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THIRTYEIGHT SPECIAL『TOUR DE FORCE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの6th.アルバムである。彼らはサザン・ロックの雄として'70's後半にデヴューすると、広大な大地の香りを漂わせるスケールの大きなサウンドを聴かせてきたが、本アルバムは前作「SPECIAL FORCE」のヒットを受けて、ツイン・ギターとツイン・ドラムという彼らのスタイルをしっかりと継承し、キャッチーなメロディと共にサザン・ロックの良さを味あわせてくれるアルバムとして発表したものである。また、この年に発表されたアルバムは実にクオリティが高いアルバムが多いが、そのようにサウンドの点では実にクオリティが高いアルバムでもある。前作「SPECIAL FORCE」と共に彼らの代表作である。また、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでも、レギュラー・チャートでは最高位22位、1984年の年間アルバム・チャートでは48位にランクインするヒットを記録している。

収録されているのは以下の全9曲である。『If I'd Been The One』『Back Where You Belong』『One Time For Old Times』『See Me In Your Eyes』『Twentieth Century Fox』『Long Distance Affair』『I Outta Let You Go』『One Of The Lonely Ones』『Undercover Lover』。

彼らのサウンドはツイン・ドラムということで、奏でるサウンドには厚みがあり、迫力のあるサウンドを展開するが、本アルバムでもそのサウンドは健在である。ややポップなところが加わったが、それがキャッチーなメロディへと繋がり、それが心地良さを与えてくれる。この中からは『If I'd Been The One』『Long Distance Affair』『I Outta Let You Go』『Undercover Lover』といった曲をお薦め曲としてピックアップしておくが、広大なアメリカの大地を感じさせるそのサウンドをツイン・ドラムが巧みに生み出している。

アメリカではウエスト・コーストとイースト・コーストが何と言っても特徴あるサウンドで音楽界をリードしているが、サザン・ロック(サザン系)はそれらの都会的なセンスではなく、自然と融け合ったサウンドがあり、これがまた独特の雰囲気を醸し出している。'70'sの時代ではいくつかのバンドがサザンをリードしていたが、'80'sになってサザン・ロックも元気が無くなっていたが、彼らはZZ TOPと共に'80'sのサザンを引っ張っていく存在になった。こういうサウンドもあると言うことで、聴いてもらいたいアルバムである。

 

Tour de Force

Tour de Force

  • アーティスト: .38 Special
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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TRIUMPH『THE SPORT OF KINGS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表されたものであり、通算で9枚目のアルバムである。(前作のライブ盤も含む。)彼らはカナダ出身のバンドである。'80's初頭の第二次ブリティッシュ・インベージョンに続いてカナダ勢も次々と世界に飛び出してきたが、彼らはこの前から活躍をしていたバンドであり、'80'sになって飛び出してきたバンドの中では先輩格である。元々、パワフルなハードロックを聴かせていたが、本アルバムでは、ハードロックでもメロディに重きを置いたサウンドのアルバムとしてまとめ上げている。特にインスト・ナンバーである『Embrujo』以降の構成は圧巻である。

収録されているのは以下の全11曲である。『Tears In The Rain』『Somebody's Out There』『What Rules My Heart』『If Only』『Hooked On You』『Take A Stand』『Just One Night』『Embrujo [Instrumental]』『Play With The Fire』『Don't Love Anybody Else But Me』『In The Middle Of The Night』。

この中からは『Tears In The Rain』と『Just One Night』がシングル・カットされているが、特に大きなヒットとはならなかった。が、共に芯のあるハードなロック・サウンドを聴かせてくれているが、'80'sの所謂「産業ロック」と言った雰囲気をも漂わせている。そんな中、インスト・ナンバーである『Embrujo [Instrumental]』から続いていく曲のメロディ・ラインの美しさ、その雰囲気は実に素晴らしく、メロディを大事にして良い雰囲気を生み出している。インスト・ナンバーは雰囲気を盛り上げるのによく使われるが、ここでは『Embrujo』がインスト・ナンバーの持つ役割を見事に果たしてくれている。ということで、筆者のお薦め曲として、メロディ・ラインの素晴らしい『Embrujo [Instrumental]』と『Play With The Fire』をセットにして、そしてシングル・カットされた『Tears In The Rain』をピックアップしておく。

ハードロックと言っても'80'sの中期になると、所謂「パワーバラード」と言われるメロディを重視し、スローなテンポでたっぷりと聴かせてくれるバラード・ナンバーと、パワフルでエネルギッシュな従来からのハードなサウンドのナンバーをバランス良く取り入れて構成したアルバムが次々と出てきて、一種のハード・ロックのブームというのが起こったが、それに乗って「売る」ことを意識した音作りの本アルバムは、そのもくろみは外してしまうことになったが、'80's中盤の時代を象徴したハードロックということで、このアルバムも忘れないでチェックしておきたい所である。(悪いアルバムとして言っているのではありませんよ。)

 

The Sport of Kings

The Sport of Kings

  • アーティスト: Triumph
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形零2話[改訂版] [ケータイ刑事]

BS-iでの再放送も、「銭形泪」から「銭形零」となったが、先週は北京国際マラソンの放送のためにお休みだったため、今回からは本放送から2年と2週後の放送と言うことになりました。時事ネタは仕方ないにしろ、これならば季節ネタは一応許容範囲内である。ということで、子に一度記している「銭形零」ですが、その時の記事をベースに、色々と加筆して「[改訂版]」とすることを続けていきます。(タイトルに「[改訂版]」とあるのはそのためであり、以前に記した記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)

今回は第2話「死を招くハリセン? ~完全密室殺人事件」ということで、シリーズ作品の宿命として第1話では「お約束」がたっぷりとあるため、今回からいよいよ零ちゃんの持ち味が出てくることになります。尚、この頃は、零を演じる夏帆ちゃんの演技もまだまだと感じてしまうのだが、夏帆ちゃんの持っている雰囲気と妹キャラということで許せてしまえます。(が、あっという間に上達して、今や実力者のステイタスである「銭形」の名前の継承者だという所を見せてくれるようになります。)高村さんが相棒と言うことで、傑作「銭形泪」のネタも散りばめられていて、影ながら泪ちゃんも零ちゃんを引っ張ってくれています。また、今回は低予算作品といったことを利用しているところもあり、製作側の「ケータイ刑事魂」を見せつけてくれる物語でもある。ということで、いつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。

警視庁の取調室で数学の問題を解いている零ちゃん。そこに高村さんがやってくると「もっと13才らしいことをしたら?」と言うが、それは「お人形さんごっこ、おままごと、セーラームーンごっこ」だと言う。これに「幼稚園生中学生をいっしょくたんにするのを止めてくれます?」と零ちゃん、しかし高村さんも「だったら君も、取調室を自習室に変えるのを止めてくれます?」と負けていない。が「いいの、だって事件と数学は同じですから」と言う零ちゃん。どちらも解き明かす道筋は何通りもあるけど、しかし導く真実は一つだけ、とはなかなか上手いことをいってくれます。で、解いている問題を終えて「証明終了」と零ちゃんが言った所で、あまりにもタイミング良く「警視庁から入電中」というお馴染みの着ボイスで事件発生を知らせるメールが届く。事件は、港区赤坂で殺人事件発生。被害者は夫婦漫才・いたし・かゆ子の片割れの片原いたしと、ビルのオーナーの錦織幸次郎。ということだった、それにしても、港区赤坂は事件多発地帯であることは変わらないが、事件現場となったビルまで言わないというのはちょっと...では?

現場にやってきた零ちゃんと高村さんは現場となった地下室に向かってい階段を下りている。「長い階段だねぇ、足滑らせないように気をつけて」と高村さんは気を遣って言うが、零ちゃんは「高村さんこそ」と返す。で、「僕は大丈夫よ。いざとなったら下でキャッチしてあげる」と言っている高村さんだったが、足を滑らせて階段から転げ落ちてしまい、先に着ていた柴田さんに階段下でキャッチされる。→お約束とはいうものの、高村さん、おいしすぎ...

事件現場となった部屋に入った零ちゃんと高村さんは柴田さんから色々と話を聞く。被害者の二人の関係は、これまで特別に面識があったわけではなかったが、いたしが最近漫才の稽古場を借りようとしていた。また、この現場は内側から鍵がかかっており、ドアの前にはロッカーが置かれていて塞がれていた。また、ここは地下室で窓はない、ということで、密室になっていた。これに高村さんが「僕の出番のようですね」と言い、密室事件は最も得意とするジャンルであり、NYで50件、シベリアで12件、迷宮入り寸前の事件を解決した、と自慢げに語る。これに「本当ですか?」と零ちゃん。が、高村さんは「本当よ」と言って、経験から部屋の何処かに秘密の抜け穴がある、と言うが、零ちゃんは「無いと思う...」→NYで50件って、高村さんはロスにいたのでは?また、シベリアでは直ぐに国外退去になったと言っていたのに、いつの間にそんなに解決したの?

そうしている間に零ちゃんはいたしが何かを書き残そうとしていたことに気づく。が、その前に死んでしまい、柴田さんの報告によると、死因はショック死で、傷は致命傷ではなかった。尚、錦織は普通の出血死であった。また、二人が指された鋭利な刃物は発見されておらず、死亡推定時刻は午後2時頃だった。で、錦織がはめている時計の写真を撮影した零ちゃんは時間を確認し、約2時間前ということが分かる。(現在時刻は午後4時の数分前だった。)

そうしていると「旦那は何処?」と言って、被害者の妻であり、夫婦漫才師の片原かゆ子(かたはら・かゆこ)がやってくる。でいたしの姿を見ると駆け寄り、手にしていたハリセンでいたしを何度も殴る。(ハリセンって、チャンバラトリオなの...?)が、そのうちに泣き崩れる。

で、零ちゃんと高村さんがかゆ子に話を聞く。零ちゃんは「この人に見覚えありませんか?」と錦織の写真を携帯で見せる。が、かゆ子は「私はお会いしたことはないですけど...」と言うも、錦織の顔を見た瞬間に気まずさそうな表情を一瞬見せ、慌てて左腕にはめている腕時計を隠した。(零ちゃんはしっかりとその様子を見ていました。)高村さんは「次はいたしさんと錦織さんの周辺人物を洗いだそう」と立ち上がって言うが「その必要はありません」と零ちゃんは言うと、かゆ子の左腕を掴み、時計が錦織とペアであることを指摘する。で、携帯写真を高村さんに見せると、「本当だ、ペアウォッチだ」と高村さんも確認する。で、高村さんはかゆ子がいたしに内緒で錦織と浮気をしていた、と言う。するとかゆ子は「そろそろ舞台の準備がありますから...」と言って立ち去ろうとするが、高村さんはそれを許さなかった。で、かゆ子が二人を殺した、と口にした。(いたしに浮気がバレて、今日ここで話をすることになっていたが、話し合いはこじれ、かゆ子が衝動的に二人を刺した)が、「そんなことせーへん」とかゆ子は否定する。しかしアリバイがないかゆ子に対して「我ながら完璧な推理」と自信たっぷりの高村さんはかゆ子が犯人だと主張する。(が、高村さんが自信たっぷりの時は、泪ちゃんとのコンビではことごとく外していました。)

一方、零ちゃんは、机の上のレポート用紙が一枚破られていることに気づく。で「もしかして...」と言って一番上にきているレポート用紙を鉛筆で塗り始める。すると、文字が浮かんできた。ということで、いたしはここにダイイング・メッセージを残したが、それに気づいた犯人が破いて持ち去ったという結論を出す。で、出てきた文字は数字であり「133,392,483,805,924」という数字であった。「一十百千…」と桁を数えている高村さんだったが、零ちゃんは「133兆3924億8380万5924」と簡単に読み上げる。が「そう読むんじゃないよ」と言って高村さんは「いささ、みくに、しわざ、....」(後ろの二つは解読できず)と読んで、「いささかみくにの仕業」って読むいうことで、かゆ子の本名は「いささかみくに」だろうと言出す。が、かゆ子は「違う」と言うと「私の本名は...」と言おうとするが、零ちゃんは「ナナコ(奈々子)」とズバリ言い当てる。「何で私の本名、知ってるの?」と言うかゆ子に零ちゃんは説明を始める。

数学のお勉強タイムとなり、「「133」「392」「483」「805」「924」という5つの数字には共通点があります。さて、それは何でしょう?」と零ちゃん。これに「全部3桁」と答える高村さん。(泪ちゃんにIQは「20」と言われたのも十分理解できますね)かゆ子も分からず、零ちゃんが「実はこれ、全て7の倍数なんです」と答えを言ってくれる。

すると、白衣にポニーテール、眼鏡姿の零先生が登場(これはどう見ても「教えて泪先生」のノリですね)し、「みんな、注目!」と言って解説してくれる。「一の位の数を除いた数から、一の位の数を2倍したものを引き算してみてください」(「133」の場合は「13-3×2」で答えは「7」ということでこれは「7の倍数」ということになります。)で、5つの数字は全て「7の倍数」であることが確認出来た。で「この公式を使えば、どんな大きな数字でも7で割り切れるかどうか、簡単に分かるのです。これをラッキーセブンの定理と言いま~す」と零ちゃん(やはり「銭形零」も勉強になります。)そして「つまり、7の倍数が5つ、「7が5個で、ナナコ」と言う。これに高村さんは「やっぱり僕の読み通り、犯人はYOU」と言ってかゆ子を指す。

そこに「助けを求める歌♪(From 泪・ミュージカル編)」の着メロで零ちゃんの携帯が鳴る。(当然、柴田さんからです。)で、着信に出ると、血痕を発見したというこど、零ちゃんたちは柴田さんの所へ。で、その血痕は廊下から続いていて、「行ってみましょう」と血痕を追う零ちゃんたち。そして階段を通って地下駐車場に停めてある車(ナンバーは「7-28」で、奈々子の「7」と「ケー刑事」ではお馴染みの「28」ですね。)にまで続いていた。高村さんは「きっと犯人のものだ」と言い、その車の中を調べる。すると凶器のナイフと犯人が持ち去ったダイイング・メッセージを発見した高村さん。柴田さんは車のダッシュボードを調べ、車検証からこの車はかゆ子の車だと判明した。しかしかゆ子は「絶対あり得へん」と否定するが、「署まで同行願います」と言ってかゆ子を連れて行く高村さん。が、零ちゃんは何か考えがあるようで、そのままそこに残っていて「増せり、悪の数字」。(ここでAパート終了)

高村さんは、動機が明確、アリバイがない、ダイイング・メッセージが残っていて凶器も出たということで、自信たっぷりで自画自賛しているが、零ちゃんは「証拠が揃いすぎています」と言って疑問を持つ。(これは刑事ドラマの王道です。)更に「密室の謎が解けていない」とも言う零ちゃんだが、「密室のスペシャリストに任せなさい」と余裕を見せる高村さんは「あとは自白だけだ」と言って「バーボン刑事のテーマ」を機嫌良く口ずさんでいました。

零ちゃんは一人で現場にいて、腕を組んで考えている。そこに高村さんが「何やってるの、銭形くん」と言って姿を現す。零ちゃんは「やっぱりどうしても引っかかって...」と納得できないでいた。高村さんは落ちないかゆ子のことを「もう少し時間をかければね」と余裕を見せているが、ここで高村さんに幸運の女神が降りてくる。部屋にあった机で「弁慶のクライング・スポット」(高村発言→弁慶の泣き所、もしくは向こうずね)を打ち、その机の上に置かれていたスズランが生けられていた花瓶が床に落ちて割れたのだった。で、零ちゃんは文句を言いながら割れた花瓶の後始末をしようと腰を下ろすが、そこで「レレレ」。というのは、花瓶に水が入っていないことに疑問を持ったのでした。更に零ちゃんは、机の裏側をにもう一つのダイイング・メッセージ(血で書かれた「カユコ」という文字)を発見する。その文字は錦織の死体があった位置であり、高村さんはこれは錦織が残したダイイング・メッセージと判断し「これでダメ押しだ」とかゆ子・犯人説を確信するが、零ちゃんは違っていました。

で、その疑問を説明しようとして、零ちゃんは一つの実験を始める。(錦織が亡くなったときの状況の再現実験)透明のガラスのテーブルとマジックを用意して、高村さんを座らせると、「テーブルの裏に「カユコ」と書いてみて下さい」と言う。で、高村さんがマジックで「カユコ」と書く。すると「やっぱり」と言う零ちゃん。で、「高村さん、下から見てみて下さい」と言われたようにテーブルの下から高村さんが見ると、「カユコ」という文字が反転していた。で、「座った態勢のまま書くと、反転していて当たり前なんです」と零ちゃんが説明してくれる。そして、机の裏にあったダイイング・メッセージは錦織が書いたものではないということが分かり、それを書いたのは犯人だという。零ちゃんは、犯人はかゆ子に罪を着せたかったので様々な証拠を捏造したのだと見抜いた。が、犯人が誰かはまだ確信が持てなかった。

「真犯人って誰?」と問う高村さんに「ひょっとして」と言うが、その時、割れた花瓶の欠片を靴で踏んだ零ちゃんはそこから再度考え始める。が、高村さんは「片付けよう」と言ってほうきとちりとりを探し始める。で、床に落ちているスズランと花瓶の破片を見ると「そうか、謎は解けたよ、ワトソンくん

楽屋でいたしの写真を手にして語りかけているかゆ子。浮気は出来心だと言って、これからどうしたらいいのか途方に暮れていた。そうすると、鐘の音が響き、零ちゃんの声がして「6人が2人組のコンビを組もうとしています。全部で何通りの組み合わせがあるでしょうか」という問題が出題される。(これは簡単な「組合せ」の問題ですね。→回答は「鑑識メモ」で説明されます。)これに答えられないかゆ子。そうしていると、銭形ストラップが飛んできて、チェーンになり、警視庁の捜査会議室にいるいたしを捉えた。「午前零時の鐘の声。…」零ちゃんの口上が始まり「わらわの暗算解いてみよ!」でいたしの写真がかゆ子の前に落ちてくる。かゆ子は「どういうこと?」と訳が分からない様子。で、零ちゃんが「犯人はあなたの夫・いたしさんだったんです」と言い、説明を始める。

かゆ子と錦織の浮気を恨んだいたしは、かゆ子に全ての罪をなすり付けようとして、自分の命をかけて復讐しようとした。いたしは部屋を借りたいという名目で錦織とコンタクトを取り、錦織をナイフで殺し、、一つ目のダイイング・メッセージ(5つの数字)の細工をし、自分も急所を外して傷を負った。そして、わざと血痕を残しながら(かゆ子の)車に戻り、凶器とダイイング・メッセージの紙をを隠し、この部屋に戻ってきて内側から鍵をかけ、ロッカー出入り口を塞いで完全密室を作った。更に、錦織の血で第二のダイイング・メッセージの交錯をしてから自らの命を絶った。

が、高村さんは「それは不可能だ」と言って、どうやって自殺をしたのかを尋ねる。凶器もなく、首を絞められた跡もなかったためであるが、零ちゃんは「たった一つ、強力な凶器をこの部屋に準備していたんです」と言ってスズランの花を手にして「これです」と言う。スズランにはコンバラトキシンという猛毒が含まれていて、致死量は体重60kgの大人で18mg、心臓発作を起こして死に至る可能性がある。しかも水溶性のため、活けておいた水を飲むだけでも危険である。つまり、いたしは花瓶の水を飲んで心臓発作で死んだのだった。

これを聴いた柴田さんは「面目ありません。毒による心臓停止とは夢にも思わず、柴田太郎、一生の不覚です」と言う。→これまでにも同じ様なことをしている柴田さん、何度「一生の不覚」と言うのでしょうかねぇ...

が、零ちゃんは「そんなぁ、気にしないで下さい」としっかりとフォローする優しいところがあります。で、「お詫びと言ったら何ですが...」と言って割れた花瓶からいたしの指紋と唇を付けて飲んだ後が検出されたと報告する。で、かゆ子はもう少し早く浮気のことを話し合っていたら、と後悔の念に駆られるのだった。

事件解決後、川辺を歩いている零ちゃんと高村さん。高村さんは事件のことを振り返っているが「中学生の推理が今回も的中したわけだ」と言っているが、零ちゃんは「でも、ちょっと反省」と言って「危うく善良な市民を誤認逮捕するところでしたから。まだまだ勉強不足だなぁ」と反省していました。→こういう謙虚な姿勢はいいですね。しかも向上心をしっかりと持っている零ちゃん。見習う所もあります。

これに高村さんは「年端もいかぬ初心者には失敗があって当然。先は長いんだから、気負わず、僕を見習って頑張ることだね」と、先輩風を吹かすが、口を尖らせた零ちゃんは手にしていたハリセンで高村さんをバチッと叩き、「高村さんにそんなこと言われたくありませ~ん」で、自転車に乗って走り去っていきました。

次回は第3話「死の19番ホール ~ゴルフ場殺人事件」ということで、シリーズで初の銭形姉妹がスポーツをやってくれます。(ちゃんは「2nd.18話」で野球のユニフォーム姿を見せてくれましたが監督であり、「2nd.21話」ではテニスルックを見せてくれましたが、共にプレーをしていません。尚、後のちゃんが「1st.21話」でフットサンを、「2nd.6話」でビーチバレーをやってくれます。)また、「ケー刑事」に関する秘密の一つも分かります。

鑑識メモ。劇中で零ちゃんが出題した問題の解答とその解説をする柴田さん。「柴田太郎のアンサーチェック」と言っているが、テロップはあくまでも「柴田太郎の鑑識メモ」である。で、6体の人形を使って説明する柴田さん。(人形は「零ちゃん」「柴田太郎」「高村さん」「遠州理津」「丹羽多聞アンドリウP」「田沢幸治P」の6つ。→この時点で「遠州理津」さんは本作品では準レギュラーだと言うことが分かります。)一人に対して考えられる組み合わせは5通りなので「6×5」。しかし、「「零ちゃん」と「高村さん」」と「「高村さん」と「零ちゃん」」は同じだから「割ることの2、答えは15通りでした」と説明し「チャオ」。→これは組合せの問題ですから、コンビネーションの公式で簡単に求められますよね。「6C2」ですから「6×5/2=15」

 

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

↓本文中に記した他の「ケータイ刑事」

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/02/23
  • メディア: DVD

↓「セーラームーン」

美少女戦士セーラームーン DVD-BOX The MOVIE

美少女戦士セーラームーン DVD-BOX The MOVIE

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/03/21
  • メディア: DVD

美少女戦士セーラームーン Vol.1

美少女戦士セーラームーン Vol.1

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/05/21
  • メディア: DVD

美少女戦士セーラームーンR Vol.1

美少女戦士セーラームーンR Vol.1

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/09/21
  • メディア: DVD

美少女戦士セーラームーンS VOL.1

美少女戦士セーラームーンS VOL.1

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2005/01/21
  • メディア: DVD

美少女戦士セーラームーン セーラースターズ VOL.1

美少女戦士セーラームーン セーラースターズ VOL.1

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: DVD

美少女戦士セーラームーン(1)

美少女戦士セーラームーン(1)

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2004/03/26
  • メディア: DVD

↓「チャンバラトリオ」を見るには...

「超豪華版!吉本コメディ 爆笑!ふたりの水戸黄門」 天下分け目のギャグ合戦

  • 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: DVD

↓高村さんが「密室のスペシャリスト」と言うのは、この本を読んだからだったりして...

密室殺人大百科〈上〉

密室殺人大百科〈上〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫

密室殺人大百科〈下〉

密室殺人大百科〈下〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫

密室殺人大百科〈上〉魔を呼ぶ密室

密室殺人大百科〈上〉魔を呼ぶ密室

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本

密室殺人大百科〈下〉時の結ぶ密室

密室殺人大百科〈下〉時の結ぶ密室

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本

 

↓零ちゃんに負けないように勉強しましょう。

数学公式集

数学公式集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

数学公式のはなし―楽しく学ぶ先人の知恵

数学公式のはなし―楽しく学ぶ先人の知恵

  • 作者: 大村 平
  • 出版社/メーカー: 日科技連出版社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ポケットブック数表・公式集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本理工出版会
  • 発売日: 1974/03
  • メディア: 文庫
カラー図説 毒草の誘惑―美しいスズランにも毒がある

カラー図説 毒草の誘惑―美しいスズランにも毒がある

  • 作者: 清水 晶子, 植松 黎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 文庫


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