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MICHAEL BOLTON『MICHAEL BOLTON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表したアルバムで、「MICHAEL BOLTON」名義では初のアルバムである。(それまでの彼は「MICHAEL BOLOTIN」の名前でアルバムを発表していたが、そんなに売れることはなかった。で、名前を変えて再デヴューを果たしたのである。)'80'sの後半になると、彼はソウルフルなボーカルで心を捉える大人のサウンドを聴かせるようになったが、本アルバムはそういう彼しか知らなければ、ちょっと驚くサウンドである。というのは、典型的なハードロック路線なのである。ということで、ちょっと意外な感じを抱くかもしれないが、この時代を経て彼のソウルフルなボーカルが築き上げられてきたと思うと、また一味違った感じを受けることでしょう。本アルバムでは、参加したミュージシャンの顔ぶれも凄く、なかなか芯の通ったロックを聴かせてくれるアルバムである。

収録されているのは以下の全9曲である。『Fools Game』『She Did The Same Thing』『Hometown Hero』『Can't Hold On, Can't Let Go』『Fighting For My Life』『Paradise』『Back In My Arms Again』『Carrie』『I Almost Believed You』。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Fools Game』(但し、Billboard年間シングル・チャートTOP 100には入っていない。)と『Hometown Hero』『Can't Hold On, Can't Let Go』をピックアップしておく。アルバム全体を通して言えることであるが、ハードロックと言ってもなかなかメロディを大事にしたものであり、その点は後の彼の放つ数々のヒット曲にも繋がるところがある。また、ハードと言っても比較的聴きやすいものであり、この辺りはギンギンギラギラのハードロック・ファンには物足りなさを感じることになるだろう。(この辺りが、今ひとつ大ブレークしなかった原因か...?)

彼はシンガーとしてだけではなく、ソングライターとしても活動していて、本アルバムを発表した頃からは他のアーティストたちに曲を提供することが増えてきた。そんな中で、シンガーとしてはロッカーとして再出発したのは、後の彼の変身と成功ぶりを考えると、決して回り道をしたとは言えず、ちゃんと蓄積されて肥やしになっている。後の甘くソウルフルな彼のボーカルがお好きな方には、本アルバムのサウンドはちょっと刺激が強すぎるかも知れませんが、普通のロック・ファンにとっては、とても聴きやすいロック・ナンバーである。彼のファンであれば、しっかりとチェックしておきたいアルバムである。また、ロック・ファンの方も、M. BOLTONがこういうアルバムを出していたということで、注目してもらいたい所である。(尚、次の2nd.アルバムもこのハードロック路線です。変身したのはその後からです。)

 

Michael Bolton

Michael Bolton

  • アーティスト: Michael Bolton
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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MICHAEL JACKSON『OFF THE WALL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に法被要されたアルバムであり、本アルバムによってソロ・シンガーとしてのマイケルは「世界のスーパースター」となった記念すべきアルバムである。本アルバムはクインシー・ジョーンズのプロデュースによるもので、後の「THRILLER」とは違ってソウルの世界を突き進んでいるアルバムである。また、「THRILLER」からは大量のシングル・ヒットが生まれているが、本アルバムからも同様に多数のシングル・ヒットが生まれているが、当時としてはこれは快挙であった。また、大ヒットを記録して、Billboardのレギュラー・チャートでは最高位3位、1980年の年間アルバム・チャートでも3位にランクインしている。が、本アルバムの凄いところは、モンスター・アルバム「THRILLER」の影響もあるが、1984年の年間アルバム・チャートに53位にランクインするというように、再び年間アルバム・チャートにランクインするという凄さを見せた。(前例もいくつかあり、こういう現象はPINK FLOYDの「DARK SIDE OF THE MOON」が何度かこれを達成しているが、希な例である。)

収録されているのは以下の全10曲である。(最近ではボーナス・トラックが追加収録されていますが...)『Don't Stop 'Til You Get Enough』『Rock With You』『Working Day And Night』『Get On The Floor』『Off The Wall』『Girlfriend』『She's Out Of My Life』『I Can't Help It』『It's The Falling In Love』『Burn This Disco Out』。

この中からは2曲の全米No.1ヒットが生まれていて、それらは『Don't Stop 'Til You Get Enough』(1979年のBillboard年間シングル・チャートでは91位、1位獲得は1週間)と『Rock With You』(1980年のBillboard年間シングル・チャートでは4位、1位獲得は4週間)である。また、『Off The Wall』(1980年の年間シングル・チャートでは79位)と『She's Out Of My Life』(1980年の年間シングル・チャートでは65位)の2曲は、いずれもがBillboardのレギュラー・チャートでは最高位10位を記録して、4曲のシングルがTOP 10ヒットとなった。('80'sになってからは、1枚のアルバムから数曲が全米TOP 10ヒットをするというものが増えたが、本アルバム発表当時では、これは快挙であった。)

いずれの曲もが有名な曲であり、当時のディスコ・サウンドの一大ブームに乗っかった『Don't Stop 'Til You Get Enough』やダンサブルな『Rock With You』などが合ったかと思えば、じっくりと聴かせるバラード・ナンバーの『She's Out Of My Life』というように、幅広い内容のアルバムである。また、『Working Day And Night』はライブでもお馴染みの一曲であり、テンポの良い一曲である。

マイケルと言えば、モンスター・アルバム「THRILLER」が先に挙げられるが、それも本アルバムがあってのものである。JACKSON 5からJACKSONSを経てソロになった当時のマイケルは実に良いものを出していたのですが、'80's後半の「BAD」以降は完全に別人になってしまったマイケル。本アルバムを発表した頃に戻ってくれたらいいのに、それは今更無理ですよねぇ~。'80'sサウンドを語ると、必ず「THRILLER」は出てくるが、本アルバムがその'80'sのマイケルの基礎となっているだけに、忘れないでもらいたいアルバムである。

 

Off the Wall

Off the Wall

  • アーティスト: Michael Jackson
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2003/08/04
  • メディア: CD


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MICHAEL SEMBELLO『BOSSA NOVA HOTEL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムであり、本アルバムには、全米No.1ヒットとなった映画「フラッシュダンス」の挿入歌である『Maniac』が収録されている。彼はこの曲のヒットで知られているが、元々長いキャリアを持っている彼は、ヒット・チャートを賑わすことを嫌い、マイペースで多数のアーティストたちのプロデュースを手掛ける道を歩んでいて、このヒット曲が例外なのである。本アルバムはそのような内容であり、『Maniac』はテンポの良いダンサブルなナンバーであるが、これは本アルバムのメイン・ストリームのサウンドではないのである。(それを知らずに、「全米No.1ヒット」ということにつられて、本アルバムを誤解しているバカがたくさんいるのは実に残念なことである。)A.O.R.のテイストを持った大人の鑑賞に堪えうる充実したボーカル・アルバムなのである。

収録されているのは以下の全10曲である。『Automatic Man』『First Time』『Cowboy』『It's Over』『Maniac』『Godzilla』『Talk』『Cadillac』『Lay Back』『Superman』。

この中からは、彼を「一発屋」扱いにする『Maniac』(1983年のBillboard年間シングル・チャートでは9位、レギュラー・チャートでは1位の座を2週獲得)があまりにも有名であるが、先にも述べたように、この曲は本アルバムの中ではちょっと異質のタイプの曲である。それよりも『Automatic Man』『It's Over』『Talk』『Lay Back』といった曲の方が彼の力をより発揮していて、味のあるバラードを聴かせてくれていて、じっくりと彼の世界に浸ることが出来る。

映画「フラッシュダンス」は大ヒットを記録し、そのサントラ盤も大ヒットをしたことから、その挿入歌である『Maniac』を歌った彼のアルバムも、同じようなタイプの曲が収録されていると思って本アルバムにたどり着く方が大勢いるようだが、そういう方には「残念でした」という言葉をお送りする。『Maniac』が目的であれば、彼のアルバムではなく、サントラ盤でことは足りるのである。本アルバムは『Maniac』のMICHAELではなく、一人のアーティストであるMICHAELを堪能しようという方のためのものである。じっくりと彼のボーカルを味わうアルバムなのである。彼のことを「一発屋」いう無知な輩は放っておいて、じっくりと味わいましょう。

 

Bossa Nova Hotel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner
  • 発売日: 1996/01/18
  • メディア: CD
↓一応、本アルバムのジャケット画像を...(これは日本盤です)
マニアック

マニアック

  • アーティスト: マイケル・センベロ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1990/05/25
  • メディア: CD


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MICHAEL SCHENKER GROUP『M.S.G.』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムで、活きの良いハード・ロックをたっぷりと聴かせてくれるアルバムである。当然のことながら、M. SCHENKERのギター・テクニックが存分に発揮されている。ギター・サウンドが好きな筆者としてもこのアルバムはご機嫌の一枚である。とにかく、マイケルのテクニックは凄い!のである。で、彼のギターを中心に芯のある骨太のハードなサウンドが繰り広げられる。

収録されているのは以下の全8曲である。『Are You Ready To Rock』『Attack Of The Mad Axeman』『On And On』『Let Sleeping Dogs Lie』『But I Want More』『Never Trust A Stranger』『Looking For Love』『Secondary Motion』。

いきなり『Are You Ready To Rock』でトップ・ギアに入ったギンギンのサウンドを聴かせてくれると言うことで、彼の健在ぶりを確認すると共に、聴いている方の血も一気に沸き上がる。続く『Attack Of The Mad Axeman』でも、そのエネルギッシュなギターが冴え渡り、この勢いはラストまで続く。LPではA面からB面にサイド・チェンジを行う必要があるが、CDではそのストップ無しに最後まで続いて堪能できるので、この辺りはCDの良さもある。で、筆者のお薦め曲は、『Are You Ready To Rock』『On And On』『Never Trust A Stranger』『Secondary Motion』。それ以外の曲もナイスなサウンドを聴かせてくれるのは言うまでもない。

'80'sになってもマイケルのギターは健在ということを示してくれた本アルバムは、ギター好きにとっては二重丸のアルバムであり、この種のアルバムとしても文句の付けようがない名盤である。たっぷりと堪能してもらいたいアルバムである。ハードなサウンドはちょっとと言う方はともかく、ロックが好きという方は、味わって聴いてください。

 

M.S.G.

M.S.G.

  • アーティスト: Michael Schenker Group
  • 出版社/メーカー: Emi
  • メディア: CD


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