THOMAS DOLBY『ALIENS ATE MY BUICK』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼の3rd.アルバムである。ジャケットをみれば、'50'sのB級SF映画を想わせるデザインで、またまた鬼才ドルビー博士がやってくれている。サウンドはファンキーなものであり、シンセサイザーを駆使した彼独特の音作りもあって、「ハイパー・ファンク」と言われているが、音作りの博士といったところをいかんなく発揮している。尚、日本版が発売されたとき、邦題が「時代はハイパー・テクニカラー!」というタイトルが付けられたが、これこそ'50'sのカラー映画の代名詞でもある「テクニカラー」という単語を使い、ジャケットと繋ごうとしたが、「一体何のこっちゃ」と、ポロクソに言われた酷い邦題アルバム(あくまでも、邦題のアルバム・タイトルであって、音楽面を否定したものではない。)として知られているアルバムである。(まあ、'80'sも中盤以降になると、まともな邦題アルバムというのは殆ど無くなりましたからね...)
収録されているのは以下の全8曲である。『Key To Her Ferrari』『Airhead』『Hot Sauce』『Pulp Culture』『My Brain Is Like A Sieve』『Ability To Swing』『Budapest By Blimp』『May The Cube Be With You』。
サウンドの方は、実に幅広いものであり、『Key To Her Ferrari』はビッグ・バンド風のものであり、いきなり古き良き時代にトリップした感じになるが、ファンキーなスパイスが利いていて、一筋縄には行かない所はドルビー博士らしいところである。更にポップなところがでてくると思えば、ファンキーにひた走るというように、実にバラエティに富んでいる。よって、好き嫌いの好みがはっきりと現れることになるアルバムである。
そんな中、筆者のお薦め曲としては、『Key To Her Ferrari』『Airhead』『Hot Sauce』『My Brain Is Like A Sieve』『May The Cube Be With You』という所をピックアップしておくが、一曲ごとに聴くのではなく、アルバム全体を一つのものとして捉え、第一楽章から第八楽章まであると考えた方がいいと思われるアルバムである。
鬼才、博士、芸術家、というように色々と呼ばれる彼であるが、豊かな才能を発揮していることだけは揺るがない事実である。ファンキーなサウンドがお好きな方にはお薦めだが、そうでない方は、まずはアルバム「THE GOLDEN AGE OF WIRELESS」で彼のサウンドを知り、次に少しファンキーなサウンドを聴いて、たっぷりと予習をしてから聴く方がいいでしょうね。(って、面倒くさいから聴かないということになっちゃいますね...)
RYUKENDO #43 [特撮]
今回の物語は、'70'sヒーロー作品ではよく見られた「自己犠牲」の要素とヒーローがヒロインを助けるという王道の要素が入り交じった物語ということで、見せてくれる物語でした。で、BGMはそういう歴代のヒーローを意識して、2枚組の「TVサイズ! 特撮ヒーロー主題歌大全 1966-1976」(今回はそのDISC 1)としてみました。
いつものお気楽ぶりで、剣二が「買ってきたぜ」と言って持ってきたのは焼き芋。(「焼き芋」といえば、やっぱり「ケータイ刑事」、銭形四姉妹&従姉妹です。)が、剣二が2本手にしていることで、鈴の分がない。で、食べかけのお芋を返す剣二。が「ばばっちい」と鈴は反発して喧嘩に。
その後、パトロールに出掛けようとした不動と剣二だったが、そこにかおりさんが白波と共にやってきた。用件は、「今度のお休みの日に、こんなであけぼのタワーに行きませんか」というかおりさんのお誘いだった。それは白波があけぼのタワーに行ったことがないためだったが、鈴は「白波くんと二人で行ってきたら」と言い、これに剣二は猛反発。かおりさんは「白波さんと二人っきりなんて、私、困っちゃう」とブリッコ。でも、結局みんなで行くことに。
その頃、ジャマンガ城では、ブラッディがキャンパスを前に、自ら設計した究極ロボット兵器・移動要塞マジューキを描いていた。が、これを完成させるには純度の高い鋼鉄が必要であり、その調達先としてあけぼのタワーに狙いを決めていた。
休日、めかし込んだ鈴とかおりさんは「遅いわね」。が、二人とも相手が連絡しているものと思っていて、剣二たち3人には連絡していなかった。(やっぱりボケが入るかおりさん...)で、鈴が連絡を取り、3人とも直ぐに来る、と言う。で、曙タワーで待っている鈴とかおりさん。が、ブラッディが作戦を開始した。
で、異変が起こったあけぼのタワーから避難が始まるが、少女が落としたぬいぐるみを拾おうとした鈴だけが取り残されてしまった。で、あけぼのタワーはマジューキになってしまう。(これって、「オーレンジャー」に登場したバラノイア帝国の小型戦闘機・タコンパスの地上形態のようでもあるし、いくつかのSF映画に登場した歩行メカのようでもある。)で、地上に攻撃を始める。
これを見た剣二たちは直ぐに変身。で、ゴッドリュウケンドーはいきなり必殺技を出そうとするが、そこにかおりさんが走ってきて「助けてください」と言って、鈴が取り残されたことを伝える。で、手が出せなくなった3人は砲撃を喰らい変身解除してしまう。
町では人々が逃げる中、久々に揃った市律コンビ(市子さんはともかく、南の島にバカンスに言っていた律子さんは久しぶりの顔見せです。)が人々を誘導している。で、避難完了で自分たちもミニパトで避難しようとするが、マジューキの攻撃から逃れるのが精一杯でした...
また、気がついた鈴は、窓から外を見ると、ビルの壁に映った姿で自分の置かれた状況を把握する。連絡しようとしたが、SHOTホンが見当たらない。が、何だかんだで落としたSHOTホンを見つけると、基地に連絡をする。が、完全に閉じこめられていて、脱出は不可能。で、「私に構わず攻撃してください」と伝える。→これぞ'70'sヒーロー作品の自己犠牲ヒロインの台詞です。
が、剣二は「ヒーローは誰かを犠牲にして戦ったりしない」とこれもヒーローらしい台詞を口にする。で「今すぐ助けに行く」と言って飛び出していく剣二。これに不動と白波もついていく。
ライトニングリュウケンドーになった剣二は、鈴が鏡を使って居場所を知らせたのを受けて飛び上がると、注意を引きつけている間にマグナリュウガンオーとリュウジンオーが鈴のいる側に一撃を加えて脱出口を作る。で、鈴を助け出そうとするが、センサーが感知してリュウケンドーに攻撃、で、剣二は辛うじて鈴の元にやってくることは出来たが、変身の方は解除してしまう。で、作戦が無い所が剣二らしい。また、ここで変身したら、魔弾スーツに反応するセンサーが作動して一巻の終わり。ということで、手の打ちようがなかった。が、鈴が「生身でここから飛び降りなさい」これに「死んじゃう」という剣二だったが「下に落ちるまでに変身すればいいでしょう」と鈴。で、これに賛同する剣二だったが、鈴を助けに戻るのは不可能とゲキリュウケン。で、残された方法は、二人が一緒に飛び降り、地面に激突するまでに変身して鈴を助けるということしかなく、「信じてるから」という鈴の言葉でこれを実行することに。(まあ、こうなるとは思いましたが...)
が、いざとなると踏ん切りが付かない鈴。で、占いがどうの、おみくじはどうの、ということを口にする。が「俺、大凶だったな、正月のおみくじ」これに「演技でもないこと言わないで」と鈴は言うが、これで意を決することができ、二人はダイブを実行する。落下中に変身する剣二。早速センサーが反応して攻撃を仕掛けてくるが、地上にいるマグナリュウガンオーが援護射撃。で、リュウケンドーは鈴を救って無事に地上へ。が、安心した鈴は気を失ってしまう。
後は移動要塞マジューキを倒すだけ。マグナリュウガンオーとリュウジンオーが注意を引きつけている間にリュウケンドーの三位一体爆雷斬りでマジューキを粉砕した。(で、その場で元のあけぼのタワーに戻りました。)
変身を解除して鈴の元に戻ってきた剣二。いよいよ恋人ムードになるのかと思いきや、鈴の平手が剣二の頬に一発入る。「剣二のバカ!」で、やっぱり二人は喧嘩になってしまう。が、上からの命令は、あけぼのタワーを3人で元の位置に戻せということでした。
結局、かおりさんと律子さんは逃げたらそこまで、剣二と鈴の仲も先には進まずでしたが、あまりにも王道を行く物語ということで、分かっているけど熱くなる物語でした。
- アーティスト: テレビ主題歌, 加世田直人, ボンクール, みすず児童合唱団, コーロ・ステルラ, 水島早苗, ヴォーカル・ショップ, ヤング・フレッシュ
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2003/08/20
- メディア: CD
↓「焼き芋」といえばこれらの作品です。(特に、舞ちゃんの思いこみ、雷ちゃんの執念は凄い!)
↓「究極兵器」と言うと、こう言うのを思い出します。
最終決戦兵器「秋水」設計者の回想―未発表資料により解明する究極のメカニズム
- 作者: 牧野 育雄
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
Masked Rider KABUTO #39 [特撮]
11月第1週は毎年ある「大学駅伝」で1回お休みとなるこの枠。(「ボウケンジャー」は休みではない)今回の物語は間にお休みが入る物語の前編。それにしても、これからクライマックスに向かうのに、この期に及んで恋愛物語で風呂敷を広げる御大脚本。マジで「ライダー」休止を考えた方がいいでしょうが、この時期になったら来年の作品についてもキャスティングがほぼ固まり、動き出しているのでしょうね。今回のBGMは、禁断の愛を描いたシェークスピアの「ロミオとジュリエット」(1968年のゼフィレッリ監督、O.ハッセー主演)のサントラ盤としてみました。
サル、天道は一度だけ行ったあの場所にその後は何度もハイパークロックアップしたが行くことが出来ない、と言っているが、上手いことやって前回の物語を受けましたね。(御大らしい...)
麗奈がサルの客としてやってきた。蓮華が水を注いでいる時に気づいたが、それなら料理を運んだときにどうして気づかなかったの?(弓子さんが料理を運んできたのかしら?)で、ハイパーゼクターを渡せと迫る。で、店の外に出てウカワームに変身、天道もカブトに変身してバトル開始。で、ハイパーキャストオフしてハイパーゼクターで一撃を浴びせた。が、そこにサブストワームが間に入り、ウカワームは何とか助けられた。しかし傷を追って逃げる中、麗奈の姿に戻ると気を失ってある神社の境内で倒れてしまう。
某神社にお参りに来ていた大介とゴンちゃん。(ゴンちゃん、またも大介と行動を共にしているのですね。)「どうか世界一の美女と知り合えますように」と祈る大介は、倒れた麗奈に気づき駆け寄ると介抱をする。が、いつの間にか夜になっているのに、救急車も呼ばず、ずっと麗奈を見ている大介。が、何処かであったような気がしている。で、ゴンちゃんも呆れ顔。(だったら、ゴンちゃんが救急車を呼んでいたらと思いますが...)
そうしていると麗奈が意識を取り戻すが、あの麗奈とは全く別人のようになっていた。大介は早速自己紹介から「メイクをさせてください」「世界一美しい」と全く変わっていない。が、麗奈は「間宮麗奈」と名乗っただけで大介の前から去っていく。
天道家。いつものように「美味しい」と樹花。ということで、今週のお料理教室は「アンコウ鍋」。食事中に樹花に電話がかかってきて、それに出る樹花。が、「食事しながら電話するもんじゃない」と五月蠅い天道。樹花が「好きな人が出来たから」と言うと呆然となり、「今すぐここに連れてこい」って、これは五月蠅い保護者になりますね。が「友達のことだよ」という樹花の言葉で一安心する天道。が、樹花の彼氏になると、天道が何かとしゃしゃり出てくるのは間違いないですね。
麗奈は自宅に戻ると、留守電のメッセージを聞く。多数が入っていて、長期間失踪していたことが分かる。が、麗奈は今まで何をしていたのか思い出せなかった。そんな麗奈は翌日、声楽家を目指していた時の仲間たちの所に顔を出す。「何があったんだ」と尋ねられると「実家の母が...」と言って忘れることに決め、以前の生活に戻ることを決心した。が、早速お約束で、麗奈に敵対心を持つライバルの嫌みな一言「あなたの出番ないですから」。とりあえず「アヴェ・マリア」歌ってみる麗奈だったが、声が出ない。(それを見てほくそ笑むライバルのお姉さん。→これもお約束。)
サル。坊ちゃまが「俺へのラブレターだ」と言って段ボール箱に入った山のような手紙をひっくり返す。で「全ての返事を出すのに、俺は腱鞘炎になってしまった」と加賀美に自慢して言っている。で「腱鞘炎になることでも頂点に立つ男のようだ」とほざいている坊ちゃま。→それだけ腱鞘炎が酷いなら、医者に行って手首を切断してもらったら如何?が「ミサキーヌがいるから」ということで全て断ったと言う。そんな坊ちゃまは加賀美に岬との仲を取り持って欲しいと頼むが「ふざけるな」と加賀美。まあ、坊ちゃまの正体を知っている加賀美としたらそう言うのでしょうが、坊ちゃまのバカぶりは相変わらず。が、バカはもう一人いた。蓮華は蓮華でそのラブレターの山の上にコーヒーを置いている。(弓子さん、こんなのはとっととクビにした方が...)
で、坊ちゃま、加賀美、蓮華の騒動の中、天道がやってきた。弓子がひよりのアパートの鍵を渡し、「甘えん坊がいるから、面倒見てきて」と頼む。
麗奈は頭を下げて、今度の公演に出たいと先生に頼む。結局、先生が最後に判断することになったが、その裏で、ライバル心を燃やすお姉さんはその話をしっかりと聞いていました。(ということは、お約束で麗奈の邪魔を仕掛けるのでしょうね。)
ひよりのアパートにやってきた天道。(結構良い部屋です)で、そこには白いオウムがいた。で、餌をやる天道。また、机の上にはひよりが書いたレシピ(メロンのガスパッチョ オレンジゼリー添え)があり、天道はそれを持ち帰ってくる。
麗奈は街中で公演のチラシを配っている。そこに「下さい」と言って大介が現れる。で「運命を信じますか」と大介。が、ゴンちゃんはジュースにストローでブクブクと呆れかえっている。チラシを見た大介に麗奈は「聴きにいらしてください」と誘う。出る予定のオペラの公演に誘う。(返事は当然「行きます)更に、「私に出来ることがあれば何でも言ってください」と言うと、チラシ配りを手伝い始め、大介はすっかり恋愛モードに突入。が、それを見たゴンちゃんは「バカみたい」。また、そんな麗奈の様子をじっと見ている怪しげな黒装束の女がいた。
兄弟ラーメン「兄貴・塩」「弟・味噌」をそれぞれ食べている矢車と影山。→ネタとしてはストレートすぎて面白くもない。(矢車が「弟・味噌」、影山が「兄貴・塩」を食べているというようなヒネリが欲しいところ...)→だけど、まだ闇の世界に染まっていない影山を今更描かなくても...
加賀美は坊ちゃまから頼まれたことを岬に相談。(「断った」としっかりと釘を刺している...)が、坊ちゃまが「ミサキーヌ専用かけそば」という屋台を持って現れ、赤絨毯に椅子まで用意している。で、「君のために、かけそば専門の屋台を始めた!」で、客は岬一人とまで言う。→やっぱり坊ちゃまらしい... で、岬は断るために「これからデートなの」と言って、横にいた加賀美の腕をとり「私たちつきあっているんだから」「すっごいラブラブなの」。これに驚く加賀美だったが、岬に睨まれると、話を合わせようとする。で、坊ちゃまはそれを信じて落ち込み、一人勝手に失恋モードに突入。
サルでは、天道がひよりのレシピで料理を始めた。そこに大介が麗奈と一緒に、公演のチラシを置かせて欲しいと言ってやってくる。が、天道が「こいつはワームだぞ」と言うが、「まさか、麗奈さんが」と大介。が、あの時のことを思い出す大介。その間に天道は麗奈を連れて行き、「お前は俺が倒す」と言って変身する。が、大介がドレイクに変身して「今の麗奈さんはワームじゃない」と言ってカブトに立ちはだかる。が、麗奈は何が起こっているのか全く分からない。そこに黒装束の女が現れ、「処刑する」と言うとサブストワームになり、麗奈を襲った。雑魚ワームも現れてバトル開始。更には加賀美も駆けつけてガタックに変身。
ドレイクは麗奈を庇ってサブストワームの攻撃を喰らって、麗奈と共に吹っ飛ばされる。この時、麗奈は緑色の石のブレスレットを落としてしまう。一方、ハイパーキャストオフをしたカブトは雑魚ワームを一蹴、麗奈が落とした緑色の石に気づき、それを手にすると、石は光を放ち、再びひよりの前にトリップするカブト。が、ひよりと一緒にいた天道とそっくりな男が変身し、黒いカブトとなった。
ということで、一回お休みで再来週まで引っ張りましたが、今回は一段と次に引っ張ろうというネタフリばっかりで...
来週は「カブト」はお休みですが、これじゃあ「あっ、そう」というところですね。(来週は「銭形零」(再放送)が傑作の「怪人八面相」の物語ですから、「カブト」はお休みで十分です。)
アヴェ・マリア~ヴェリー・ベスト・オブ・アーロン・ネヴィル+1
- アーティスト: アーロン・ネヴィル
- 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
- 発売日: 2000/11/29
- メディア: CD
↓今週のお料理教室
↓こういうので基礎を
一冊でわかるオペラガイド126選―聴いて、観て、楽しむ魅惑の舞台
- 作者: 山田 治生
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2000/05
- メディア: 楽譜
詳解 オペラ名作127 普及版―付・世界の主要歌劇場ガイド声質別キャラクター事典
- 作者: 野崎 正俊
- 出版社/メーカー: ショパン
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
パーフェクト・オペラ・ガイド オペラ通になりたいあなたのために
- 作者: 林田 直樹, 吉村 溪, 前島 秀国
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 2003/12/19
- メディア: 楽譜
↓これに収録される第12&13話も、オペラとしてはある意味凄い!
↓一応これを
↓坊ちゃまにこれを。(だけど、不必要とは思いますが...)
Boukenger task35 [特撮]
今回は、過去にさくら姉さんと蒼太が失敗したミッションのリベンジといった物語。まあ、誰でも失敗はあるということです。(大事なのは、その失敗を教訓として生かすと言うことで、同じ失敗をしないようにするということです。)で、BGMは「リベンジ」というタイトルのアルバムで、EURYTHMICS、KISS、JANIS IANなどが思い浮かんだが、この中からKISSのアルバムにしてみました。
さくら姉さんと蒼太が回収に失敗したというプレシャスは「神の頭」と言われるものであり、それをダークシャドウが手に入れて売りに出しているという情報を掴んだ。が、攪乱作戦のために2ヶ所の取引場所があった。で、チーフは基地から指揮を執り、桃青と銀黄黒の二チームに分かれてアタックとなる。
ダークシャドウでは、風のシズカが、取引が3億で成立したことを報告している。で、活動資金もたっぷりと言っている風のシズカだが、それだけのお金で潤うなんて、ダークシャドウって小さな組織なんですね。
臨海第二埠頭で作業員に扮した銀黄黒チーム、新亜重工科学研究所に潜入した桃青チーム。(警備員に扮する)で、取引の時間になった。銀黄黒チームは相手が現れたと言うことで張り切って作戦開始。桃青チームの前にも風のシズカが現れ、作戦開始。
銀黄黒チームの前に現れた闇のヤイバの手からプレシャスを奪うことに成功したが、バトル開始。が、この神の頭はハザード・レベルが0のニセモノで、取引相手はカースが化けていた。
一方、桃青チームはプレシャスが本物と確認するが、休憩コーナーでコーヒーを飲んでいるOLに蒼太が館内放送を使ったことによって風のシズカはボウケンジャーがいることに気づき、神の頭を使って反撃に出て、セキュリティ・システムが桃青を襲う。で、閉じこめられてしまった二人は連絡が取れない。
チーフは後のことを牧野に託し、研究所に向かい、銀黄黒チームも「さくら姉さんに合流だ」と言って研究所に向かう。研究所でチーフと3人は落ち合うが、「あの二人のことだ、何か仕掛けている」とチーフは手出しをしないで様子を見ることにする。
その頃、桃青チームはシステムに侵入して、突破する作戦を実行に移そうとしていた。(蒼太から携帯端末のストラップを受け取ったさくら姉さんのポニーテールがいいですね~)で、作戦開始。計画通りに中央制御室に侵入したさくら姉さんは神の頭を打ち抜き、システムを回復させる。で、チーフたちも駆けつけ、風のシズカを追いつめる。
が、風のシズカは「バーカ、取引は成功だよ」というのは、この神の頭もニセモノで、これはツクモガミのマモリガミが化けていたのだった。
その頃、ヤイバはあるビルの屋上で本物の取引を行っていたのだった。が、これに蒼太が「三つ目の取引も分かっていたんだよね」、さくら姉さんが「私たちも囮なんです」と言いだす。が、6人全員ここにいる、と風のシズカ。が、チーフが「いません」と言うと、正体を現す。チーフは実は牧野が化けていたのだった。
そこにチーフから「ミッション完了だ」という連絡が入る。チーフが牧野に化けて取引を行っていたのだった。ということで、風のシズカは「後は任せた」とこの場をマモリガミに押しつけると退散してしまった。が「逃げるが勝ち」とマモリガミも逃げてしまう。が、ボウケンジャーたちはそれを許さない。牧野と5人が横一列から変身(当然、牧野は変身しないが、アクセルラーで変身ポーズをする。他のメンバーよりも半テンポ遅れているのが良いですね...)
で、バトル開始。(牧野は「頑張れ!」と応援団に...)で、デュアルクラッシャーでマモリガミを粉砕。が、巨大化するマモリガミ。そこにダイボイジャーでチーフが駆けつけ、「乗れ!」と指示を出す。この時ブラックがイエローに「菜月、このままじゃ俺たち良いところ無しだぞ」「分かっている」と、漫才をやってくれます。が、シルバーに「サイレンビルダーの修理はまだ」と牧野が言うと「今週も良いところ無し決定かよ」とシルバーが漫才を締めてくれる。
ダイボイジャーで反撃に出るボウケンジャーは一気の反撃に出るが、マモリガミに制御装置を乗っ取られてて操縦不能のピンチに。が、一時的に分離させることでシステム復活。超絶轟轟合体でロボになると、反撃に出てマモリガミを打ち倒した。
が、「酷いよ、菜月たちに教えてくれないなんて」と菜月が不満を口にする。これに「お前たちはすぐ顔に出るからな」とチーフ。さくら姉さんが「まあ、いいじゃないですか。ミッションは完了したのですから」と言うと、銀黄黒チームは揃って「良い訳無いだろう」これに牧野が「焼き肉でも奢りますか」ということで銀黄黒チームも納得しました。(→キャラが良く出ていますね。)が「敵を騙すにはまず味方から」といいますけど...
今回の物語は、早い話、「敵を騙すにはまず味方から」という言葉そのままの物語であったが、こういう物語は歴代戦隊でも必ずあったお話でした。ということなので、先輩戦隊に捧ぐ、というのは全てとなるので、それを付けるのはパス。(それよりも、さくら姉さんの警備員姿とポニーテールの一人勝ちということで...)
30戦隊大全集も32回目(「歴史上の初」を扱った「スペシャルファイル」の2回目)は「巨大ロボ」。(これも予想通りでしたね。)で、初の巨大ロボは「バトルフィーバーJ」。バトルフィーバーロボが初登場となった第5話は屈指の名作として名高い物語である。(この物語は、ブラッシュアップして「東映まんがまつり」の1番組として劇場公開もされました。)尚、第1話からバトルフィーバーロボが登場しなかったのは、BFロボの着ぐるみの完成が遅れたため、1話には間に合わなかったという事情がありました。が、これがかえって言い方向に出ました。巨大ロボを登場させる元になったのは「BF」の前年の「スパイダーマン」に登場した巨大ロボ・レオパルドンがヒットしたためでした。それにしてもバトルフィーバーロボのデザインって、スマートであって、今見てもカッコイイですね。(最近の巨大ロボはゴチャゴチャしすぎている...)
<スーパー戦隊シリーズ 30作記念 主題歌コレクション> バトルフィーバーJ
- アーティスト: 山川啓介, 八手三郎, 渡辺宙明, MoJo, コロムビアゆりかご会, フィリングフリー
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2006/03/22
- メディア: CD
- アーティスト: 山川啓介, 渡辺宙明, コロムビア・オーケストラ, マジカル・スペース・オーケストラ, TVサントラ, MoJo, コロムビアゆりかご会, フィーリング・フリー
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1996/02/21
- メディア: CD
- アーティスト: TVサントラ, MOJO, コロムビアゆりかご会, フィーリング・フリー, 水木一郎, こおろぎ’73
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1996/04/20
- メディア: CD
焼き肉&各国レストラン―焼き肉店、中国レストラン、世界のエスニックレストラン67店を掲載
- 作者:
- 出版社/メーカー: 商店建築社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 大型本
恋日・ニュータイプ4話 [ドラマ]
第4話となる今回の物語は「スプーンを曲げろ」ということで、身近な「超能力」といえばやはりこれである。ということで、今回のネタは「超能力」の物語と言った時点で登場するのが待たれたネタであったが、そういう期待にしっかりと応えてくれるのは嬉しいところである。また、ゲストは半海一晃さんということで、「ケータイ刑事」シリーズでもお馴染みの顔がというのは嬉しいところでもある。が、今回の物語は今までの物語とは少し違った物語である。(最後の部分を読んでくださいね)
第2話から加わった冒頭のナレーション「多々野ユリ、16歳、超能力者。だが、彼女はまだ自分の能力に気がついていない。下良隆三、ハイパーサイエンス研究所所長。彼は自分に超能力がないことを隠している胡散臭い男である。これは、そんな二人が究極の超能力者・みのるの持つ莫大な財産を譲り受けようと悪戦苦闘する、おかしくもほろ苦い、ハイパーサイエンス・ドラマである」に続いて本編がスタートとなるが、いつものように、長文&ネタバレありで本編に行きます。
今までは、ミッションを受けてから出るサブタイトルがいきなり出る。(いつもと少し違いますねぇ。)で、オムライスを食べようとしているユリ。が、スプーンを握って念じようとしている(?)と思わせておいて、何もせずに「いっただきま~す」と言ってオムライスを食べ始める。が、下良はスプーンを指で挟んで持っていて、念じようとしている。で「下良さん、食べないんですか、カレー?」とユリが尋ねる。(ユリはオムライスなのに、どうして下良はカレーなの?→作ったのではなく、出前を取ったということなんでしょうか...)すると下良は「その前に、これでやるべきことがあるじゃないか」と言う。これに「コップの水でカラカラとしたいんでしょう」とユリは立ち上がって水を持ってこようとする。が「いいや、違う違う」と下良は言うと「スプーンと言えばスプーン曲げだろうが」と、やっぱり「超能力」と言えばこれですよね。しかしユリはスプーン曲げのことを全く知らなかった。「1970年代に一大ブームを巻き起こしたスプーン曲げだぞ」と下良が言っても「私、平成生まれなんで...」とユリ。(16歳ということで、1990年生まれということなんでしょう。ちなみにユリを演じている南沢奈央さんは1990年生まれです。→来年の4月になると、遂に平成生まれの大学生も誕生しますからね。)
で、スプーン曲げの説明をする下良。しかし、「超能力の一種だな」と言ったことから、ユリはみのるからもらった携帯に付いている曲がったスプーンのストラップの意味をようやく理解しました。(何で曲がっているのか?と思っていました。)そして下良には「見せてくださいよ、スプーン曲げ」とお願いし「サイコメトリーやテレポーテーションまで出来る下良さんじゃないですか。スプーン曲げなんか、ちょちょいのちょいのちょいちょいですよね」とまで言う。が、下良は話をそらそうとして「カレー美味そうだねぇ」と言うが、ユリは「スプーン曲げ、見たい」と下良を離さない。で、下良は仕方なくスプーン曲げを始めるが「私ぐらいのレベルになると、自分で持たなくても曲げることが出来るんだよ」と言ってスプーンをユリに持たせると「曲がれ~」と始めるが、ユリがじっとスプーンを見つめているので「ご一緒に」と言って一緒に「曲がれ~曲がれ~」。で、ユリが「曲がれ」と強く念じるとスプーンは曲がりました。で「下良さん、凄い!」と感激のユリ。
そうしていると「わしじゃ、わしじゃ」と携帯が鳴る。いつものようにみのるからのミッションを送るという連絡だった。「さあ来い、ミッション来いよ」と下良は口にするが、いつものように下良にはみのるのミッションが聞こえない。で、ユリが聞くと「じゃあ行きましょう」しかし「その前に」ということでユリにミッションを言わせる。「匙曲温泉(さじまがりおんせん)に困っている少年がいるから助けてやりなさい」というものだった。すると下良は「さあ行こう」。ユリは「カレーとオムライス...」これに「カレーは温泉でも食べられる」と飛び出していきました。
匙曲温泉にやってきた二人。「いいですね、このひなびた感じ」とユリは何度も繰り返している。そうしていると、「エスパー田所 魅惑の超能力ショー!旅館「函嶺(かんれい)」」というポスターを見つける。下良は「エスパー田所じゃん」とエスパー田所のことを知っていた。彼は'70年代のスプーン曲げブームの時に世界的に注目を集めた天才少年ということだった。('70'sに「スプーン曲げ」で注目を集めたのは清田益章少年でしたね。)当時、テレビに引っ張りだこだったという。が、「ある時彼は...」と何かをあったことも知っていた。それを語ろうとした下良だったが、子供たちが喧嘩をしている声を耳にすると、二人は駆け寄っていった。
メガネの少年・新吉が体格の良い少年・まことたち3人にいじめられていた。で、ユリが「何やってるの」と止めに入る。すると3人の少年たちは逃げていった。で、「怪我はない?」と優しく声をかけるユリ。しかし新吉は何も言わない。で、「子供の扱いは任せなさい」と下良が出てくると「僕ちゃん、あなたのお名前、何てのかなぁ?」しかし新吉は「人に名前を尋ねるときは自分から乗るのが礼儀だろう」(この台詞、あの生意気に多摩川ドイルも言っていましたね。(From「ケータイ刑事」))で、「失礼しました」と下良。そしていつもの名乗りで「ユリです」「下良です」「もしかして、ユリ・ゲラーの親戚?」「ただのユリよ」「なんだ、ただのユリか、ややこしい」とお約束を。で、「田所新吉」と名乗った少年に、下良は「君はもしかしてエスパー田所の...?」ということで、新吉はエスパー田所の息子だった。で、新吉は父と一緒に日本中を旅して回っていたのだった。そして、父のような偉い超能力者になるのが夢だと語る。が、まだまだ修行が足りず、毎日やっているがスプーンは曲げられない、とも言う。ユリは「このおじさんも超能力者なんだよ」と言うが「父ちゃんには適わないよ。だって父ちゃんは世界一の超能力者だもん」と新吉。で「世界一か」と下良の表情は曇っていたが、やはりエスパー田所のことを知っていた上での発言でした。で、新吉は父の所に二人を連れて行く。(そこはポスターにあった旅館・函嶺だった)
旅館ではエスパー田所が風呂掃除をしながら社長からお金を借りていた。が、かなり前借りをしていた。しかも年々観光客が減っていて経営は厳しく、今日、赤が出たら来週のスケジュールはキャンセルと言われてしまう。そこに新吉がユリと下良を連れてやってくる。
下良がエスパー田所と話をしている間、ユリは新吉とかくれんぼ。じゃんけんで負けて(ユリは、新吉はでした)鬼となったユリは「1~、2~、3~」と数えるが4からは「45678910」とスピードアップして数えている...で「もういいかい」で新吉を追い始める。(でも、旅館でこういう遊びをするのは...)
隠れた新吉だったが、それをみつけたのはまことだった。彼はこの旅館の息子であった。そして「お前にいいもの見せてやる」と言って週刊誌を渡す。そこにユリが現れ「新吉くん、みっけ」さらにまことを目にしたユリは「あっ、いじめっ子」がまことは「バーカ」と言うと逃げていきました。新吉は週刊誌(「週刊現実」というのが週刊誌の名前でしたが、こういう所も「ケー刑事・ワールド」に繋がるセンスです。)を「これ見て」とユリに渡すと「何て書いてあるの?俺、字読めないからさ」と頼む。(新吉は小学生ぐらいですが、字が読めないって、文盲率の低い日本ではちょっと考えられません。ということは、新吉は就学前と考えるのが妥当ですね。)が、記事を見たユリの表情は曇ってしまった。
そこに下良とエスパー田所がやってきた。で、新吉は父の所に行き、下良がユリの側にやってくると「困っていることは何もない」という返事だった。(でも、みのるのミッションは「困っている少年」と言うことだったので、父に聞いても分からないと思うのですが...)がユリは「あると思います」と言って週刊誌を下良に見せる。記事は「伝説のスプーン曲げ少年 さびれた温泉街で未だにご活躍」というもので、エスパー田所のことを記したものだった。(が、文中に「エスパー田所はインチキだった」という文字もありました。)下良は過去の話を知っていて、それをユリに語る。当時はタレント並みの人気だったが、ある日「エスパー田所はインチキだった」という噂が流れ始め、あるテレビ番組でトリックを暴かれたのだった。(で、半ズボンを履いて子供になっている半海さん、やってくれます。が、子供にしたらあまりにも老けた顔をしていますが...)下良の話によると、エスパー田所に気づかれないように仕掛けられていた隠しカメラがスプーン曲げの様子を一部始終撮影していまい、エスパー田所は後ろでスプーンを曲げていたことがばれてしまい、超能力ブームは急速に終わりを迎え、世間から忘れられていったのだった。
真実を知ったユリは「酷いじゃないですか」とエスパー田所に詰め寄る。「本当のことを話した方が良いんじゃないですか」と進言するが「そんなことは分かっている」とエスパー田所。しかし新吉の顔を見ると何も言えなくなってしまうのだった。「このまま偽のスプーン曲げを続けるんですか?」と尋ねるユリ。これに「親子二人、他にどうやって食べていけば良いんでしょうか」と言うエスパー田所。(高校生のユリはまだまだ世間の厳しさが分かっていない所でもありますが、純粋な心を持っているということも分かります。)そうしていると「父ちゃん」と新吉がやってくる。で新吉に「任せておけ」と威勢の良いことを口にするが、新吉がいなくなると「これしかないんだ」と苦しい胸の内をユリに漏らしました。
社長の司会進行で「あの少年が帰ってきました」でショーが始まる。舞台に出たエスパー田所は「今宵は皆さんを神秘的な超能力の世界にお連れいたします」と言ってスプーン曲げを始める。(ちなみにもユリと下良は舞台袖から見ています。)まずは「普通の固いスプーンでしょう」といって客にスプーンを確かめさせる。で、客から受け取ると舞台に戻り、念じ始める。で、スプーンを曲げる。が、舞台袖のユリは「本当に曲げたようにしか見えないですね」
続いて2本目に入るエスパー田所。「今度はねじれたように曲がっていきます」と言うが、舞台袖の下良はユリに「指先をよく見ていろよ」。念じ始めたエスパー田所は言ったようにねじれたようにスプーンを曲げるが、下良は「目の錯覚を利用しているんだ。最初からねじれているの手でを隠し、徐々に回転させる。そうすることでスプーンがあたかもねじ曲がっていったように見せる」とユリに対して解説をする。で、ユリは「新吉くんが知ったら...」と新吉のことを考えると気持ちは曇ってしまう。
続いて「それでは3本目です」と言うエスパー田所だったが「ねえ、このスプーンでやってよ」と客席から子供の声がした。それはまことだった。「タネも仕掛けもないんでしょう。だったらこっちのスプーンでもできるよね」と良いながら舞台のエスパー田所の側にやってくる。更に「それともそっちのスプーンに何か仕掛けがあるのかなぁ?」とまで言う。これにエスパー田所は困り果ててしまう。客席からは「やってみせろ」の声が飛ぶ。が、やろうとしないエスパー田所。次第にヤジが飛び始める。が「そうだよ、やって見せてよ父ちゃん」と言って新吉が舞台に駆け寄る。で「バカにするなよな。父ちゃん、世界一の超能力者なんだぞ」と言ってスプーンを父に渡す。で、それを受け取ったエスパー田所。で「それでは」と口にしたが、困惑の表情をしている。指先でスプーンをさすり始めるが、突然頭を抱えてその場に腰を下ろすと「ダメだよ、出来ないよ」と言ってしまう。すると「ほうら、やっぱしインチキじゃん」とまこと。が、新吉が「俺がやるよ」と言って父からスプーンを奪うと「曲がれ、曲がれ」と念じ始める。
それを見たユリは「下良さん、曲げてあげてください」と言うが「いや、しかし...」と下良。これにユリは「お願いします。念じてください、スプーンが曲がるように」と再度お願いを。で、仕方なく手を貸そうという素振りをする下良。ユリも「お願い、曲がって」と念じる。すると、新吉の手にあったスプーンが曲がった。すると客席からは拍手の渦が起こった。ゆりも「やったぁ、下良さん、ありがとう」と下良が念じたものと信じているユリ。が、下良は苦笑いを浮かべるだけでした。
ショーが終わり楽屋に戻ったエスパー田所は、「新吉、おめえ凄いぞ。いつのまにあんな...」と新吉に驚いている。そこに社長がやってきて「テレビ、新聞、雑誌みんな飛びついて来やがったよ」と伝え、「超能力親子」として売れると判断した。で、一年中家のステージで契約してもらおうかなぁ、と態度が一変している。これに喜ぶエスパー田所。新吉も実に嬉しそうで良い表情をしている。それを見たユリは「良い人助けになりましたね」と言うが、下良は「どうかなぁ?」と複雑な表情をしている。
が、エスパー田所は「しかし、お前も隅に置けないな、いつから気がついていたんだ?」と言うが「何を?」と新吉。で「父ちゃんのスプーン曲げがインチキだってことをさ」と言い、新吉のトリックを見抜けなかったと言うが「トリックって何のことだよ。俺、本当にスプーン曲げが出来るようになったんだよ。父ちゃんみたいな本物の超能力者に成れたんだよ」と新吉。しかし「超能力なんて、この世にあるわけ無いだろう」とエスパー田所。これに「えっ?」と新吉。が、この時に全てのことを知りました。で、ひびが入っているメガネのレンズが落ちました。新吉は改めてスプーン曲げをしようとして念じ始めるが、スプーンは曲がらない。で「どうして?」それを見たユリは「下良さん」と言うが、下良は後ろを向いたままで首を横に振るだけでした。エスパー田所はトリックのネタを新吉にドンドン仕込むと言い、更に「勘弁してくれと言うまで稼いでやる」と言って笑い出すが、曲がらないスプーンをを持ってさすっている新吉、それを見つめているユリと下良の表情は曇っていくだけでした。
ハイパーサイエンス研究所に戻ったユリと下良。ユリは落胆の表情でソファーに身を投げ出してしまった。下良は「マスコミに踊らされ、エスパー田所もある意味犠牲者なのかも知れない。新吉くんにとっては真実を知った方が良かったのかも知れないよ。長い目で見ればね」と振り返るが、これはいつの日かユリが自分には超能力が無いということを知った時に感じるであろう気持ちを代弁しています。
そうしていると「わしじゃ、わしじゃ」と携帯が鳴る。で、内ポケットから携帯を取りだしてユリに渡す下良。ユリが携帯を広げて出ると「わしじゃ。それもまた人生。ポン!」といつものスタンプ・ゲットと思いきや、「終わりと言いたいところだが、全然人助けになってはいないではないか」といつもとは違って続きがありました。さらにみのるは続け「よって、今回はスタンプは没収じゃ」と伝えた。で「没収?」と驚くユリと下良は慌ててスタンプカードを開いてみると、3個あったスタンプの1つが消えてしまい、ゲットしたスタンプの数は2個になってしまいました。で、落ち込む下良は「あ~あ、これでまた国家予算が遠のいてしまった」とボヤき、ユリはマラカスを手にして「それだけじゃないですよ。今日はいつものこれが出来ません」と落ち込みました。(ということで、今回は「いただき、マンボ!」はありませんでした。)更に画面に「Mission complete」と出るが、クイズの不正解の「ブブー」と言う音が流れ、そこに赤いバッテンが付きました。
今回の物語は、タイトルの出る位置から違っていて、「何か違うぞ」と感じましたが、見事にやってくれました。過去3話のパターンを打ち破ることにとなり、これによって毎回何とかミッションをクリアしてスタンプが貯まっていくと思われた物語が、そうではないということを教えてくれました。「スタンプ没収」も有りということになると、面白さもふくれあがります。(こういうこともひょっとしたらと思ったものの、まさかそれが本当にあるとは...)また、スタンプカードのマスは全部で32個あるので、1話に1個ずつ貯まっていくと32話必要となりますが、3クール39話の中で前後編の物語を複数作って、3クールかけて32個貯まるのか?とも考えましたが、今回のように「没収」があれば、前後編の物語を1回(最終話)のみで、3クール39話で32個ということも可能ですね。(が、一度に複数のスタンプゲットという可能性も捨てられません。更には、ひょっとしたらダミーのマスがあって、32個よりも少ない数で満点になるのかも知れないし...)→やっぱり完全に型にはめずにこういう物語を挟むとは、やっぱり丹羽P、一筋縄には行きませんね。(ところで、この「恋日・ニュータイプ」は全何話の予定なんでしょうか?ユリの父が入院三ヶ月と言っていたので、1クールだと筆者は思っています。が、2クールの可能性もあるとは思っていますが、3クールは無いと思っています...)
次回の物語は「ばあちゃんを救え」という物語で、予告では「ここにやって来たのはお主で6人目じゃ」とみのるが言っていましたが、ユリたちに新たな競争相手が登場と言うことでしょうか?でも、OP主題歌の所で「NEW TYPE 00XX」(ユリは「NEW TYPE 0005」です。)として、何人かが出ているが、その中には次回ゲストと思われる田中有紀美さんの顔はありません。ライバル・キャラ(主題歌映像に顔が出てくる「NEW TYPE 0006」の中原翔子さん(?)、「0007」は誰か分かりません、「0008」の大政絢さんがその候補だと思いますが...)の登場はあり得ると思っていますが、ちょっと気になると同時に楽しみです。
今週のクイズ。DoCoMoのモバイラーズチェック・1000円分がクイズ正解者の中から毎月10名に当たる双方向番組ならではのクイズである。(HP、はがきでは応募できず、データ放送のi-アクセスでのみ応募するものである。)今回の問題は「エスパー田所の超能力ショーは?」と言う問題である。選択肢は「透視力」「予知能力」「瞬間移動」「スプーン曲げ」の4つ。(正解は「スプーン曲げ」ですが、いつものように易しい問題ですが、ネタが仕込んでないですね...)
みのる超能力教室。いつものように「わしじゃ」と言って椅子に座っているみのる。「埼玉県川口市、けんじ君からの質問じゃ」といってハガキによる質問な回答です。(が、このハガキの宛先は〒XXX-0000 みのるさま、とあるだけでした。)「どうして曲げるのはスプーンなんですか?フォークじゃダメなんですか?日本人なら箸を使うべきじゃないですか?」という質問でした。これに笑いながら「それはそうだなぁ」と言うと「それもまた人生」→箸はともかく、「フォーク」というのは思ったこともある筆者ですが、答えは分かりませんでした。(強いて言うと、曲げた後にそれを投げたら危険だから使わない、ということでしょうか?)→どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。
↓「スプーン曲げ」ということで...
清田益章の超能力開発講座―エスパーが教える念力・透視・テレパシー!
- 作者: 清田 益章
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1992/07
- メディア: 単行本
平和のためのスプーン曲げコース―スピリチュアル・ピースメーカー
- 作者: ジェームス トワイマン
- 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
スプーン曲げに夢中 SPOONS BEND IN ENCHANTING CURVES
- 作者: Eric Rutledge, 板垣 真理子
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2005/11/15
- メディア: 単行本
ナポレオンズのマジック・究極のタネあかし―スプーン曲げから降霊術までプロのマル秘テクニックを初公開!
- 作者: ナポレオンズ
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 1990/11
- メディア: 単行本
カレーハヤシライスオムライス―評判の味がわかる。作って楽しめるカレー第2弾!
- 作者:
- 出版社/メーカー: 旭屋出版
- 発売日: 1998/06
- メディア: ムック
日本の「食」とくらし〈4〉現代の食を考えよう―パン、カレーライス、カップめん
- 作者: 竹内 由紀子
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 大型本
わたしたちはなぜ科学にだまされるのか―インチキ!ブードゥー・サイエンス
- 作者: ロバート・L. パーク
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
インチキ霊能力者にダマされるな!―正しい霊能の見分け方、使い方を公開!
- 作者: 松林 秀豪
- 出版社/メーカー: アクア出版
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
「007/LICENCE TO KILL」 [映画(洋画)]
6代目ボンドを迎えた007シリーズ最新作であるシリーズ第21作の「CASINO ROYALE」が12/1に公開になるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作をDVDで順番に改めて見ている。(シリーズ40周年記念のDVD-BOX+「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も一緒に見ているので、1本を見るのに3時間半前後の時間が必要となる。尚、今度は全20作のアルティメット・コレクションのBOX(スーツケースに収納)が発売されるのですね。全作吹き替え版もあるということで、一応は「アルティメット」と感じます。(が、40周年のBOXを持っているので、流石に購入の方は...)で、今回は4代目・ボンドのティモシー・ダルトンの2本目(本来はもう1本ボンドを演じるはずだったが、裁判沙汰になり製作が停止したため、契約が切れてしまったため、ティモシー・ボンドはこれが最後となりました、)のシリーズ第16作の「消されたライセンス」です。
尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っていますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記していますが、前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画を600本以上見るという友人のG氏が書いたものです。
「LICENCE TO KILL」はI.フレミングの小説には無いタイトルであり、ボンドが持つ「殺しのライセンス」のことである。(オリジナルのタイトルを付けるにしては無難なところです。)で、本作はフレミングの小説の「死ぬのは奴らだ」と「珍魚ヒルデブラント」に登場するキャラクターを使い、原作に忠実な描写とオリジナル・ストーリーを組み合わせ、リアルなストーリーを追求した作品である。特に、本作ではボンドが個人的な復讐で動く、ということで「殺しの許可証」を取り消されても悪を追っていくという人間性が前面に出た物語となっていて、4代目・ティモシー・ダルトンの「人間ボンド」の本領発揮といった所である。(それだけに、彼のボンドがこれで終わりというのが実に惜しい...)
監督は前作に続いてシリーズ5本目(5作連続)となるジョン・グレンであり、5本の監督というのはシリーズ最多となった。脚本はリチャード・メイバウムとマイケル・G・ウィルソンといういつもの顔が担当している。音楽は本シリーズ初登場となるマイケル・ケイメンが担当し、主題歌はグラディス・ナイトがタイトルと同名のOP主題歌「Licence To Kill」を、パティ・ラベルがエンドロールの主題歌「If You Asked Me To」を担当している。(OPとEDが別々というのは、4代目ボンド作品から試みられたことであるが、これがスパイスとなって「人間ボンド」ということを演出するいい味になっている。)どちらの曲もソウルフルでたっぷりと聴かせてくれるゆったりとしたボーカル・ナンバーであるが、G.ナイトの方はシリーズの雰囲気もしっかりと受け継いでいる曲である。また、P.ラベルの方はソフトでハートフルな所が綺麗なメロディに乗っていて、とても良い雰囲気で物語の幕を閉じてくれる。
キャストは、ボンドは2本目のボンドとなるティモシー・ダルトンであり、前作でも感情を持った「人間ボンド」を演じていたが、一段と感情を出すボンドを演じ、4代目は「人間ボンド」という新たなボンド像を推し進めた。ボンドガールはマックスファクターのイメージガールを務めていたことで知られるモデル出身のキャリー・ロウエルで、力強さを兼ね備えた新たなボンド・ガール像を確立させた。(髪型一つで随分と印象が変わるものですね。)で、本作以降のボンド・ガールはボンド顔負けの力強さやプロフェッショナルな面が出てくることになるが、そういった意味では「私を愛したスパイ」のバーバラ・バックと共にシリーズに残るボンド・ガールです。そしてもう一人、サンチェスの愛人であるルペにタリサ・ソト。敵となる麻薬王・サンチェスにはロバート・ダビが存在感のある悪役を演じている。また、殺し屋・ダリオを演じているのがベニチオ・デル・トロというのも注目ポイントです。そして、本作では重要な位置となるボンドの友人でありCIAのフィリックス・ライターには「死ぬのは奴らだ」でフィリックスを演じたデイヴィッド・へディスンが16年ぶりに再び演じている。(彼は5代目・フィリックスであり、フィリックスを2度目となるのは彼が初めてである。)そして、M、Q、マネーペニーは、2代目・Mのロバート・ブラウン、これがシリーズ15本目となるデズモンド・リュウェリン、2代目として2本目となるキャロライン・ブリスという前作と同じ顔ぶれが演じている。尚、本作ではQが現場でボンドのアシストをするというように、Qの活躍がたっぷりと楽しむことが出来る作品でもある。
本作は人間くさいボンドを一段と推し進めたが、興行成績では大苦戦しました。(評価は高いのですが...)また、リアルさを追求したことにより、イギリスでは映倫規定に引っかかってしまい、計4ヶ所のカットをせざるを得なくなってしまい、アメリカではシリーズ初のR指定を受けることとなりました。(こういう所も興行成績が伸び悩む一因となった。)
更に、当初は東南アジアの麻薬王を相手に中国が舞台となる物語で進められていたが、天安門事件のため中国でのロケが不可能になり、中南米を舞台にすることに変更されるということにもなり、本作公開後の裁判沙汰もあり、次々と不運がやってきた作品でもありました。尚、劇中にニンジャや香港の麻薬捜査官が登場するのは東南アジアを舞台にした名残でもあります。
物語は、ボンドの長年の友人であるCIAのフィリックス・ライターの結婚式にボンドは出席する。が、麻薬王サンチェスが現れたと言うことでその逮捕に向かう。サンチェスの逮捕に成功し、フィリックスの結婚式を迎えるが、その頃サンチェスは脱走を図り、夜、新婚のティリックス夫妻を襲う。新妻のデラは殺され、フィリックスは虫の息に。怒りのボンドはフィリックスの仇を取るためにサンチェスを追うが、Mは別の任務を与える。その命令を拒否したボンドは殺人許可証を剥奪されるが、フィリックスの仇を討つため、サンチェスを追ってイスマスシティへと乗り込む。サンチェスを狙ったボンドだったが、それを邪魔したのは長年かけておとり捜査でサンチェスを捉えることを進めていた香港の麻薬捜査官たちだった。が、窮地のボンドはサンチェスに救われ、サンチェスの元に乗り込み、改めてフィリックスの仇を目論む。ボンドは、サンチェスの部下たちを裏切ったかのような工作を行い、一人ずつ片付けていく。が、ボンドの正体を見抜いたのは、殺し屋のダリオだった...
本作では、冒頭ではヘリで小型機を釣り上げるといった派手なスタントから始まり、生身のアクションが次々と登場する。そして何と言っても、クライマックスの麻薬精製工場から脱出した大型タンクローリーのチェイス、スタントは迫力満点で、タンクローリーのウィリー走行、片輪走行などのスタントは見所満載である。また、イスマスシティではQがボンドのアシスタントとして現場に出て協力することになるが、これも見所の一つである。
そんな中、当時、テレビCMが007シリーズを意識したスパイ・アクション・ストーリー仕立てとなっていたたばこ(LARK)が秘密兵器の小道具として登場(勿論、たばことしてではなく、秘密兵器の一つとしてである。)するのは、遊び心にも満ちている007シリーズらしいところでもある。
本作公開後、あと1本ボンドを演じることになっていたダルトンだか、色々な問題が起こり、裁判沙汰となり製作できなくなったことで本作をもってボンドから降りることになってしまったのが、彼の演じたボンドは、感情の起伏が激しく、とても人間味溢れるボンドであっただけに、とても残念なところでした。(これだけ人間味に溢れていたら、「女王陛下の007」をダルトンでリメイクしたら、またまた素晴らしい作品になったでしょうね。)で、本作の次の作品まで、6年間という時間が間に入ることになり、その間に東西冷戦の終結、東側諸国(ソ連や東欧諸国)の相次ぐ崩壊で世界情勢が大きく変わってしまったことで、シリーズはまたも大きく変わることになります。ただ、エンド・クレジットに「James Bond will return」とあったように、ボンドはちゃんと戻ってきてくれますからね...
↓サントラ盤
007 Licence to Kill
- アーティスト: Various
- 出版社/メーカー: Unknown Label
- 発売日: 1999/06/14
- メディア: CD