクトロニクス
地図の記号と地図読み練習帳

地図の記号と地図読み練習帳

  • 作者: 大沼 一雄
  • 出版社/メーカー: 東洋書店
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本
基礎 古文書のよみかた

基礎 古文書のよみかた

  • 作者: 林 英夫
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 単行本

入門 古文書小字典

入門 古文書小字典

  • 作者: 林 英夫
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


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共通テーマ:テレビ

名優・丹波哲郎氏逝く [映画(邦画)]

現在は霊界研究家としての方で知られている、俳優の丹波哲郎さんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。(9/24、23:27だそうです。)これまで、数多くの映画に出演しているだけでなく、「007」シリーズの日本を舞台にした「007は二度死ぬ」で、国際的にも知られているほか、テレビ「Gメン'75/'82」のボス(黒木警視(途中から警視正に昇進))や「キーハンター」のボスでもお馴染みであっただけに、残念です。

映画デヴューが1952年ということだから、半世紀以上に渡って日本映画界をリードしてきた巨星も、病気には勝てませんでした。(死因は肺炎だそうです。)

丹波さんは「007は二度死ぬ」(この作品については、こちらに記しています。(ここをクリックして下さい。))で、日本の情報部のボス・タイガー田中を演じたこと、また貫禄のある存在感ということから、「ケータイ刑事」の銭形警視総監を演じてくれないか、と思っていただけにとても残念です。(タイガー田中と銭形警視総監は、実は従兄弟ということで、2010年ごろに、日本を舞台にした新作の「007」に、銭形姉妹(当然、出演するのは、宮崎あおいさん、黒川芽以さん、堀北真希さん、夏帆ちゃん)が日本の情報部のメンバーとして勢揃い、なんてことを考えていました。)

この夏に公開された「日本沈没」が遺作ということになるのでしょうか。(それならば、もっと出番を増やして欲しかったようにも思います。)

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

出演作品が多すぎるので、あくまでもその一部です。

大霊界 霊界通信BOX

大霊界 霊界通信BOX

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2002/09/21
  • メディア: DVD

Gメン’75 FOREVER BOX

Gメン’75 FOREVER BOX

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/03/21
  • メディア: DVD

Gメン’75~BEST SELECT BOX~

Gメン’75~BEST SELECT BOX~

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/11/21
  • メディア: DVD
砂の器

砂の器

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/10/29
  • メディア: DVD
大霊界~死んだらどうなる

大霊界~死んだらどうなる

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2002/09/21
  • メディア: DVD
007は二度死ぬ〈特別編〉

007は二度死ぬ〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2001/05/18
  • メディア: DVD
シベリア超特急4

シベリア超特急4

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2003/07/25
  • メディア: DVD
 
 
↓参考まで
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

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共通テーマ:映画

NILSSON『PUSSY CATS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表されたアルバムであるが、酷評されていることで有名なアルバムである。(が、酷評されるというのもちゃんとした理由がある。そもそも、完全な駄作だと言うのであれば、誰も相手にすることはしないでしょうから、「酷評」ということすらされないことになる。更には、LPの時代に発表されたアルバムだったら、CD化されるということはまず無いでしょうから...)当時の彼は、JOHN LENNONの相棒として「失われた週末」に関して色々なことがあり、これまでに彼が発表した作品とは全く異なるサウンドで、しかもオリジナルではなくカヴァー曲が中心という構成である。名曲「Without You」があるだけに、その路線を期待した人は軒並みその期待を裏切ったと言うことで酷評するというのも、それなりに理解は出来る。が、それは受け手側の勝手な思いこみや解釈が入っているから起こることでもある。アーティストとすれば色々な表現方法があるだけに、こういうアルバムもまた一つの作品としては幅が広がることになり、もっと高評価されても良いものである。(最近になって多少再評価されるようになってきました。で、最近のCDにはボーナス・トラックまで追加されている。→酷評ばかりだったら、こういうことはしない上に、CD化なんてしないはずです。)ということで、時間に流れによって評価が変わったアルバムの一つである。(まあ、こういうアルバムって意外と多くあるのですが...)

収録されているのは以下の全10曲である。『Many Rivers To Cross』『Subterranean Homesick Blues』『Don't Forget Me』『All My Life』『Old Forgotten Soldier』『Save The Last Dance For Me』『Mucho Mungo/Mt. Elga』『Loop De Loop』『Black Sails』『Rock Around The Clock』。

この中からは『Many Rivers To Cross』『All My Life』『Save The Last Dance For Me』という所をお薦め曲としてピックアップしておくが、かなりソウルフルに歌っている彼のボーカルは「Without You」からは完全に違う世界のサウンドになっている。が、メロディラインに重きを置いたソフトな路線では味わうことの出来ないヒューマン・ライクな所があり、これはこれでボーカル・ナンバーを味わう醍醐味である。また、(オリジナル・アルバムでは)ラストを飾る『Rock Around The Clock』にはちょっと注目です。(あの往年のロックの名曲ですからね...)

時代が変わったと言ってしまえばそれまでであるが、本アルバムに対する評価が変わると言うことは、一つは当時の論評がいい加減に行われていた(右に倣えで誰かの追従だけだったこともある)という部分を否定できないとはいうものの、新たに発表されたアルバム事態の内容に関係なく、イメージやその当時の流行りものの影響が評価に関係すると言うことを改めて感じることが出来る。が、そう言う評価というのは、あくまでも一つの指標でしかないということで、各自が自分の耳で聴いて評価してもらいたい所である。(例えば、競馬の予想を例に取ると、レース予想は出走する馬の評価を比べて行われる。で、評判の悪い馬は、まず勝つとは予想しない。競馬の場合、オッズは一つの指標ということになるが、現に万馬券というように評価が低い馬が勝つという現実がある。つまり、評判が悪くても、いい結果を出すことがあるのである。)ボーカル・アルバムとしてじっくりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Pussy Cats

Pussy Cats

  • アーティスト: Nilsson
  • 出版社/メーカー: Pussy Cats
  • 発売日: 1995/08/29
  • メディア: CD

↑ジャケットは異なっているが、同じアルバムです。↓

Pussy Cats

Pussy Cats

  • アーティスト: Nilsson
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1999/06/15
  • メディア: CD


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共通テーマ:音楽

NOLANS『THE BEST OF THE NOLANS』 [音楽(洋楽)]

表題のベスト盤は1996年にリリースされたものであり、シングル・ヒットした曲だけでなく、スタンダード・ナンバー(オリジナル・アルバムに収録されていた曲)も収録されているということで、本当に美味しい内容となったベスト盤である。(日本盤もリリースされているが、ジャケットは日本独自のものになっている。→ファンとしたら、ジャケットは日本盤の方が嬉しいでしょうね。)ということで、たっぷりと彼女たちの奏でる明るく楽しいキャンディ・ポップスを堪能することが出来る一枚である。(ベスト盤の醍醐味である。)

収録されているのは以下の全20曲である。『I'm In The Mood For Dancing』『Attention To Me』『Don't Love Me Too Hard』『Gotta Pull Myself Together』『Don't Make Waves』『Sexy Music』『Thank You For The Music』『Every Little Thing』『Simple Case Of Loving You』『I'm Never Gonna Let You Break My Heart Again』『If It Takes Me All Night』『Let's Make Love』『God Knows』『Dragonfly』『Chemistry』『Who's Gonna Rock You』『Every Home Should Have One』『Touch Me In The Morning』『Crashing Down』『Spirit, Body And Soul』。(彼女たちは、日本でも大ヒットを記録して人気を集めたことから、邦題の方も記しておくことにする。(この方が分かりやすいという片もいらっしゃるでしょうし...)「ダンシング・シスター」「アテンション・トゥ・ミー」「やさしくラブ・ミー」「恋のハッピー・デート」「ドント・メイク・ウェイブス」「セクシー・ミュージック」「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」「エブリ・リトル・シング」「シンプル・ケース・オブ・ラヴィング・ユー」「ハートを傷つけないで」「夢みてオールナイト」「レッツ・メイク・ラブ」「愛の祈り」「ドラゴンフライ」「夏は16才(シックスティーン)」「ときめきTWENTY」「あこがれアイ・アイ・アイ」「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」「クラッシング・ダウン」「スピリット、ボディ&ソウル」)

ヒット曲である『I'm In The Mood For Dancing』『Gotta Pull Myself Together』『Sexy Music』といった所は完全にお馴染みの曲であるが、久しぶりに耳にすると、最近の流行りの曲とは全く違う明るく楽しい世界に浸ることが出来る。現在でも、'60'sポップスをはじめ、'70'sポップス、'80'sポップスの多くが愛され続けているが、彼女たちが残した「キャンディ・ポップス」(一応、'80'sポップスということになるが、'80'sと言えばエレポップもあるので、ここでは区別することとする。)も、それらのポップと共にいいものだということを改めて感じることになる。で、お薦め曲として『Thank You For The Music』と『Touch Me In The Morning』もしっかりと聴いてもらいたい所である。

筆者は、曲のタイトルの邦題については、けっこう五月蠅く文句を口にする方である。「なるほど」と感心する邦題もあるが、「可もなく不可もなし」というものは特に言及しないが、「何これ?」と疑問を持つ邦題、「手抜きだ...」と感じるもの、「訳分からん」という酷いと感じるものについてはよく苦言を呈する。上記の原題と邦題を見ていただいたら分かるが、彼女たちの曲については、多数は単にカタカナ表記にしたもの(→これらは「手抜き」/「可もなく不可もなし」/「感心」のいずれかになる)が多いが、日本語になっているものを見ると「何これ?」か「訳分からん」というものが並ぶ。が、彼女たちについては、だから「×」とはならないのである。明るく楽しいキャンディ・ポップスのサウンドでは、逆に原題よりも「センスが良い」と感じるものまである。(普通に考えれば、『I'm In The Mood For Dancing』がどうして「ダンシング・シスター」なの?と思うはず。)ということで、筆者が珍しく邦題を否定しないのがNOLANSなのである。(まあ、この辺りは人それぞれでしょうが...)

いずれにしても、明るく楽しいメロディ、ノリの良いポップス、そこに綺麗なハーモニーを聴かせてくれるのだから、大いに楽しみ、またじっくりと聴き込んでもらいたい所である。

 

The Best of the Nolans

The Best of the Nolans

  • アーティスト: Nolans
  • 出版社/メーカー: Sony Budget
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: CD

↓日本盤はこちら

ダンシング・シスター~ザ・ベスト・オブ・ノーランズ

ダンシング・シスター~ザ・ベスト・オブ・ノーランズ

  • アーティスト: ノーランズ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/03/24
  • メディア: CD


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MATTHEW WILDER『BOUNCIN' OFF THE WALLS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の2nd.アルバムである。前年に発表した1st.アルバム「I DON'T SPEAK THE LANGUAGE」から『Break My Stride』という全米TOP 5に入る大ヒット曲を放った彼であったが、本アルバムはその勢いに乗ったまま、いかにも'80'sという明るく楽しいポップなサウンドを聴かせてくれている。(現在では、1st.アルバムとカップリングになった形でしかリリースされていない。→ということなので、1st.アルバムに続いて記しました。)が、本アルバムは1st.アルバムの神通力は全く利かず、セールスの方では散々な結果になってしまった。が、収録されているサウンドは大いに楽しむことの出来るものである。また、彼のボーカルの声質も良いものがあり、その風貌(外見)を見て、本当にこの人が歌っているの?と思わせるほど、いい声をしている。(声と風貌がイメージに合わないということでは、'80'sではCHRISTOPHER CROSSもそうであったが、彼のような例は結構ありました。)

収録されているのは、以下の全9曲である。『Mad For You』『Bouncin' Off The Walls』『Hey Little Girl』『Scandal』『Naked Truth』『Open Up (Let Me In)』『Cry Just A Little』『Love Of An Amazon』『Fortune Cookie』。

この中からのお薦め曲と言えば、アルバム・タイトル・ナンバーである『Bouncin' Off The Walls』と『Hey Little Girl』『Open Up (Let Me In)』という所をピックアップしておく。1st.アルバムに続いて、とても楽しいサウンドを聴かせてくれているのだが、セールスが転けてボロボロだったというのが信じられないと思える内容はある。ただ、1st.アルバムに比べると、全体的に纏まってしまったという所があって、ヒットを飛ばしたことによって膨らむ期待に十分応えることが出来なかったということだけは間違いない。

1st.アルバムが9曲で34分を越えた所、2nd.アルバムも9曲で40分弱ということもあって、これら2枚のアルバムをカップリングして、全18曲、時間も約75分ということで、ある意味では現在は実にお得な感じがする。これによって2nd.アルバムの方も少しは再評価してもらいたいところです。本来、こういう形でのアルバムリリースは、オリジナルの持っている雰囲気を壊してしまうということで、あまり歓迎しない筆者であるが、MATTHEWの場合は、もっと多くの片に聴いてもらいたい楽しいサウンドを奏でているので、こういう形でのリリースも仕方ないと割り切っている。特に、2nd.アルバムの方に対して、もっと聴いてもらいたい所です。

 

↓現在入手できるのは、1st.+2nd.アルバムのカップリング盤のみです。↓

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

  • アーティスト: Matthew Wilder
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 1999/03/23
  • メディア: CD

 


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MATTHEW WILDER『I DON'T SPEAK THE LANGUAGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼の1st.アルバムである。レゲエのリズムに乗せた軽快でテンポの良いポップ調の『Break My Stride』が米英で共にTOP 5入りを記録する大ヒットとなり、続くシングルもスマッシュ・ヒットを記録したのだが、勢いはそこまでで、まさに『Break My Stride』の一発屋というような認識をされている彼であるが、この1st.アルバムは、ポップでとても聴きやすいものである。(現在では、2nd.アルバムとカップリングになった形でしかリリースされていない。→ということなので、2nd.アルバムも記すことにする。)現在は、プロデューサーとして活躍している彼であるが、今の彼しか知らない方には新鮮な印象を受けるだろう。(いや、彼のプロフィールを語ると、必ず『Break My Stride』のヒットのことは言われるので、名前と曲名ぐらいはご存知か...)

収録されているのは、以下の全9曲である。『Break My Stride』『Kid's American』『I Don't Speak The Language』『Love Above The Ground Floor』『World Of The Rich and Famous』『Ladder Of Lovers』『I Was There』『Dreams Keep Bringing You Back』『I Don't Speak The Language (Reprise)』。

この中からは、シングル・ヒットを記録した『Break My Stride』を外すことは出来ない。この曲は1984年にBillboardのシングル・チャートで最高位5位を記録しているのだが、残念なことに年間シングル・チャートのTOP 100には残っていない。(1983年から1984年のチャートというのは、あまりにも名曲が多く、特にクオリティが高い年であり、一曲では苦しいのでしょうね...)とにかく、この曲は、レゲエのリズムに乗った明るく楽しい典型的な'80'sサウンドの一曲であり、彼の代表曲である。(この曲がヒットした頃は、既にレゲエは大きく注目されていましたね。で、この一種のレゲエ・ブームが、この後にやってくる「ワールド・ミュージック」の大ブームの原点となった。)また、『Kid's American』が2nd.シングルとしてシングル・カットされ、こちらは1984年のBillboardシングル・チャートで最高位33位を記録しているが、最高位がこの位置だと、年間シングル・チャートのTOP 100には入れる訳が無い。この他には、アルバム・タイトル・ナンバーである『I Don't Speak The Language』はボーカルを堪能させてくれる一曲でもあり、『Dreams Keep Bringing You Back』はシンセサイザーのビートがが印象に残るテクニックの利いた一曲であり、これらの曲をお薦め曲としてピックアップしておく。

'80'sサウンド('80'sポップス)というと、底抜けに明るく楽しいものというイメージが定着しているが、彼の放ったサウンドはまさにその典型的なものである。ということで、'80'sサウンドのヒット曲を集めたオムニバス盤にも『Break My Stride』はよくラインナップされているのだが、オムニバス盤で済ませるのではなく、彼のアルバムの方も聴いてもらいたい所である。(しかも、現在このアルバムは、単独ではなく、2nd.アルバムとカップリングされているものとなるので、これはお得です。)

 

↓現在入手できるのは、1st.+2nd.アルバムのカップリング盤です。↓

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

  • アーティスト: Matthew Wilder
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 1999/03/23
  • メディア: CD


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