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SAMANTHA FOX『TOUCH ME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。ダンサブルでありながらも、ロックのビートを基本にして、パワフルなボーカルを聴かせてくれていた彼女であるが、当時はポスト・MADONNAの路線を狙って次々と出てくる一人として受け取られてしまい、アーティストとしての正当な評価をされないでアイドルの一人として捉えられていた。(翌年に発表する2nd.アルバムから少しずつ評価されるようになった。)が、彼女の曲は確かにヒットを記録した。(ちょっと挑発的に刺激を与えるシングル『Touch Me』の影響か?)本アルバムは1987年のBillboard年間アルバム・チャートで90位、レギュラー・チャートでは最高位24位を記録している。(まあ、いかにもヒットしそうな狙った曲でもありましたが...)アルバム全体ではロックに染まったエレ・ポップということで、彼女のルックスと共に、低い評価とは裏腹にヒットを記録したと言うところがまた面白いところでもありました。

収録されているのは以下の全10曲である。『Touch Me (I Want Your Body)』『I'm All You Need』『Suzie, Don't Leave Me With Your Boyfriend』『Wild Kinda Love』『Hold On Tight』『Do Ya Do Ya (Wanna Please Me)』『Want You To Want Me』『Baby I'm Lost For Words』『Rockin' In The City』『He's Got Sex』。

この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Touch Me (I Want Your Body)』がヒットを記録し、1987年のBillboard年間シングル・チャートで44位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。確かに、芯のあるロックのビートをダンサブルなエレポップ・サウンドにしているということで、自然と体が動く聴きやすい曲になっていてヒットするのも頷ける。この曲以外にも『Wild Kinda Love』『Rockin' In The City』『He's Got Sex』という所をお薦め曲としてピックアップしておく。

後にアーティストとして評価されるようになり、サウンドの方も変化が見られるが、本アルバムはそんな彼女とは少し違う若々しくエネルギッシュなところがあり、また違った彼女を知ることが出来るものである。彼女のファンでなくても、ゃゆわゃとのダンス系サウンドがお好きな方にお薦めの一枚である。

 

Touch Me

Touch Me

  • アーティスト: Samantha Fox
  • 出版社/メーカー: Jive/Novus
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↑US盤 |ジャケットが違っています| UK盤 ↓

Touch Me

Touch Me

  • アーティスト: Samantha Fox
  • 出版社/メーカー: Jive
  • メディア: CD


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SHAKATAK『NIGHT BIRDS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、本アルバムが大ヒットしたことによって彼らの名前は瞬く間に世界中に広がることになった。彼らのサウンドはクリスタル・フュージョンと呼ばれ、当時、ちょっとしたブームとなっていたフュージョンはお洒落なものというイメージを植え付けることになった。(でも、彼らのサウンドって、結構ファンキーなんですけど...)また、『Night Birds』はあまりにも有名になり、フュージョンと言えばこの曲というようなことになり、様々な所でこの曲は使われ、CMだけでなく街中の至る所でBGMに使われ、更には各種番組にも主題歌だ、挿入曲だ、と派手に使われた。(が、あまりにも右に倣え方式でみんなが使うので、この曲を使っている番組や制作者は、いつしか芸がなくセンスの欠片もないバカ呼ばわりされるようになったというのは、ちょっと面白いところである。)が、彼らの真骨頂はこの曲ではなく、ジャズをベースにファンキーなエッセンスをたっぷりと利かせ、そこに各種音楽を文字通りフュージョン(融合)させる所であり、心地よいダンサブルな曲よりもジャズ系のサウンドに魅力がある。

収録されているのは以下の全8曲である。『Night Birds』『Streetwalkin'』『Rio Night』『Fly The Wind』『Easier Said Than Done』『Bitch To The Boys』『Light On My Life』『Takin' Off』。

この中では『Night Birds』に触れないわけにはいかないが、誰もが耳にしたことがあろうお馴染みの曲である、ということに留めておく。筆者のお薦め曲は、当時、ロックの方にも派手に使われるようになり、特にダウンアンダー(豪州)勢力のバンドが得意にしたサックスを中心にしたファンキーな『Streetwalkin'』と、ジャジーなテイストのする『Easier Said Than Done』、シンセサイザーを巧みに使ったエレクトリック・サウンドをファンキーにまとめあげた『Bitch To The Boys』といった所を挙げておく。

1980年に結成された彼らは、去年(2005年)に結成25周年を迎え、しっかりと活動を続けていて、相変わらずのサウンドを聴かせてくれているが、彼らのサウンドを聴くにはやはり本アルバムの存在を忘れてはならない。ちょっとお洒落に決めて。じっくりと聴いてみましょう。

 

ナイト・バーズ

ナイト・バーズ

  • アーティスト: Shakatak, シャカタク
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 1991/06/25
  • メディア: CD

↑海外版が出てこないので、仕方なく日本盤を...
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「007/A VIEW TO A KILL」 [映画(洋画)]

6代目ボンドを迎えた007シリーズ最新作であるシリーズ第21作の「CASINO ROYALE」が12/1に公開になるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作をDVDで順番に改めて見ている。(シリーズ40周年記念のDVD-BOX+「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も一緒に見ているので、1本を見るのに3時間半前後の時間が必要となる。尚、今度は全20作のアルティメット・コレクションのBOX(スーツケースに収納)が発売されるのですね。全作吹き替え版もあるということで、一応は「アルティメット」と感じます。(が、40周年のBOXを持っているので、流石に購入の方は...)で、今回は3代目・ロジャー・ボンドの最後の作品であるシリーズ第14作の「美しき獲物たち」です。

尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っていますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記していますが、前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画を600本以上見るという友人のG氏が書いたものです。

「A VIEW TO A KILL」はI.フレミングの原作小説には同名タイトルの作品はなく、ここのところは当たり前になっているI.フレミングの短編小説からアイデアをもらい、そこにオリジナル・ストーリーを追加して作られた物語である。

監督は前作に続いて3本目となるジョン・グレンが務め、脚本はリチャード・メイバウムとマイケル・G・ウィルソンが担当した。音楽は本シリーズではお馴染みのジョン・バリーが前作に続いて担当し、主題歌は、当時は絶大な人気を誇っていたイギリスのDURAN DURANが歌い、これまでは「007」主題歌は全米チャートでNo.1の座を獲得したことがなかったが、シリーズの主題歌として初の全米No.1を獲得した。また、本作主題歌と言えば、ソロ・シンガーが中心であるが、グループが担当したのは「死ぬのは奴らだ」のP.マッカートニー&ウイングス以来2度目のことであるが、ロジャー・ボンドの最初と最後の作品の主題歌というのも、また面白いところである。

キャストは、7本目のボンド(これはシリーズ最多記録です。)となるロジャー・ムーアに、ボンドガールは人気TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」に途中から加わったエンジェルの一人であるタニア・ロバーツが、「黄金銃を持つ男」のブリット・エクランド以来のブロンドのボンド・ガールを演じ、今までにない個人的な恨みを果たすためにボンドと手を組むという新しいボンドガールを演じている。敵となるゾーリンには性格俳優のクリストファー・ウォーケンで、殺し屋・メイデイにグレース・ジョーンズというのがあまりにもハマっているキャスティングである。(本作は何と言ってもこの二人です。)また。後に「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(1989年、これには初代ボンドのS.コネリーも出演している。)でヒロイン・エルザを演じるアリソン・ドゥーディも、ゾーリンに仕える殺し屋として出演している。

そして、前作「オクトパシー」で2代目Mとなったロバート・ブラウンと、Qのデズモンド・リュウェリン、マネーペニーのロイス・マックスウェルはいつものように登場する。尚、ロイス・マックスウェルのマネーペニーは本作が最後である。(これまでのシリーズ14本全てに出演している。)

物語は、イギリスが開発した極秘のマイクロチップがソ連の手に渡っていたことで、ボンドはその回収を行う。そして容疑者として名前が挙がったゾーリンを調べるボンドはフランス・パリへ。が、そんなボンドの前に現れたのは、恐るべき力を持った女殺し屋のメイデイだった。メイデイには逃げられてしまうが、手掛かりとして掴んだ競走馬のオークションに潜り込んだボンドは、そこでゾーリンの大いなる野望を掴み、個人的復讐を誓うステイシーと共に立ち向かって行く。その頃、アメリカ・シリコンバレーでは、ゾーリンの野望が確実に進んでいた...

本作でも、派手な爆発や秘密メカはやや控えめで、肉体を使ったスタントが見所になっている。そんな中、サンフランシスコの街中での消防自動車によるカーチェイス、飛行船のアクションなど、見せるところはしっかりと見せてくれている。興行的には今ひとつ伸び悩んだ本作でしたが、主題歌と敵役が頑張ったことでロジャー・ムーアの花道を飾った作品となりました。

 

007/美しき獲物たち

007/美しき獲物たち

  • アーティスト: John Barry, サントラ, デュラン・デュラン, Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1996/02/07
  • メディア: CD

007 美しき獲物たち アルティメット・エディション

007 美しき獲物たち アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
007/美しき獲物たち 特別編

007/美しき獲物たち 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: DVD
007 製作40周年記念限定BOX

007 製作40周年記念限定BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/20
  • メディア: DVD
007 アルティメット・コレクション BOX

007 アルティメット・コレクション BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
James Bond 007 - Legacy Collection 12 Inch Figure: Roger Moore as James Bond

James Bond 007 - Legacy Collection 12 Inch Figure: Roger Moore as James Bond

  • 出版社/メーカー: サイドショウ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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