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LAURA BRANIGAN『SELF CONTROL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼女の3rd.アルバムである。これまでのアルバムは、苗字を使い、「BRANIGAN」「BRANIGAN2」というアルバムを発表してきたが、3枚目となる本アルバムは、流石に「BRANIGAN3」とはしなかった。(が、「三部作」ということで一つの括りにすることが多いので、別にそれでも良かったように思える。)本アルバムは、アルバム・タイトル・ナンバーが大ヒットを記録したこともあってヒットをしていて、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは49位、レギュラー・チャートでは最高位23位を記録している。(レギュラー・チャートの最高位が20位台で年間アルバム・チャートのTOP 50にランクインするということは、ある程度のロング・ヒットを記録したためである。)で、本アルバムのタイトル・ナンバーは彼女の代表曲の一つでもあり、ようやくヒット曲とアルバム・タイトルが繋がることで覚えやすくなったものでした。本アルバムのサウンドも、'80'sポップスという路線であり、とても聴きやすいものである。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Lucky One』『Self Control』『Ti Amo』『Heart』『Will You Love Me Tomorrow』『Satisfaction』『Silent Partners』『Breaking Out』『Take Me』『With Every Beat Of My Heart』。

この中からは、やはり何と言っても『Self Control』である。この曲は1984年のBillboard年間シングル・チャートでは20位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録した曲であり、最高位2位を記録した『Gloria』と共に彼女の代表曲である。ちっょとドラマティックな一曲であり、彼女の歌唱力も冴え渡っている聴かせてくれるボーカル・ナンバーである。その他の曲としては、『Lucky One』『Heart』『Will You Love Me Tomorrow』『Breaking Out』という所をお薦め曲としてピックアップしておくが、特に『Lucky One』は、これまでに彼女が放ったヒット曲の路線を受け継いでいて、いかにも'80'sサウンドという一曲である。

1年に1作のペースでアルバムをリリースしていると言うこともあり、3作目となるとこなれてきて纏まってしまったりするものだが、そんなことはなく、張りのあるボーカルと高域の伸びは一段と味が出るようになり、彼女のボーカルをたっぷりと堪能できるボーカル・アルバムとして仕上がっている。じっくりと聴き込みたくなるアルバムである。

 

Self Control

Self Control

  • アーティスト: Laura Branigan
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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LAURA BRANIGAN『BRANIGAN2』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼女の2nd.アルバムである。前年にソロデヴューして『Gloria』という大ヒットを放った彼女であるが、それに続いて軽快なポップスを世に放つことになった。歌声の方も、パンチ力があるだけでなく、懐が深いボーカルを聴かせてくれていて、高域の方にも伸びている。また、味わいのあるボーカルが魅力的である。そんな彼女の2nd.アルバムは、'80'sサウンドというものそのものであり、ここからもヒット曲を放っている。また、本アルバムは、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは60位、レギュラー・チャートでは最高位29位を獲得するスマッシュ・ヒットとなった。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Solitaire』『Deep In The Dark』『Close Enough』『Lucky』『Squeeze Box』『How Am Supposed To Live Without You』『I'm Not The Only One』『Mama』『Find Me』『Don't Show Your Love』。

この中からは、『Solitaire』が、1983年のBillboard年間シングル・チャートの59位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録するヒットとなり、『How Am Supposed To Live Without You』も同年の年間シングル・チャートでは61位、レギュラー・チャートでは最高位12位を記録している。これらのシングル・ヒットを記録した2曲はとても聴きやすい曲であり、特に前者はアップ・テンポの典型的な'80'sポップスであり、後者はじっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーである。

これ以外の曲としては、『Deep In The Dark』『Lucky』という所をお薦め曲としてピックアップしておくが、収録されている曲全てにおいて、彼女のボーカルが活き活きとしていて、じっくりと聴き込みたくなってくる。ポップス・ファンだけでなく、ボーカルがお好きな方にもお薦めの一枚である。

 

Branigan 2

Branigan 2

  • アーティスト: Laura Branigan
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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LOVERBOY『KEEP IT UP』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたカナダ出身である彼らの3rd.アルバムである。前作「GET LUCKY」が大ヒットを記録した彼らであるが、その勢いに乗って、「黄金の1983年」に発表したアルバムである。当時の彼らは勢いがあり、前作同様にヒットを記録した。(記録の上では、前作「GET LUCKY」と同様に、Billboardのレギュラー・チャートの最高位は同じ7位であるが、セールスの規模は及んでいない。)1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは84位にランクインしている。芯の通った心地よいロック・サウンドを聴かせてくれているが、ポップな要素もあり、たっぷりと楽しむことが出来る一枚である。

収録されているのは以下の全9曲である。『Hot Girls In Love』『Strike Zone』『It's Never Easy』『Chance Of A Lifetime』『Queen Of The Broken Hearts』『Prime Of Your Life』『Passion Pit』『One-Sided Love Affair』『Meltdown』。

この中からは、シングル・カットされてヒットを記録した『Hot Girls In Love』(1983年のBillboard年間シングル・チャートでは75位、レギュラー・チャートでは最高位11位を記録している。)と『Queen Of The Broken Hearts』(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートでは最高位34位を記録している。)は言うまでもなくお薦めである。また、『Strike Zone』はハードなロック・チューンであり、ポップ寄りのナンバーもある本アルバムの中では、ちょっとしたアクセントが付いた形になっていて、パワフルなところを堪能させてくれる。また、これと対をなすのが『Passion Pit』であり、動と静のコントラストもつけられていている。ということで、ロック一辺倒ではなく、メリハリがついた上にバランスも良く、たっぷりと楽しませてくれるアルバムである。

この後、MIKE RENOは映画音楽の方にも個人で進出し、ヒット曲を放つことになるが、そんな彼の力量も確かめられる本アルバムはやはりお薦めです。また、彼らは'80's以降、世界に進出するカナダ出身のアーティストたちに力を与えたということも忘れてはならないことである。'80'sサウンドでは一大勢力となったカナダ勢の雄でもある彼らのサウンドをたっぷりと楽しみましょう。

尚、これは余談だが、筆者にはカナダに住んでいる知人がいて、その知人を通して、本アルバムはカナダ盤を所有している。(US盤と同じようなものとは言え、「Made in CANADA」という文字が入っている。)どうでも良いことと言ってしまえばそれまでだが、やはり、本国盤を持っていると言うことはコレクターズ魂でちょっとした優越感を抱かせてくれます。(米英のグループならばともかく、カナダやオーストラリアのグループだからこその拘りでもあります。)

 

Keep It Up

Keep It Up

  • アーティスト: Loverboy
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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KID CREOLE & THE COCONUTS『IN PRAISE OF OLDER WOMEN AND OTHER CRIMES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表されたものであり、全編を通してトロピカルな雰囲気に満ちた明るく楽しいダンサブルな音楽が展開するアルバムである。彼らの結成は1980年であり、「明るく楽しい'80'sサウンド」を象徴するようなグループの一つであって、とにかく聴いていると楽しくなってくるのが彼らのサウンドである。特に、本アルバムが発表された'80's中盤は、レゲエを中心とした世界各地の音楽にスポットが当たるようになり、'80's後半から'90'sのワールド・ミュージック・ブームの走りのような時期であったが、彼らの放つトロピカルなサウンドは、楽しくなる曲はテンポの良いリズミカルな、所謂エレポップだけではない、ということを教えてくれることになった。とにかく、楽しくなる彼らのサウンドは、'80'sサウンドを堪能する上でも、全く違和感なく楽しむことが出来る。

収録されているのは以下の全10曲である。『Endicott』『Particul'y Int'rested』『Name It』『(Darlin' You Can) Take Me』『Luv Got Me Dancen' On My Kneez』『Caroline Was A Drop-Out』『He Can Have You』『Animal Cop』『Dowopsalsaboprock』『You Can't Keep A Good Man Down』。

この中からの筆者のお薦め曲は『Endicott』『(Darlin' You Can) Take Me』『Caroline Was A Drop-Out』『Dowopsalsaboprock』の4曲をピックアップしておく。とにかくこれらの曲はいずれの曲もが明るく楽しいものであって、聴いていると自然と元気が出てくるものばかりであり、こういう所にも'80'sサウンドの楽しさを感じることが出来る。

彼らは1984年の映画「AGAINST ALL ODDS」(邦題:カリブの熱い夜)で『My Male Curiosity』という曲が挿入曲として使われて注目を集めたが、本アルバムはその後に発表されたものであって、彼らの持ち味を十分に出している。(それにしては、セールスの方はもう少し伸びても良かったと思われるのだが...)とにかく、たっぷりとそのサウンドを楽しんでもらいたいアルバムである。

 

In Praise of Older Women and Other Crimes

In Praise of Older Women and Other Crimes

  • アーティスト: Kid Creole & the Coconuts
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2005/08/02
  • メディア: CD


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