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PINK FLOYD『A MOMENTARY LAPSE OF REASON』 [音楽(洋楽)]

銭形泪」(最終回)という偉大な芸術作品の間に挟まれることになるため、当然のように人類の文化遺産であるP. FLOYDのアルバムをもう一枚続けることにする。


表題のアルバムは1987年に発表されたギルモアを中心とした新生フロイドの4年ぶりのアルバムである。'80'sも後半に入ると、「既に絶滅した」とも言われたプログレであるが、「プログレは死んではいない」というギルモアの魂が作り上げたと言っていいアルバムである。(ロジャーの名前がないということで、完全にギルモア主導のアルバムであり、彼のソロアルバムに他のメンバーと豪華ミュージシャンが集ったと言ってもおかしくない。が、「PINK FLOYD」の名前を使うのにふさわしい内容に仕上げられている。)本アルバムはそのP. FLOYDの名前もあり、セールスは好調であり、本アルバムは1988年のBillboard年間アルバム・チャートでは25位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録した。(それでも、かつてのFLOYDを考えたら、その規模はまだまだ小さい小さい...)
サウンドの方は、幻想的な所はかつての姿が健在で、テーマを設定しているところもかつての通りで、「現代社会」をテーマにしたスケールの大きなフロイド節を聴かせてくれる。お家騒動でゴタゴタしていただけに、大いに待たされたが、期待に応えるアルバムに仕上がっている。

収録されているのは以下の全10曲である。『Signs Of Life [Instrumental]』『Learning To Fly』『Dogs Of War』『One Slip』『On The Turning Away』『Yet Another Movie/Round And Around』『New Machine, Part. 1』『Terminal Frost』『New Machine, Part. 2』『Sorrow』。

やはりFLOYDらしく、アルバム全体で一つの作品になっているだけに、お薦め曲というのは記さない。(というのは、何かをピックアップすれば、それは、例えば「カレーライス」の中で、具である肉、じゃがいも、にんじん、…等の何かがお薦めと言っていることになり、「カレーライス」全体を捉えていないことになるためである。)全体を一つの作品としてじっくりと鑑賞するのが彼らのアルバムなのである。

一応、本アルバムに触れることにするが、インスト・ナンバーである『Signs Of Life』で幕が上がると、いきなり彼らの世界に引き込むというのは流石である。で、ここから50分ちょっとの幻想的なドラマが始まる。メリハリもあり、主張もあって、聴き入っていると物語はドンドン進んでいき、終幕となる『Sorrow』は、メロディがとても綺麗で、余韻を持たせて幕が下りることになる。(このような進行となっているまは流石である。)

彼らのサウンドは、彼らを理解できる者だけに与えられたものであり、これは人類の文化をしっかりと理解することが出来る者にのみ与えられた特権と言っても良いが、本アルバムによってその特権に新たな特典が加わったと言うことが出来る。で、それを聴くと至福の時を得られることになる。(尚、彼らの芸術を理解できない方は、決して聴かないように...)

 

A Momentary Lapse of Reason

A Momentary Lapse of Reason

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Emi
  • 発売日: 2002/08/19
  • メディア: CD


PINK FLOYD『WISH YOU WERE HERE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表されたアルバムである。前作が偉大なアルバム「THE DARK SIDE OF THE MOON」ということで、大いなる期待の中で発表されたアルバムである。が、地味な印象があり、前作と次作「ANIMALS」の間で目立たないアルバムとなっているが、シド・バレットに捧げられた本アルバムは、内容という点ではそれらに劣らない名盤である。

尚、本アルバムは米英で、共にチャートNo.1の座を獲得しているが、Billboard年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。(発売時期の関係もあるが、これは珍しいことである。)

収録されているのは以下の5曲である。(『Shine On You Crazy Diamond』は一大組曲であり、これを1曲と考えると、曲数は違ってきますが...)『Shine On You Crazy Diamond, Part.1~5』『Welcome To The Machine』『Have A Cigar』『Wish You Were Here』『Shine On You Crazy Diamond, Part.6~9』。

本アルバムの半分以上を占める『Shine On You Crazy Diamond』が本アルバムのメインであるのは言うまでもないが、この曲の持つスケールの大きさは流石である。たっぷりと聴き入るだけである。また、アルバム・タイトル・ナンバーである『Wish You Were Here』と合わせてシドに対する思いを綴っていて、彼らの人間性がヒシヒシと伝わってくる名曲である。更に、残る2曲も実にクオリティの高い曲であり、『Welcome To The Machine』は現代文明を批判する社会風刺を取り入れたブラックな所があるだけでなく、そのメロディ・ラインの美しさは秀逸である。『Have A Cigar』は成功の影にある困惑する心情を表現しながらも、哀愁感漂うメロディは秀逸である。

本アルバムは、全体を通して手の込んだ仕掛けは抑えられていて、メロディ・ラインの美しさが際立つサウンドとなっているが、それがまたストレートでハートフルな思いを伝えてくれる。スケールの大きなサウンドというのはこれまでの彼らと変わらないが、本アルバムは人間性が魅力になっている。この後は、社会風刺と言う点がより強くなっていく彼らであるが、「人間」ということを捉えて描いた部分では彼らの頂点に達したアルバムである。

発表から30年以上の歳月が流れているが、その内容はいまだに光り輝いていて、色褪せると言うことは一切無い。本アルバムもやはり人類が残した文化遺産の一つである。彼らのサウンドを理解できる人には至福の一枚である。

 

Wish You Were Here

Wish You Were Here

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: CD


ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・アナザーストーリー)[最終回][改訂版]前編 [ケータイ刑事]

BS-iでの再放送も遂に最終回を迎えることになった「銭形泪」。次週からこの再放送枠では、順番通り「銭形零」の登場となります。(最初のBS-iでの放送から2年と1週間が経過しており、MBSの放送に合わせて一度記しているものの、「[改訂版]」という形で毎週記していく予定です。)5代目「銭形雷」が全40話ということで、「ケー刑事」シリーズ最長という座は譲ったものの、「ケー刑事」シリーズで初めて「1st./2nd.シリーズ」という形で展開され、「ケータイ刑事」の人気を押し上げてここまで盛り上げた功績はやはり特筆する所である。また、色々な実験的な試みを行い、現在の「ケー刑事」のフォーマット、姿勢を完全に確立させたのも「銭形泪」である。続く「」や「」でも「」を手本にしているところが多々あることからもそれらのことは分かるが、まさに「大傑作」なのである。(筆者は、当然の如くDVD-BOXを所有しているが、本当に何度見ても飽きない物語である。→お持ちでない方は、本作は購入するべきです。特に、「2nd.シリーズ」が収録されているBOX2とBOX3は必須です。(BOX1も不可欠ですが...))

今回の物語は、「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」ということで、最終回の物語であり、かなり遊びのある内容の物語となっている。また、シリーズを通してのネタや、楽屋落ちのネタもあり、実にバラエティに富んだ全39話の「銭形泪」のラストを飾るにふさわしい内容が詰まっている。(とにかく、制作側も楽しんでいることがヒシヒシと伝わってくる。)「アナザーストーリー」になってからはパワーダウンした感じが否めなかったものの、泪ちゃんを中心として、実に楽しい物語を見せてくれました。(佐藤二朗さんも自分の世界を出してくれましたし...)

尚、この記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、この物語に関しては過去に一度記しているためである。(前回記したのは、約11ヶ月前に、MBSで放送されたのに合わせて記したもので、その時から「銭形泪」について書くとあまりにも長くなるようになりました。今回はその長編をベースにして、加筆を行っているので、これまた大長編となってしまいました。ということなので、A/Bパートで分割させる「前後編」ということにしました。)尚、以前に記したその記事をご覧戴くのであれば、ここをクリックして下さい。では、いつものようにいつもの如く、前後編に渡る長文&(今更ながらの)ネタバレありで、最終回の本編に行くことにします。

公園を柴田さんと共に歩いている泪ちゃん。柴田さんが話を切り出す。「昨日、妙なことがあってね...」これに「何ですか?」と泪ちゃん。「夜中にふと目を覚ましたら、玄関でポトリと音がして、ドアスコープを覗いたら、軍服の男が何かやっていた」と答える柴田さんだったが、泪ちゃんは「もしかして、新耳ネタ?」と尋ねる。→こういう言葉が出るということは、泪ちゃんは「怪談新耳袋」を見ているのでしょうね... が、これは「・2nd.17話」で、「新耳」とのコラボがあり、泪ちゃんも「新耳」についてはしっかりと知っています。また、「ケー刑事」と「新耳」は共にBS-iの作品であり、それとなく宣伝をしていることにもなる。また、この物語の初放送(2004/9/26)時点では単に同局の他番組の宣伝にしかならないのだが、後の「怪談新耳袋」の第4シリーズになると、泪を演じた黒川芽以さんが第4シリーズの主演という形で「新耳」に出演することになるのだから、先を見越しての番宣?と考えることも出来ないでもない。(更に「銭形雷」でも1st.2/9話、2nd.2話でも「新耳」ネタを扱っている。)

柴田さんは「いや、そういうことじゃなくて...」と「新耳」とは関係ないことを口にすると、内ポケットから一枚の紙を取り出して「ドアの下にこんなものを挟んでいった」と言って泪ちゃんに見せる。それは「シベリア超特急5」のチラシでした。で、泪ちゃんは「シベ超5?」と呆れたというか、驚いたというか、複雑な表情を見せる。(やっぱり黒川芽以さんの表情は実に豊かです。)→この「アナザーストーリー」は「シベ超」とのコラボ作品であるだけに、宣伝を行うことは当たり前であるが、あまりにも見え見えの宣伝であるだけに、逆にそれが微笑ましく思ってしまいます。ただ、出演者の所に「黒川芽以」「金剛地武志」「佐藤二朗」という名前まで入れてしまうという遊びがあれば、もっと良かったと思いますが...(とにかく、1シーンだけでも出演させればよかったのに... この3人は「シベ超5」には出演していません。)

そんなところに、例の汽笛が響き、空を見上げる泪ちゃんと柴田さん。で、お馴染みのジローさんのコーナーへ突入。(今回の物語では、ジローさんの出番はここだけでなく、他にも出てきます。)今回はチアガールが手にしているフサフサ(ポンポン)を持っているジローさんは「シベリア超特急」のTシャツを着ている。その脇には軍服を着た若い男が二人がいて、手にはフサフサ(ポンポン)を持っていて、チアガールのように飛び跳ねている。で「何だあれは?」「か?」「カブトムシか?」で、ジローさんが「いや違う、あれはシベリア超特急だ」といつもの通り。が、それに何の反応もしないで応援している軍服姿の二人に、ジローさんはキレて「お前ら、今、朝の何時だと思っているんだ。バカヤロー!」が、ジローさんも一緒になってフサフサ(ポンポン)を振り始めるが、直ぐに地面に叩きつけると「帰る俺は...」と言って退場していきました。

空に現れた銀河鉄道999、もとい、シベリア超特急はいつものようにいつもの所に降りてくる。(やはり、何回見ても999の到着に見えます。)ホームでそれを迎える泪ちゃんと柴田さん。で、列車がホームに到着したのを見ると、「閣下の汽車だ」と実に嬉しそうな表情をする泪ちゃん。一方、柴田さんは「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした。(「貴社の記者が汽車で帰社した」と漢字のテロップがでる所はやっぱり親切な「ケー刑事」です。)」と独自の世界に突入。泪ちゃんは「はい?」と一応反応してくれました。柴田さんはそんなことは気にせずに「受験生諸君、さあ漢字で書いてみよう」と呼びかけました。→皆さんは漢字で正しく書けますか?(また、間違えずに日本語変換できますか?でも、最近はATOKもMS-IMEもずいぶんと賢くなり、一括変換で間違うことなく正しく変換できるようになっている。が、漢字変換に頼っていると、正しい漢字が書けなくなるので、しっかりと勉強しましょう!)

そうしていると、ドアが開き、赤絨毯が敷かれ、閣下が降りてきて椅子に座ると「ご苦労」と閣下。これに泪ちゃんは「また事件ですか?」と実に嬉しそうな表情をして尋ねる。→正義感に燃える泪ちゃん、これはこれでいいことですが、事件が起こることを嬉しそうに思うのは如何なものかと... 一般市民にとっては、事件は一切起こらず、警察が暇をもてあましているということの方が平和で良いはずです。しかも現役女子高生の泪ちゃんだったら、事件が起こらなくて暇だったらば、学校にもちゃんと通えるはずだと思うのですが...

一方、柴田さんは柴田さんで、これもまた頓珍漢な質問を。(一応、これも日本語シリーズということになる。)「どうして苦労に「ご」をつけるのですか?」→おいおい、柴田くん。そんなことを言っていたら「・2nd.4話」の時に言霊教授に殺されていますよ。(よくもまあ殺されずに生き延びている、と言うことも出来ますが... 或いは、これは「・1st..10話」のネタにもなるが「5(ご)」ではなく「6(ろく)」を付けてみたら如何でしょうか?(ここでの「ご」は「5」ではなく「御」ですが、念のために記しておきます。)

が、閣下は柴田さんの質問には完全無視で、「本日の作戰計画を渡す」ということで、佐伯大尉に作戰命令書を渡す。で、泪ちゃんたちの前に歩み寄った佐伯大尉はその作戰命令書を泪ちゃんたちにしっかりと見せると泪ちゃんに手渡し、敬礼する。一方、受け取った泪ちゃんは「きたきた♪」と、本当に嬉しそうにしている。(泪ちゃんの笑顔は可愛いけど、事件を嬉しがっていてはいけませんよ、泪ちゃん。)柴田さんは「「苦労」はそんなに偉いんでしょうか?」とぼやくが、当然誰も相手にしてくれない。→可哀想だから少しだけ相手をしてあげます。「苦労」は偉いとか偉くないとか、そんなことは関係ありません。「九郎」だったら偉い人はいるでしょうが...(例えば、源九郎義経(源義経)だったら「偉い」と言っても疑問は持たないでしょう...)

で、閣下はいつものように「戦争は絶対に避けなければならん。平和への道は一日にしてならずだ。いっそう、訓令努力せよ」と、いつもの言葉を言い、中野少尉の進軍ラッパが響き、敬礼する閣下の画面でサブタイトルが出る。

再び公園に戻った泪ちゃんと柴田さん。柴田さんが作戰命令書を手にしていて、泪ちゃんと顔を見合わせてから頷くと、それを開ける。「本日ノ作戰命令 水野晴郎ヲ迎撃セヨ!」と書かれていた今回の作戰命令書を見て泪ちゃんは「水野晴郎って、あの世界の?」。更に柴田さんは「マイク水野と呼ばれた映画の巨匠」と言うが、これはまあちょっと映画に詳しい方であれば誰でも口にする言葉である。(が、何でもマニアの柴田さんのことだから、映画マニアでもあるということでしょうね。)しかし、今回マニア度が高かったのは柴田さんではなく泪ちゃんの方でした。で、「昭和6年7月19日生まれ、岡山県出身の?」と口にする泪ちゃん。どうしてそこまで詳しく知っているのでしょうか?(これはIQ180には関係ありません。やはりマニアというしかありません。→手持ちの資料で水野氏のプロフィールを調べてみると、生年月日、出身地は泪ちゃんの言葉通りでした。)ということで、泪ちゃんは映画マニアと認定されました。(一応、自分では「おじいちゃまのマニアです」と言っていた泪ちゃんですが...)で、柴田さんが「まさに。チャンプ・ガッツとも親友のあのマイク水野」と、そこまで言わなくても「水野晴郎」って言えば、同姓同名の人物がいないと言い切ることは出来ませんが、完全に特定できると思いますが...(柴田さんも、泪ちゃんに負けずに「マニア」だということをアピールしたかったのでしょうね。)

と、そこに「警視庁から入電中」というお馴染みの着ボイスで事件を知らせるメールが届く。で、急いで携帯を開く泪ちゃん。「日本映画界の重鎮、水野晴郎さんが行方不明の模様。直ちに捜査を開始せよ」といつもならばもう少し事件についての情報があるのに、これじゃあ手掛かりも無いですよ。ということで、今回はいつもの事件発生とは少しニュアンスが違うようです。で、泪ちゃんは「えっ?」と驚く。柴田さんも「行方不明?」と口にすると、泪ちゃんと顔を見合わせる。で、二人は直ぐに捜査を始める。

映画プロデューサと水野氏のマネージャーの元に出向いた泪ちゃんと柴田さんは、早速話を聞く。尚、この部屋には「シベリア超特急」シリーズのポスターが壁にたくさん貼られている。(これは「ケー刑事」であれば色々と遊び心を持って細かいところにまで拘るのですから、当然と言えば当然である。何せコラボ企画ですからね。)が、単にコラボというだけではなく遊び心にも満ちている。というのはその中にある「シベリア超特急00-7」というポスターがあるのである。実際にはそんな作品はありません。「00-7」という数字は、当然「007」、そう、あのJames Bondのことである。(ここでは「海王星団」の物語(「・2nd.22話」)を適応して「7は天王星」というようなことを考える必要はない。)尚、James Bondのことを泪ちゃん流に述べるとこうなるのかなぁ?(但し、詰まらずにラストまでスラスラと言い切らなければならないですよ。)「小説家・イアン・フレミングが生み出した世界的にヒットしたスパイアクション小説を原作として製作された映画シリーズに登場するスパイである。彼はイギリスのMI-6に所属していて、コードネーム「007」という殺しのライセンスを持っている。1962年の「ドクター・ノオ」からこれまでに「ダイ・アナザー・デイ」までの20作の映画が製作公開されている。また、これまでに初代のショーン・コネリーから始まり、ジョージ・レイゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンが演じてきたあのJames Bond。」(2006年12月にシリーズ第21作の「カジノ・ロワイヤル」が公開になり、6代目ボンドとしてダニエル・クレイグが登場することになるが、この物語が製作・放映された時点では、21作目&6代目はまだ形になっていませんでした。)

また、その「シベリア超特急」ということで、鉄道(列車)に関する007というものに対応させている所も凝っている所であり、どことなく「ロシアより愛をこめて」をイメージさせてくれている。(で、その007シリーズに、2010年過ぎになって、日本を舞台にした物語を製作してもらい、日本の秘密情報局のメンバーとして銭形四姉妹従姉妹が勢揃いということを考えると楽しくなってきます。ここの所、ボンドガールというと、アクション系に走っているだけに、銭形姉妹であれば知的なイメージもあるだけに、また新たなボンドガールになると思うのですが...(当然、演じるのは、あおいちゃん芽以ちゃん真希ちゃん夏帆ちゃん早織ちゃんで、「ケー刑事」での役名そのままで登場してもらう。年齢的にも、零ちゃんがまだティーンであるが、他の4人は全員大卒ぐらいの年齢になる。→現在「ケータイ刑事」では彼女たちが集結するというのはあり得ないことになっているだけに、世界に飛び出して、その場で一同に集結というのを期待したくなります。また、この顔ぶれだったら、全員が世界に通用する高い演技力を備えているだけに、是非とも実現して欲しいと思います。(5人というのは多すぎるとしても、3人ぐらいは集結してもらいたいのですが...))また、五代さん、高村さん、岡野さん、柴田太郎&束志、更には佐藤公安たちも、ちらっとで良いから、日本側の情報局員として登場したもらいたい所である。)

(ちょっと脱線しすぎたが、ここで物語の続きに戻る。)泪ちゃんが「事情をお話ししていただけますか」と尋ねたのは、映画プロデューサの丹羽多文(にわ・たもん)であった。(これは当然、「ケー刑事」シリーズの丹羽多聞アンドリウPの名前をいじったものである。)で、彼の話によると、3日前から水野氏とは連絡が取れない状態になってしまっていて、明日は「シベリア超特急5」のプレミア試写会と言うことで頭を抱えているということだった。で、泪ちゃんは水野氏のマネージャーである富ヶ谷美香子(「ケー刑事」シリーズには「美香子」という名前がよく出てきますが、これはスタッフの中尾美香子さんの名前をいじっているものです。)に「姿を消す理由とか、何かあったんですか?」と尋ねる。が「いいえ、それが無いから困っているんです」という答えだった。水野氏は出掛ける時は必ずスケジュールを教えてくれて、しかも朝昼晩と一日3回、几帳面に連絡をしていたということだった。そうしていると、美香子の携帯のチャイムが鳴った。で、時間を確認した美香子は、「家に帰ってやらなければならないことがあるので、お先に失礼します」と言い、後のことを丹羽Pに任せ、泪ちゃんたちの制止も聞かずに出て行ってしまった。で、泪ちゃんと柴田さんと丹羽Pの3人での話が続く。

「いつも、あんな感じなんですか?」という泪ちゃんの質問に「刑事さん...」と言いづらそうな話を始める丹羽Pは、机の向かい側に座っている泪ちゃんに向かって身を乗り出すようにして小声で話し始める。(泪ちゃんもしっかりと身を乗り出してそれを受ける。)「見ちゃったんですよ、3日前、彼女と水野先生が大喧嘩している所を...」というのは、水野氏が、美香子が飼っている毬藻の水槽に間違ってメダカを入れてしまい、そのメダカが毬藻を1つ食べちゃったということであった。美香子は毬藻に名前まで付けて可愛がっていたので、怒り狂って水野氏を人殺し呼ばわりしたということであった。泪ちゃんが「人殺し...」と言葉を漏らしたのに対して「毬藻なのに...」という柴田さん、これは柴田さんらしいツッコミです。

尚、美香子が毬藻に付けた名前というのは「アンドロポフ」と「チェルネンコ」であった。また、食べられたのは「アンドロポフ」だった。→この名前ですが、またも歴史(現代史ですね)の勉強になる名前です。(分かりますよね。)「アンドロポフ」というのは1982年に、当時のソ連共産党のブレジネフ書記長の死により後継指導者となった元ソ連共産党書記長であり、1984年に亡くなった。(ソ連の指導者としたら短命政権でした。)そして「チェルネンコ」はそのアンドロポフの後を受けて1984年に書記長となるが、翌1985年に亡くなった。(尚、チェルネンコの後任書記長はゴルバチョフである。)とにかく、この時期のソ連は短期間の間に相次いで指導者が亡くなるという大変な時期であり、ソ連の崩壊に向かっていよいよ突き進んでいくことになる書記長(=ソ連の最高指導者)の名前である。しかも食われたのが先に亡くなった「アンドロポフ」というのも、歴史の順番に従っているというように、細かい所にまで拘っているのは流石は「ケー刑事」です。→だけど、どうしてソ連の指導者の名前を毬藻に付けるのでしょうかねぇ...?(歴史上の人物だったら、色々とあると思うのですが...)

また、丹羽Pは、美香子が「殺してやる、アンドロポフの仇を取ってやる」と言ったことも話しました。(この時、両手で首を絞めるような手振りをする丹羽P。)で、泪ちゃんもこれには少し驚いたようでした。が、愛情を注いでいるものに対する人の感情というのは、本当に凄いものがあるものなので、美香子の気持ちも理解できない訳ではありません。

で、マネージャーの美香子の自宅マンションを訪れた泪ちゃんと柴田さん。応接室のソファに並んで座っているが、美香子がいない。泪ちゃんはソファのクッションを手にして「ふかふかだ...」なんて言っているが、こういう所はまだ子供といった感じがして、親近感が生まれます。一方、柴田さんは「シベ超御殿か...」と感心しているが、「お茶も出さないで...」とこぼしている。(「確かにねぇ」と一応受けてくれる泪ちゃんでした。)そこに「お待たせしました」と言って美香子がやってくると、ソファに腰を下ろし、足を組んで両腕を広げて、思いっきりのんびりしようという姿勢を取る。で、泪ちゃんが「あのぅ、3日前...」と質問を始める。「美香子さん、水野先生と喧...」と言ったところで、美香子の携帯のチャイムが鳴った。で、美香子は「ごめんなさい、ボディケアの時間なの」と言って、柴田さんに向かって誘惑するようなポーズを示し、「ちょっと待っててくださる」と言うと立ち上がり、席を外してしまう。泪ちゃんはちょっと不満そうな表情をするが、柴田さんは「ボディケア...」と言って様子がおかしい。すっかり鼻の下を伸ばしていて、鼻血を出しそうになるのをこらえながら、立ち上がると美香子の後を追う。直ぐに泪ちゃんが「ダメですよ、柴田さん」と注意をするが、柴田さんには届かない。で、鼻血を抑えるように後頭部を軽く叩きながら美香子が上がっていった階段をこっそりと上り、物陰から覗こうとする。既に鼻血が両方の鼻の穴から流れている柴田さん。すっかり変態(ストーカー)になっている...→これが暴露されたら、「警視庁、またも不祥事」なんてことになってしまうと思いますよ。

こうなると柴田さんの頭で考えることは誰でも容易に想像できる。「まさか...」と言って美香子の様子を覗く柴田さん。が、美香子は網で水中から毬藻のチェルネンコをすくい上げていて、その手入れをしていたのだった。「綺麗になりまちょうね...チェルネンコくん」と口にする美香子。だがこれはペットを溺愛する人であればよく見られる姿でもある。「ボディケア」と言ったのはマネージャー(人)のではなく、毬藻のボディケアだったのである。やっぱり、柴田さんの期待通りには、そうは簡単にはいかないものなのです。(世の中、厳しい!)が、階段の影にいる柴田さんは「あれがチェルネンコ」と言ってチェルネンコに対して対抗意識を燃やしていました。

そこにピンポーンと玄関チャイムが鳴り、来客の様子。美香子は「出てくださる?」と言うと、泪ちゃんが出ることに。で、「はい」と泪ちゃんが玄関に出ると、やってきたのは洗濯屋二朗だった。で、「あっ、クリーニング屋さん」と泪ちゃんは美香子に変わって受け答えする。で、洗濯屋二朗は「先日お預かりしたドレスが仕上がりましたので、お届けに来ました」と、ここまでは普通だが、顔が泪ちゃんに近づきすぎ...「あっ、そうですか」と、ここはごく普通の対応をする泪ちゃん。洗濯屋二朗は更に続けて言う。「綺麗に落ちましたよ、あの日ののことなら、何でもお任せ下さい」で「」と言うところに泪ちゃんは反応する。また、洗濯屋二朗は不味いことを言ったと慌てて口を手で隠そうとするも、言った言葉は取り消すことは出来ません。で、体裁悪そうに、ドレスを泪ちゃんに渡すと、「毎度、どうも」と言って帰って行きました。泪ちゃんはドレスを受け取ると「あっ、どうも」と言って玄関の扉を閉めるが、「血」という言葉が気になっている。そこに、鼻血を出したままの柴田さんが「血って何だろうね」と言ってやってくる。泪ちゃんはちょっと深刻な表情になって「まさかとは思いますけど...」と言うが、視線の先に入った傘立ての傘に気づくと、その傘を手にして「柴田さん、これ、血じゃないですか?」と言う。泪ちゃんが手にした傘の先は確かに赤く染まっていた。で、それを目にした柴田さんは「血だ」と言うと、傘の先端部の臭いを嗅ぐ。で「匂う、悪のしたたり」と口にする柴田さん。これに泪ちゃんは「えっ?」と変な顔をするだけでした。→「匂う、悪の香り」と言えばお姉ちゃまですし、「潤む、悪の雫」がちゃん、(この際ですから、他の3人も。「うずく、悪の予感」がちゃん、「増せり、悪の数字」がちゃん、「よどむ、悪の天気」がちゃん)ということで、「○○、悪の△△」ということでは銭形姉妹(&従姉妹)に共通しているこの台詞をもじっているものの、鼻血を出したままの柴田さんが言うと、ちっとも事件を解決するヒントにすらならないように感じます。で、「したたり」ということから、ホラー映画の「悪魔のしたたり」や「死霊のしたたり」「ドラキュラ 血のしたたり」という作品(の名前)が自然と浮かんできました。それにしても、鑑識の人間である柴田さん。一目見ただけで「血」と判断して良いのでしょうか?しっかりと分析してから結論を出すべきだと思うのですが...(まあ、そこは「ケー刑事」、柴田さんは鑑識のスペシャリストということで一目で分かるのかも...?)

警視庁に戻った泪ちゃんたち。柴田さんが、傘に付着した血の鑑識結果を告げに泪ちゃんの元にやってくる。で、柴田さんの報告は「傘に付着した血痕、水野さんのものと一致したよ」ということで、泪ちゃんは「やっぱり」と、予想していた。で「こんなことは考えられませんか」と、自分の考えを口にする。「アンドロポフを殺された美香子さんは、復讐をするためにあの傘で水野さんを刺し殺した。その時来ていたのが、クリーニング屋さんが届けてくれたドレスです。血はきっと返り血だったんだと思います。」ということで、泪ちゃんの出した結論は「水野さんは行方不明なんかじゃありません。殺されたんですよ、美香子さんに」(行方不明事件ではなく、やっぱり殺人事件という展開に進んでいくのは予想通りなのですが...)

ということで、再び美香子のマンション。柴田さんがルミノール反応スプレーを使って床のルミノール反応検査を行っている。(でも、この「ルミノール反応スプレー」ですが、どう見てもただの虫除けスプレーにしか見えないのですが... こんなに簡単な検査でルミノール反応の検査はできないはずですが... →鑑識のスペシャリスト・柴田家がこの「ルミノール反応スプレー」を開発したということにしておきましょうか。でも、青白色の発光をするという反応はちゃんと原理通りでした。)一方泪ちゃんはその間に美香子に問う。「美香子さん、あなたは水野さんを殺しましたね」が、美香子はそれを笑って「何て大胆なことをおっしゃるのかしら」と惚けるだけだった。が、泪ちゃんには余裕があった。そうしていると柴田さんが「出たよ、床からルミノール反応」と言って、検査が終わる。美香子は「ルミノール反応?」と何のことか分からないでいるが、泪ちゃんは笑顔を浮かべて「ビンゴですね」と柴田さんに言う。で、柴田さんも(得意の台詞の変形ですが)「床は真実を語っている」と語る。

で、泪ちゃんは美香子に説明をする。「ルミノール反応は、いくら綺麗に拭き取っても分かるんです」(確かにその通りで、血液を綺麗に拭き取っても分かるのですよね。)で泪ちゃんは「ここが殺害現場ですよね」と美香子を問いつめる。が、美香子は「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ」と慌てて言うと「じゃあ、私がここで水野先生を殺害して、で、その死体をこの部屋の何処かに隠したとでも、そうおっしゃるの?」と逆に泪ちゃんに問う。が、間髪入れずに泪ちゃんは「ええ、あらゆる状況から考えて。もしくは...」と自信たっぷりに口にする。これに「モスクワ?」と惚ける美香子だったが、泪ちゃんはそういうギャグは相手にしない。で、「運び出した」と言う。(毬藻の名前が「アンドロポフ」に「チェルネンコ」ということ、更にこの台詞から、美香子は「ロシア」ではなく「ソ連」に相当かぶれているようですね。)が、美香子は「証拠はあるの?女の私が水野先生の死体をたった一人でこの部屋から誰にも見られずにどうやって運び出したっていうの」と、一転して反撃に出る。が、泪ちゃんは「それは...」と答えに詰まってしまって反論はできなかった。

が、その時、またも玄関に来客を知らせるチャイムが鳴る。で、美香子が「どなた?」と言って席を外して玄関に向かう。で、玄関を開けた美香子。「はい、どうもこんにちは、修理屋二朗だ」と早口でまくし立てて現れたのは、またもジローさんでした。で、3日前に美香子が修理に出したスーツケースを持ってきていて「直ったから」と言っている。更には「中にね、ちらほらとね、赤い染み赤い染みが付いていたからね。それも落としてやったよ」と言う。で「ありがとう、ありがとう」と一応口にする美香子だったが、泪ちゃんが玄関にやってきて「赤い染み?」と口にすると、不味いことを言ってしまったと慌てて口を押さえる修理屋二朗。で「毎度、どうも」と言って帰っていきました。で、玄関の戸を閉める美香子は体裁が悪いという表情になり、泪ちゃんはそんな美香子をしっかりと睨みつける。そして一旦目をそらすと、目を閉じて考え始め、「潤む、悪の雫」そして、再び目を開くと美香子に「もう、本当のことを言ってください、美香子さん」と言う。が、美香子は何も言わずに泪ちゃんの前を通り、玄関から部屋の方に移動した。

泪ちゃんはゆっくりと美香子の後を追って部屋に入ってくる。そして立っている美香子の背後に立つと、「あなたは水野さんの死体をあのスーツケースに入れて運び出したんですね」と問いつめる。(泪ちゃんの目が真犯人を追いつめたという自信に満ちたものになっていて、迫力があります。)が、美香子は開き直り、「だったら死体を、私が殺して捨てたという水野先生の死体を今すぐここに持ってらっしゃいよ」と言い、相変わらず白を切るだけ。更には「出来るわけないわ、死体なんて何処にも無いんだから」と言い、自分は捕まらないということを言葉には出さないものの、自信たっぷりに言っている。(そもそも、死体が発見されない限り、殺人事件として警察は動くことは出来ません。→今回の事件は「行方不明」ということから始まっているので、その捜索ということでは動けますが、死体が発見されない限りは殺人事件としては動けません。)これに泪ちゃんは「何処にも?」美香子は「そうよ。だって水野先生は生きているんですもの」と、あくまでも殺していないと言う。

「生きている?」と柴田さんが言うと「さっき、水野先生から電話があったの」と言う美香子。泪ちゃんは少し驚いて「電話が?」と言葉を漏らす。で、柴田さんと共にゆっくりと美香子の側にやってくる泪ちゃん。すると美香子は「あなた達が来る少し前よ。これを、これを聞くがいいわ」と言って、電話の「留守」ボタンを押して水野先生からの電話を聞かせる。

電話の声は確かに水野氏のものであり、「こんにちは水野晴郎です。いや~あ、いいもんですねぇ~。いいもんですねぇ~。いいもんですねぇ~」というメッセージだった。で、美香子は自信たっぷりに「どう。何よりの証拠でしょう」と言うが、泪ちゃんは「こんなの、テレビでやっている水野さんの声をつなぎ合わせれば簡単に作れるじゃないですか」と反論する。(でも、いつもの泪ちゃんと違って、少し興奮気味になっていて、冷静さを失っています。これはいつも冷静な泪ちゃんにしたら、実に珍しい所でもあります。)が、美香子は「えっ?そうかしら」と、やはり惚ける。「そうかしらって...」と泪ちゃんは口を割らない美香子に苛立ちを隠せない。美香子はそんな泪ちゃんに対して「この際だからはっきり言っておくわ、銭形さん。あなたたちの役割は水野先生を捜し出すこと。私を殺人犯に仕立て上げることじゃないはずよ。そうでしょう」と言うが、これに泪ちゃんは何も返す言葉はなかった。(でも「行方不明」の捜査なんですから、美香子の言う通りであり、殺人事件として動くのは死体が発見されてからとなるのが本来のやり方なんですよね...一応、泪ちゃんも分かっているようですが...)

あるガーデンにやってきた泪ちゃんと柴田さん。泪ちゃんは「絶対に犯人は美香子さんです」と柴田さんに言う。(それにしても泪ちゃんも泪ちゃんで、自信たっぷりです。が、これはこれまでに解明してきた多くの事件の実績があるためだというのは分かりますが、少し意地になっているように思います。)柴田さんは「でも、死体を見つけ出さない限り、彼女の逮捕は難しいよ」と口にするが、これは(珍しく)その通りなんですよね。が、泪ちゃんは「死体を隠した場所はだいたい見当がついています」と自信たっぷりで、笑顔を見せている。そして「ここですよ」と言う。柴田さんは訳が分からないようで「ここ?」と問い返すが、泪ちゃんがそれに対して説明してくれる。3日前の夜、美香子はガーデンパーティに出掛けていて、そのパーティが行われたのはここだった。その時、美香子は自宅のマンションからここまでタクシーで来ていて、その時のタクシー運転手が「スーツケースをトランクに乗せた」と証言していた。そして、パーティからの帰宅途中に美香子はスーツケースを修理に出していた。ということで、美香子はパーティの最中に人目を盗んで、このガーデンの何処かにこっそりと死体を隠した、という推理だった。で、ガーデンを掘り返せば水野さんの死体出るはずだという泪ちゃん。そして手にしたのはガーデニングに使う小さなスコップであり、二つを手にして「よし、はい」と言って、スコップの一つを柴田さんに手渡す。が、柴田さんは「これはちょっとまずいんじゃない。だってここ私有地だし、許可取っていないし...」と結構冷静でいます。が、泪ちゃんは「許可なら、もうおじいちゃまに取りました」と答える。「銭形警視総監?」と言う柴田さんに笑みを浮かべると「はい、だから、大手を振ってレディ・ゴー♪」とスコップを右手で持っていてそれを天に突き上げるようにして、早速捜査を行おうとする。(柴田さんも一緒にスコップを突き上げる。)→手回しの早さは凄い泪ちゃんですが、ガーデニングに使う小さなスコップでガーデンを掘り返す気でいたの?と、やっぱりいつもの泪ちゃんとは違います。(どうやら、柴田さんのおかしな所が泪ちゃんにも感染してしまったのでしょうか?今回の泪ちゃん、やっぱりどこか変です。)

そこに突然、シャッターの嵐の音がする。で、「えっ、何?」と泪ちゃん。そして芸能レポーターたちの大群がやって来ると、あっという間にマイクを手にしたレポーターたちに取り囲まれてしまう泪ちゃん。で「本当に水野さんは殺されたんですか?」「ここに死体は埋まっているでしょうか?」「死体の発見はいつなんですか?」と質問攻めになる。(更に「シベ超5は公開されるんですか?」という質問まで飛び出している。→これは泪ちゃんに質問してもダメで、映画会社の方に尋ねるべき質問です。)が、戸惑って何も答えられない泪ちゃん。更にレポーターの質問が飛んでくる。が、そこに美香子が現れると「どうもありがとう」と言ってレポーターの質問を遮り、泪ちゃんの前に立ちはだかる。そして「みなさん、どうしても取材がしたいとおっしゃるものですから...」と不敵に笑いながら泪ちゃんにプレッシャーを掛けようとする。泪ちゃんは「あなたが呼んだんですか?」と口にするが美香子は「これで死体があがらなかったら大変ねぇ。警察の失態は免れないわ」と一段と泪ちゃんにプレッシャーを掛ける。泪ちゃんもそのことは分かっているようでいて、重苦しい表情になる。で、美香子は「泪ちゃん、ピ~ンチ!」と言うと誇らしげに笑い始める。

そうしていると、泪ちゃんの携帯に「大本営発表!」という着ボイスで、閣下からの着信が入る。「閣下だ」と言って直ぐに携帯を開ける泪ちゃん。泪ちゃんは電話に出ると困惑した表情で「閣下」と口にする。「壁にぶつかっているようだね、銭形くん」と閣下。泪ちゃんは「はい、ご覧の通り」と助けを求める。(ここまで泪ちゃんが追い込まれるというのも今までありませんでした。)閣下はお馴染みの「ヒトラーとスターリンは信用できん」から始めると「作戦変更!」と口にする。これに泪ちゃんは「待ってました」と笑顔を浮かべて答える。(追いつめられても笑顔を見せる余裕が泪ちゃんにはまだありました。)で、閣下の言葉は「生きとし生けるもの、全ては土に帰す」ということで、この後は「以上、訳不当以上、努めて止まず」で敬礼をする。泪ちゃんも敬礼をして「食べられません、勝つまでは」と返し、電話は切れる。(それにしても、いつに増して泪ちゃんが険しい表情をしていました。)

が、美香子は追い打ちを掛ける。マスコミは相変わらず写真を撮っている中「こんな時に電話なんて、まあ、呑気なものねぇ~」と皮肉めいて口にする。が、泪ちゃんはこれには反応せず、直ぐに閣下の言葉(ヒント)から考え始める。「全ては土に...」と何回か口にすると、頭の方はフル回転を始める。美香子は「それとも自信の裏返し?」と茶々を入れるが、泪ちゃんは相手にしないで考えを続ける。そんな泪ちゃんはふと上の方を見上げる。すると目に飛び込んできたのは、このガーデンの側にあるゴミ処理場の煙突だった。で「んっ?」と泪ちゃんは閃きました。笑顔に戻った泪ちゃんは「そうかぁ、謎は解けたよ、ワトソンくん」(ここでAパートが終了でアイキャッチが入る。)

Aパート終了時点で経過時間は17分ちょっとである。Bパートと閣下のお言葉を合わせると、その残り時間は8分ちょっとということになる。この分量でここで分けると、後半は前半と比べて半分に満たないと言うことになり、いつもの1話分よりも少なくなるのは必至である。が、今回の物語ではいつも以上に色々なネタが散りばめられているので、それらに触れるとそれなりの量になるのは明らかなので、ここで「前編」として一旦切ることにして、Bパート、閣下のお言葉、そして色々なネタに関することは「後編」ということにします。(1日後にUPします。)→10/3 0:00にUPしました。(ここをクリックして下さい。)

「To Be Continued」

 
 
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: O.S.T., サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
泪の海

泪の海

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, ASSASSIN, 遠藤浩二, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD
ヒコーキ雲

ヒコーキ雲

  • アーティスト: 丹羽多聞アンドリウ, 沢田聖子, Mei Kurokawa, 遠藤浩二, 林有三, 黒川芽以
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者: 宮崎 あおい, 堀北 真希, 黒川 芽以, 夏帆
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
 
↓「シベリア超特急」
シベリア超特急 特別編集版〈豪華愛蔵仕様〉

シベリア超特急 特別編集版〈豪華愛蔵仕様〉

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2001/11/23
  • メディア: DVD
シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD
裏・シベリア超特急BOX(通称:うらシベBOX)

裏・シベリア超特急BOX(通称:うらシベBOX)

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2006/05/27
  • メディア: DVD
シベリア超特急5~義経の怨霊、超特急に舞う~

シベリア超特急5~義経の怨霊、超特急に舞う~

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD
シベリア超特急7 ~汽車の中で悪霊が鳴く~

シベリア超特急7 ~汽車の中で悪霊が鳴く~

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/09/20
  • メディア: DVD
シベリア超特急 スーパー・コレクターズ・エディション

シベリア超特急 スーパー・コレクターズ・エディション

  • アーティスト: サントラ, 油井昌由樹, 藤吉じゅん
  • 出版社/メーカー: Project-T
  • 発売日: 2002/11/20
  • メディア: CD
↓「怪談新耳袋」
怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: DVD
怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/02/08
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/06/02
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 ノブヒロさん

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: DVD
 
↓銀河鉄道999
銀河鉄道999 SONGS&OTHERS

銀河鉄道999 SONGS&OTHERS

  • アーティスト: サントラ, ささきいさお, 杉並児童合唱団, こおろぎ’73, 渡辺直子
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2001/08/18
  • メディア: CD
〈ANIMEX 1200シリーズ〉(4) 東映長編アニメーション映画 オリジナル・サウンドトラック 交響詩 さよなら銀河鉄道999

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(4) 東映長編アニメーション映画 オリジナル・サウンドトラック 交響詩 さよなら銀河鉄道999

  • アーティスト: 熊谷弘, コロムビア・シンフォニック・オーケストラ, サントラ
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2003/09/25
  • メディア: CD
銀河鉄道999 DVD-BOX the MOVIE

銀河鉄道999 DVD-BOX the MOVIE

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2001/07/21
  • メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 1 「永遠への旅立ち」

銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 1 「永遠への旅立ち」

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2002/09/19
  • メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 6「無限への旅立ち」

銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 6「無限への旅立ち」

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2003/07/24
  • メディア: DVD
 
↓「007」シリーズ(単体は、「鉄道」が鍵になっている作品です)
007 アルティメット・コレクション BOX

007 アルティメット・コレクション BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
007 製作40周年記念限定BOX

007 製作40周年記念限定BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/20
  • メディア: DVD
007 ロシアより愛をこめて アルティメット・エディション

007 ロシアより愛をこめて アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
007 私を愛したスパイ アルティメット・エディション

007 私を愛したスパイ アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
007 オクトパシー アルティメット・エディション

007 オクトパシー アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
007 ゴールデンアイ アルティメット・エディション

007 ゴールデンアイ アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
↓ソ連関係

アンドロポフVSレーガン―米ソ新体制下の世界情勢

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 1983/11
  • メディア: -

アンドロポフ書記長への手紙

  • 作者: 沢 英武
  • 出版社/メーカー: 日本工業新聞社
  • 発売日: 1983/03
  • メディア: 単行本

スターリンからブレジネフまで―ソヴェト現代史

  • 作者: アレク ノーヴ
  • 出版社/メーカー: 刀水書房
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: -

ソビエト・70年目の反乱―現地から検証する出口なきゴルバチョフ・ソ連

  • 作者: 袴田 茂樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/09
  • メディア: 単行本
↓ボディケアに関して
男のボディケア―肌・髪・体のメンテBook

男のボディケア―肌・髪・体のメンテBook

  • 作者: イイオトコ研究会
  • 出版社/メーカー: 池田書店
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本
知的アスリートのためのスポーツコンディショニング―自分でできるボディケア&肉体管理術

知的アスリートのためのスポーツコンディショニング―自分でできるボディケア&肉体管理術

  • 作者: 山本 利春
  • 出版社/メーカー: 山海堂
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本
美しい女性のボディケア―スベスベ美肌に生まれ変わる

美しい女性のボディケア―スベスベ美肌に生まれ変わる

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 大型本
 
↓毬藻に関して

マリモの科学

  • 作者: 阪井 与志雄
  • 出版社/メーカー: 北海道大学図書刊行会
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 単行本

マリモはなぜ丸い―その生態と形態

  • 作者: 中沢 信午
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1989/07
  • メディア: 新書
↓文中に記したその他の映画作品
悪魔のしたたり ヘア無修正版

悪魔のしたたり ヘア無修正版

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2001/02/16
  • メディア: DVD
死霊のしたたり スペシャル・エディション

死霊のしたたり スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD
死霊のしたたり2

死霊のしたたり2

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2001/04/13
  • メディア: DVD
RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3 コレクターズ・エディション

RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3 コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/05/07
  • メディア: DVD
新・死霊のしたたり

新・死霊のしたたり

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/05/01
  • メディア: DVD

ドラキュラ血のしたたり

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2002/07/05
  • メディア: DVD

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